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こんにちは。鈴木郁雄です。
今週の、為替相場予測です。
目次
【2021年8月23日週】概況・展望
先のFOMC議事要旨では年内テーパリングを予想する見方も少なくないが、市場には新型コロナウィルス(デルタ株)に対する拡大懸念、米中対立構造の激化、そして、アフガン情勢を踏まえた地政学的リスクも加わり、市場参加者もリスク選考型の相場展開に追いやられている。そして、FRBのテーパリング観測(金融緩和縮小)の開始時期を巡っては様々な憶測が飛び交っているが、パウエルFRB議長がこれまでインフレ圧力は一時的、新型コロナウイルスの感染拡大に鑑みテーパリングを急ぐ必要はないと述べており、本格的に政策変更を促すには時期尚早との見方が支配的である。相対的にはリスク回避のドル買い及び円買いにマーケットは傾斜しているが、ドル円は上下しつつも節目のドル円110円台が抵抗線になっており、そして、ユーロドルも1.17割れと年初来安値を更新しており、安易にドルを買い上がる雰囲気は削がれつつある。いずれにしても、複数の不確実な売買材料が回遊している以上、相場が大きく動意づいてからの始動を心がけるのが得策であろう。
【2021年8月23日週】注目経済指標
今週は週末にかけて(8/26ー8/28)、米金利動向を探る意味合いでは、ジャクソンホールでのパウエルFRB議長の発言に注視せざるを得ないが、依然として、新型コロナウィルス(デルタ株)の感染拡大懸念をはじめとして、不透明な米中覇権争いなどを前にして、サプライズは期待薄との見解が少なくない。ただ、市場自体が神経質になっているため、過剰反応する可能性も帯びており、引き続き柔軟性を帯びたポジショニングで対応することが一考であろう。
注目指標
- 23日(月)米月8月業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 58.3←59.9
- 24日(火)独4-6月期国内総生産(GDP、改定値)(前期比) 1.5%←1.5%
- 米7月新築住宅販売件数(前月比) 3.6%←-6.6%
- 8月リッチモンド連銀製造業指数 25←27
- 25日(水)独8月IFO企業景況感指数 100.3←100.8
- 米7月耐久財受注(前月比) -0.2%←0.8%
- 26日(木) 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
- 米4-6月期四半期実質国内総生産(GDP前期比年率)6.7%←6.5%
- 27日(金)米7月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年同月比)4.1%←4.0%
- パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長発言
- 8月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 71.0←70.2
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
■各通貨ペア動向
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.0730
- 現状乖離幅 0.0743→0.0763
先週の様子見ドル円109.60円から若干上昇しているが、今週も引き続き様子見ドル円109.80円が点灯している。
★様子見(ドル円109.80円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 20.75円
- 現状乖離幅 19.65→18.65円
先週の弱い買いシグナル1.1793から上昇に転じており、今週は強めの買いシグナル1.1699が点灯している。
★売りターゲット(1.1830)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 28.75円
- 現状乖離幅 28.85→31.40円
先週の様子見0.7368から下落基調を強めており、今週は通常の買いシグナル0.7140が点灯している。
★売りターゲット(0,7300)
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 42.00円
- 現状乖離幅 42.40→39.80円
先週の弱めの売りシグナル1.3869から急落しており、1.1800前後で利益確定買いを伴い、今週は買いシグナル1.3625が点灯している。
★売りターゲット(1.3800)
本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。
売買シグナルは添付のチャートを参照してください。尚、最終的な投資判
断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。