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経済指標や世界的なイベントは、為替市場を大きく動かします。
FXは言わば情報戦であり、世界で今何が起きているのか、相場にいち早く対応できるよう、常に最新の情報を押さえておかねばなりません。
しかしその手の情報を一人で網羅するのは難しく、初心者の方からすれば、どのイベントに注目すればいいのか分からないのではないでしょうか。
そこで本記事では、注目すべき為替イベントをランキング形式で紹介していきますので、より効率的に情報を集める参考にしてみてください。
目次
FXにおけるイベント重要度ランキング!
為替に関するイベント・経済指標によって相場が大きく動くのは、以下の4つが主に挙げられます。
雇用
物価
景気
金融政策
以下より、注目すべきイベントについてランキング形式で紹介していきますので、相場にどのような影響があるのかしっかりと学んでいきましょう!
第1位:雇用
もっとも注目すべきイベントは、「雇用」に関する経済指標です。
アメリカ | ・雇用統計(失業率などの雇用情勢に関する統計) ・ADP雇用統計(非農業部門における雇用者数の予測統計) ・新規失業保険申請件数(直近1週間における失業保険給付の申請者数) |
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ユーロ圏 | ユーロ圏失業率(ユーロ加盟国の失業率) |
特にアメリカは世界経済を牽引する存在であるため、雇用統計の注目度は高いです。
毎月の第一金曜日(日本時間21:00)に発表され、100pips以上も大きく変動することも珍しくありません。
また、トレーダー間において「雇用統計=大きく変動する」という認識は共通しており、動画配信も頻繁にされることから、もはやFXのお祭りとも言えるでしょう。
とはいえ発表直後の値動きは読みづらく、稼ぐためというよりも、不用意なエントリーを避けるための情報として役立てたいところです。
第2位:金融政策
各国政府が制定する「金融政策」においても、為替市場は大きく反応を見せます。
金融政策とは、景気や経済活動を調整するために、各国の中央銀行が政策金利を定める会合のことです。
アメリカ | ・FOMC(アメリカの金融政策を決定する会合)が発表する政策金利 |
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ユーロ圏 | ・ECB(ユーロ圏の金融政策を決定している中央銀行)が決める金融政策 |
日本では長らく超低金利が維持されているため、実感が湧きにくいところですが、世界の通貨は基本的に金利が付与されます。
そのため政策金利が高くなると、その通貨を保有するメリットも大きくなるため、その通貨価値も高まりやすいとされています。
最近の例で言えば、ニュージーランドが政策金利を0.5→2.0%に引き上げたことで、相場に大きな値動きが起こりました。
上のチャートは5分足のNZD/JPYになりますが、たった数分間に80pips以上の変動していることが分かります。
また政策金利は、短期的だけでなく長期チャートにおいても大きく影響を及ぼします。
その一例として、段階的な利上げが行われた米ドル円の2018年チャートを見てみると、103円から113円まで大きく上昇トレンドを形成しました。
米ドルは基軸通貨であるため通貨価値が安定しており、加えて金利も高いとなれば、市場心理としても「米ドル買い」に流れるのは自然のことと言えるでしょう。
しかし必ずしも「利上げ=通貨価値の上昇」というわけではなく、時流にそぐわない利上げであれば、逆に不信感を煽るという点についても注意が必要です。
超重要!FXにおいてアメリカの政策金利を意識すべき理由とは?第3位:景気
通貨の価値は、基本的に国力を反映します。
そして国力を測るにうってつけの材料が、その国の持つ「景気・経済状況」です。
アメリカ | ・米国国内総生産(GDP)(一定期間内に国内で産出された経済活動の合計) ・ISM製造業景況指数(製造業者の景況感を示す指数) |
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ユーロ圏 | ・ユーロ圏小売売上高(ユーロ加盟国における小売・サービス業の月間売上高に関する指標) ・ドイツ国内総生産(GDP)(一定期間内に国内で産出された経済活動の合計) |
四半期ごとに「速報値」「改定値」「確定値」と発表され、速報値が相場に大きな影響を与える点は覚えておきたいところです。
またGDP(国内総生産)の数値については、上昇するほどその国の通貨は買われやすくなります。
生産性が高くなるほど経済成長が期待できるため、国の発展に向けて通貨価値も上がるのは自然の流れと言えるでしょう。
第4位:物価
CPI(消費者物価指数)は、その国の商品や、サービスの価格の変動具合を掴むための指標であり、インフレ状況や景気を判断するモノサシとして使われます。
アメリカ | ・消費者物価指数(CPI)(日常的に購入する商品の価格上昇値) |
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ユーロ圏 | ・消費者物価指数(HICP)(日常的に購入する商品の価格上昇値) |
政策金利がいくら高くても、インフレ率が高すぎれば、経済状況が健全であるとは言えず、そういった観点からも、より投資対象国を吟味できるようになるでしょう。
そもそもなぜインフレが発生するのか、物価変動が及ぼすFX相場への影響については、以下の記事で解説しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
アメリカの金利が推移する理由とは?利上げ・利下げによって為替相場はどう動く?イベント情報を用いたトレードの注意点
イベント関連の情報は相場に大きく影響を与えるため、できるだけ早く仕入れたいところです。
しかし、イベントを押さえたからといって必ずしも勝てるわけではなく、以下の注意点を疎かにしてしまうと、手痛い損失を被ることになります。
注意点1:大きな値動き≠稼ぎやすい
イベント・為替指標が発表されると大きな値動きが生まれますが、それが利益に直結するとは限りません。
例えば米雇用統計やFOMCのように、指標発表と同時に反応を見せる相場においては、余程腕に自信がない限りは参戦すべきでないでしょう。
値動きが大きいと得られるpipsも大きくなりますが、同時に失うpipsが大きいことも覚えておかねばなりません。
乱高下する相場においては、インジケーターの精度も低下して、よりギャンブル的なトレードになることが懸念されます。
「待つ」ことも戦略の1つであることを肝に銘じ、展開が読めない相場においては、手を出さないよう心がけましょう。
注意点2:エントリーの判断はテクニカルで
相場に関するイベント情報は、トレンドの方向性を捉える上で非常に重要な数値となります。
しかし一方で、エントリーや決済を行うべきタイミングまでは捉えることができません。
何となくの感覚でトレンドに乗ってしまうと、天井でポジションを掴むことにもなりかねませんので、トレードに入る際は各種インジケーターを併用して、根拠を固めておきましょう。
「全ての値動きはテクニカルに収束する」といった格言もあるように、テクニカル分析から大抵の値動きについては考察できるはずです。
イベント・経済指標を確認するためには?
イベント・経済指標について確認する方法としては、FX会社の提供するアプリの活用がおすすめです。
いずれのアプリにおいても、イベント・経済指標に関する専用ページが用意されており、また設定次第ではプッシュ通知としてリマインドすることも可能です。
また、リサーチした情報をどのように扱うべきか分からない方は、セミナーや講座を利用するのも一案です。
以下の記事では、初心者から上級者まで満足できるおすすめのFX講座を紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
相場に高い授業料を払う前に!FXは無料講座・セミナーから学ぶべし!まとめ:FXは情報戦!イベント関連は要チェック!
本記事では、FXにおけるイベント・経済指標について以下のポイントを中心にお伝えしました。
- FXにおけるイベント重要ランキング
- イベント情報を用いたトレードの注意点
- イベント・経済指標を確認する方法
情報をいち早くキャッチすることで、より有利にトレードできるのは言うまでもありません。
たった1つの情報が、爆益をもたらすことも多々ありますので、日頃からイベントごとのチェックは不可欠です。
「雇用」「金融政策」「景気」「物価」これら全てのチェックが難しいと言う方は、運用通貨ペアに関するイベントだけに絞るのも一案です。
イベントを察知して、狙い済ました上での利益は何とも言い難い達成感がありますので、ぜひ一度試してみてください!
以上、参考にしていただければ幸いです。