【7/17~7/23】FXのスワップポイント運用は本当に稼げる?「複利」×「利確幅」のリアル検証【第5週目】

スワップポイントを活用したFXの長期運用──その真価を検証すべく、複利戦略と利確ルールを組み合わせた実践記録の第5週目です。

今週は【2025年7月17日〜7月23日】の期間を対象に、スワップ収益、為替差益、利確状況、そして保有ポジションの変化を詳しく振り返ります。

ポジションの追加はあったのか?利確は実現できたのか?各通貨の値動きと、メキシコ・南アフリカの経済情勢からも今後の展望を考察していきます。

スワップ運用のリアルな実態と、再現可能な戦略構築のヒントを探っていきましょう。

第5週目のFXスワップ運用結果を振り返り

第5週目(7月17日〜7月23日)におけるFXスワップ運用では、新たに南アフリカランド円(ZAR/JPY)を2ポジション追加し、計3ポジションを保有した状態で週を終えました。

今週は、前週に仕込んだポジションの一部が利確に至り、初のスワップ利益込みの確定収益を実現しました。

利確状況・累計利益・新規ポジション

以下は、実際に今週確定した取引内容です。

 

この利確によって、今週の確定利益は4,552円となり、そのうち約800円はスワップ益でした。

なお、現時点での累計は以下のとおりです。

  • 累計決済利益(為替差益):10,794円
  • 累計スワップ益:1,990円
  • 累計利益合計:12,784円

為替差益とスワップのバランスが良く、複利的なポジション追加の原資にもなっています。

また、ZARJPY(南アフリカランド円)で4,552円の決済益を確保した一方で、新規ポジションの追加も行われました。

新規ポジションは、ルール通り0.1円下落するごとに30,000通貨を買い増ししています。

ルールの詳細については、以下の記事からご確認ください。

FXのスワップポイント運用は本当に稼げる?「複利」×「利確幅」のリアル検証【第1週目】 FXのスワップポイント運用は本当に稼げる?「複利」×「利確幅」のリアル検証【第1週目】

現在の保有ポジション(7月23日時点)

週末時点では以下3ポジションを保有しています:

 

ランド円は高値での仕込みにより含み損を抱えていますが、スワップ収益が日々積み重なっているため、評価損益は徐々に改善傾向にあります。一方、メキシコペソ円は為替とスワップの両方でプラスを維持中です。

【7/17~7/23】各通貨ペアの値動き

続いて、各通貨ペアの値動きを確認します。

メキシコペソ円(MXN/JPY)

第5週のメキシコペソ円は、7月17日時点で約7.92円台をつけた後、方向感の乏しい展開が続きました。

週半ばには一時的に7.83円付近まで値を下げる場面も見られましたが、週末にかけてはやや買い戻され、7.88円前後で取引を終えています。

この1週間を通しての値幅は約0.09円程度と比較的小さく、狭いレンジ内でのもみ合いが目立ちました。

新規ポジションの追加には慎重さが求められる相場であり、スワップ収益を狙う長期投資家にとっては買い増しタイミングを見極めづらい週となりました。

南アフリカランド円(ZAR/JPY)

南アフリカランド円は、週初から堅調な動きを見せ、18日には約8.41円まで上昇しました。

これは短期的な高値圏であり、スワップ運用中の既存ポジションに含み益が生まれるタイミングでもありました。

しかしその後は利益確定売りや外部環境の不安定さもあり、上値を抑えられる形で値を下げ、週末には8.30円台後半まで下落しています。高値掴みのリスクを意識させられる値動きでした。

実際に18日に約定した買いポジション(8.4108円)は、その後わずか数時間で建値に近い水準まで反落し、短期的にはマイナス圏に沈む展開となりました。

タイミング次第で大きく損益が変動する一例といえるでしょう。ランド円の変動幅はおよそ1週間で1%以上におよび、引き続きボラティリティには警戒が必要です。

【7/17~7/23】メキシコ・南アフリカ情勢まとめ

7/17~7/23におけるメキシコペソおよび南アフリカの情勢は、以下表の通りです。

国・通貨今週の動きスワップ運用への影響
🇲🇽 メキシコ(MXN/JPY)目立った経済指標なし。為替は7.80円台で落ち着いた推移。スワップ獲得は堅調で、含み益も維持。ポジション追加の好機。
🇿🇦 南アフリカ(ZAR/JPY)電力供給が安定。ZARは一時的に上昇も、その後下落。利確の好機は一瞬。値動きは荒めだが、スワップ収益は安定的。

第5週(7/17~7/23)は、両国ともに為替市場へ影響を与えるような強烈な経済指標や金融政策の変更は見られなかったものの、それぞれの国情において注目すべきニュースがいくつか報じられました。

メキシコ(MXN)の情勢

目立った経済指標の発表なし
→ 市場は落ち着いた反応。為替レートも7.80円台で安定。

高金利政策は継続中
→ 政策金利の据え置き姿勢がスワップ投資にとって追い風。

米国の利下げ観測が後退
→ ドル高・ペソ安の懸念がやや強まる展開に。

外資誘致に前向きな政策
→ 北部インフラ開発計画が報道され、中長期ではプラス材料。

南アフリカ(ZAR)

電力供給の安定化が継続
→ ロードシェディング(計画停電)が今週もほぼ発生せず。

一時的にランドが上昇
→ 7/18にはZAR/JPYが8.41円まで上昇し、利確チャンスが発生。

経済の構造的課題は依然残る
→ 高インフレ・失業率・政局不安などがランドの重しに。

短期的には値動き不安定
→ 中長期でのスワップ狙いには好条件だが、短期トレードには注意。