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「押し目買いのタイミングを見極めて勝率を上げたい」「移動平均線にタッチしたのに、そのまま下落してしまった」――FX取引でこのような悩みを抱えている方は少なくありません。
押し目買いは上昇トレンドが継続している中、調整時に買いを入れる手法ですが、タイミングを誤ると高値掴みや損失につながるリスクがあります。
押し目買いのタイミングは「上昇トレンドの確認→下値支持線付近までの調整待ち→反発の兆しの確認」という3段階の手順で判断します。
移動平均線やトレンドライン、RCIなど複数のインジケーターを組み合わせて、反発が確定してからエントリーすることが重要です。
本記事を読むと、押し目買いのタイミングを見極めるための判断基準、インジケーターの正しい使い方、失敗を避けるための注意点が分かるようになります。
FX初心者でも実践できるよう、各インジケーターの役割と注意点までわかりやすく解説していきます。
目次
押し目買いは移動平均線・RCIなど複数のインジケーターを参考にタイミングを判断する
押し目買い(おしめがい)とは、上昇基調にある為替レートが一時的に下がり、再上昇を期待して買いでエントリーする手法です。
上昇トレンドが継続されている時にエントリーすることが重要なポイントです。
逆に、下落トレンドにおいて一時的に価格が値上がりしたタイミングを狙って売りを入れる手法を「戻り売り」と言います。

買いのタイミングは、主に以下の4つを参考にしましょう。
| 参考にする指標 | 確認するポイント |
| 1.移動平均線 | 為替レートが上向きの25日線などに近づき、下げ止まりから反発するか |
| 2.トレンドライン | 安値を結んだ右肩上がりの下値支持線(サポートライン)付近で、買いが入るか |
| 3.移動平均線乖離率 | 移動平均線から大きく上離れした状態が落ち着いているか |
| 4.テクニカル指標・ローソク足 | RCI※の上向きへの転換、下ヒゲなどの反発の兆しがあるか |
※RCI(Rank Correlation Index)・・・順位相関係数。相場の過熱感が分かるオシレーター系指標。上向きへの転換は、相場の下降が弱まり上昇トレンドへ転じるサイン

手順としては「上昇トレンドを確認する→下値支持線付近まで調整を待つ→反発の兆しを確認する」という方法が一般的です。

ただし移動平均線への接触や下ヒゲのみで、反発が確定するわけではありません。
上記以外にも押し目買いのタイミングを見極めるインジケーターがありますので、詳しく見ていきましょう。
押し目買いでタイミングを見極めるためのインジケーター一覧
押し目買いは、以下のインジケーターを使ってタイミングを計ります。
| インジケーター | 主な役割 | 注意点 |
| トレンドライン | 過去の高値を結ぶ「レジスタンスライン(上値抵抗線)、過去の安値を結ぶ「サポートライン(下値支持線)」の2種類がある 相場の方向感を示すラインで、タッチして再上昇すればトレンドラインに沿った方向に変動する可能性が高くなる | ラインが必ず支持・抵抗するとは限らない。他の指標と併用して判断する |
| 移動平均線 | トレンドや転換点が分かる | 価格の変化に遅れて反応する |
| 移動平均乖離率 | 現在の価格が移動平均線からどのくらい離れているかが分かる プラス値が高いと買われすぎ(売りのサイン)、マイナス値が高いと売られすぎ(買いのサイン) | 価格が移動平均線と並行して緩やかに推移する場合は乖離が広がらず、売買タイミングを計る指標として有効にならない |
| RCI:順位相関係数 | 価格の順位と時間の順位から、トレンドや方向性を確認する | 低い値のまま下落が続く可能性がある |
| RSI:相対力指数 | 値幅をもとに、相場の勢いや過熱感買われ過ぎ・売られ過ぎの状態を確認する | 売られ過ぎでも反発するとは限らない |
| MACD:移動平均収束拡散法 | 移動平均線を応用した指標 値動きに早く反応し、トレンド発生・転換などを把握できる | 横ばい相場ではサインが続けて外れる場合がある |
| ADX(平均方向性指数) | トレンドの強さを測る指標で、方向にかかわらず勢いが強くなるほど上昇する | トレンドが不明確な場合は下降しやすく、レンジ相場では判断材料として使いにくい |
それぞれの指標・インジケーターの具体的な使い方を解説していきます。
トレンドライン
上昇トレンドでは、安値と安値を結んだサポートライン(下値支持線)が押し目買いの目安になります。
価格が一時的に下がり、上昇トレンドライン付近で反転したところが押し目買いのポイントです。
ラインにタッチして再上昇すれば、トレンドラインに沿った方向に変動する可能性が高くなります。
移動平均線
移動平均線は、一定期間の価格を平均した線です。「値動きの方向」「価格が平均からどの程度離れているか」を確認できます。
FXのチャートでは、短期・中期の移動平均線を組み合わせて判断材料にします。
| 移動平均線 | 押し目買いでの使い方 |
| 短期線(5〜25期間) | 比較的短い期間の流れ、調整先の候補を確認する |
| 中期線(75期間など) | より長い期間の方向性を確認する |
75期間の移動平均線は、約3カ月分(四半期)の平均で、中期トレンドの重要な目安となります。
デイトレードからスイングトレードまで幅広く使える期間設定です。
例えば、短期線と中期線が上向きで、為替レートが短期線付近まで下がった後に反発する場面は、押し目買いの候補と言えます。

ただし、短期線を割ったからといって「次は中期線で必ず反発する」とは限りません。
下落が深くなった際には想定した上昇トレンドが継続されているか、見直しましょう。
そして移動平均線が上向きで、タッチしたからといって必ず反発するわけではありません。
価格が移動平均線付近へ調整するのを待ち、下げ止まりや反発の兆しを確認してから買いを検討するように心がけましょう。
あらかじめ損切り位置を決めておくことも重要なポイントです。
なお、移動平均線が下向きになり価格もその下で推移している場合は、押し目ではなく下落トレンドの可能性がありますので注意しましょう。
移動平均乖離率で高値掴みを回避する
移動平均乖離率は、相場の「買われすぎ・売られすぎ」を判断する指標で、プラス値が高いと「買われすぎ=売りのサイン」、逆にマイナス値が高いと「売られすぎ=買いのサイン」となります。
移動平均線乖離率(現在の価格が移動平均線からどのくらい離れているか)は、以下の式で求めます。
| 乖離率(%)=(現在価格-移動平均線の値)÷移動平均線の値×100 |
プラス値が大きい場面では、価格がすでに大きく上昇している可能性があります。
FXでは「マイナス5%以下になると相場が目先反発に転じる」「マイナス10%以下になると天底である」と言われることもあります。
しかし移動平均乖離率は、価格変動が激しい時は乖離率が実際の過熱感を正確に反映しないことがあります。
また、移動平均線と並行して緩やかに推移する場合は乖離が広がらず、売買タイミングを計る指標として参考にならないでしょう。
乖離率の縮小のみでエントリーを判断せず、上昇トレンドの継続と反発の兆しをあわせて確認しましょう。
RCIは反転の兆しを確認する補助に使う
RCIでは、低い水準から上向きに転じる動きなどが判断材料になります。
上昇トレンド中にRCIが一時的に0を下回り、再び0を上抜く場面を押し目買いの候補とする方法もあります。
ただし、RCIが低いことのみを根拠にエントリーするのは避け、価格が支持帯で止まっているか、上位足の上昇トレンドが崩れていないかも確認します。
RSI(相対力指数)は30%以下が目安
RSIは、一定期間の相場の値上がり幅と値下がり幅から、現在が買われ過ぎなのか売られ過ぎなのかを判断するオシレーター系の指標です。
一般的に「70%以上なら買われすぎ、30%以下なら売られすぎ」と判断されます。そのため、RSIが30%以下なら押し目買いのタイミングとして判断材料となります。
オシレーター系の指標は、トレンド系のインジケーターと組み合わせて使用することをおすすめします。
MACD(移動平均収束拡散法)
MACDは、売買のタイミングやトレンドが分かるテクニカル指標です。
買いのサインは、短期の移動平均線が中長期の移動平均線を下から上にクロスしたとき(ゴールデンクロス)です。

通常の移動平均線より、トレンド転換のタイミングを素早く見つけることが可能です。
売買シグナルだけでなく、現在のトレンドを分析するのにも役立つため、押し目買いに活用しやすいインジケーターです。
ADXが25以上でトレンドが強いと考えられる
ADXは、トレンドの強さを測る指標で、トレンドの方向にかかわらず勢いが強くなるほど上昇するという特徴があります。
基本的にはADXが25以上でトレンドが強いと判断します。
ADXはエントリータイミングを示すものではなく、トレンドの強さを判断するためのインジケーターです。
+DIが上向きであれば上昇の動きが強い、-DIが下向きであれば下落の動きが強いと考えられます。
「グランビルの法則」も参考に
FXでは、グランビルの法則という投資理論も押し目買いの判断に活用されます。
グランビルの法則は、米国のチャート分析家ジョセフ・E・グランビルが考案した、移動平均線と価格の位置関係や方向性から売買のタイミングを判断するテクニカル分析手法です。
買いシグナル4つと売りシグナル4つの合計8つのパターンがあり、基準となる移動平均線は、一般的に「200日移動平均線(日足)」が最も信頼性が高いとされています。
今回は買いのシグナル4つをご紹介します。
| シグナル | 内容 | 特徴 |
| ①新規買い | 下落または横ばいだった移動平均線が上向きに転じ、価格が下から上に突き抜けた時 | トレンド転換点で、1つの波動に1回だけ現れる重要なサイン |
| ②押し目買い | 上昇中の移動平均線の下に価格が一時的に潜り込んでも、移動平均線自体の上昇が続いている時 | 上昇トレンドに乗り遅れた場合の絶好の買い場 |
| ③買い増し | 上昇中の移動平均線を価格が割り込まず、再び反発して上昇した時 | 移動平均線が強力な支持線として機能している証拠 |
| ④短期乖離買い | 移動平均線が下降していても、価格が移動平均線から下方に大きく乖離しすぎた時 | 売られすぎに対する一時的な反発を狙う逆張り |

②が押し目買いです。上記インジケーターとともに、押し目買いのタイミングの参考にしていきましょう。
押し目買いでタイミングを見極める際の注意点
押し目買いのタイミングを計る時には、長い時間足から確認する、経済指標の発表前後は慎重に判断する、の2点に注意しましょう。
1.タイミングは長い時間足から確認する
FXでは、時間足によって見えるトレンドが異なります。
上位足で方向を確認し、下位足で買い場を探します。
| 時間足 | 役割 |
| 4時間足 | 全体が上昇トレンドかを確認する |
| 1時間足 | 調整する価格帯を探す |
| 15分足 | 反発の兆しとエントリー位置を検討する |
上記は一例であり、最適な時間足は取引期間によって変わります。
FX初心者は、短い時間足だけを確認し一時的な上昇を大きな上昇トレンドと誤認する人が多いです。
長い時間足でトレンドを分析してから、押し目買いや戻り売りのタイミングを考えることをおすすめします。
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2.経済指標の発表前後は慎重に判断する
FXでは経済指標や中央銀行の政策発表などによって、チャートが急変することがあります。
テクニカル分析に加えて、取引する通貨に関係する発表予定も確認しましょう。
押し目買いをする前に知っておきたい3つのコツ
押し目買いをする前に、以下の3点をおさえておきましょう。
1.最安値を当てようとしない
底値を正確に捉えるより、あらかじめ決めた条件に合う場面を選びます。
2.反発確認の基準を決める
「陽線の確定を待つ」「短期的な高値の上抜けを確認する」など、基準を決めた上で判断しましょう。
3.条件が揃わなければ見送る
強い上昇トレンドでは、押し目が来ないこともあります。複数のインジケーターで条件が揃わない際には、見送ることも大事な選択です。
買い逃しへの焦りから、予定していなかった価格で飛びつかないように心がけましょう。
まとめ
押し目買いのタイミングを見極めるには、トレンドラインや移動平均線で上昇トレンドを確認し、移動平均乖離率で高値掴みを回避しながら、RSIやMACD、RCIなどのオシレーター系指標で反発の兆しを確認していきましょう。
ADXでトレンドの強さを確認し、グランビルの法則の②押し目買いのシグナルも参考にすることで、より精度の高いエントリーポイントを見つけられるでしょう。
ただし、どのインジケーターも単独では完璧とは言えず、ダマシやレンジ相場での誤シグナルが発生する可能性があります。
複数の指標を組み合わせ、長い時間足からトレンドを確認し、経済指標の発表前後は慎重に判断することが重要です。
押し目買いの知識を実際の取引で活かすには、デモ口座での練習や少額からの実践が効果的です。
FX会社の口座開設を通じて、まずは少額から押し目買いの実践を始めてみてはいかがでしょうか。
押し目買いの精度を上げるカギは、エントリー前の「環境認識」にあります!まずは実際のチャート例題5問に挑戦して、正しい環境認識が落とし込めているかチェックしてみてください。
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