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グランビルの法則が示す通り、為替レートは、移動平均線に近づくようにしてチャートが描かれていきます。
では、どういったタイミングで、移動平均線に近づき始めるのでしょうか?
そのタイミングを明らかにするのが、本記事で紹介するインジケーター「移動平均線乖離率」になります。
移動平均線を用いて、さらにエントリー精度を向上させたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
移動平均線乖離率とは?
乖離率とは「基準からどれくらい離れているのか」、それをパーセンテージで表したものです。
そして移動平均線乖離率とは、文字通り現在の為替レートが移動平均線からどれくらい乖離しているのか、それを表すインジケーターになります。
実際に、MT4で表示したものをお見せしましょう!
チャート上に重なる赤い線が移動平均線、チャート下のサブ画面に表示されているのが、移動平均線乖離率になります。
では以下より、移動平均線乖離率の基本的な読み方について解説していきます。
上方乖離・下方乖離
現在レートが移動平均線よりが上にある場合、乖離率は「+〇%」と表記され、この状態を「上方乖離」と呼びます。
上方乖離率が高くなるほど移動平均線に向かう下落圧力も高まるため、売り注文のエントリータイミングが掴みやすくなるでしょう。
また現在レートが移動平均線よりチャートが下にある場合、乖離率は「-〇%」と表記され、この状態を「下方乖離」と呼びます。
こちらも同じく、下方乖離率が高くなるほど移動平均線に向かう上昇圧力も高まるため、買い注文のエントリータイミングが読みやすくなるはずです。
計算方法
移動平均線乖離率は、以下の計算式によって算出されます。
移動平均線乖離率 =((終値-移動平均値) ÷ 移動平均値) × 100
例えば、米ドル円の為替レートが110.500円の時、移動平均線は110.000円を示していたと仮定しましょう。
この時、上式に当てはめて移動平均線乖離率を求めると、次のように求めることができます。
((110.050 – 110.000) ÷ 110.000) × 100 = 0.454
以上の計算より、大きく上方乖離していることが分かり、いつ反転してもおかしくないという状況です。
一般的な使用方法
移動平均線乖離率は他のオシレーター系インジケーター同様、「買われすぎ・売られすぎ」を判断するために使用します。
上のMT4 画面を見てわかる通り、赤点線のラインを超えた上方乖離・下方乖離は、そのあと反発して移動平均線に近づく傾向がありますね。
つまり、ここで反転するだろうという逆張りタイミングを掴むためのインジケーターであり、パラボリックのようにトレンド転換点を探すインジケーターと比較しても、基本的な使い方は同じです。
移動平均線乖離率の入手先&インストール方法
移動平均乖離率は、MT4にデフォルトで搭載されているわけではありません。
各自で専用のインジケーターを入手し、MT4 にインストールする必要があります。
ステップ1:移動平均線乖離率の入手先
ダウンロード先は、こちらのリンクになります。
調べれば似たようなインジケーターがいくつも見つかるかと思いますが、慣れないうちは、最も基本的なタイプである上記のものを使いましょう。
一部のFX会社が提供するMT4 では、最初から搭載されているようなので、そちらを使用してもOKです!
ステップ2:移動平均線乖離率のインストール方法
MT4の画面左上の「ファイル」より、「データフォルダを開く」をクリックしてみましょう。
データフォルダが開かれると、「MQ4」という名前のフォルダが見つかるはずですので、「MQL4」→「Indicators」と進んでください。
先ほどダウンロードしてきた移動平均線乖離率のインジケーターを、「Indicators」に保存しましょう。
ステップ3:MT4を再起動
カスタムインジケーターを該当箇所に保存したとしても、すぐにMT4内に反映されるわけではありません。
他のアプリケーションと同じように、MT4も再起動が必要です。
再起動が終われば、MT4のメニューバー「挿入」→「インディケーター」→「カスタム」と進んでみましょう!
導入したインジケーター「kairi」が、新しく選べるようになっているはずです!
移動平均線乖離率を用いた売買戦略について
移動平均線乖離率を用いた売買戦略を紹介していきます。
活用する際は、以下の条件を意識してみてください。
条件1:乖離率の上下張り付きを狙う
移動平均線乖離率を用いたエントリーは、基本的に逆張りになります。
一例としてロングエントリーを考えてみましょう。
上画像のように、ロングエントリーを狙う時は、乖離率がなるべく下に張り付いたタイミングまで待ちましょう。
乖離率が上下に張り付くほど、反発のパワーも大きくなると考えられます。
ただしそれだけの条件では、質の良いエントリーにはなりません。実際、赤丸のタイミングでロングエントリーしていれば、そのまま含み損を抱える展開でした。
では一体どうすればいいのか、次の条件を見てみましょう。
条件2:乖離率「±0.3」を狙う
乖離率が上下に張り付いたと分かる1つのレベル基準として、±0.3という数値をお勧めします。
インジケーターの設定で「レベル表示」の欄があるので、そこで基準値を調整しておきましょう。
そしてエントリーとして狙うべきタイミングは、上画像のように、乖離率が天辺を付けた後、下に向き始めた瞬間です。
「頭と尻尾はくれてやれ」という格言があるように、転換の瞬間まで狙う必要はありません。
チャートの値動きが、移動平均線に向かい始めたことを確認してからでも、十分に利益は取れるでしょう!
条件3:大きなローソク足の直後は避ける
移動平均線乖離率を用いて逆張りエントリーするとき、条件1~2を満たしていたとしても、その直前に大きなローソク足が確認できれば、エントリーを見送りましょう。
上画像のように、乖離率が上に張り付いたタイミングを狙ったとしても、直前付近で形成されたローソク足によって、移動平均線が押し上げられることになるからです。
グランビルの法則を知っておけば、チャートの値動きは移動平均線に向かうよう思えますが、大きなローソク足が形成された後は、移動平均線がローソク足に近づくような動きを見せます。
また、これ以外でも、移動平均線乖離率についての注意点はいくつかあるので、詳しくが次節を参考にしてみてください。
移動平均線乖離率を扱う上での注意点
レンジ相場には不向き
買われすぎ・売られすぎの偏りがないレンジ相場では、移動平均線乖離率を用いた取引手法は有効にはなりません。
そもそもレンジ相場内では、移動平均線とチャートの値動きが乖離しないため、エントリーポイントを探すのが難しいという問題もあります。
またそれだけでなく、小刻みな値動きでダマしが多かったり、レンジからどちらに転じるか不明瞭なので、ブレイクするまでは待つというのも一案です。
移動平均線と乖離率の期間を統一
移動平均線と、乖離率に適用するパラメーター「期間」は、それぞれ統一しておきましょう!
それぞれMT4に表示される移動平均線、また乖離率を右クリックすることで設定することができます。
ちなみにおすすめの設定値は、デフォルトの数値でもある「21」です。
上画像のように、移動平均線と乖離率が連動した動きを見せるのは、期間を統一しているからこそです。
ただ、一見すると逆張りトレードでうまくいっているように見えますが、これも結果論に過ぎないため、リアルタイムでエントリーする際は他のインジケーターも活用して少しでも確度を挙げておきましょう!
MT4が利用できるおすすめのFX会社3選
移動平均線乖離率を使うためには、それを表示させるMT4 が必要です。
しかし、国内口座においてMT4 が利用できる取引所は、そう多くはありません。
そこで本節では、MT4を提供しているおすすめのFX会社について紹介していきたいと思います。
FXTF
FXTFは、優秀な口座スペックに魅力を持ちます。
- 業界最狭水準のスプレッド(米ドル円:0.1銭)
- デモトレード環境の充実
- 豊富なEA(自動売買ソフト)ラインアップ
口座開設を申請するだけでMT4が利用できるので、もっとも手っ取り早くMT4を入手できる取引所といえるでしょう。
スペックも非常に優秀で、米ドル円のスプレッドは驚異の0.1銭!
取引コストを長期的に押さえたい方は、FXTF一択です!
OANDA JAPAN
OANDA JAPAN最大の魅力は、他のトレーダーの注文状況が分かる「オーダーブック」が利用できる点です。
- 業界最狭水準のスプレッド
- MT4も利用可能で、独自のカスタムインジケーターあり
- 他のトレーダーの注文状況が確認できるオーダーブックが利用可能
今、注文状況はどちらに傾いているのか、これからどちらに傾きそうなのか、オーダーブックはかなり大きな参考材料になるはずです。
また本記事で紹介した「移動平均線乖離率」と「オーダーブック」の相性も良く、組み合わせることで、より精度高くエントリーできるようになるでしょう!
JFX
JFXの強みといえば、スキャルピング公認&強い約定力です。
- 最速0.001秒という業界屈指の約定スピード
- スマホやタブレットに特化した、トレードアプリ
- 取引量に応じて豪華景品と交換できるポイントGET!
スキャルピングは効率的に資産を増やすことができますが、初心者には難しく感じてしまうかもしれません。
しかし初心者だからこそ、MT4を用いて、スキャルピングのスキルを磨く価値があると考えます。
「大は小を兼ねる」という認識が一般的ですが、FXにおいては逆に「小が大を兼ねる」、短い時間軸のトレードスキルを習得できれば、間違いなく上位の時間軸においても応用できるようになるでしょう!
まとめ:移動平均線乖離率を用いて、より有利なトレードを!
本記事では、移動平均線乖離率について、以下のポイントを中心に解説しました。
- 移動平均線乖離率の概要について
- 入手先&インストール方法
- 売買戦略について
- 移動平均線乖離率を用いる際の注意点
- MT4が利用できるおすすめのFX会社
移動平均線は、もとも有用なインジケーターの1つであり、多くのトレーダーが参考にしています。
そのため、それを深堀したグランビルの法則、また移動平均線を用いたトレードは王道かつ、高い勝率を実現できるでしょう!
今回紹介した内容以外にも、様々な活用方法があるので、ぜひ実際に活用して自己流にアレンジしてみてください!
以上、参考にしていただければ幸いです。