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おはようございます。だいまんです。
2021年10月29日の相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、注目のECB理事会で、金融政策の現状維持が発表されたが、ラガルドECB総裁が記者会見で「インフレ率の低下には以前の予想よりも時間がかかるものの、こうした要因は来年にかけて緩和していく」としながらも、「PEPPは、2022年3月で終了する予定」と発言したことで、全般的にドル売りを強めた。
米経済指標としては、週間新規失業保険申請件数や第3四半期個人消費が予想より改善したが、第3四半期GDP・速報値が予想を下回り、影響は限定された。また、バイデン政権の看板政策の1つである子育てや教育支援、気候変動対策について「大統領と上院民主党は約1.75兆ドル規模の歳出・歳入法案で合意」と伝わった。当初の見込みから半減となり、財源として法人や富裕層増税を充てるとしたが、株価面では悪影響は見えなかった。一方米30年物国債の利回りが、10年物国債の利回りを下回る逆イールドが発生、通常なら景気減速を示す懸念となるが、ドル円は、米長期金利の低下を背景に113.26まで一時下落したが、米10年物国債利回りが、7年物国債入札後1.583%まで上昇したことで113.59まで反発、ユーロドルが1.1692、ポンドドルは、1.3815まで上昇した。
一方クロス円は、NY株価3指数が、ナスダックとS&Pが最高値を更新するなど堅調に上昇したこともあって買い戻しが優勢となった。ユーロ円は131.56から132.70まで反発、ポンド円は155.96から156.66、オージー円は85.23から85.70、NZD円は81.45から81.82、カナダ円は91.71から92.05まで買い戻された。
10月29日の注目材料
- イスタンブール市場休場(共和国宣言記念日)
- 08:30 (日) 10月東京都区部消費者物価指数・除生鮮食料品 [前年同月比] (前回0.1% 予想0.3%)
- 08:30 (日) 9月失業率 (前回2.8% 予想2.8%)
- 08:30 (日) 9月有効求人倍率 (前回1.14 予想1.14)
- 08:50 (日) 9月鉱工業生産・速報値 [前月比] (前回-3.6% 予想-2.5%)
- 08:50 (日) 9月鉱工業生産・速報値 [前年同月比] (前回8.8% 予想0.4%)
- 09:30 (豪) 9月小売売上高 [前月比] (前回-1.7% 予想0.3%)
- 09:30 (豪) 第3四半期卸売物価指数 [前期比] (前回0.7%)
- 09:30 (豪) 第3四半期卸売物価指数 [前年同期比] (前回2.2%)
- 09:30 (豪) 9月住宅ローン (前回0.6%)
- 09:30 (豪) 9月民間部門貸付 (前回0.6%)
- 14:00 (日) 9月新設住宅着工戸数 [前年同月比] (前回7.5% 予想8.0%)
- 14:00 (日) 10月消費者態度指数・一般世帯 (前回37.8 予想40.9)
- 14:30 (仏) 9月消費支出 [前月比] (前回1.0% 予想0.4%)
- 14:30 (仏) 第3四半期GDP・速報値 [前期比] (前回1.1% 予想2.3%)
- 14:30 (仏) 第3四半期GDP・速報値 [前年同期比] (前回18.7%)
- 15:00 (独) 9月輸入物価 [前年比] (前回16.5% 予想17.7%)
- 15:00 (独) 9月輸入物価 [前月比] (前回1.4% 予想1.5%)
- 15:45 (仏) 10月消費者物価指数・速報値 [前月比] (前回-0.2% 予想0.3%)
- 15:45 (仏) 10月消費者物価指数・速報値 [前年同月比] (前回2.2% 予想2.5%)
- 16:00 (スイス) 10月KOF景気先行指数 (前回110.6 予想108.5)
- 17:00 (独) 第3四半期GDP・速報値 [前期比] (前回1.6% 予想2.1%)
- 17:00 (独) 第3四半期GDP・速報値 [前年同期比] (前回9.4% 予想2.5%)
- 17:30 (英) 9月消費者信用残高 (前回4.0億ポンド 予想5.0億ポンド)
- 17:30 (英) 9月マネーサプライM4 [前月比] (前回0.5%)
- 17:30 (英) 9月マネーサプライM4 [前年同月比] (前回7.0%)
- 17:30 (英) 9月住宅ローン承認件数 (前回74.453千件)
- 17:30 (英) 9月住宅ローン貸付額 (前回52.93億ポンド)
- 18:00 (ユーロ圏) 10月消費者物価指数・速報値 [前年同月比] (前回3.4% 予想3.7%)
- 18:00 (ユーロ圏) 10月消費者物価指数コア指数・速報値 [前年同月比] (前回1.9% 予想1.9%)
- 18:00 (ユーロ圏) 第3四半期GDP・速報値 [前期比] (前回2.2% 予想2.1%)
- 18:00 (ユーロ圏) 第3四半期GDP・速報値 [前年同期比] (前回14.3% 予想3.5%)
- 21:00 (南ア) 9月貿易収支 (前回424億ランド 予想353億ランド)
- 21:30 (加) 8月月次GDP [前月比] (前回-0.1% 予想0.7%)
- 21:30 (加) 8月月次GDP [前年同月比] (前回4.7% 予想4.3%)
- 21:30 (加) 9月鉱工業製品価格 [前月比] (前回-0.3%)
- 21:30 (加) 9月原料価格指数 [前月比] (前回-2.4%)
- 21:30 (米) 第3四半期雇用コスト指数 [前期比] (前回0.7% 予想0.9%)
- 21:30 (米) 9月個人所得 [前月比] (前回0.2% 予想-0.2%)
- 21:30 (米) 9月個人消費支出 [前月比] (前回0.8% 予想0.6%)
- 21:30 (米) 9月個人消費支出・デフレーター [前年同月比] (前回4.3% 予想4.4%)
- 21:30 (米) 9月個人消費支出・コアデフレーター [前月比] (前回0.3% 予想0.2%)
- 21:30 (米) 9月個人消費支出・コアデフレーター [前年同月比] (前回3.6% 予想3.7%)
- 22:45 (米) 10月シカゴ購買部協会景気指数 (前回64.7 予想64.0)
- 23:00 (米) 10月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値 (前回71.4 予想71.4)
- 23:00 (米) 10月ミシガン大学消費者信頼感現況指数・確報値 (前回80.1)
- 23:00 (米) 10月ミシガン大学消費者信頼感期待指数・確報値 (前回68.1)
- 23:00 (米) 10月ミシガン大学消費者信頼感1年先インフレ見通し・確報値 (前回4.6%)
- 01:00 (米) 9月ダラス連銀・PCE価格指数 (前回2.8%)
- 中国恒大集団・54億円相当の利払い猶予期限
- 本邦企業決算:住友林業、大戸屋HD、日本たばこ産業、MonotaRo、メルカリ、アステラス製薬、第一三共、WOWOW、日本電気硝子、TOTO、日本ガイシ、東京鉄鋼、LIXIL、豊田自動織機、JVCケンウッド、NEC、セイコーエプソン、デンソー、レーザーテック、村田製作所、三菱重工業、トプコン、オリエントコーポ、野村HD、平和不動産、阪急阪神HD、商船三井、SGホールディングス、ANAホールディングス、KDDI、Jパワー、元気寿司、王将フードサービス
- 欧企業決算:ダイムラー、BNPパリバ
- 米企業決算:エクソンモービル、シェブロン、アッヴィ、ベリサイン、スターバックス、モホーク・インダストリーズ、ウエスタンデジタル、シェブロン
10月29日の相場見通し
昨晩は、ドルの売り戻しが優勢となりました。ECB理事会の影響もあるかもしれませんが、月末に向けたフローの影響もあったようです。その面では、今夜は最終日ということで、月末のフローにも注目して対応する必要がありそうです。ただ、こういったフローは、テクニカルやファンダメンタルズを無視して出て来ることで、本日は材料も多く、荒れた動きも想定されそうですが、流れについて行くのは避けておいた方が良さそうです。
経済指標としては、日本の10月東京都区部消費者物価指数、9月失業率・有効求人倍率、9月鉱工業生産・速報値 9月新設住宅着工戸数と10月消費者態度指数、豪9月小売売上高、第3四半期卸売物価指数と9月住宅ローン・民間部門貸付、欧州各国の第3四半期GDP・速報値や10月消費者物価指数・速報値、スイス10月KOF景気先行指数、 英9月住宅ローン承認件数・貸付額、加8月月次GDPと9月鉱工業製品・原料価格指数、米国では、第3四半期雇用コスト指数、9月個人所得・消費支出、10月シカゴ購買部協会景気指数、10月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値と9月ダラス連銀・PCE価格指数などが発表されます。
日本の指標は多いですが、総じて反応は鈍いので考慮する必要はなさそうです。注目としては、まず豪州の小売売上高や第3四半期卸売物価指数は、結果次第で一定の動きがありそうです。またユーロ圏では、重要な各国の第3四半期GDPと消費者物価指数の速報値が焦点です。特に昨日は、ECBが資産買い入れの来年3月の終了を発表したことが、ユーロの買い戻しにつながっていますが、利上げ自体はまだまだ先です。今夜の指標が弱かった場合、巻き戻しの動きにつながり易いことは、留意しておきましょう。
一方米国の指標は、特にセンチメント系の指標が弱い可能性があります。影響は大きく見えないかもしれませんが、米長期金利の動向と合わせてみて置く必要がありそうです。
その他、中国恒大集団の利払い猶予期限が到来しますが、この点は既に織り込みの範囲かもしれません。ただ、週末に中国のPMIが発表されますが、予想外の悪化が見えた場合、来週週初の相場に悪影響を与える可能性があるので、注目しておきましょう。G20首脳会議では、金融市場に関連するテーマが議論される状況ではなく、こちらも影響は少ないでしょう。
加えて、日本の衆院選の投開票が、日曜日に実施されます。一応与党の過半数は揺るがないと見られますが、自民党が票を落とす展開となった場合、来週週初の日経平均に悪影響があること、また、米国債の償還も予定されており、11月入りでヘッジファンドなどの利食いもあって、結果次第で週初急激な円買いとなる可能性が残っていることは、留意しておいた方が良いかもしれません。
10月29日のデイ・トレード戦略
本日のデイトレード戦略です。
豪ドルドル
- 予想レンジ:0.7480~0.7550
- 基本戦略: 押し目買い
- 予想時間:08:42 予想時レート: 0.7533
下値を0.7106や0.7170で維持して、日足の雲を超える上昇となっているが、ただ、スロー・ストキャスティクスは、そろそろ買われ過ぎから反転下落となっており、更に上値追いは不透明となることは、留意しておきたい。
上値は、0.7556の直近高値を超えて、0.7600の戻り高値が視野となるが、日足の長期のレジスタンスが控えており、売りが出易い。0.7617の戻り高値を超えて0.7644-75、0.771-26の戻り高値圏、更に超えても0.7776-0.7815の戻り高値圏では、やれやれの売りが出易い。0.7845―57や0.7892の戻り高値を越えて、0.7900や0.7950のサイコロジカルが視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで0.8008の直近高値を超えて0.8068や0.8337の2018年の戻り高値が視野となるが、こういった位置の上抜けは現状不透明となる。
一方下値は、0.7454-61の戻り安値維持では強いが、割れると0.7406の戻り安値を割れると0.7427-79の基準線と絡む位置、更に0.7265-0.7324や0.7193-0.7226の戻り安値圏が視野となるが、サポートから堅調も、0.7171を割れると0.7120-57の窓の下限まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、0.7106の直近安値を割れると0.7029-50まで視野となる。また0.6992―0.7006の安値まで割れると下落が加速する可能性となり、0.6878-73ゾーン、0.6810-33ゾーンまでターゲットとなる。この維持では更に突っ込み売りは出来ないが、0.6778の戻り安値まで割れと過去のレンジゾーンとなる0.6255-0.6571までターゲットとなる。
デイの戦略としては、上値追いは避けておきたいところ。早期は、0.7556の昨日の高値が抑えると売っても、ターゲットは、0.75前後の60分足のサポートの維持では利食いで、この位置の買いは、ストップを0.7480割れとするか、0.7454割れとして、買い下がりでの対応となる。この買いのターゲットも、0.7556の直近高値が、抑えられると利食いを優先しておきたい。
ユーロ円
- 予想レンジ:131.80~133.20
- 基本戦略: 戻り売場探し
- 予想時間:08:52 予想時レート: 132.71
下値を127.94-93でダブル・ボトムを形成して反発が、日足の雲やレジスタンスを越えて、133.48まで拡大も、現状は上値を押さえられて、日足のスロー・ストキャスティクスも反転下落しており、直近高値が抑えると上値追いも厳しい。
上値は、132.80-00が抑えると弱い。133.48を越えて、133.58-70の戻り高値や134円のサイコロジカルが視野となるが、抑えると上値追い出来ない。あくまで134.13の高値を越えて、134.50のサイコロジカル、更に強い135円がターゲットとなるが、一旦利食いが出易そうだ。ただ、この位置も超えると、136円や137円のサイコロジカル、更に137.50の高値まで視野となるが不透明となる。
一方下値は、131.56の戻り安値維持では強いが、割れると130.75-131.27の戻り安値圏で基準線と絡む位置、130.48-56のそれ以前の高値圏、129.80-91の窓の下限、128.63-91のサポート圏の維持では強いが、128.28-33の戻り安値を維持出来ずに、127.93-94を割れてしまうと127.50-77の戻り安値、126.98-127.32ゾーンが視野となるが、過去の高値圏と絡む位置で、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、維持出来ない場合126.17-70、125.60-126.10の戻り安値圏まで視野となる。こちらも維持では更に突っ込み売りは出来ないが、125.09-31やサイコロジカルな125円をしっかりと割れると調整が深まり、124.30-38、123.90や123.64を割れると123.01-03、122.85を割れると122.66、121.82-122.23ゾーンの戻り安値圏まで視野となる。このリスクは121.62や121.48の戻り安値割れで、その場合120.81や120.27、サイコロジカルな120円までターゲットとなるが、こういった下落では、長期的に買い狙いが検討される。このリスクは119.31の安値割れとなる。
従ってデイの戦略としては、上値を追いは出来ず、今後の戻りでは売り目線。上値は132.80-00,133.20前後まで売り場を探して、ストップは133.48越え。ターゲットは、132.00-20の維持では利食い優先となる。またこの位置の維持では買いも狙って、131.80まで買い下がっても、ストップは131.56割れ。この買いのターゲットは、132.80が抑えると利食いとなる。
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