米消費者物価指数やFOMC議事録の結果次第で波乱も【2021年10月13日】

米消費者物価指数やFOMC議事録の結果次第で波乱も【2021年10月13日】

おはようございます。だいまんです。

2021年10月13日の相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、水曜日の米9月消費者物価指数FOMC議事録の発表を控えて、ドルの買い戻しが優勢となった。米10年物国債利回りは、1.621%を高値に、米8月雇用動向調査が、前回から弱めとなったこと、3年、10年物国債入札結果を受けて、1.565%まで低下したが、ドル売りは限られた。

尚IMFが、最新の世界経済見通しを公表、サプライチェーンの混乱とインフレ圧力が新型コロナウイルス危機からの回復を阻害しているとして、2021年の世界経済見通しを7月時点から引き下げたが、事前にアナウンスされていたことで、影響は見えなかった。

ドル円は、113.79まで上昇、ユーロドルが、弱い独やユーロ圏10月ZEW景況感指数を受けて1,1524まで値を下げ、ポンドドルは、英9月失業率や失業保険申請件数が、改善したことで1.3638まで反発後、1.357まで一時下落した。

一方クロス円は、米株価3指数が、反発スタートも、3日連続でマイナス圏で引けたことが、上値を抑える形となった。ユーロ円は131.28、ポンド円が154.83、オージー円は83.81、NZD円が79.08、カナダ円は91.42まで一時値を上げたが、その後上げ渋った。

10月13日の注目材料

  • 06:45 (NZ) 9月食品価格指数 (前回0.3%)
  • 08:30 (豪) 10月ウエストパック消費者信頼感指数 (前回106.2)
  • 08:50 (日) 9月マネーストックM2 [前年同月比] (前回4.7% 予想4.3%)
  • 08:50 (日) 8月機械受注 [前月比] (前回0.9% 予想1.5%)
  • 08:50 (日) 8月機械受注 [前年同月比] (前回11.1% 予想14.1%)
  • 未 定 (中) 9月貿易収支・米ドル (前回583.4億ドル 予想472.2億ドル)
  • 未 定 (中) 9月貿易収支・人民元 (前回3763.1億元 予想3228.2億元)
  • 未 定 (中) 9月貿易収支・輸入 [前年比] (前回33.1%)
  • 未 定 (中) 9月貿易収支・輸出 [前年比] (前回25.6%)
  • 15:00 (英) 8月月次GDP [前月比] (前回0.1% 予想0.4%)
  • 15:00 (英) 8月鉱工業生産指数 [前月比] (前回1.2% 予想0.2%)
  • 15:00 (英) 8月鉱工業生産指数 [前年同月比] (前回3.8% 予想3.4%)
  • 15:00 (英) 8月製造業生産指数 [前月比] (前回0.0% 予想0.1%)
  • 15:00 (英) 8月商品貿易収支 (前回-127.06億ポンド 予想-119.85億ポンド)
  • 15:00 (英) 8月貿易収支 (前回-31.17億ポンド 予想-28.00億ポンド)
  • 15:00 (独) 9月消費者物価指数・改定値 [前月比] (前回0.0% 予想0.0%)
  • 15:00 (独) 9月消費者物価指数・改定値 [前年同月比] (前回4.1% 予想4.1%)
  • 18:00 (ユーロ圏) 8月鉱工業生産 [前月比] (前回1.5% 予想-1.6%)
  • 18:00 (ユーロ圏) 8月鉱工業生産 [前年同月比] (前回7.7% 予想4.7%)
  • 20:00 (南ア) 8月小売売上高 [前年同月比] (前回-0.8% 予想2.0%)
  • 21:30 (米) 9月消費者物価指数 [前月比] (前回0.3% 予想0.3%)
  • 21:30 (米) 9月消費者物価指数 [前年同月比] (前回5.3% 予想5.3%)
  • 21:30 (米) 9月消費者物価指数・コア指数 [前月比] (前回0.1% 予想0.2%)
  • 21:30 (米) 9月消費者物価指数・コア指数 [前年同月比] (前回4.0% 予想4.0%)
  • 21:30 (米) 9月週平均実質所得 [前月比] (前回0.3%)
  • 23:30 (英) カンリフ英中銀副総裁講演
  • 00:00 (米) 9月クリーブランド連銀・消費者物価指数 (前回0.3%)
  • 02:00 (米) 米財務省・30年物国債入札(240億ドル)
  • 03:00 (米) 米連邦公開市場委員会・議事録公表(9月21日-22日開催分)
  • 05:30 (米) ブレイナードFRB理事講演
  • OPEC月報
  • クオールズFRB副議長・任期終了
  • 20カ国財務相・中央銀行総裁会議(ワシントンDC、16日まで)
  • 米企業決算:JPモルガン・チェース、ブラックロック、デルタ航空、ファースト・リパブリック・バンク

10月13日の相場見通し

昨晩は、ドルの巻き戻しや円売りが優勢となりました。ただ、本日は今週の重要イベントの発表があることで、巻き戻しも出易く、荒れた動きとなるか注目しましょう。

金融政策としては、FOMCの9月21-22日開催分の議事録が公表されます。この時は、パウエルFRB議長が、11月会合でのテーパリング開始や来年年央の終了を言明しています。この経緯が明らかになることで、注目が集まりそうですが、ただ、既に市場は、こういった面を織り込んでいる可能性が高く、影響は限られそうです。今後は、11月にテーパリング開始も、いつからスタートするかに注目が移行していますが、いつスタートしても、あまり大差は無さそうです。問題はいつから利上げがスタートするかになりそうです。その面では、ドッド・チャートが公表される12月FOMCが、米長期金利の次の試金石となりそうです。

経済指標としては、NZ9月食品価格指数、豪10月ウエストパック消費者信頼感指数、日本の8月機械受注、中国9月貿易収支、英8月月次GDP、8月鉱工業・製造業生産指数と貿易収支、独9月消費者物価指数・改定値、ユーロ圏8月鉱工業生産、米国では、9月消費者物価指数とクリーブランド連銀・消費者物価指数などが発表されます。
オセアニア圏で、個別の指標の強弱、中国貿易収支は、弱い結果が中国経済の減速感につながるとリスクオフの流れになり易く、英国では、良好なGDPが見えるとポンド相場を支え、ユーロ圏では、引き続き弱めのリスクとなりそうです。

一方米国の消費者物価指数やコア指数は、大きな焦点です。特に直近原油相場が上昇を強めています。現状の予想はあまり強い感じはしませんが、予想を上回るケースからは、パウエルFRB議長の「インフレは一時的」との発言も、信憑性を失いそうです。本日は30年物の米国債の入札もあって、こういった結果を受けた米長期金利の動向には、最大の注目を払って対応しましょう。

その他、カンリフ英中銀副総裁の講演では、直近高まる早期の英中銀の金融引き締めの思惑につながる発言が出た場合、ポンド相場を下支えする可能性がありますが、ブレイナードFRB理事は、FOMCの議事録の公表もあって、影響はないでしょう。また、20カ国財務相・中央銀行総裁会議は、現状金融関連で、特別懸念される問題はなく、こちらも市場の関心度は、相場の反応は無さそうです。

10月13日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

豪ドルドル

  • 予想レンジ:0.7290~0.7360
  • 基本戦略: 押し目買い
  • 予想時間:09:05 予想時レート:0.7335

上昇が0.8008でトピッシュなり、日足の雲を割り込んで、0.7106まで下値を拡大も現状は、この位置を維持して反発的。スロー・ストキャスティクスが反転上昇となっており、雲を上抜ける形からは、押し目が支えられるか注目となる。

上値は、0.7385を超えて、0.7417前後の戻り高値が視野となるが、抑えると上値追い出来ない。0.7479の戻り高値を越えても0.7487-0.7534も戻り高値圏、0.7600の戻り高値に日足の長期のレジスタンスが控えており、売りが出易い。0.7617の戻り高値を超えて0.7644-75、0.771-26の戻り高値圏、更に超えても0.7776-0.7815の戻り高値圏では、やれやれの売りが出易い。0.7845―57や0.7892の戻り高値を越えて、0.7900や0.7950のサイコロジカルが視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで0.8008の直近高値を超えて0.8068や0.8337の2018年の戻り高値が視野となるが、こういった位置の上抜けは現状不透明となる。

一方下値は、0.7265-93,0.7193-0.7226の戻り安値圏の維持では、サポートから堅調も、0.7171を割れると0.7120-57の窓の下限まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、0.7106の直近安値を割れると0.7029-50まで視野となる。また0.6992―0.7006の安値まで割れると下落が加速する可能性となり、0.6878-73ゾーン、0.6810-33ゾーンまでターゲットとなる。この維持では更に突っ込み売りは出来ないが、0.6778の戻り安値まで割れと過去のレンジゾーンとなる0.6255-0.6571までターゲットとなる。

デイの戦略としては、日足の雲は上抜けているが、上値追いは避けたい。早期は0.7385が抑えるなら売りから入って、ターゲットは、60分足のサポートが位置する0.7280-00ゾーンでは利食い。またこの位置の買いは、07226をストップに、0.7240-60まで買い下がるが、この買いのターゲットは、0.7230前後、07385の高値が抑えると利食い優先となる。 
米消費者物価指数やFOMC議事録の結果次第で波乱も【2021年10月13日】

ポンド円

  • 予想レンジ:153.15~154.55
  • 基本戦略: 売り狙いから押し目買い
  • 予想時間:09:19 予想時レート: 154.24

上値が156.08でCapされて下落も、下値は148.46や148.96を維持して、雲のしっかりと超えて、大きく反発している。ただ、不透明な上昇で、上値追いは避けたいが、スロー・ストキャスティクスが、反転上昇となっており、押し目では買いが入り易い。

上値154.83の昨日の高値を越えると155.15-16、155.39-94の戻り高値まで視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで156.08の直近高値を超えて、月足の156.60の戻り高値、更に157.05には横ばいとなる月足の雲の上限が位置しており、上値を抑える可能性が残っている。

一方下値は、152,75-95の窓の下限、151.89-02の転換線と基準線、150.18-151.04の戻り安値圏の維持では堅調が続くが、149.23や148.96の戻り安値を維持出来ずに、148.46の直近安値を割れると相場が崩れ、148.12、147.29-41まで割れると146.36-56,145.22の戻り安値を割れると144.04-50、142.85、142.20まで視野となるが、維持は不透明も維持できない場合141.08-29、140.76、140.35-37などが視野となる。また139.48-52を割れると138.00-33の戻り安値圏、136.80-97の下ヒゲまで割れると相場は崩れ、134.88-135.72の戻り安値圏までターゲットとなる。ただこの下方ブレイクが、一気に実現するかは不透明も134.41まで割れると133.62-84の戻り安値圏、133.05や132.95の戻り安値割れると相場は更に崩れ気味となり、132円のサイコロジカル、131.78の安値まで割れると130円までターゲットとなる。

従ってデイの戦略としては、上値追いは出来ず、買うとしても深押し待ち。早期は、154.83が抑えるなら、これをストップに、154円ミドルで売り目線から、ターゲットは、154円前後の維持次第で利食い、割れるケースでは、153.00-20ゾーンの維持では利食いを優先したい。また買いは、この位置から152.65-70,152.00-40と慎重に買い場を探して、ストップは151.90割れ。または、更に深押しの買いなら150.82割れで対応。こういった買いのターゲットは、153.65-154.10ゾーンが抑えると利食いとなる。

米消費者物価指数やFOMC議事録の結果次第で波乱も【2021年10月13日】

 

豪ドル見通し5年後 豪ドルの5年後見通しは?100円超えの可能性や相場分析から見る買い時とは【2022年最新】