FXとオプション取引はどっちがおすすめ?オプション取引が不利になる理由とは?

FXと同様に通貨を扱う取引として、バイナリーオプションが挙げられます。

チャートが上がるか下がるかを予想するだけの簡単な取引、結果も短時間で分かって取り組みやすい、忙しい現代人向けの新たな副業として、バイナリーオプションは徐々に知名度を高めています。

しかし本サイトの見解として、バイナリーオプションはおすすめできません。

一時的に稼ぐことはできても、長期にわたって稼げなくなってしまう理由…ぜひ本記事から学んでいただけたらと思います。

バイナリーオプションとは

バイナリーオプションとは、チャートが上昇するか下落するか、二者択一を予想するオプション取引です。

例えば以下の図のように、特定のポイントからエントリーを行い、一定時間経過後にエントリー時点より「High」か「Low」かを選択します。

判定時において、予想が的中していれば利益が支払われ、外れていれば投じた資金(オプション料)を損失してしまう、といった仕組みになります。

一見すると完全に50:50のギャンブル的な取引のように思えますが、実際はそうではなく、いずれの口座においてもトレーダーが不利になる仕組みです。

なぜならバイナリーオプションには、以下より解説する致命的な弱点があるからです。

バイナリーオプションのデメリットとは?

バイナリーオプションには、トレーダー側が絶対的に不利になる大きなデメリットを抱えています。

基本的にはFXの方が稼ぎやすくなりますので、余程の理由がない限りはバイナリーオプションを選ぶべきではないでしょう。

デメリット1:還元率の悪さ

バイナリーオプションは、上昇するか下落するかを予想する二者択一の取引であり、適当に選択した場合の勝率は5割に収束していくと考えられます。

つまり全く適当にトレードしたとしても、その収支はトントンになると考えられがちです。

しかし実際は、勝率5割をキープするだけではジリジリと資産が減ってしまうという致命的な弱点があります。

なぜなら、バイナリーオプションは、次のように還元率の低い取引だからです。

取引の一例:

・米ドル円が上昇するか、下落するかを予想する

・オプション料:10,000円

・予想が当たった場合:払い戻し19,000円

・予想がはずれた場合:払い戻しなし

これはあくまでも一例ですが、基本的には一回の取引において、払い戻しの金額が損失額を上回ることはありません(手数料が差し引かれるため)。

バイナリーオプションは、勝率5割でも稼げない還元率の悪さが最大の難点であり、そもそも高勝率をキープできるのであれば、FXでレバレッジを活用した方が手っ取り早く稼げるでしょう。

デメリット2:時間を武器にできない

個人投資家の武器は、好きな時にトレードできる「時間の自由度」です。

極論言えば、保有したポジションがプラ転するまで待ち続けることができれば、負けることはありません。

ただバイナリーオプションの1回あたりの取引時間は、数分から長くても2時間程度であり、FXと比べると短時間で終えることになります。

ポジションを保有する時間の長さは、トレーダー自身が決めることはできず、損益があらかじめ決まっていると考えれば、そこまでリスクが高くないように感じるかもしれません。

ところが時間間隔の短い取引では、専業トレーダーや機関投資家といったプロと真っ向から対峙する可能性が高くなるため、初心者にとって難易度が高いとされています。

基本的に為替相場は、日足・週足・月足といった長期の時間軸を意識する方が勝ちやすくなるため、そういった意味でも時間が限定されるバイナリーオプションは部が悪いと言えるでしょう。

デメリット3:射幸性の高さ

バイナリーオプションは、数千円単位という少額から始めることができ、また1取引あたりの損失額もオプション料に限定されるため、比較的リスクの低いと思われる傾向にあります。

ただ手軽かつ短時間で結果が明らかになるという特徴が、トレーダーの射倖心を煽り、安易に何度も取引を行ってしまうおそれがあります。

一回あたりの損失額が少なくとも、積み重なることで大きな損失となり、また分析が伴わない安易な取引では、いつまで経っても稼ぐことはできません。

バイナリーオプションにしろFXにしろ「取り組む以上は勝つべくして勝つ!」といった意気込みを持ち、最善の努力を怠るべきではないでしょう。

FXの方が稼ぎやすくなる理由

冒頭でもお伝えした通り、稼ぎやすさで言えば、バイナリーオプションよりもFXの方が有利です。

本節では、そのように結論づける3つの理由について解説していきたいと思います。

理由1:リスクとリターンのバランス

バイナリーオプションの還元率と比較すると、FXのペイアウトは極めて良心出来です。

いずれも勝率は互角と考えられますが、FXでは稼いだ値幅がそのまま利益に反映されます

徴収されるとしてもスプレットによるコストだけで、大した金額ではありません。

毎回リスクとリターンのバランスが取れた勝負に挑めるため、プロスペクト理論さえ克服できれば、どれだけ無茶なトレードをしても収支はトントンに収まる傾向にあります。

理由2:時間という武器

FXにおいては、一度含み損を抱えてたとしても、時間をかけてじっくり待つことができます。

レンジ相場であれば元の水準まで戻ってくる可能性は高く、またポジションの方向によってはスワップ金利も稼げるでしょう。

バイナリーオプションの場合は、良くも悪くも取引時間が制限されていますが、「勝つまで辞めない」を実践できるのがFXの強みでもあります。

理由3:トレンドで利益を伸ばせるチャンス

上手くトレンドに乗ることができれば、利益もグングンと伸びていくでしょう。

FXをある程度経験していると、次第に「今自分はトレンドに乗れているんだ」という自負を持ち、会心のトレードに繋げることができます。

トレンドの渦中においては、普段よりも利益・勝率ともに伸ばしやすいと考えて良いでしょう。

バイナリーオプションの場合は、そもそもトレンドで含み益を伸ばすという概念がなく、的中したかそうでないかの二択のみ。

トレンドを活かせるチャンスが少ないという観点から見ても、バイナリーオプションは部が悪いと言えるでしょう。

まとめ:バイナリーオプションより断然FX!

本記事ではFXとバイナリーオプションについて、以下のポイントを中心に解説しました。

  • バイナリーオプションの概要について
  • バイナリーオプションのデメリットについて
  • FXの方が稼ぎやすくなる理由について

バイナリーオプションは還元率が悪く、運用を続けるほどトレーダー側が不利になる仕組みです。

一方FXではスワップポイントや自動売買など、初心者でも勝ちやすい環境がすでに揃っているため、どちらを選ぶべきかについては言うまでもありません。

ギャンブル的な取引で小銭を稼ぐのではなく、勝つべくして勝つトレーダー意識を持っていただければと思います。

以上、参考にしていただければ幸いです。