FXでチキン利食いを今すぐ克服する方法とは?

チキン利食い

「FXで損切りはできるようになった。でも、利確が早すぎて結局利益が残らない……。」

そんな「チキン利食い」は、FX初心者が最初にぶつかる大きな壁です。

実は、利益確定を我慢できないのはあなたの根性のせいではなく、人間に備わった「本能」が原因です。

本記事では、チキン利食いをしてしまう心理的なメカニズムを解き明かし、チキン利食いに対する防御法を具体的に解説します。

この記事を読めば、感情に振り回されることなく、自信を持って利益を伸ばせるようになるでしょう。

チキン利食いとは?多くのトレーダーがハマってしまう理由と脅威

「チキン利食い」とは、エントリー後に含み益が出た際、あらかじめ決めていた利確目標(ターゲット)に届く前に、「利益が消えてしまう怖さ」からわずかな利益で決済してしまうことを指します。

相場の世界では「利確は正義」という言葉もありますが、根拠のない早すぎる利確は、長期的な成功を妨げる大きな障害となります。

多くのトレーダーがこの壁にぶつかるのは、決して技術不足だけではなく、人間の脳の仕組みに原因があるからです。

チキン利食いの背景にある「プロスペクト理論」という罠

私たちがチキン利食いという誘惑から逃れられない理由は、行動経済学の「プロスペクト理論」で説明できます。

人間には「利益を得る喜びよりも、失う痛みを強く感じる」という本能があります。

この「得を逃したくない」という心理的なバイアスこそが、チキン利食いを引き起こす原因です。

つまり、チキン利食いをしてしまうのはあなたの心が弱いからではなく、皮肉にも人間として正常な本能に従っている証拠なのです。

チキン利食いは「損大利小」につながる

FXで勝ち続けるための鉄則はもちろん「損小利大」ですが、チキン利食いは損小利大に真っ向から反する行為です。

チキン利食いを繰り返すと、平均利益が極端に小さくなってしまいます。

そのため、よほど高い勝率を維持しない限り、一度の大きな損失でこれまでの利益がすべて吹き飛んでしまう「損大利小」のトレードになってしまうでしょう。

チキン利食いを防ぐための5つの防御法

本能が原因ならば、チキン利食いを気合や根性で治すのは難しいと思われるかもしれません。

しかし、感情が入り込む隙を与えない仕組みやルールをあらかじめ作っておくことで、チキン利食いを防ぐことは十分可能です。

ここでは、王道のテクニックから心理的なハードルを下げる工夫まで、チキン利食いを克服するための5つの防御法をまとめました。

これらを自分のトレードスタイルに合わせて組み合わせることで、チキン利食いを防いで利益を伸ばせるようになるでしょう。

まずは一つずつ、取り入れやすいものから試してみましょう。

チキン利食い防御法その1:大きな時間軸のチャートを見ましょう

自分がトレードしている時間軸よりも大きな時間軸のチャートを見てみてください。

例えば、5分足でトレードしているなら30分足、15分足でトレードしている場合は1時間足など、大きな時間軸を確認して目標を決めてみましょう。

長い時間軸のローソク足のほうが、短い時間軸のローソク足よりも信頼できます。

理由は単純に、一本のローソク足を作るためにかかった時間と情報量の差です。

5分足のローソク足も30分足のローソク足も、ローソク足にしてみれば同じ1本ですよね。

5分足でどんな動きを見せようと、ほんの5分の間に起きた出来事に過ぎません。

5分と30分を比較すると、30分足には5分足の6倍の情報が詰まっています。

そのため、大きな時間軸のほうが信頼できるのは明らかですよね!

大きな時間軸でトレードをしたほうがいい!というわけではないので勘違いしないでくださいね(笑)

大きい時間軸でみると、「まだまだ利益は伸びそうだな!」ということに気づくこともできますし、チキン利食いする前に、一旦大きい時間軸を見て、自分の「チキン利食いしたい!」という気持ちを落ち着かせてみてください。

例として、以下のUSD/JPYの5分足と30分足のチャートをご覧ください。

5分足のチャートではエントリーしてから6本目の陽線でチキン利食いしてしまいそうな場面ですよね?

これを30分足に切り替えてみると、実はまだ伸びそうだなというのがわかるかと思います。

チキン利食い

大きな時間軸を確認しながらトレードすることはFXにおいて非常に重要です。
こちらの記事でも取り上げていますので、ぜひ併せてチェックしてみましょう。

マルチタイムフレーム マルチタイムフレーム分析は簡単にできる?FXでしっかりと利益を上げよう!

チキン利食い防御法その2:分割決済を利用してみましょう

分割決済とは、みなさんご存知だと思いますが1つのエントリーポジションを1回で決済せずに、何回かに分けて決済する事ですよね。

分割決済のおおまかな例として、

  1. まずは普段通りにエントリーします。
    ※エントリーの際、ポジションは3万通貨と仮定します
  2. エントリー後に利益が出る方向へレートが動いたとして、「利益想定の30%」になったら1万通貨を利益確定します。
  3. その後もレートが動いたら「利益想定の60%」として、さらに1万通貨を利益確定します。
  4. その後は、予め想定していたポイントまで利益を伸ばします。
チキン利食い

このように決済を行うことによって、利益を確保しつつ利益を伸ばす練習にもなります。

分割決済の利点として、分割のポジション管理を行うことで、 大きく負ける可能性は小さくしたまま、大きく勝つ可能性を高めることができるのです。

また、分割してポジションを利益確定することによって、早く利益確定したいという衝動を抑えることができますので試してみてくださいね!

チキン利食い防御法その3:トレール注文を活用してみましょう

トレーリングストップ注文(Trailing Stop)とは、そのときの価格の変動に合わせてリアルタイムで逆指値注文(ストップロス)を自動的に変更する注文方法のことです。
※略してトレール注文

トレールとは「追いかける」という意味で、「利益を伸ばしたいけれど、万が一の時はきっちりと利益を確保したい」という場合に使える注文方法です。

トレール注文を活用すれば、相場が順行すればするほど利益が伸ばせます。

また、逆行した場合にトレール注文の逆指値による決済が執行されます。

チキン利食い

注文を出しておけば自動で執行されますので、エントリー後は相場を監視することなく任せておけるわけです。

監視していると相場の上下に翻弄されて「利益確定したい!」という欲求に勝てないとしても、 トレール注文を出したあとは相場から離れることができるため「利益確定したい!」という気持ちを抑えることができます。

つまり!

利益を伸ばすだけ伸ばすことも、損失を最小限に抑え、なおかつ感情を挟まず機械的になることもできる注文方法です!

チキン利食い防御法その4:事前に「シナリオ」を構築しておきましょう

トレード中のちょっとしたチャートの動きでチキン利食いをしたくなってしまうのは、エントリーした後のチャートの動きについて、事前にシナリオを考えられていないからです。

多少値動きが逆行しようとも、その範囲が事前に考えていたシナリオの想定通りであれば、心のザワつきも少しは抑えられるでしょう。

想定のシナリオから外れるまでは利確をしないようにすることで、チキン利食いを防ぎやすくなります。

チキン利食い防御法その5:ロット調整で心理的負荷を軽減させましょう

チキン利食いをしてしまう物理的な原因として意外と多いのが、「自分の器に合わない大きなロットでトレードしている」ことです。

画面上で増減する含み益の数字を見て、お金の価値に意識が向いてしまうと、冷静な判断を下すのは難しいでしょう。

脳が「恐怖」を感じるレベルの金額が動いている限り、本能的なチキン利食いを止めることはできません。

「稼ぎたい」という気持ちが先行してロットを上げたくなる気持ちは分かりますが、まずはルール通りに利を伸ばすという成功体験を脳に覚えさせるべきです。

チャートが多少逆行しても気にならないくらいのロットに調整することが、結果としてチキン利食いを防いで大きな利益を掴むための最短ルートになるでしょう。

自分のチキン利食いを振り返ることは将来の利益につながる

チキン利食いを克服するためには、トレード中の技術よりも終わった後の振り返りが重要です。

自分がどのような場面で、どのような心理状態でチキン利食いをしてしまったのかを客観的に分析することで、今後のトレードでチキン利食いをしてしまう可能性を低くすることができます。

振り返りの際に行うべき具体的なアクションを、以下で紹介しましょう。

「獲り逃した利益」を記録する

チキン利食いをした際、本来の利確目標まで持ち続けていたら一体どれだけの利益になっていたかを数値化してみることで、チキン利食いによる「痛み」を可視化することができます。

たとえば、本来50pipsを狙っていたトレードにおいて、10pipsでチキン利食いをしてしまうようなことが10回あれば、差分の40pips×10=400pipsを獲り逃がしていることが記録されてしまうわけです。

損失の重みを数字で実感することは、目先の小さな安心感よりも、ルールを守ることの重要性を脳に強く印象付けるのに効果的です。

決済した瞬間の自分の感情を言語化する

チキン利食いをしてしまったその瞬間、どのような感情があなたの心を支配していたのかをノートやスマホのメモに書き出してみるのも、効果的です。

  • 連敗していたから、どうしてもプラスで終わりたかった
  • 急な逆行を見て、利益がゼロになる恐怖に耐えられなかった
  • これ以上チャートを見続けるのが苦痛だった

感情を言語化することで、自分自身の「負けパターン」や「心の弱点」が浮き彫りになります。

自分の感情を客観視できるようになると、次に同じような場面が来たときには、チキン利食いしそうな自分を客観的に判断できるようになるので、チキン利食いを防ぎやすくなるはずです。

まとめ:チキン利食いを克服して利益を伸ばしましょう

以上、チキン利食い防御法として3つの方法をご紹介しましたが、利益確定と損切の方法はたくさんあり、答えはひとつではありません。

全てを取り入れる必要はないので、あなたのトレードスタイルにあわせて上手に活用してみてくださいね!

チキン利食いを克服し、獲れる時には可能な限り獲るということを心掛けてトレードを行っていただければ幸いです!