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FX口座の選択肢は国内だけというわけではなく、海外口座を使用してトレードすることができます。
海外FXでは、国内FXよりも大きなレバレッジや入金ボーナス等、優れている点がいくつかあるため、興味を抱く人も多いのではないでしょうか。
確かに、そういった美味しいメリットもありますが、初心者のうちから扱うことについては、あまりおすすめは出来ません。
本記事では海外口座の特徴に紹介しつつ、初心者におすすめできない理由についても解説していきますので、ぜひ失敗しないために学んでいただければと思います。
目次
海外FX口座とは
海外FXと国内FXの違いについて次節から詳しく解説していきますが、初心者はまず国内FXから始めるべきという結論からお伝えしておきます。
それぞれ仕様については大きく異なりますが、利便性・機能性・コスト等、あらゆる面で見ても、国内FXの方が初心者向きです。
これは例え話になりますが、車の運転をしたい人が、いきなりF1カーに乗ることはないでしょう。
それよりもプリウスのように、万人に受けるよう配慮された車を選ぶ方が、運転するという要望をすぐに叶えることができます。
同様にFXにおいても、初心者はまず基礎を学べる国内FXを選ぶべきということを念頭に入れて、以下より解説する内容を読み進めていただければと思います。
資金効率?ボーナス?海外FXのメリットとは?
海外FXの特徴は、以下より紹介していくメリットと一緒に語られる場合が多いです。
正直言ってしまえば、以下のメリットのおかげで、海外口座の方が稼げるチャンスは大きいといえるでしょう。
1000倍近くの最大レバレッジ
国内口座の最大レバレッジは、法律によって規制されているため25倍までに制限されています。
一方海外FXの場合は、最大レバレッジが国内口座のものより遥かに大きく、数百倍~1000倍までが主流となっています。
仮に100万円の資金を運用するのだとしたら、国内口座であれば2500万円分、海外口座であれば10億円分を運用できるため、資金効率に圧倒的な差が生まれるでしょう。
とはいえ、レバレッジが大きい=勝ちやすいとは限らないということを忘れないようにしましょう。
ゼロカットシステム
大きなレバレッジを掛けるということは、爆発的に稼げる一方で、失う時も一瞬で溶けてしまいます。
通常、口座の証拠金がゼロになるタイミングでは、強制ロスカットによってトレードが自動的に終了することになりますが、あまりに勢いが良すぎると証拠金がゼロで止まらず、マイナスのゾーンに突入してしまうことがあります。
この時、不足した証拠金は後日トレーダーが納めなければならず、これが俗に言う「追証」です。
追証が発生したために、FXで借金を背負ってしまったという辛い過去を経験された方もいるでしょう。
しかし、海外FXではこの「追証」が発生するリスクが一切なく、取引に不足した証拠金は全てFX会社側で負担するという仕組みになっています。
これを「ゼロカットシステム」と呼び、この後ろ盾があるからこそ、安心して大きなレバレッジを掛けることが可能となります。
入金ボーナスとキャッシュバック
国内口座においても、入金ボーナスやキャッシュバック等キャンペーンが実施されることがありますが、海外FXは国内よりも豪華なことで有名です。
特に入金ボーナスが破格で、入金した分をそのまま追加資金として付与される口座もあります。
仮に100万円入金したのであれば、入金ボーナスとして付与される金額も100万円!
入金ボーナス分の資金は出金こそできないものの、証拠金として存分に利用できるため、トレードの資金効率をさらに高めることができるでしょう!
初心者にはおすすめできない海外FXのデメリットとは?
海外FXは、上述した様々なメリットがあるため、つい国内口座よりも優れているのでは?と思われるかもしれません。
しかし当然ながらデメリットも数多く持っており、以下より紹介する理由によって、特に初心者が扱うことは難しいとされています。
税率が高い
国内口座で稼いだ利益は、そのうち約2割を税金として納めなければなりません。
約2割と聞くと多いように思えるかもしれませんが、稼ぐ金額が増えるほど、実はそれが良心的な設定だったことに気付けるでしょう。
一方の海外FXの税率は累進課税であり、稼ぐ金額にともなって税率が上昇していく仕様です。
所得額 | 所得税率 | 控除額 |
---|---|---|
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円を超えて330万円以下 | 10% | 9万7500円 |
330万円を超えて695万円以下 | 20% | 42万7500円 |
695万円を超えて900万円以下 | 23% | 63万6000円 |
900万円を超えて1800万円以下 | 33% | 153万6000円 |
1800万円を超えて4000万円以下 | 40% | 279万6000円 |
4000万円超え | 45% | 479万6000円 |
仮にFXで年収1億円を達成したとしても、そのうち半分は税金で持っていかれることになります。
稼いだ金額が少なければ支払う税金も少なくなるため、一概に海外FXが不利だと断定はできませんが、将来的に専業トレーダーを目指すのであれば、税率等を考慮してメイン口座を選定したいところです。
スプレッドが広い
世界的に見ても、日本のFX会社のスプレッドは極めて良心的といえます。
例えば、日本人トレーダーが最も多く取り扱う米ドル円のスプレッドは「0.2pips」です。
つまり10000通貨(1ロット)トレードしようと思えば、20円がスプレッドとして徴収されることになります。
一方で、海外FXの最大手である「XM」のドル円スプレッドは「2.0pips」、国内口座と比較しても約10倍です。
比較的スプレッドに注力している「XM」ですら広さであるため、海外FX全体としていかにスプレッドが広いのか、想像に難くないでしょう。
規制や禁止事項が多い
FXは自己責任のもと、基本的にどのようにトレードするかは自由です。
しかし海外FXの場合は、全てが自由にトレードできるとは限りません。
もちろんFX会社によって細かい仕様は異なりますが、以下の項目が禁止あるいは制限される傾向にあります。
- 窓開け・窓埋めを狙ったハイレバ取引
- 両建て&アービトラージ
- 遅延やエラーを狙ったスキャルピング
- 入金ボーナスを悪用する取引
- 指標発表を狙ったハイレバ取引
ハイレバが魅力な海外FXにおいて、そのハイレバが制限されてしまっては意味がありません。
おそらくFX会社側の言い分としては、サーバーに負荷が掛かるため控えてくれとのことでしょう。
しかしトレーダーによっては、自分が得意とする手法そのものを禁じられる可能性があるため、やはり伸び伸び自由にトレードするためには、無難に国内口座を選ぶべきではないでしょうか。
トラブルのリスクが大きい
海外FXの最大の障壁は、出金時におけるリスクやトラブルです。
最近は出金できない悪質なFX会社は減ってきていますが、それでも出金のルールが分かりにくく、正規の手順を踏んでいなければ出金停止にされることも考えられます。
その他よくあるトラブルとしては、トレーダーとFX会社間における、禁止行為の解釈違いです。
上でトレードに関する規制や禁止事項について紹介しましたが、たとえ故意でなくとも、違反行為とみなされるトラブルが相次いでいます。
最悪の場合口座の凍結や出金停止などのリスクもあり、ジャッジする権利は全てFX会社側にあることを考えると、やはり海外FXはリスクが大きいものと言えるでしょう。
専用アプリがない
日頃、国内FX口座を使い慣れている私たち日本人トレーダーは、トレードの多くをスマホで完結させるという人も多いのではないでしょうか。
なぜそれが可能なのかといえば、それはやはり専用のスマホアプリが提供されているからに他なりません。
一方海外FXでは、専用アプリが用意されている業者が少なく、多くのトレーダーはPC環境のもとでトレードを行っています。
どうしてもスマホでトレードしたい場合は、スマホアプリ版MT4と提携しているFX会社(XM・GemForexなど)を選んで、MT4経由でトレードを行うしかないため、日中時間が取れない人にとっては厳しい環境といえるでしょう。
海外FX業者を利用する際の注意点
送金手数料
海外FXを利用する際は、普段利用している口座から毎外の口座まで送金をしなければなりません。
しかし、海外送金の手数料は思った以上に高く、たとえば三井住友銀行であれば1件あたり3000円もコストがかかります。
大手の海外FX会社は、GemForexのように、送金手数料を負担してくれることが多いですが、海外FX会社が全てその通りとは限りません。
無駄なコストを抑えるためにも、送金手数料を負担するのは会社側かトレーダー側か、必ず確認しておくようにしましょう。
NDD方式・DD方式
国内口座の多くはDD方式(Dealing Desk)と呼ばれる、トレーダーとFX会社が取引を行う方式です。
DD方式の場合、必ずしもトレーダーの希望通りの注文が通るわけではなく、トレーダーの損失がFX会社の利益になるため、公平性が担保されていません。
一方で海外FXでは、NDD方式(No Dealing Desk)と呼ばれる、トレーダーの注文を直接インターバンク市場へ流すFX会社も数多く存在します。
透明性の高い取引が可能になり、トレーダーにとっても有利なレートで約定を行えるので、せっかく海外FXを利用するのであればNDDとDD、それぞれの方式の違いに注目してみてはいかがでしょうか。
信託保全の義務について
信託保全管理とは、トレーダーから預かる資金の管理について、別会社(銀行等の金融機関)に委託する制度です。
また国内FX会社においては、「信託保全管理」が義務化されており、FX会社の経営状況にかかわらず、トレーダーの資金を守られている状況にあります。
一方で、海外のFX会社では「信託保全管理」が義務されておらず、FX会社が倒産してしまえば、預けていた資金が戻ってこないことも考えられるでしょう。
そのため海外口座を選ぶ際は、くれぐれも「信託保全管理」の有無を見極め、資金が守られているかどうかチェックしてみて下さい。
なぜ初心者には海外FXより国内FXをおすすめするのか?
当たり前ではありますが、国内口座は日本人向けに作られたものなので、我々が使いやすく感じるよう設計されています。
初心者であれば、使いやすい環境から慣れていくべきという理由もありますが、その他にも国内口座を推奨する理由として、以下のポイントがあるためです。
初心者サポートが充実
初心者を徹底的にサポートするというのは、日本の国柄がよく反映されていると言えるのではないでしょうか。
多くのFX会社では、オンオフ関係なく定期的にセミナーが開催されており、FXの基本について全て無料で学ぶことができます。
講師陣は現役の為替ディーラーであることも多いため、参考書を使って独学で進めるよりも、さらに効率的に成長できるはずです。
デモトレード環境の充実
デモトレード環境は、国内FX会社の多くに備わっています。
もちろん、海外FXにおいてもデモトレードが利用できることもありますが、上述したように専用アプリがないためスマホでトレードできない点、また言語の壁など、初心者にとっては使いにくく感じることでしょう。
必ずしもデモトレードの成績がリアルトレードに直結するわけではありませんが、それでもインジケーターやラインの引き方について、実際のチャートを見ながら取り組めるというのは、初心者にとって大きな経験となるはずです。
少額資金からトレードできる
初心者のうちは、様子見もかねて、出来るだけ小さくトレードを開始したいという方も多いでしょう。
その点国内FXであれば、大抵の場合は最低ロットが1000通貨、中には1通貨からトレードできる口座も存在しています。
一方海外FXであれば、最低ロットが比較的大きめであり、そもそも1ロット当たりの桁も異なります。(1ロット:国内=10000通貨、海外=100000通貨)
少額資金から、コツコツと利益・経験を積み上げたいという方は、間違いなく国内口座を選ぶべきでしょう。
海外FXのよくある質問(FAQ)
結局、国内口座と海外口座どっちが有利?
国内口座と海外口座、どちらが有利なのかといえば、その答えはトレードスタイル・FXの経験・目的によって異なるでしょう。
ただ本記事をご覧いただいて分かる通り、初心者に適しているのは、間違いなく国内口座です。
アプリによる機能性や、基本が習得できるセミナーなど、トレーダーとして成長しやすい環境が揃っているという点では、やはり国内口座に軍配が上がるでしょう。
両方使い分けるのはアリ?
トレードスタイルごとに、国内口座と海外口座を使い分けるトレーダーは数多く存在しています。
例えば、スキャルピング等の超短期トレードであれば、レバレッジを効かせられる海外FXの方がより稼ぎやすくなるでしょう。
一方、スイングトレードとして運用しながら高いスワップポイントも受け取りたいという方は、国内口座の方が効率的です。
そこで初心者が辿るべくおすすめルートとしては、まずは国内口座に慣れて、十分に基本を習得したうえで海外FXにも挑戦してみる、というプロセスを経てみてはいかがでしょうか。
海外FXの確定申告は面倒?
海外FXの稼いだからといって、その分の確定申告が面倒になるということはなく、基本的にやるべき作業は同じです。
大きな違いがあるとすれば、国内FX=申告分離課税(一律20%)、海外FX=総合課税(累進課税)と、税率が異なる点を除いては、揃えるべき書類等含めて変わりません。
ただ海外FXは繰り越し控除ができないため、節税について有利なのは、国内FXということになるでしょう。
まとめ:海外FX=ハイレバで大きく稼げる、国内FX=初心者が成長できる
本記事では、海外の特徴や初心者におすすめできない理由について、以下のポイントを中心に解説しました。
- 海外FXの概要について
- 海外FXのメリット・デメリット
- 利用する際の注意点
- 初心者には国内FXがおすすめの理由
- 海外FXのよくある質問
海外FXでは、より大きなレバレッジが活用できるため、魅力的に感じる人もいるかもしれません。
しかし、経験の伴わない初心者のうちからハイリスク・ハイリターンな取引を繰り返せば、すぐに資金が枯渇してしまうでしょう。
参加者同士でお金をやり取りするFXにおいて、勝つために必要なのは、大きなレバレッジでもなければ、豊富な入金ボーナスでもありません。
国内口座のように、無理なく順調にステップアップできる環境こそが、長らく相場で活躍するための唯一の道なのです。