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FXトレードにおいて、トレンドラインは相場の方向性を見極める重要な指標です。
しかし、初心者にとってはライン引きの正解が分かりにくく、精度にもばらつきが出てしまうでしょう。
そこで活躍するのが「自動トレンドラインツール」です。
本記事では、MT4で利用できるおすすめの自動トレンドラインツール5選を厳選し、それぞれの便利な使い方や設定方法を解説します。
トレードの効率化を図りたい方や、正確なラインを引きたい方はぜひ参考にしてください。
目次
FXトレンドライン自動描画ツールとは?基本概要とメリット
トレンドライン自動描画ツールとは、チャート上にサポートラインやレジスタンスラインを自動で引いてくれるインジケーターのことです。
ここでは、トレンドライン自動描画ツールの仕組みやメリットについて解説していきます。
トレンドライン自動化ツールの仕組み
トレンドライン自動化ツールの仕組みは、非常にシンプルなものです。
まずチャート上の「高値」と「安値」を自動的に検出し、それを一定のアルゴリズムに照らし合わせて結んでいく、というのが基本になります。
アルゴリズムについて例を挙げると、
- 過去のトレンドラインとの一致率を評価
- ローソク足のクローズ価格との位置関係を確認
- ボリュームデータや他のテクニカル指標を補助材料として活用
上記のように、不要なノイズや不正確なラインを減らすために、何らかの処理が施されます。
手動描画との違いとメリット
自動描画ツールを使えば、一定のルールに基づいて機械的にラインを引けるというのが大きなメリットです。
特に初心者は適切なポイントにラインを引くのが難しいため、ツールを活用することで精度の高いトレンドラインを得ることができます。
また、ツールによっては複数の時間足にまたがってトレンドラインを描画できるため、大局的な相場環境の把握がしやすくなるでしょう。
MT4で使えるトレンドライン自動描画ツール5選
トレンドラインに関するインジケーターは、数多く存在します。
しかし、あまり馴染みのない方からすれば、どれを選べばいいのか悩ましいところでしょう。
そこで本節では、正確かつ自動的にトレンドラインを引ける、おすすめのインジケーターを5つ紹介していきます。
インジケーター①:auto TrendLinien
auto TrendLinesは、トレンドを自動的かつ正確に捉え、チャート上に自動でプロットするMT4/MT5向けのインジケーターです。
トレーダーのスキルに依存せず正確なトレンドラインを引くことができるため、初心者にとっては重宝するでしょう。
利用者も多く、またパラメータも細かく設定できるため、利便性も非常に高いです。
トレンドの方向性も明確にできるため、とりあえず導入しておいて損はないと言えるでしょう。
インジケーター②:TrueTL button
TrueTL buttonは、トレンドラインを自動的に描画しつつ、表示オンオフを手軽に切り替えられるインジケーターです。
基本的な機能は上述したauto TrendLinienと違いありませんが、画面左下の「True TL」ボタンを押すことでトレンドラインのオンオフが切り替え可能です。
インジケーターによって複数のトレンドラインが表示される際、ほかのインジケーターが見えにくくなることもあるでしょう。
そんな時は、TrueTL buttonを用いて手軽に表示切替してみてはいかがでしょうか。
インジケーター③:Alert_by_Trendline_wMsg
Alert_by_Trendline_wMsgは。アラート通知機能を備えたインジケーターです。
使い方は非常にシンプルで、「Alert」線を任意の場所に設置するだけで準備完了です。
例としては、上画像のように「レジスタンスラインの少し手前にセットしておく」というのが1つの使い方になります。
自動描画ツールでトレンドラインを描きつつ、その近くに「Alert」線を置けば、チャートに張り付かずともエントリーのチャンスをうかがえるでしょう。
インジケーター④:RSI_Trendlines
RSI_Trendlinesは、「RSI」の画面中に自動的にトレンドラインを描画するインジケーターです。
RSIによるトレンドラインは信頼性も高く、トレーダー「GFF氏」が10万円を6億円にまで伸ばした手法でもあります。
手法の具体的な内容としては、10分足チャートにRSIを表示して、トレンドラインを引いてブレイクしてきたところで順張りのエントリーを行うというものです。(上チャートの赤枠部分)
利食いはRSIが70~80以上(買いの場合)、30~20以下(売りの場合)、もしくは直近の高値や安値が1つの狙い目となるでしょう。
インジケーター⑤:Breakout Trendline
Breakout Trendlineは、トレンドラインによって形成される三角保ち合いからのブレイクを狙うためのインジケーターです。
トレンドラインによる三角保ち合いが点線で表示され、その上下にはターゲットラインの実線が表示されます。
上画像のような状況であれば、緑の実践に到達すればブレイクとみなし、買いエントリーのタイミングと判断できるわけです。
トレンドライン自動描画ツールの導入方法:MT4へのインストール手順
ダウンロードしたインジゲーターは、そのままMT4で使用できるわけではなく、導入が必要になります。
導入する手順は、以下の通り。
- 対象となるインジケーター(拡張子.ex4)をダウンロード
- MT4の画面左上の「ファイル」より「データフォルダを開く」をクリック
- フォルダ「MQL4」→「Indicators」と進み、ダウンロードしたファイルをそこに保存
- MT4を再起動
以上で準備は完了です。
MT4を再起動した後は、「挿入」→「インディケーター」→「カスタム」と進むと、導入したインジケーターが、新しく選べるようになっているはずです。
【実践編】MT4でトレンドラインを用いてトレードする流れ
ここでは、実際のMT4の画面を見せつつトレードの流れを解説していきます。
MT4が使えるFX会社は限られますが、まだ導入していない方はこちらの記事を参考にしてみてください。
ステップ1:通貨ペアおよびインジケーターの選定
通貨ペアの選択は、もっとも取引量の多いEUR/USDをおすすめします。
マイナー通貨ペアの場合、インジケーターが機能しにくくなることも考えられます。
通貨ペアを選択した後は、トレンドラインを自動描画するインジケーターを選択してください。
ここでは、もっともポピュラーな「auto TrendLinien」を例に解説を進めていきます。
ステップ2:トレンドの方向・強さを把握
トレンドラインを描画できれば、以下の3点に注目してみましょう。
- トレンドの方向性:エントリーの方向を決めるため
- トレンドの強さ(角度):トレンドの状況を確認するため
- トレンドの幅:最大ドローダウンを想定するため
トレンドの方向性はぱっと見で確認できるため、特に問題にはならないでしょう。
重要なのがトレンドの強さで、現状どういった状況なのか入念にチェックする必要があります。
上画像の場合は、下落トレンドの渦中にありながらそこまで勢いは強くありません。
レンジ相場気味なので、レンジの上端を意識したショートエントリーが狙い目と考えられます。
ステップ3:エントリー・決済はオシレーターでタイミングを掴む
エントリーや決済のタイミングは、自身の感覚に頼るべきではありません。
ストキャスティクスやRSIといったオシレーターを活用して、数値的なデータを確認しておく必要があります。
トレードでは、常にトレンド系とオシレーター系のインジケーターを組み合わせるようにしてください。
上画像では、以下3つの根拠によりショートエントリーが手堅いと考えられます。
- 大局的には下落トレンド
- レンジ相場の上端付近にタッチ
- オシレーター(RSI)で買われすぎを示唆
このようにトレードの根拠を揃えておくことで、勝率をある程度高められます。
トレンドラインは、上記3点の土台とも言える指標になるため、トレード毎に確認しておくと良いでしょう。
トレンドラインを自動化する際の注意点
本記事で紹介したツールは、トレンドラインを自動で描画する有用な代物ですが、いくつかの注意点も存在します。
使用する際は、以下の注意点を踏まえると良いでしょう。
注意点①:トレンドラインのリペイントは避けられない
トレンドラインを自動化する際に注意すべき点の一つがリペイントです。
リペイントとは、チャートが更新されるたびに過去のラインが書き換えられる現象のことで、これにより エントリーや損切りの判断が狂うリスク があります。
例えば、エントリー時には機能していたトレンドラインが、時間の経過とともに位置が変わることで、過去の判断が無効になることがあります。
その結果、トレード戦略の再現性が低くなり、事後検証の精度も落ちてしまうでしょう。
リペイントを完全に防ぐことは難しいですが、 過去のチャートでどの程度リペイントが発生するかを事前に確認する ことで、ツールの信頼性を把握できます。
ライン引きのスキルが成長しない
自動トレンドラインツールを長期間使い続けると、トレーダー自身の ライン引きスキルが向上しにくくなるというデメリットもあります。
トレンドラインは相場の方向性を判断する重要な要素ですが、ツール任せにすると、自分で相場を分析する力が養われにくくなります。
また、 ツールの設定次第では意図しないラインが引かれることもある ため、そのまま信じてトレードすると誤った判断をしてしまうリスクもあるでしょう。
トレードの本質は、過去の価格動向から未来の動きを予測することにあり、ツールに依存しすぎると、相場の本質的な理解が疎かになる可能性があります。
そのため、 まずは手動でトレンドラインを引く練習を行い、その後にツールを補助的に活用する のが理想的です。
自分の分析力を鍛えながら、ツールをサポート役として使うことで、相場環境に適応できる柔軟なトレードスキルを身につけることができるでしょう。
まとめ:自動トレンドラインツールを賢く活用し、効率的なトレードを実現しよう
本記事では、MT4で使える自動トレンドラインツールの概要やメリット、活用時の注意点について解説しました。
自動描画ツールを使うことで、トレンドラインを引く手間が省け、分析の効率化や精度向上が期待できるでしょう。
一方で、リペイントの問題や過度な依存によるスキル低下などのリスクも伴うため、適切な使い方が求められます。
そのため最終的には、ツールを補助的に活用しながら、自分のトレードスキルを高めていくことが成功への鍵となるでしょう。