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「FXは円安の時に始めるべき?」「円安と円高はどっちが利益を狙いやすい?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
FXは売り買い両方向の取引ができますので、円安・円高どちらの局面でも利益を狙えます。
ただし、円安局面では高値掴みによって大きな損失を抱えるケースもあります。
為替レートが動く仕組みやFX取引の基本を知り、エントリー前に損切りラインや利益確定ラインを決めておくことで、感覚に任せた利益確定や損切りの判断を避けられます。
本記事では、円安・円高の違い、為替レートが変動する要因、FX取引で利益や損失が生じる仕組み、円安局面で取引する際のポイントについて解説していきます。
また、円安局面で利益を狙えるケースや高値掴みを避けるためのポイントについてもお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
円安・円高とは?
円安は外貨に対して円の価値が下がる(安くなる)、円高は円の価値が上がる(高くなる)ことを指します。

例えば1ドル=100円が1ドル=150円になった場合、同じ1ドルを得るのに必要な円が増えますので、円安が進んでいます。
円安になると、海外から輸入したモノを買うために必要な円が多くなり出費がかさんでしまいます。
ただし、モノを輸出している企業は海外の通貨をより多く得られますのでチャンスとなるのです。
1ドル=100円が1ドル=80円になれば、1ドルを買うために必要な円が減り円高に振れている状態です。
円安とは逆に、以前より少ないお金で海外から輸入品を買えます。
一方で、海外にモノを輸出している企業は売り上げを円換算すると少なくなってしまいます。

「円安と円高がどっちか分からなくなった」という方は、「外貨の価格が上がる=円安」「外貨の価格が下がる=円高」と覚えると、混乱しにくくなります。
為替レートが動く要因は、政治や市場心理、中央銀行の金融政策など
円とドルなど、異なる通貨が交換(売買)される時の交換の比率を「為替レート」と言います。
為替レートは、2つの国の通貨の需要と供給のバランスで決まり、円を買う動きが強まれば円高、売る動きが強まれば円安に動きます。
需要と供給に影響する主な要因は以下の4つです。
- ファンダメンタルズ要因:経済成長率や物価、雇用統計などの経済指標が影響を及ぼす
- 政治的な要因:政権交代や規制変更、貿易摩擦など
- 市場心理的な要因:相場の先行きに対する市場参加者の期待や不安
- 地政学的な要因:戦争や自然災害などのリスク
加えて、為替レートが決定される仕組みは、短期・中期・長期によって大きく異なると言われています。
①短期(日次、週次、あるいは月次程度):
為替レートは資産(ストック)の価格としての性質が強く現れやすい。最も大きな影響を及ぼすのは、市場参加者による「将来の為替レートに対する『予想』」と言われている
➁中期(3カ月から数年程度):
中央銀行の金融政策(マネーサプライ)、政府の財政政策(政府支出)、GDP(国内総生産)・GNI(国民総所得)、経常収支などに左右されやすい
③長期(5〜10年程度):
購買力平価(PPP)、交易条件(輸出入の交換比率)、技術進歩、経済成長率などが要因と考えられる
複数の要因が同時に影響し、為替レートは日々変動します。
そして2カ国間の為替レートの差額を利用し、利益を狙う投資がFXです。
米ドル/円相場の推移を振り返る
1956年度~2024年度の、米ドル/円の為替レートは以下の通りです。

出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「 早わかり グラフでみる長期労働統計 図1 実質GDP、為替レート」
日本は1971年まで1ドル=360円の固定相場制でしたが、1973年から変動相場制に移行しました。

出典:TradingView
米ドル/円は2024年に大きく円安が進み、2025年は値動きが激しく変動し、2026年は円安水準が続いています。
現在の円安は一つの理由で起きているわけではなく、日本と海外(特に米国)の「金利差」が縮まらないこと、日本の貿易赤字による実需の円売り、先行きの不透明さによる投資家の円売りなどが複雑に絡み合い、引き起こされています。
FX取引の仕組みと円安・円高の影響
FX取引は売り買い両方向の取引ができる、レバレッジをかけられる、スワップポイントの受け取りまたは支払い、スプレッドなど独自のルールや特徴があります。
また差金決済という、通貨を現物でやり取りせず、売買時の価格差のみを受け渡しする決済方法を採用しています。
取引前に証拠金の入金が必要となります。
売り買いどちらからでも取引できる
為替相場の状況に応じて、買いからでも売りからでも取引を始められます。
円安/円高になるとどうなるか
円安が進むと、外貨を買って保有しているポジションの含み益が増えます。
円高が進むと、外貨を売って保有しているポジションの含み益が増えます。
決済時の価格差が為替差益として確定します。

レバレッジをかけられる
証拠金以上の金額で取引できる仕組みで、国内では最大25倍です。
少ない元手で大きな取引が可能になる一方、損失が元本を超える可能性もあります。
スワップポイントが発生する
異なる通貨を交換すると同時に、2カ国の金利差分の調整も行われます。
差額がスワップポイントで、受け取る場合と支払う場合があります。
スプレッドとは
買値と売値の差のことで、実質的な取引コストとして発生します。スプレッドが狭いほど、取引コストを抑えられます。
FX取引と円安・円高
FX取引では円高・円安によってどのように利益や損失が生じるのでしょうか。
米ドル/円を例に見てみましょう。
例えば、「1ドル=150円」のときに米ドルを買い、日本円を売ったとします。
その後、為替レートが「1ドル=152円」まで上昇したタイミングで決済すると、1ドルあたり2円分の利益が発生します。
1万ドル分のポジションを保有していた場合は2円×1万ドル=2万円となり、2万円の為替差益を得られます。
購入後に円高が進み、「1ドル=148円」まで下落した時点で決済すると、1ドルあたり2円の損失が発生します。
1万ドル分の取引であれば、2円×1万ドル=2万円の為替差損となります。
上記のように、米ドルを買った場合は、エントリー時よりも円安・ドル高になれば利益を得やすくなります。
反対に、円高・ドル安に進むと損失につながるため、相場の方向性を見極めながら取引することがポイントとなります。
円高が進行する可能性が高い局面では、買いポジションを控える、あるいは売りポジションを検討するといった判断も必要になります。
円安局面でFXを始める際のポイント
円安局面でFXを始める場合、利益を狙える可能性があります。
ただし、高値掴みをしてしまい、損失が生じるリスクもあります。
円安が進行している時期にFXを始めると、為替差益を狙いやすくなりますが、相場の高い水準で買ってしまうと反落時の損失も大きくなってしまうのです。
円安で利益を狙えるケースとは
円安の流れに沿ってポジションを取ると、為替差益を積み上げやすくなります。
例えば1ドル140円の時に買い、150円まで円安が進んだ時点で決済すると、1ドルあたり10円の利益が生じます。
「円安で大儲け」と言われる事例は、上記のような円安トレンドに沿ったケースが多いです。
円安方向に動いている間はポジションを保有すること(トレンドフォロー)、目標水準に達したら決済する「利益確定ルール」を設定し、実行することが重要なポイントです。
円安局面では、高値掴みのリスクに注意
円安局面の高い水準で買う(いわゆる高値掴み)と、反落時に損失が拡大しやすくなります。
為替相場は一方向に進み続けるわけではなく、円安が進んだ後に円高へ反転する局面もあります。
高い水準で買った場合、含み損が拡大しいわゆる「円安死亡」「円安爆死」と呼ばれる状態に陥ることがあります。
対処法として、あらかじめ損失額の上限を決める「損切りルールの設定」と一度に大きな金額を投入しない「ポジションサイズの管理」という2つがあります。
円安局面でのエントリータイミング
FXは売り買いどちらからも取引できるため、相場の予想に応じて逆方向のポジションを取ることで利益が狙えます。
円安になると思ったら外貨を買い、円高になると思ったら外貨を売る、という判断です。
「円安と円高どっちが良いか」という疑問に対しては、どちらか一方が有利というわけではなく、予想した方向と逆のポジションをあらかじめ持っておくことが利益につながります。
円高で買って円安で売る基本パターン
円高の局面で外貨を買い、円安に転じたタイミングで売却すると為替差益を得られます。
「円高で儲ける」典型的な取引パターンです。
FXは円安・円高どちらでも利益を狙える
FXでは、円安局面だけでなく円高局面でも利益を狙うことができます。
FXは、「買い」だけでなく「売り」からも取引を始められることが理由です。
円安が進むと予想する場合は、先に買いポジションを持ち、価格上昇後に決済することで利益を狙うことも可能です。
株式投資でも信用取引を利用すれば下落局面で利益を狙えますが、取引期限が設けられている証券会社があり、逆日歩などの追加コストが発生するケースもあります。
また、銘柄によっては空売りできないこともあります。
一方、FXでは基本的に買いと売りを同じ条件で行うことができ、取引期限や逆日歩を気にせず売りからエントリーできます。
よって、相場の上昇・下落のどちらにも対応しやすく、さまざまな相場環境で利益のチャンスを探りやすい点がFXのメリットと言えます。
まとめ
円安とは、外貨に対して円の価値が下がる状態を指し、円高はその反対に円の価値が上がる状態です。
為替レートは経済指標や金融政策、市場参加者の心理などさまざまな要因によって変動します。
FXでは、円安になると思った場合は買いポジション、円高になると思った場合は売りポジションを持つことで、どちらの相場環境でも利益を狙うことが可能です。
ただし、円安が進んでいるからといって安易に飛び乗ると、高値掴みによって損失を抱えることもあります。
エントリーする際は、相場の方向性を確認するとともに、損切りルールやポジションサイズを管理しながら取引を進めましょう。
さらに知識を深めたい方は、関連記事や動画コンテンツを活用して取引の基礎を確認した上で、FX口座を開設し少額から取引を始めることも選択肢の一つです。


