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「祝日はFXにどう影響を及ぼすのだろう?」
「祝日特有の値動きや特徴は?」
本記事では、これらの疑問を持つ方に向けた解説記事です。
平日とは少しだけ異なる祝日の値動き・特徴を押さえて、ぜひ今後のトレードの参考にしていただければと思います。
目次
FX相場における祝日の特徴について
FX相場は平日24時間開かれておりますが、祝日であれば市場は閉じることになります。
ただ祝日といっても、各国の祝日のタイミングは異なるため、FX相場が途切れることはありません。
仮に日本が祝日で東京市場が閉場したとしても、その他の市場は開いているためトレード自体は問題なく行うことができます。
また、祝日においては以下の特徴が現れるため、平常時と同じようトレードしないよう注意が必要です。
特徴1:祝日国の取引量は減る
日本の祝日においては、日本の取引所が休みとなり、東京市場が閉じることになります。
FXで「円」を取引しているトレーダーは世界中に存在しておりますが、割合で見た時にもっとも多いのはやはり日本人でしょう。
つまり日本の祝日にあたる日は、米ドル/円やユーロ/円といったクロス円全般の値動きが鈍くなってしまうのです。
同様に、アメリカが祝日になっている場合は、米ドルが絡んだドルストレートの通貨ペアの値動きが小さくなるため、メインに扱う通貨の国の祝日については、把握しておくことをおすすめします。
特徴2:米国祝日の影響は大きい
基軸通貨であるドルの発行元、アメリカの祝日は是非とも覚えておきましょう。
アメリカの祝日には、独立記念日やクリスマス、感謝祭等がありますが、これらの祝日においては、日本の祝日の動きとは比べものにならないほど市場に参加するトレーダーが少なくなるからです。
参加するトレーダーが少なくなれば取引量も少なくなり、値動きが極端に小さくなったり、また相場のセオリーが通用しにくくなってしまいます。
簡単に言えば平常時よりも稼ぎにくくなってしまうため、いっそのことアメリカの祝日においてはトレードしない、また分析・検証に時間に費やすというのも一案です。
FXにおける祝日トレードの注意点
注意点1:窓が開きやすい
上でも少し解説しましたが、祝日は基本的に相場の参加者が少なくなります。
その場合、取引量が少なくなってしまうため、ローソク足とローソク足の間に「窓」が開きやすくなってしまうでしょう。
窓が開いてしまうと、強制ロスカットや追証のリスクもあるため、トレーダーにとって決して喜べる展開ではありません。
祝日でもトレード自体は可能であるものの、それなりにリスクもあるということを覚えておきましょう。
また「窓」についての詳細は、以下の記事にて解説しておりますので、ぜひご一読いただければ幸いです。
窓開け・窓埋め理論とは~FXトレードは月曜日の朝を狙うべき!?~注意点2:ストップ狩り
祝日のような取引量が薄い状況下においては、大口・機関投資家によるストップ狩りが懸念されます。
祝日は値動きが少なくなる、市場に参加してもメリットがない、平常時よりも勝ちにくい、このようなイメージが浸透しているため、FX相場に対する意識もまた薄くなってしまうのです。
そこで、トレーダーの意識が相場から遠のいているタイミングを見計らって、放置されているポジションを刈り取りに行こう…という動きがストップ狩りとなります。
祝日だからと言って、口座やポジションを放ったらかしにすべきではなく、必要に応じて損切り・入金等の措置を行なっていかねばなりません。
ストップ狩りの原因と対策まとめ!ストップ狩りを狙う大口の心理とは?注意点3:入金の反映
証拠金維持率が低下してしまった場合、強制ロスカットを免れるよう、急きょ入金が必要になることもあるでしょう。
しかしFX会社の殆どにおいては、入金が迅速に反映されるのは営業日のみ。
祝日の入金には対応しておらず、それでいて相場は止まらないため、入金が間に合わなくて強制ロスカットされた…なんてことも考えられます。
そのため、ピンチの際は入金して乗り切ろうとは考えず、速やかに損切りを実行するか、慌てなくてもすむよう資金を潤沢に用意しておくべきでしょう。
FXトレードスタイル別!意識するべき証拠金維持率の目安とは?大口に狙われやすい祝日3選
前節にてストップ狩りについて解説しましたが、本節では特に狙われやすい祝日について解説していきます。
以下の祝日では、平常時よりも読めない展開になりやすいため、連休に入る前には各自調整しておきましょう。
ゴールデンウィーク
ゴールデンウィークでは祝日が連続し、読めない相場に注意が必要です。
全体の取引量第3位に位置する日本円の取引量が大きく落ち込むため、相場全体のバランスが平常時と比べ乱れやすくなっていると考えてください。
また、5月は「SELL IN MAY」が世界的に有名な相場格言があり、「5月には全てを売って、Leger day(9月第2土曜日)まで相場に戻って来るな」というアノマリーがあります。
市場全体に売りムードが漂い、株式も為替も下落圧力が高まりやすくなるため、5月に入る前には一度ポジションの整理を行っておきたいところです。
クリスマス
海外では、基本的にクリスマスは祝日扱いであり、驚くべきことに、12月25日に市場が開いているのは日本だけなのです。
そのため、FX相場において日本円の取引比重が多くなってしまい、こちらもゴールデンウィーク同様、全体のバランスが崩れやすくなってしまいます。
日本人トレーダーの多くはクロス円通貨において、プラススワップが受け取れるロングポジションを好む習性があり、それについては当然大口も想定済み。
市場参加者のロングエントリーが出揃ったところで、一気に売り圧力を入れて押し潰す…という展開も大いに考えられるため、積極的なトレードは行うべきでないでしょう。
年末年始
年末年始は、国内外に関わらず多くの取引所が休みになるため、相場の流動性が著しく低下することになります。
また、正月気分で多くのトレーダーが相場に注目しなくなるため、大口にとっては絶好の狙い目となるでしょう。
実際、2018年から2019年の年末年始にかけては、大口によって歴史的な売り仕掛けが行われ、多くのトレーダーが退場に追いやられることになりました。
このような瞬間的な暴落時には、成行決済をまともに通せないため、慌てて損切を入れようとしても後の祭りです。
やはり、連休・祝日を迎える前にポジションを整理する、逆指値を設定する等の対策を施さなければ、いつかどこかのタイミングで強制ロスカットされてしまうでしょう。
フラッシュクラッシュとは?過去事例から分かる原因と対策についてまとめ:FXは祝日でもトレード可能!ただし相応の準備も必要!
本記事では、FXにおける祝日の特徴・注意点について、以下のポイントを中心に解説しました。
- FX相場における祝日の特徴について
- 祝日トレードの注意点
- 大口に狙われやすい祝日3選
記事中でもお伝えした通り、祝日においてもトレードは可能です。
ただ値動きが少なくなってpipsが稼ぎにくくなること、窓空きやストップ狩り等のリスクがあるため、平常時より難易度は高めとなります。
いっそのことトレード自体を控え、戦略を練ったり、バックテスト等の検証に時間を充てる方が、トータル的にみてプラスになりやすいでしょう。
以上、参考にしていただければ幸いです。