ダイヤモンドフォーメーションとは?種類・特徴と活用法、注意点を解説

「ダイヤモンドフォーメーションが出てきたけど上昇する?」「効率よくチャンスを掴みたい!」とお考えの方は多いのではないでしょうか。
ダイヤモンドフォーメーションは、チャート上の値動きを結んだ線がひし形(ダイヤモンド型)に見える比較的珍しいパターンで、相場の転換点で出やすいシグナルとして機能します。

上昇トレンドの天井や下降トレンドの大底で出現することが多く、トレンドが転換する前兆として昔から多くのトレーダーに注目されてきました。
ひし形を上下どちらかに明確に抜けた瞬間(ブレイクアウト)に、新しいトレンドが発生しやすいという特徴があります。

ただし、ダマシが発生する、反転率は約70%など注意すべき点も存在します。
本記事では、ダイヤモンドフォーメーションの概要と特徴から4つの種類(天井型・底型・上昇型・下降型)、上昇が示唆されるケース、見極める手順、トレードでの活用法、注意点まで解説していきます。

相場の転換点を的確に捉えトレードチャンスを掴みたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

ダイヤモンドフォーメーションとは?概要と出現場所、5つの特徴

ダイヤモンドフォーメーションは、チャートでひし形(ダイヤモンド型)に見えるパターンです。
相場の転換点で出やすいチャートパターンで、トレンドの転換が近いシグナルとして機能します。

形状は前半(拡大局面)、後半(収束局面)の2段階で構成されます。
前半(拡大局面)は値幅がどんどん広がり、後半(収束局面)は値幅が徐々に狭まっていきます。
この「拡大→収束」の流れで、逆三角形と三角形を組み合わせたひし形が形成されるのです。

出現場所は、上昇トレンドの天井(ダイヤモンドトップ)、下降トレンドの大底(ダイヤモンドボトム)と「転換サイン」として現れることが多いですが、トレンド途中で出現し「継続」を示す場合もあります。

以下5つの特徴があります。

  1. 価格変動が一度大きく広がった後、徐々に収束する
  2. 買い手と売り手の力が拮抗し、方向感がなくなっている状態
  3. 出現は比較的珍しく、三角保ち合い(トライアングル)やヘッドアンドショルダー(三尊)と間違われることも
  4. フォーメーション(ひし形)内部では予測が難しい
  5. ひし形を上下どちらかに明確に抜けた瞬間(ブレイクアウト)に、新しいトレンドが発生しやすい

ひし形を「上下どちらかに抜けた際(ブレイクアウト)に新しいトレンドが発生しやすい」という特徴を活かし、上昇トレンドまたは下降トレンドにのるチャンスを掴める可能性があります。
形成に時間がかかりますので、日足や週足など長い時間軸で確認しましょう。

ダイヤモンドフォーメーションの種類:天井型・底型・上昇型・下降型

ダイヤモンドフォーメーションには、発生する相場の局面やその後の値動きによって、大きく分けて4つの種類が存在します。

1. 天井型(トレンド転換・下落へ)
上昇トレンドの最終局面である高値圏で出現し、今後の下落への転換を示唆するサインとなります。
買いと売りの勢力が拮抗し、相場に迷いが生じている状態です。

チャートは不規則に上下し、一方向へ抜け出すと見せかけて逆行する「ダマシ」も生じます。
エントリーのタイミングを見極めるのが難しいため、パターンを下抜けて下降トレンドに入ったことを確認してから取引する必要があります。

2. 底型(トレンド転換・上昇へ)
下降トレンドの最安値(大底)付近で発生し、相場が上昇へと方向転換する可能性を示すパターンです。
天井型と同様に値動きが不安定ですので、上昇を匂わせながら再び下落するような「ダマシ」に注意しなければなりません。

根拠が薄い段階でフライングせず、チャートの形状が完成し、明確なブレイクアウトの証拠を待ってからエントリーすることが重要です。

3. 上昇型(トレンド継続・順張り)
上昇トレンドの最中に「一時的な調整」として現れる継続パターンです。
最高値で出る天井型とは異なり、あくまでトレンドの途中で発生します。

強い上昇トレンドが今後も続くことを意味していますので、流れに逆らわない「順張り」でのエントリーが有効となります。

パターンの後半部分が、上値の抵抗線が水平で下値が切り上がっていく「アセンディングトライアングル」に似た形になりやすいのが特徴です。

4. 下降型(トレンド継続・順張り)
下降トレンドの途中で、一時的な「踊り場」として形成される継続パターンです。
大底で出る底型とは違い、下落途中の調整を意味します。

パターンの後半が、下値の支持線が水平で上値が切り下がっていく「ディセンディングトライアングル」のような形になります。

短期的には反発する素振りを見せることもありますが、最終的には下落トレンドが継続しやすい傾向にあります。

ダイヤモンドフォーメーションで上昇が示唆されるのは底型と上昇型

売りでエントリーするのは初心者にとってリスクが高いため「買いで入って、上昇後に売りで抜けたい」というトレーダーは多いでしょう。

ダイヤモンドフォーメーションで上昇が示唆されるのは、底型と上昇型です。
底型の場合、上昇の合図はダイヤモンドの右上にあるレジスタンスライン(上値抵抗線)を価格が明確に上抜けたブレイクアウトの瞬間です。
このタイミングで買いエントリーすることで、新たな上昇トレンドの初動に乗ることができます。

ブレイク時に出来高が伴っている場合、多くのトレーダーが積極的に買いに参加していることを意味するため、上昇の信頼性が一段と高まります。

上昇トレンドの途中で一時的な調整局面として現れるパターンも存在します。
トレンド転換ではなく、それまでの上昇の勢いが一旦落ち着き、次の上昇に向けてエネルギーを溜めている状態を示します。
この場合は、ダイヤモンドの上辺(レジスタンスライン)を明確にブレイクすることで、元の上昇トレンドが再開したと判断されます。
継続型のため、順張り(トレンドフォロー)でのエントリーが有効となります。

ダイヤモンドフォーメーションは、ブレイクアウトの確認と出来高の増加を待ってからエントリーすることが重要です。
パターンの完成とブレイクの証拠をしっかり確認し、ダマシを回避しましょう。

ダイヤモンドフォーメーションを見極める手順

ダイヤモンドフォーメーションを実際のチャートで見極めるためには、まず明確な上昇もしくは下降トレンド後にボラティリティが急拡大した箇所を探します。

値動きが収束し始めたら高値・安値同士でラインを引き、ひし形が確認できたらブレイクアウトを待ちます。
実際のドル円のチャートで見てみましょう。

出典:TradingView(以下のチャートも同様)

上のチャートはダイヤモンドフォーメーションの「底型」で、黒い矢印部分はブレイクアウトが確認できたポイントです。
ここでエントリーすると上昇トレンドに入る可能性が高いでしょう。
この時出来高増加があると、多くのトレーダーが積極的に売買に参加していることを意味しますので信頼度は高まります。

ダイヤモンドフォーメーションのトレード活用法

先ほどの底型のダイヤモンドフォーメーションを例に、トレードに活用する手順を解説していきます。

1.エントリー

右半分の三角収束部分のライン(サポートまたはレジスタンス)をブレイクした方向にエントリーします。

ブレイク直後は「ダマシ」のリスクがありますので、一度戻ってきた押し目・戻りでのタイミングでエントリーするトレーダーが多いです。

2.利確の目安

目安は3段階あり、 1つ目はダイヤモンドの最高値辺り、2つ目はブレイクポイントからダイヤモンドの縦幅分を伸ばした地点、3つ目は勢いが強い場合と思われる際に、直近高値からさらに縦幅分を伸ばした地点です。

1つ目、2つ目、3つ目の順でリスクが高くなっていきますので、初心者はまずダイヤモンドの最高値前後での利益確定を目指しましょう。

3.損切り

エントリーの根拠となったサポート・レジスタンスラインを逆方向に抜けた時点で損切りします。

ダイヤモンドフォーメーションを活用する際の注意点

ダイヤモンドフォーメーションをトレードに活用する際には、以下の点に注意しましょう。

1.形成に時間がかかり、発見が遅れやすい

ダイヤモンドフォーメーションは、チャートにラインを引くだけでは見つけにくく、パターンの半分以上が形成されてから判明するケースがほとんどです。

普段からラインを引く習慣をつけ、俯瞰した視点でチャートを見る練習をしておきましょう。

2.反転率は約70%

反転する確率はおよそ70%と比較的高いものの、逆に言えば30%は反転しないことになります。
パターンが完成するまで慎重に待ち、どちらに動いても対応できる準備をしておくことが重要です。

3.ひし形の綺麗さが信頼度を左右する

内角が極端に歪んでいる、ひし形というには無理がある形状はパターンとして機能しません。
左右対称に近い、自然な形のダイヤモンドであるかを必ず確認しましょう。

4.ダマシへの対策を忘れずに

ブレイクしたように見えて逆方向に戻る「ダマシ」が発生することもあります。
ブレイク直後に飛びつかず、その後の値動きを確認してからエントリーすることがダマシ対策として有効です。

ダイヤモンドフォーメーションと間違えやすいチャートの形状

ダイヤモンドフォーメーションは、三角保ち合い(トライアングル)やヘッドアンドショルダー(三尊)と形状が間違われることがあります。
違いをチェックしておきましょう。

三角保ち合い(トライアングル)

三角保ち合い(トライアングル)は、最初から値幅が徐々に収縮していくシンプルな一段階のプロセスです。
三角保ち合いに、拡大型フォーメーションが合体したような形状がダイヤモンドフォーメーションで、値幅の拡大から値幅の収縮という二段階のプロセスを踏みます。

三角保ち合いダイヤモンドフォーメーション
プロセス収縮のみ(一段階)拡大→収縮(二段階)
形状三角形ひし形
複雑さシンプル複雑

三角保ち合いが「最初からパワーを凝縮する」のに対し、ダイヤモンドは一度市場が混乱・対立した後に収束する点が最大の違いです。
その分、ブレイク後のエネルギーも大きくなる傾向があります。

ヘッドアンドショルダー(三尊)

ヘッドアンドショルダー(三尊)は、3つの山(中央が最も高い)とネックラインで構成されるシンプルで規則的な反転パターンです。
一方で、ダイヤモンドフォーメーションはヘッドアンドショルダーの変形とも言えますが、天井圏や底値圏で価格が激しく上下を繰り返し、複数の高値・安値を結ぶとひし形になる、より複雑なパターンです。

ヘッドアンドショルダーダイヤモンドフォーメーション
形状シンプル・規則的複雑・不規則
形成期間比較的短い長い
ブレイク後の値幅標準的大きくなりやすい

ダイヤモンドフォーメーションは、ヘッドアンドショルダーよりも比較的ブレイクアウト後は強い勢いが出やすいと言われています。

 

まとめ

ダイヤモンドフォーメーションは、相場の転換点を示す強力なシグナルですが、形成に時間がかかりダマシも発生します。
パターンが完成し、明確なブレイクアウトを確認してからエントリーすることが重要です。

焦って早めにエントリーするのではなく、じっくりとパターンの完成を待ち、出来高の増加など他の指標も組み合わせて判断しましょう。相場の大きな転換点を的確に捉えることができれば、トレードチャンスは大きく広がります。