ドル売りも追いかけず【2021年04月20日】

ドル売りも追いかけず【2021年04月20日】

おはようございます。だいまんです。

2021年4月20日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、特段大きな理由が見当たらない中ドルが全面安となった。米10年物国債利回りは、1.614%から1.552%まで低下したが、その後は1.607%まで反発も、ドルの買い戻しは鈍く、またNY株3指数は、利益確定売りから軟調な展開を続けたが、リスク回避のドル買いは見えていない。

ドル円は108.01まで下落、ユーロドルは1.2048まで上昇、ポンドドルも、1.3993まで買い戻された。

一方クロス円では、ユーロ円は130.31から129.82で推移、ポンド円が151.33まで反発、オージー円は84.15から83.80、NZD円は77.85から77.53で揉み合いとなったが、カナダ円は86.20まで下落した。

4月20日の注目材料

  • 10:30 (豪) 豪準備銀行・金融政策会合議事録公表
  • 未 定 (日) 3月スーパー販売額 [前年比] (前回-2.1%)
  • 10:30 (中) 4月中国人民銀行・1年物貸出基礎金利公表 (前回3.85%)
  • 10:30 (中) 4月中国人民銀行・5年物貸出基礎金利公表 (前回4.65%)
  • 13:30 (日) 2月第三次産業活動指数 [前月比] (前回-1.7% 予想0.5%)
  • 15:00 (英) 3月失業保険申請件数 (前回8.66万件)
  • 15:00 (英) 3月失業率 (前回7.5%)
  • 15:00 (英) 12-2月ILO方式失業率 (前回5.0% 予想5.1%)
  • 15:00 (英) 2月就業者数増減 (前回-14.7万人)
  • 15:00 (英) 2月平均賃金・除ボーナス (前回4.2%)
  • 15:00 (英) 2月週間平均賃金・3ヵ月ベース [前年比] (前回4.8%)
  • 15:00 (独) 3月生産者物価指数 [前月比] (前回0.7%)
  • 15:00 (独) 3月生産者物価指数 [前年比] (前回1.9%)
  • 22:30 (ユーロ圏) シポロン伊中銀副総裁講演
  • 米アップル製品発表会
  • 米企業決算:ジョンソ&ジョンソン、プロクター・アンド・ギャンブル、ネットフリックス、アボットラボラトリーズ、フィリップ・モリス、ロッキード・
  • マーチン、CSX、トラベラーズ、ハーレーダビッドソン

4月20日の相場見通し

昨晩は、特別な要因もなくドルが全面安となりました。不透明な感じがしますが、逆に材料がないだけに不気味な感じもします。需給やテクニカル面が影響していることが多く、こういった時の安易なドル買いは、注意しながら対応しましょう。

本日は、金融政策面では、豪準備銀行が金融政策会合議事録、中国人民銀行が、4月の基準貸出金利を公表します。中国人民銀行の金利変更は想定されていません。また豪議事録も政策に特別変更はなく、サプライズなければ、影響は無さそうです。

経済指標としては、日本の3月スーパー販売額と2月第三次産業活動指数、英3月雇用統計、独3月生産者物価指数が発表されます。

注目材料に薄い中、英3月雇用統計の結果焦点ですが、英国では、新型コロナウイルスのワクチン普及が順調に進んでおり、経済に対する正常化期待もあって、強い結果が見えるかもしれません。既に昨日からポンドが、こういった面を織り込んで買われていることから、更に上値追い出来るかは不透明ですが、悪い結果とならない限りは、ポンド相場を下支えしそうです。

その他特別な材料はありませんが、米企業決算が続くことやアップルの製品発表会が予定されています。こういった結果を受けた米株価の動きも注目して対応しましょう。

4月20日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

ドル円

  • 予想レンジ:107.80~108.60
  • 基本戦略: 慎重な押し目買いから吹き値売り
  • 予想時間:08:42 予想時レート: 108.10

ドル円は、日足の雲や123.23の高値からのレジスタンスを超えて、110.97まで上昇もこの位置でCapされて、調整が108.01まで拡大。スロー・ストキャスティクスも反転下落を続けており、一旦高値つきの可能性が高まっており、反発では売りが出易い状況となりそうだ。

108.99の転換線が抑えると弱く、109.10の戻り高値を超えても、基準線の109.49、109.58-69、109.75-95、110.55-85の戻り高値が抑えるとレジスタンス形成となる。あくまで110.97の高値を超えて、サイコロジカルな111.00や111.50などのサイコロジカル、111.71や112.23の戻り高値まで越えると112.44の月足の雲の上限まで視野となるが、この位置は丁度75.31のドル円の歴史的な安値から125.86の高値の50%の位置に相当することで、上抜けは相当厳しい位置となる。

一方下値は昨日の安値108.01の維持では良いが、107.82-98の窓の下限、107.53の雲の上限、107.16のそれ以前の高値から106.94の戻り安値、106.37-64の戻り安値が視野となるが、上昇チャンネルの上限や106円のネック・ラインからは買いが入り易い。ただ、105.83-85の戻り安値を割れると105.20、サイコロジカルな105円が視野となるが、更に突っ込み売りは出来ない。ただ、104.92の戻り安値を割れると調整気味となり、104.55-86まで視野となる。また104.41の戻り安値を割れると相場崩れ気味となるが、ただ、下値には出遅れた雲が控えており、104.05-20の戻り安値圏で、日足の雲の上限が控える位置が視野となるが、買いが入り易い。ただし割れると雲の下限が位置する103.45-57まで視野となるが、維持では堅調が続く。このリスクは、103.33の安値を割れるケースで、その場合103円方向への調整となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ないが、102.96や102.59を割れると102.50前後のサイコロジカル、101.99の戻り安値、更にサイコロジカルは101.50がターゲットとなるが、引き続き買いが入り易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなるが、その場合100.58のフィボナッチ・リトレースメント(75.31-125.86)までターゲットとなる。ただ、100円のサイコロジカルを直ぐに割れることは想定できず、買い下がり位置との見方は変わらない。

デイの戦略としては、ここからの位置は下げ止まりの可能性のある位置で、慎重な押し目買いから、108円前後は維持を見ながら、107円ミドルまで慎重に買い下がって、ストップは、106.94割れで対応。ターゲットは、109.30前後が抑えると利食いも、超えるなら108円ミドルでは利食いとなる。またこの位置から108円後半を売り上がって、ストップは109.10越え。この売りのターゲットは、108円を維持して反発なら、108.00-30ゾーンが維持されると利食い。その後割れても107円ミドルでは利食いで、動きが激しくなるなら総じて107円ミドル方向の買いと108円ミドル方向の売りで回転させる形を想定したい。

ドル売りも追いかけず【2021年04月20日】

ポンドドル

  • 予想レンジ:1.3870~1.4030
  • 基本戦略:慎重に売り場探しから、押し目を待って買い狙い
  • 予想時間:09:09 予想時レート: 1.3993

ポンドドルは、1.4237で上値をCapされて調整も、下値は90日移動平均が守って反発的。一旦スロー・ストキャスティクスも反転上昇しており、どこまで上値を回復できるか焦点となるが、上値は、1.4002-27の戻り高値圏が抑えると当面1.3669を下値にレンジ的な推移となる可能性が残っていることは注意。

超えてサイコロジカルな1.4050,1.4100,1.4150などが視野となるが、抑えるとレジスタンスの形成となる。あくまで1.4182や1.4237の上ヒゲを超えて、2016年のブレグジット決定後の戻り高値となる1.4377が視野となるが、この位置までほとんど目立ったポイントがなくなることは注意しておきたい。

一方下値は、1.3810-36ゾーンが戻り安値に基準線・転換線が絡んで、この位置から1.3716の戻り安値維持では、サポート形成から堅調が想定される。リスクは、90日移動平均と絡む1.3669の戻り安値割れで、その場合調整が深まり1.3567の戻り安値、1.3503-20の下ヒゲ圏、1.3430-51の下ヒゲ圏がターゲットとなるが、維持では良いが、維持出来ないケースからは1.3304-50の戻り安値まで視野となる。この最大のリスクは、1.3188や1.3135の下ヒゲを割れるケースで、その場合相場は崩れ気味となり1.30のサイコロジカル、1.2906-33の戻り安値圏までの調整の可能性が高まりそう。ただ、一旦下支える可能性はあるが、1.2855まで割れると1.2806-1.2845ゾーン、1.2752までターゲットとなり、更に1.2676や1.2645の戻り安値を割れるケースからは、1.2438-1.2520ゾーンの戻り安値圏、1.2360まで視野となり、1.2252の戻り安値まで割れると1.2162などがターゲットとなるが、最大のリスクは1.2073の戻り安値割れで、その場合1.20のサイコロジカルがターゲットとなる。

従ってデイの戦略としては、追いかけて買うのは厳しく、慎重に売り場探しから、14000前後から1.41ミドルと売場を探して、ストップは一旦1.41越えなどで対応。ターゲットは、1.39や1.3850を前に、下げ止まりではしっかりと利食いとなる。またこうい位置の買いは、1.3810をストップに買い下がるが、この場合のターゲットは、1.3970前後が上値を抑えるとしっかりと利食って置きたい。

ドル売りも追いかけず【2021年04月20日】