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FXと似た取引として、よくバイナリーオプションが挙げられます。
取引対象も為替通貨でありレバレッジを活用できる点も同様、しかし実際は、FXよりもはるかに部が悪い取引ということをご存知でしょうか？
最近では、為替レートの値動きも活発であるため、バイナリーオプションに興味を持つ人も増えてきましたが、安易に挑むべきではありません。
本記事では、バイナリーオプションで勝てない理由について解説していきたいと思います。
目次
結論：バイナリーオプションのペイアウトは不利！
まず知っておかねばならないのは、バイナリーオプションのペイアウトは不利であるという点です。
ペイアウトとは、バイナリーオプションで買った際に得られる利益のことで、利益を得るためにはチャートが上がるか下がるかを的中させる必要があります。
的中確率はほぼ50％であり、また的中した場合はすぐにペイアウトを受け取れるので、その分かりやすさ＆お手軽さが話題となりました。
しかし取引時間が制限されている点、ギャンブル性の高さ、還元率の悪さから、バイナリーオプションは基本的にトレーダーが不利であるという旨を留意しておかねばなりません。
ペイアウト（利益）が勝ち取れない…バイナリーオプションの罠
本節では、なぜバイナリーオプションでは稼げないのか、その理由について深掘りしていきたいと思います。
一部良い面があるものの大半はFXに劣っているため、敢えてバイナリーオプションを選ぶことについては、おすすめできません。
リスクが限定的
予め損失額（オプション料）とペイアウト（利益額）が把握できる点は、バイナリーオプションの大きなメリットと言えるでしょう。
オプション料を払って取引に挑むという仕組みは、競馬の馬券と同じで、負けた場合のペイアウトは当然「０」となります。
その一方で、勝ったときは賭け金の2倍を得られるのかと思えば、そうではありません。
このペイアウト還元率の悪さこそ、バイナリーオプションで勝てない最大の理由なのです。
ペイアウト還元率の悪さ
ある局面から見て、チャートが上昇するか下落するかは、それぞれ約半々の確率と言えるでしょう。
その予想が的中しなかった場合は、賭け金を全て失うことになるため、逆に的中した場合のペイアウトは2倍受け取れるのかと思いきや、平均は1.7~1.9倍程度です。
これがいかに不利なのか簡単な例を示しましょう。
上の画像のように、100＄ベットした状況を考えてみましょう。
50％の確率でペイアウト率が1.8倍、残り50％の確率でペイアウトなしだった場合、勝った際は80$得られるのに対して、負けた際は100$失うことになります。
仮に1勝1敗であれば20＄の損失であり、勝率はイーブンである以上、続ければ続けるだけ不利と言えるでしょう。
つまりバイナリーオプションのペイアウトは、リスクとリターンが吊り合っていない状態なのです。
取引時間の制限
例えば、楽天証券のバイナリーオプションであれば、1取引当たりの最大所要時間は2時間と決まっています。
判定時刻の数分前に取引するのも、また2時間前に取引するのも自由ですが、仕組み上FXで言うところのスイングトレードのような長期的な取引は望めません。
これの何が問題なのかと言うと、為替レートの変動は下位足ほど予想が難しくなり、トレンドが浮き彫りになりやすい上位足ほど予測が容易になります。
つまりバイナリーオプションは、FXと比較してもギャンブル要素が強く、スキルを駆使した実力勝ちが狙いにくくなっているのです。
ペイアウトはFXが有利！
冒頭でもお伝えした通り、ペイアウト（利益）に関して言えば、バイナリーオプションよりもFXの方が有利です。
本節では、そのように結論づける3つの理由について解説していきたいと思います。
理由１：リスクとリターンのバランス
バイナリーオプションの還元率と比較すると、FXのペイアウトは極めて良心出来です。
いずれも勝率は互角と考えられますが、FXでは稼いだ値幅がそのまま利益に反映されます。
徴収されるとしてもスプレットによるコストだけで、大した金額ではありません。
毎回リスクとリターンのバランスが取れた勝負に挑めるため、プロスペクト理論さえ克服できれば、どれだけ無茶なトレードをしても収支はトントンに収まる傾向にあります。
理由２：時間という武器
FXにおいては、一度含み損を抱えてたとしても、時間をかけてじっくり待つことができます。
レンジ相場であれば元の水準まで戻ってくる可能性は高く、またポジションの方向によってはスワップ金利も稼げるでしょう。
バイナリーオプションの場合は、良くも悪くも取引時間が制限されていますが、「勝つまで辞めない」を実践できるのがFXの強みでもあります。
理由３：トレンドで利益を伸ばせるチャンス
上手くトレンドに乗ることができれば、利益もグングンと伸びていくでしょう。
FXをある程度経験していると、次第に「今自分はトレンドに乗れているんだ」という自負を持ち、会心のトレードに繋げることができます。
トレンドの渦中においては、一時的にペイアウトの期待値が高まると考えても良いでしょう。
バイナリーオプションの場合は、そもそもトレンドで含み益を伸ばすという概念がなく、的中したかそうでないかの二択のみ。
トレンドを活かせるチャンスが少ないという観点から見ても、バイナリーオプションのペイアウトは部が悪いと言えるでしょう。
まとめ：ペイアウトの還元率から判断すべし！
本記事では、バイナリーオプションやFXのペイアウトについて、以下のポイントを中心に解説しました。
- バイナリーオプションの仕組みについて
- バイナリーオプションで稼げない理由
- FXのペイアウトについて
投資において重要なのは、リスクとリターンが見合っているかどうかです。
50:50の勝負をする際は、賭け金の2倍以上のペイアウトが期待できなければ、勝ち越すことはできません。
為替をベースに運用するのであれば、ペイアウトの還元率の良さから見て、バイナリーオプションよりもFXの方が稼ぎやすくなります。
最近ではスプレッド「0.0銭」という、実質無料で提供するFX会社もありますので、せっかく運用するのであればトレーダーが勝ちやすい環境を選ぶべきでしょう。
以上、参考にしていただければ幸いです。
