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FXのマーチンゲール法は、トレードで負ける度にロット(取引量)を倍にしていく資金管理手法です。
負けが続いても1回の勝ちで損失を全て取り戻せますが、資金が無限にあるという前提の理論で、実際には追証やロスカットの恐れがありますので「勝てない」と言われることもあります。
しかし仕組みとメリットとデメリットを把握した上で、短期的に利益を出す手段として活用することは可能です。
本記事では、FXにおけるマーチンゲール法の仕組みと逆マーチンゲール法、メリット・デメリット、両建てやナンピンとの組み合わせ、よくある質問まで解説していきます。
マーチンゲール法に必須の早見表もありますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
FXにおけるマーチンゲール法とは?仕組み・やり方・逆マーチンゲールとの違い
マーチンゲール法とは、トレードで負ける度にロット(取引量)を倍にしていく資金管理手法です。
カジノのルーレットで使われていた手法ですが、FXでは利確と損切の値幅(pips)を同じ値に設定することで、負けが続いても1回の勝ちで損失をすべて取り戻せる資金管理手法として応用できます。
例えば以下の場合、1~3回目は負け、4回目で勝ちです。4回目で3回の損失をすべて回収し、最初の1ロット分の利益を確保できます。
| 回数 | ロット数 | 結果 |
| 1回目 | 1lot | 負け |
| 2回目 | 2lot | 負け |
| 3回目 | 4lot | 負け |
| 4回目 | 8lot | 勝ち 3回目までの負け7lot+1lot(利益)を得られる |

勝った後はロットを初期値に戻し、同じ手法を繰り返します。
マーチンゲール法は理論上、資金が無限であれば破綻しませんが実際には資金に限りがありますので、連敗が続くと資金不足やロスカットによって破綻する可能性が高い点に注意が必要です。
マーチンゲール法 vs 逆マーチンゲール法(パーレー法)
逆マーチンゲール法(パーレー法)は、マーチンゲール法とは逆に、勝ったときにロットを増やし、負けたらロットを減らす(または初期値に戻す)手法です。
取引数量は以下のように変化していきます。

| マーチンゲール法 | 逆マーチンゲール法 | |
| ロット増やす タイミング | 負けた時 | 勝った時 |
| 目的 | 損失の回収 | 利益の最大化 |
| リスク | 非常に高い | 比較的低い |
| 相性の良い 相場 | レンジ相場 (横ばい) | トレンド相場 (順張り) |
マーチンゲール法は短期で利益が生まれやすい手法ですが、連敗時のリスクは極めて高く、FXでは逆マーチンゲール法の方がリスク管理しやすい傾向があります。
マーチンゲール法を使う場合は、ロットの上限や試行回数の制限など、ルールを設定し機械的に守ることが必要不可欠です。
マーチンゲール法は勝てないと言われる理由
「マーチンゲール法は勝てない」と言われる最大の理由として、数回の連敗で資金が枯渇する仕組みになっていることが挙げられます。
マーチンゲール法は、負ける度にロットを倍にすることで、次の1勝でこれまでの損失をすべて回収できる設計になっています。
トレーダーの資金が無限にあり、取引回数に制限がなければ理論上は最終的に勝てるのですが、現実のFXでは資金は有限です。
そして、連敗が続くとロット数は倍となり必要資金は指数関数的に増加します。
ロットが急増することで、証拠金不足となり追証(追加証拠金)を求められる、強制ロスカットされるというリスクが生じます。
ただし、マーチンゲール法にはルールがシンプル、連敗確率が低くレンジ相場と相性が良いなど4つのメリットがあります。
FXでマーチンゲール法を使う4つのメリット
FXでマーチンゲール法を使う4つのメリットをお伝えしていきます。
1.取引ルールがシンプル
マーチンゲール法は「負けたらロットを倍にする」というシンプルなルールです。
エントリーや損切りの判断に迷いにくく、初心者でも仕組みを理解しやすいのが特徴です。
2.連敗確率が低い
FXは、同じ方向に連続して負け続ける確率が高くはありません。
| 連敗数 | 発生確率 |
| 2連敗 | 25% |
| 3連敗 | 12.5% |
| 4連敗 | 6.25% |
| 5連敗 | 3.13% |
| 6連敗 | 1.56% |
| 7連敗 | 0.78% |
4連敗は6.25%、5連敗は3.13%と低い数値です。
そのため、短い連敗であれば途中で勝ちが入りやすく、損失回収のチャンスがある点がメリットです。
3.1度でも勝てばそれまでの損失を全て回収して利益が出る
マーチンゲール法は、負ける度にロットを倍にすることで次の1勝で全ての損失を取り戻せる設計になっています。
上手に活用することで、勝率に関係なく利益を積み重ねられるでしょう。
4.レンジ相場と相性が良い
価格が一定の範囲で上下するレンジ相場は、いずれ反発する可能性が高くなります。
そのため、価格が下落または上昇した際に追加で買い(売り)増しをして平均取得単価を引き下げる「ナンピン」でポジションを積み増ししていく手法が有効とされています。
まずはナンピンの基本的な仕組みと、失敗しないための注意点をこちらの記事で確認しておきましょう。
マーチンゲール法の3つのデメリットを解説
マーチンゲール法には、資金力が必要、精神的な負荷が大きいといった3つのデメリットがあります。
1.資金力が必要で、一発退場のリスクがある
マーチンゲール法には、連敗した時の必要資金が雪だるま式に膨れ上がるというデメリットがあります。
負けるたびにロット(取引量)を2倍、4倍、8倍と増やしていきますので、少ない資金ではすぐ資金が枯渇し一発退場となってしまいます。
例えば、最初は「1」のロットで始めても、5連敗して6回目を迎える頃には32倍のロットが必要です。
連敗すると資金の大半を投入している状態になり、予想と逆の値動きをすると強制ロスカットに追い込まれる可能性が高くなります。
2.ストレス・精神的な負荷が大きい
マーチンゲール法はハイリスクな手法ですので、トレーダーにとって精神的な負荷が大きくなりがちです。
連敗が続くと、抱える含み損も急激に大きくなり「このまま資金がゼロになるのではないか」という恐怖を抱くケースは多いでしょう。また、「次も倍のロットを賭けなければならない」というプレッシャーもあります。
マーチンゲール法で冷静にトレードをするためには、早見表を用いた事前のシミュレーションが重要です。(後の項で詳しく解説します。)
メンタルコントロールの詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
3.リスクの割に利益が増えにくい
マーチンゲール法は、最終的に得られる利益が「最初のロット分程度」に限定されるという特徴があります。
よって、リスクが高いにもかかわらず利益は小さくなりがちで、長期的に資産を増やしたい方には向いていません。
マーチンゲール法のロット数と必要資金を早見表でシミュレーション
マーチンゲール法は、連敗すると必要な取引量(ロット数)と証拠金が急増します。よって以下の早見表を使って「いくらの資金で何連敗まで耐えられるか」を事前に把握することが重要です。
まずは、1ロットでスタートし負ける度に取引量を2倍にした場合のロット増加早見表を見ていきましょう。
| 回数 | ロット | 累計ロット |
| 1回目 | 1lot | 1lot |
| 2回目 | 2lot | 3lot |
| 3回目 | 4lot | 7lot |
| 4回目 | 8lot | 15lot |
| 5回目 | 16lot | 31lot |
| 6回目 | 32lot | 63lot |
| 7回目 | 64lot | 127lot |
続いて連敗確率の早見表です。

| 連敗数 | 発生確率(%) | 確率(分数) | およその回数 |
| 2連敗 | 25% | 1/4 | 4回に1回 |
| 3連敗 | 12.5% | 1/8 | 8回に1回 |
| 4連敗 | 6.25% | 1/16 | 16回に1回 |
| 5連敗 | 3.13% | 1/32 | 32回に1回 |
| 6連敗 | 1.56% | 1/64 | 64回に1回 |
| 7連敗 | 0.78% | 1/128 | 128回に1回 |
早見表を活用すると、マーチンゲール法を使った際の破綻リスクを把握できます。
例えば資金10万円で1lotあたりの損失=1万円の場合は、最初の早見表を見ると5回目で破綻することが分かります。
| 回数 | 負けた時の損失 | 状態 |
| 4回目 (8lot) | 約8万円の リスク | 継続できる |
| 5回目 (16lot) | 約16万円 | 破綻 |
逆に言えば、最大4連敗まで耐えられます。
次に、連敗が起きる確率を計算します。4連敗の確率は約6.25%ですので、 約16回に1回のペースで破綻ラインに到達することになります。
1つ目の早見表の「ロット表=どこで破綻するか」「連敗確率表=どれくらいの頻度で起きるか」の2つをセットで見ることで、リスクが具体的にイメージできます。
例えば初期資金が30万円で、勝率が50%の場合には最大4連敗、破綻確率は3.13%です。
| 連敗数 | その回のロット | 累計損失額 | 残り資金 | 状態 |
| 1連敗 | 1 lot | 1万円 | 29万円 | 継続可 |
| 2連敗 | 2 lot | 3万円 | 27万円 | 継続可 |
| 3連敗 | 4 lot | 7万円 | 23万円 | 継続可 |
| 4連敗 | 8 lot | 15万円 | 15万円 | 継続可 |
| 5連敗 | 16 lot | 31万円 | − | 破綻 |
※ 勝率50%の場合。連敗確率 = (0.5)^n
約32回に1回のペースで破綻ラインに到達する計算です。
自身の初期資金で破綻する連敗数や確率を、実際にマーチンゲール法を使う前に上の早見表でシミュレーションしてみましょう。
マーチンゲール法の改良:逆マーチンゲール法(パーレー法)と組み合わせる
マーチンゲール法と逆マーチンゲール法(パーレー法)は逆の資金管理方法ですが、状況に応じて使い分けることでリスクとリターンのバランスを取ることができます。
利益確定が続いている時(連勝中)は 逆マーチンゲール法で利益を伸ばし、損切りが続いている場合(連敗中)はマーチンゲール法で損失を回収するという2つの方法を使い分けます。
例えば1、2回目は勝ち(利益確定)、3、4回目に負け(損切り)、5、6回目に再び勝った場合をシミュレーションしてみましょう。
| 回数 | ロット | 結果 | 次の判断 |
| 1回目 | 1lot | 勝ち | 連勝中→ロット2倍(逆マーチンゲール) |
| 2回目 | 2lot | 勝ち | 連勝中 → ロット2倍(逆マーチンゲール) |
| 3回目 | 4lot | 負け | 逆マーチンゲール法終了→ 1lotにリセット |
| 4回目 | 1lot | 負け | 連敗→ロット2倍(マーチンゲール) |
| 5回目 | 2lot | 勝ち | 損失回収完了→リセット |
| 6回目 | 1lot | 勝ち | 再び逆マーチンゲールに移行 |
上昇(または下落)トレンドが出ている際には逆マーチンゲール法で利益を伸ばし、高値掴みなどエントリーがズレた時にはマーチンゲール法で損失を回収します。
このハイブリッド手法は、連勝時に利益を最大化できる、連敗時も回収のチャンスがある、1つの方法より柔軟性が高いというメリットがあります。
一方で、切り替えルールが曖昧になると破綻しやすい、マーチンゲール部分のリスクは高い、感情的な判断が入りやすいというデメリットがあります。
合理的な考え方ですが、マーチンゲール特有のリスクを抱えたままですので、必ずロットの上限・試行回数の制限を設けて運用することをおすすめします。
マーチンゲール法と両建て、ナンピンの組み合わせ
マーチンゲール法と両建て、マーチンゲール法とナンピンを組み合わせる手法もあります。
マーチンゲール法×両建て
含み損が出たポジションに対して逆方向のポジションを同時に持ち(両建て)、損失を一時的に固定しながらマーチンゲール法でロットを倍増させていく手法です。相場が反転した時点で全決済し、損失を一括回収することが狙いです。

マーチンゲール法×ナンピン
相場が予想と逆方向に動いた際、同じ方向にポジションを追加して平均取得単価を下げながら(ナンピン)、ロット数を1→2→4→8と倍増させていく手法です。相場が少し反転すると、今までの損失を一気に回収できる組み合わせです。
大きな反転がなくても平均単価が下がっていますので、小幅な戻りで損失をカバーして利益を出せます。ただし相場が一方向に動き続けると、ロットと必要証拠金が指数関数的に膨らんでしまいます。
マーチンゲール法に向いている人・向いていない人
マーチンゲール法は資金が無限にあることが前提の手法ですので、連敗時のロット増加に耐えられる、資金に余裕がある人に向いているでしょう。また、「○連敗までで止める」「ロット上限はいくつまで」といったルールを、感情に左右されず徹底できるという点も重要です。
価格が一定範囲で上下しやすいレンジ相場では、マーチンゲール法の損失回収が機能しやすくなりますので「レンジ相場は得意」という人にも適しています。
一方で、少額の資金では数回の連敗で強制ロスカットとなる恐れがありますので、資金が少ない人はマーチンゲール法に不向きです。
また「次は大丈夫だからもう1回だけ」など、感情的になりやすい人はよりリスクが高くなりますので適していません。
経験が浅く相場の流れを認識できない人がマーチンゲール法を使うと、連敗が重なりやすく危険ですので、トレード経験が浅い人や初心者も避けましょう。
FXのマーチンゲール法に関するよくある質問
マーチンゲール法はFXで禁止されている?
マーチンゲール法を規約で禁止しているところはほぼありません。ただし、一部のEA(自動売買)やコピートレードサービスでは、リスク管理の観点から使用を制限しているケースがあります。
マーチンゲール法で生活できる?
非常に難しく、現実的ではありません。
マーチンゲール法で勝てない?
短期では勝てるが、長期では破綻リスクが高いです。
短期間であれば利益を出すことは可能ですが、トレード回数が増えるほど連敗に遭遇する確率が上がり、いずれロスカットに至るリスクが高まります。
マーチンゲール法と両建ての組み合わせは?
両建てとは、買いと売りを同時に保有するリスクヘッジ手法です。
マーチンゲールと組み合わせる場合、含み損が出たポジションと逆方向のポジションを同時に持つことで、一時的に損失の拡大を防ぐ効果があります。ただし、両建て自体がスプレッドコストを二重に負担する構造になるため、解消タイミングを誤るとコストが膨らみやすいという注意点があります。
ナンピンマーチンゲールとは?
ナンピン+マーチンゲール法を組み合わせた手法です。
含み損が出たポジションと同じ方向に追加エントリーして平均取得単価を下げる「ナンピン」にマーチンゲールのロット倍増を加える手法が「ナンピンマーチンゲール」です。
相場が反転すれば利益が出ますが、一方向に動き続けると損失が指数関数的に膨らむため、かなりリスクが高い方法です。損切りラインの設定が必要不可欠です。
まとめ
FXのマーチンゲール法は「負けるたびにロットを倍にする」シンプルな資金管理手法ですが、資金が無限にあることを前提とした理論であるため、実際のトレードでは連敗時に資金が急速に枯渇するリスクを抱えています。
リスクをおさえて運用するために、初期ロットを低めに設定、損切りルールを事前に決めるなどの方法を心がけましょう。
マーチンゲール法はシンプルな手法ですが、初心者向けではありません。
資金力・メンタルコントロール・経験が必要な中・上級者向けの手法です。本記事の早見表を活用して自身の資金で何連敗まで耐えられるかを事前にシミュレーションした上で、損切りルールを設定し厳守することをおすすめします。

