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投資に興味のある方なら、「バイナリーオプション」という投資について一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
「バイナリーオプション」とは、通貨ペアの為替レートが一定時間後に、指定したレートよりも「上がっているか」「下がっているか」を予測する金融商品です。
取引ルールがシンプルで分かりやすく、1000円以下の小額からでも取引が可能であることからも、他の投資を始めるのと比べてハードルが低いのが特徴になります。
さらに、投資金額以上の損失が発生しないので、投資初心者でも安心してトレードができるのも非常に魅力的なポイント。
ただ、残念ながら日本での「バイナリーオプション」というのは、「詐欺」「危険」「怪しい」といった印象が非常に強いです。
というのも、かなりの方がこの「バイナリーオプション」の詐欺被害にあったり、破産してしまっているという報告が続出したためです。
実際、金融庁が注意喚起と共に「バイナリーオプション」に規制を課したのは、それが原因だったと言われています。
しかし「バイナリーオプション」自体はしっかりとした投資のひとつであり、この投資自体は決して悪いものではありません。
そこで本日の記事では、「バイナリーオプションの詐欺の手口」というテーマで、どのような詐欺案件が実際にあるのか、ご紹介させていただきます。
今回の記事さえ読めば、バイナリーオプションを行う上でどんなことに警戒すべきかを事前に知ることができるので、重要ポイントを押さえて安全に始められるはずです。
それでは早速ご紹介していきますね。
目次
バイナリーオプションの詐欺事例3選
まずは、危険な詐欺事例について紹介していきます。
詐欺事例1:詐欺集団「オプザイル」
2016年ごろから相次いで被害者を生み出していたのが「オプザイル」。
※正式名称は「オプザイル」ではなく「Divergence」
オプザイルと呼ばれる集団による、バイナリーオプションのUSBツールを高額で販売するという詐欺事件でした。
まず彼らは、TwitterやインスタグラムなどのSNSを使って、豪華な食事やブランド品などの写真を載せていきました。「僕らはバイナリーオプションだけでこんな贅沢な生活を送っています!」と、お金に困っている人から見たら、とても羨ましくなるような内容を自慢していきます。
そして、それに興味を持ってコンタクトをとってきた人に対して、勝率の低いバイナリーオプションツールを数十万という高額な金額で売りつけます。
「オプザイル」のメンバーは20代と若い年齢で構成されていて、当時は同年代(20代)の学生や若者をターゲットに活動をしていました。
彼らの詐欺の手口をもっと詳しく解説すると以下のようなものです。
SNSで、いかに自分たちが豪華で豊かな生活を送っているかを自慢。
そんな自分たちに興味を持った人たちがコンタクトを取ってきたら、何度かやりとりを行い「よかったら実際に会って話しませんか?」ともちかけます。
直接会うと、まずは自分がどれだけバイナリーオプションで儲けているのか、具体的に話していきます。バイナリーさえしていれば就職する必要も、仕事を続ける必要もない、そして今後お金の心配をする必要はない、といった内容の話をします。
しかもそんな人生は誰でも簡単に実現できると言うのです。
簡単に言えば「自分と同じような生活は、同年代の君でも簡単にできる!」ということを刷り込ませるのですね。
そして、ターゲットにそこまでの刷り込みができたら、最後のステップです。
自分と同じような豪華な生活をしたいのであれば、特別にバイナリーオプションのツールを売ってあげるよ、ともちかけ、このツールが入ったUSBメモリを30万円~60万円といった金額で売りつけます。
かなり高額なツールではありますが、ここまでの刷り込みが完璧にできていると、自然と買ってしまうそうです。
実際にその被害が多発したため、NHKの番組でもこの「オプザイル」が取り上げられました。
2016年当時は、かなり話題となり、その後はなりを潜めていましたが、コロナ禍により収入が減って生活に困った人が増えてきたため、そういった人をターゲットにして、活動を再開しているとの情報もあるので注意が必要です。
詐欺事例2:日本の金融庁の認可を受けていない業者で取引
国内のバイナリーオプションの業者は、金融庁の許可を受けていないと営業ができないため、安全性は高いものとなっています。
危険なのは、海外の業者。
海外バイナリーオプションの業者は、基本的に日本の金融庁には登録をしていません。
もともとバイナリーオプションは30秒で結果の出る取引だったのですが、あまりにも破産する人が続出したため、日本の金融庁はこの「超短期取引」を規制したのです。
そのためこの「超短期取引」を取り入れている海外業者は、日本の金融庁で許可を得られません。※その他にも理由はあります。
ただ、バイナリーオプションの魅力はこの「超短期取引」ということもあったため、多くのトレーダーが海外の業者を利用したがりました。
そんな背景を利用して、無登録の海外所在業者が増えたのですが、そもそも登録を受けずに金融商品取引業を行うことは日本では禁止されています。
そのため、そういった業者を利用して取引を行うと、以下のような危険があります。
危険1:出金拒否される
稼いだお金を出金しようとしても拒否されるトラブルです。
業者のホームページなどに出金までにかかる日数などが書かれているかしっかり確認しましょう。書かれていない場合は詐欺の可能性があります。
危険2:システムエラーで取引が無効になる
業者にとって投資家の損失は利益になります。
そのため、悪質な業者だと、大きな利益を生み出すようなトレードはなかったことにされる場合もあります。
危険3:「銀行口座」「クレジットカードの番号」の情報を要求される
個人情報を抜き取ることが目的の可能性が非常に高いので、安易に入力しないようにしましょう。
「超短期取引」は確かに魅力的ですが、日本の金融庁に登録のない業者で取引を行う場合、トラブルが発生したとしても、海外業者の業務実態が把握できません。
またその業者に対しての追及は極めて困難です。
もちろん全ての海外業者がトラブルの原因になっているわけではないですが、ここまでに挙げたリスクは常に意識しておかなければなりません。
詐欺事例3:無料で教えてくれるシグナル配信
タダより高いものはない。
という言葉があるように、「無料でトレードするポイント教えます!」といった謳い文句で、LINEやTwitterなどを使ったシグナル配信をしている配信者がいたら要注意です。
まず大前提として、有料でシグナル配信をする場合は金融商品取引業(投資助言・代理業)の資格が必要です。
この資格がないのに月額などをとってシグナル配信を行うのは違法行為です。
そのためお金を取らず、無料で「でたらめなシグナル配信」を行う詐欺業者がいます。
ただ、いったいそんなことをして、業者に何のメリットがあるのでしょうか?
実はこれには「レベニューシェア」というアフィリエイトが関係してきます。
「レベニューシェア」というのは、紹介した相手が取引をすればするほど、紹介者に報酬が入るアフィリエイトのことです。
無料でシグナル配信を行う配信者というのは、まずバイナリーに興味を持っている人に対して「私が稼げるポイントを教えます!あなたはただ私の指示に従ってトレードするだけ!料金は一切不要です!」ともちかけます。
「まあ、無料ならいいか」
とあなたは思うはずですが、実はこう思わせるのが相手の作戦。
「無料」という言葉を聞くと、一見自分にはリスクのないものだと感じさせられるので、通常の場合は詐欺に引っかからないような人も、警戒心のハードルを下げてしまうのです。
その後、「稼げる業者でトレードしないとダメだから、私が紹介する業者で口座を開設してください!」と相手が指定した業者で口座を開設するように指示してきます。
「稼げる業者を教えてくれるなんて、とっても親切だ。しかも無料だ!」
そうしてあなたが口座を開設したら、実際にシグナル配信が開始されます。
「LINEのグループでエントリーのタイミングを指示しますので、それに従って取引をしてください!」
ですが、この指示に従っても勝てません。
あまりにも負けが続くので、配信者に指示されているエントリーポイントが間違っていないかあなたは確認するかもしれません。
すると先方は、「投資では全ての取引で勝てるわけではありません。
トータルで最終的に勝つことが重要なので、このまま指示に従ってトレードしていただければ、ここまでの負け分も十分取り返せますよ!なので、そのまま取引を続けてください!」
といった説得をするでしょう。
ここで止めてしまうと、ここまでの損失分が取り戻せなくなるから、続けてくださいといった内容で、あなたを引き留めてくるはずです。
もちろん、さらにこのまま続けても勝てるわけがありません。
なぜなら、この配信者の目的は「あなたが取引を何回もすること」であり、勝たせることではないからです。
あなたが勝とうが負けようが、この配信者には関係なく、取引を続けてもらえれば先ほど説明した「レベニューシェア」の報酬が入ります。
つまり、このタイプの詐欺では、とにかく取引を続けるように引き留められるわけです。
「無料で教えます!」といった内容で勧誘された場合は、「相手はどんなメリットがあるのか?」という点をしっかりと意識しましょう。
残念ながらボランティアでこんなシグナル配信を行う人はいないので、必ずその裏には配信者にとって「金銭的メリット」が隠れています。
また、「勝率100%!50万円儲けるまで無料でシグナル配信します!50万円稼げたら成功報酬で5%頂きます!」といった内容の勧誘もありますが、これもまったく同様の詐欺なので注意しましょう。
詐欺に合わないための2つの対策とマインド
バイナリーオプションは比較的に歴史の浅い投資であったため、日本に入ってきた時は、上記で挙げたような詐欺の被害が多発し、破産者も続出していました。
その事態を重く見た金融庁が、国内の業者に関しては規制を課すようになったので、現在では安全性はグッと上がりました。
とはいえ、未登録の海外業者が存在するのも確かなので、最後に上記で挙げたような詐欺に遭わないためにもその対策と、マインドについてご紹介していきます。
対策とマインド1 :金融庁に登録されている国内の業者を使う
先ほどもお伝えしたように、本来バイナリーオプションというのは、日本の金融庁に登録している業者のみが扱える金融商品です。
そのため無登録の海外業者ではなく、金融庁に登録されている業者を選ぶように心がけてください。
仮にこういった無登録の海外業者を使って、詐欺やトラブルの遭っても、国によって法律や制度が違うので解決はしにくく、泣き寝入りするしかなくなります。
ただ、バイナリーオプションは海外業者のほうが人気なのも確かです。
日本は金融庁の規制がある分、稼ごうと思っても制約が厳しく、海外業者のようには稼げないからです。
その結果、海外業者を選ぶ方が多いのですが、その選択をする場合、全ては自己責任でトラブルが起きるかもしれないというリスク受け入れる必要があります。
対策とマインド2 :情報を疑い、自分で調べる癖をつける
「オプザイル」のようにSNSを使って、自分の華やかで豪華な生活を写真付きで自慢している人を見かけたら要注意です。
基本的に先ほどお伝えした高額なUSBのツールを売りつけたり、「レベニューシェア」の報酬が目的の「公告」である可能性が非常に高いです。
間違ってもそういった人たちに自分からコンタクトをとったりしないようにしましょう。
大抵の場合、そこに掲載されている豪華な生活は、あなたに「羨ましい」「自分もこんな生活がしてみたい」と思わせて、コンタクトをさせるためにでっちあげられたものです。
仕事を失ってなんとかお金を稼ぎたい、少しでも家族に楽をさせてあげたい、そんなお金に困っている人たちをターゲットにした卑劣な詐欺に、自分から巻き込まれないようにしていきましょう。
冒頭でもお伝えしましたが、バイナリーオプション自体はしっかりとした投資です。
どの投資にも言えることですが、「ちゃんと調べないで始める」が何より一番危険なこと。
「稼げたとして、どうやって出金ができるのか?どんな出金条件があるのか?」
「この業者は大丈夫か?ネットで社名を調べよう」
といったように、自身でしっかり調べるクセをつけるようにしましょう。
バイナリーオプション詐欺:まとめ
いかがでしたか。
詐欺やトラブルに引っかかるのは、こういった情報収集をおろそかにしてしまう人です。
特に投資というものは、お金が関わる分、よりシビアに情報収集するクセをつけて、どんな事態が起こりえるのか、常に注意を払っていきましょう。
そうすることで「詐欺」や「思わぬトラブル」なんてものは簡単に避けられるようになります。
どうぞ、今回の記事を参考にそんな対策をしていただければ嬉しい限りです。