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おはようございます。だいまんです。
2021年5月28日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、一部報道で明日の予算教書で「バイデン大統領はインフラ整備と社会的セーフティネットの大幅な拡充を目指し、2022会計年度に6兆ドル規模の予算を提案する」と示されたことで、米長期金利が上昇、株価の反発もあってリスクオンのドル売り、円売りが強まった。米10年物国債利回りは、1.623%まで上昇した。また、米経済指標としては、1-3月期GDP・改定値や耐久財受注額、米新規失業保険申請件数や4月住宅販売保留指数などの結果が、強弱まちまちとなり、相場への直接的影響は限られたが、米新規失業保険申請件数の改善が好感された。一方株価面では、ダウとS&Pが反発して引けたが、ナスダックはマイナスで引け、上昇も総じて上値の重い状況は続いた。
ドル円は、月末のフィキシングに向けた円売りのフローもあって、109.92まで上昇、ユーロドルが1.2215まで買い戻され、ポンドドルも、ブリハ英MPC委員が、「一時帰休プログラムが円滑に終了した場合、早期の利上げが可能」との見解を示したこともあって、1.4219まで反発した。
一方クロス円では、ユーロ円が134.06、ポンド円は156.08、オージー円は85.07、NZD円は80.19、カナダ円が91.07まで値を上げた。
5月28日の注目材料
- 08:30 (日) 4月失業率 (前回2.6% 予想2.7%)
- 08:30 (日) 4月有効求人倍率 (前回1.10 予想1.10)
- 08:30 (日) 5月東京都区部消費者物価指数・除生鮮食料品 [前年同月比] (前回-0.2% 予想-0.2%)
- 15:00 (独) 4月輸入物価指数 [前月比 (前回1.8% 予想1.0%)
- 15:00 (独) 4月輸入物価指数 [前年同月比] (前回6.9% 予想9.9%)
- 15:45 (仏) 4月卸売物価指数 [前月比 (前回1.0%)
- 15:45 (仏) 4月消費支出 [前月比 (前回-1.1% 予想-3.8%)
- 15:45 (仏) 5月消費者物価指数・速報値 [前月比 (前回0.1% 予想0.3%)
- 15:45 (仏) 5月消費者物価指数・速報値 [前年同月比] (前回1.2% 予想1.4%)
- 15:45 (仏) 第1四半期GDP・改定値 [前期比] (前回0.4% 予想0.4%)
- 16:00 (スイス) 5月KOF景気先行指数 (前回134.0)
- 16:00 (ユーロ圏) ビルロワ仏中銀総裁講演
- 18:00 (ユーロ圏) 5月消費者信頼感・確定値 (前回-5.1)
- 18:00 (ユーロ圏) 5月経済信頼感 (前回110.3 予想112.1)
- 21:30 (米) 4月個人所得 [前月比 (前回21.1% 予想-15.0%)
- 21:30 (米) 4月個人消費支出 [前月比 (前回4.2% 予想0.5%)
- 21:30 (米) 4月個人消費支出・デフレーター [前年同月比] (前回2.3% 予想3.5%)
- 21:30 (米) 4月個人消費支出・コアデフレーター [前月比 (前回0.4% 予想0.6%)
- 21:30 (米) 4月個人消費支出・コアデフレーター [前年同月比] (前回1.8% 予想3.0%)
- 22:45 (米) 5月シカゴ購買部協会景気指数 (前回72.1 予想69.0)
- 23:00 (米) 5月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値 (前回82.8 予想83.0)
- 23:00 (米) 5月ミシガン大学消費者信頼感/現況指数・確報値 (前回97.2)
- 23:00 (米) 5月ミシガン大学消費者信頼感/期待指数・確報値 (前回82.7)
- 00:00 (加) 3月財政収支 (前回-14.37十億加ドル)
- 00:00 (加) 3月財政収支 (前回-282.56十億加ドル)
- 01:00 (米) 4月ダラス連銀・PCE価格指数 (前回2%)
- 先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議
- バイデン米大統領・2022年度予算教書発表
5月28日の相場見通し
昨晩は、本日のバイデン大統領の予算教書演説で、「2022会計年度に6兆ドル規模の予算を提案する」とのサプライズ・ニュースで、リスクオンの展開となりました。ただ、観測記事であることや同様の内容となった場合も、既に織り込みとなることは注意が必要です。また、実際は、現在のインフラ投資額も議会の反発で、減額を強いられています。実現に関して、不透明感が漂うなら、一過性の材料に留まる可能性があることは、留意しておきましょう。
経済指標としては、日本では4月失業率・有効求人倍率と5月東京都区部消費者物価指数、ユーロ圏では、独4月輸入物価指数、仏4月卸売物価指数・消費支出、5月消費者物価指数・速報値と第1四半期GDP・改定値、ユーロ圏5月消費者信頼感・経済信頼感、スイスでは5月KOF景気先行指数、米国では、4月個人所得・個人消費支出、5月シカゴ購買部協会景気指数とミシガン大学消費者信頼感指数・確報値、カナダでは、3月財政収支などが発表されます。
引き続き経済指標に対する反応が限定される展開が続いていますが、ユーロ圏や米国など、良好な指標が続くなら問題は無さそうです。
その他、G7財務相・中央銀行総裁会議の影響はないでしょうが、月曜日は、ロンドン市場やNY市場が休場となります。実質的な月末となることで、月末要因のポジションの動きが、相場のかく乱要因となる可能性に注意しておきましょう。加えてアストロ的は、週末水星の逆行異がスタートします。通常この時期は、テクニカルなどを無視して、相場が乱高下し易いですが、トレンドは作らないと言われています。特に月末のフローは、レベル感とは別に出て来るので、週末に合わせて、荒れた動きには注意しておきましょう。
5月28日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ドル円
- 予想レンジ:109.30~110.00
- 基本戦略: 慎重に売りも、押し目は買い
- 予想時間:07:40 予想時レート: 109.82
調整を107.48で維持して、日足の雲の上限や110.97と109.79で形成したレジスタンスを上抜け、上昇が109.92まで拡大。不透明な感じがするが、月末要因の買いのようで、流石に上値追いは避けたい。
上値は109.92-96の戻り高値を超えて、110.56-85の戻り高値圏が視野となるが、レジスタンスの再形成の可能性もあり、上抜けは不透明。 あくまで110.97の高値を超えて、サイコロジカルな111.00や111.50などのサイコロジカル、111.71や112.23の戻り高値まで越えると112.44の月足の雲の上限まで視野となるが、この位置は丁度75.31のドル円の歴史的な安値から125.86の高値の50%の位置に相当することで、上抜けは相当厳しい位置となる。
一方下値は、既に転換線の109.24や昨日の安値109.04の維持では相当強く、基準線の108.63までは買いが入り易い。ただし、108.56や108.35の戻り安値を割れると相場が崩れ、サイコロジカルな108円、雲の下限が控える107.76が視野となるが維持では堅調が続くが、もし107.48を割れると相場は崩れ、107.16のそれ以前の高値、106.94の戻り安値、106.37-64の戻り安値、サイコロジカルな106円前後まで視野となるが、大きな流れのネックラインからは、買いが入り易い。ただ、105.83-85の戻り安値まで割れると105.20、サイコロジカルな105円が視野となるが、更に突っ込み売りは出来ない。ただ、104.92の戻り安値を割れると調整気味となり、104.55-86まで視野となる。また104.41の戻り安値を割れると相場崩れ気味となるが、ただ、下値には出遅れた雲が控えており、104.05-20の戻り安値圏で、日足の雲の上限が控える位置が視野となるが、買いが入り易い。ただし割れると雲の下限が位置する103.45-57まで視野となるが、維持では堅調が続く。このリスクは、103.33の安値を割れるケースで、その場合103円方向への調整となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ないが、102.96や102.59を割れると102.50前後のサイコロジカル、101.99の戻り安値、更にサイコロジカルは101.50がターゲットとなるが、引き続き買いが入り易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなるが、その場合100.58のフィボナッチ・リトレースメント(75.31-125.86)までターゲットとなる。ただ、100円のサイコロジカルを直ぐに割れることは想定できず、買い下がり位置との見方は変わらない。
デイの戦略としては、上値追いは厳しく、早期は慎重な売りも、下げが甘ければ買い戻しながらの対応で、しっかりと押し目を待って買い狙いとなる。
上値は昨日の高値109.92がCapされることを確認しながら売るか、様子見なら110円前後から売り上がりを検討する形。ストップは110.60越えで、ターゲットは、109.55-70,109.40-50では利食いが安全となる。またこの位置からの買いは、109.20-30まで買い下がって、ストップは109円割れ。ただ、この買いのターゲットは、109.75-85が逆レジスタンスするなら、利食いとなる。
カナダドル円
- 予想レンジ:90.50~91.50
- 基本戦略:慎重に売りか、押し目を待って買い狙い
- 予想時間:07:49 予想時レート: 91.03
上昇が、月足の雲の上限を超えて91.07まで拡大。更なる上値追いは不透明だが、超えると月足の91.58-91.64の戻り高値圏などが視野となる。ただ、既に上昇が3段階となっており、危険水準、またこういった位置は月足の106.52の高値をトップとしたショルダーの上限で上値を押さえ易いことは、留意しておきたい。
一方下値は、転換線と絡む89.59-92、88.73-89.37ゾーンの戻り安値圏の維持では強いが、基準線と絡む88.44の戻り安値を割れると、87.14-56、86.01-35の戻り安値圏で雲と絡む位置が視野となるが、維持では堅調が続くが、ただし、85.44の戻り安値を割れると相場は崩れ始め、84.11-45ゾーン、83.52-59の戻り安値を割れると相場が崩れ始め、83.04-20の戻り安値圏、81.97-82.35ゾーン、81.88の戻り安値、81.16-58順次視野となるが、過去の高値圏からは維持では堅調が続く。ただし、80.99を割れると80.38-57の戻り安値、80.15の戻り安値を割れると相場的には崩れ気味となり、79.82-94の戻り安値、リスクは79.24の戻り安値まで割れると78.72、78.08-23まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、77.93や77.63を割れると調整が76-77円ゾーンまで視野となる。このリスクは、75.58、74.77、73.77の安値を順次割れるケースとなる。
従ってデイの戦略としては、引き続き上値追いは厳しく、買いは押し目があれば検討する程度。ベンチャー気味には早期には売り目線で、現状高値91.07が抑えることを確認するなら、この位置をストップに検討する形。また様子見なら91.58-64をストップに、91円台を慎重に売り上がって、ターゲットは、90.45-75のそれ以前の高値圏の維持では、軽く買い戻しながら対応。また割れても90.20前後では利食い優先で、この位置の買いは、89.87をストップに検討するか、更に90円割れまで買い下がって、ストップは89.59割れで、この買いのターゲットは、91円が抑えるなら利食っておきたい。