米長期金利、株価や月末需給を睨んで【2021年2月25日】

米長期金利、株価や月末需給を睨んで【2021年2月25日】

おはようございます。だいまんです。

2021年2月25日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、米長期金利の上昇を受けて、ドルの買い戻しが優勢も、下落からスタートしたNY株価が、大きく反転したことで、巻き戻し気味で引けている。

米10年物国債利回りは、1.43%台、30年物国債は2.29%台まで一時上昇したが、パウエルFRB議長が、「インフレ目標を達成するのに3年以上かかる可能性がある」と発言したことが、金利の上昇を抑えた。またNY株3指数はプラス圏を回復したが、特にNYダウは、一時3万2千ドル台の歴史的な高値をつけた。米経済指標としては、1月新築住宅販売件数が、予想を上回ったが、影響は限られた。

ドル円は106.11まで上昇、ユーロドルは、独10-12月期GDP・改定値が、速報から上昇修正され1.2175まで上昇後1.2109まで下落、ポンドドルは、英中銀要人の発言の影響は見えなかったが、アジア時間に大きく買われた反動もあって1.4083まで一時売りに押された。

一方クロス円では、ユーロ円は、128.80から128.39、ポンド円は149.97から149.22で上下、オージー円は84.32、NZD円は78.80、カナダ円は84.62までじり高となった。

2月25日の注目材料

  • 未 定 (韓) 韓国中銀・政策金利公表 (現行0.50% 予想0.50%)
  • 09:30 (豪) 第4四半期民間設備投資 [前期比] (前回-3.0% 予想0.5%)
  • 09:00 (豪) 第4四半期工場/機械類設備投資 (前回-2.2%)
  • 09:00 (豪) 第4四半期建設投資 (前回-3.7%)
  • 09:00 (NZ) 2月NBNZ 企業信頼感指数 (前回–)
  • 14:00 (日) 12月景気先行指数・改定値 (前回94.9)
  • 14:00 (日) 12月景気一致指数・改定値 (前回87.8)
  • 16:00 (独) 3月GFK消費者信頼感調査 (前回-15.6 予想-14.0)
  • 16:45 (仏) 2月消費者信頼感指数 (前回92 予想92)
  • 18:00 (ユーロ圏) 1月マネーサプライM3 [前年同月比] (前回12.3% 予想12.5%)
  • 18:30 (南ア) 1月卸売物価指数 [前月比] (前回0.2% 予想0.4%)
  • 18:30 (南ア) 1月卸売物価指数 [前年同月比] (前回3.0% 予想3.2%)
  • 19:00 (ユーロ圏) 2月経済信頼感 (前回91.5 予想92.0)
  • 19:00 (ユーロ圏) 2月消費者信頼感・確定値 (前回-14.8)
  • 19:00 (ユーロ圏) 2月消費者インフレ期待指数 – 2021/2 (前回15.4)
  • 22:30 (米) 1月耐久財受注 [前月比] (前回0.2% (0.5%) 予想1.1%)
  • 22:30 (米) 1月耐久財受注・除輸送用機器 [前月比] (前回0.7%(1.1%) 予想0.7%)
  • 22:30 (米) 週間新規失業保険申請件数 (前回86.1万件 予想82.3万件)
  • 22:30 (米) 週間失業保険継続受給者数 (前回449.4万人)
  • 22:30 (米) 第4四半期GDP・改定値 [前期比年率] (前回4.0% 予想4.1%)
  • 22:30 (米) 第4四半期個人消費・改定値 [前期比年率] (前回2.5% 予想2.5%)
  • 22:30 (米) 第4四半期コアPCE・改定値 [前期比年率] (前回1.4% 予想1.4%)
  • 22:30 (米) ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
  • 00:00 (米) 1月住宅販売保留指数 [前月比] (前回-0.3% 予想-0.8%)
  • 00:00 (米) 1月住宅販売保留指数 [前年同月比] (前回22.8%)
  • 00:30 (米) ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 01:00 (米) 2月カンザスシティー連銀総合指数 (前回17)
  • 01:00 (米) 2月カンザスシティー連銀製造業活動指数 (前回22)
  • 01:10 (米) クォ—ルズFRB副議長・ストレステストに関して講演
  • 03;00 (米) 7年物国債入札(620億ドル)
  • 05:00 (米) ウィリアムズNY連銀総裁・討議参加
  • 06:45 (NZ) 1月貿易収支 (前回0.17億NZドル 予想-6.29億NZドル)
  • 06:45 (NZ) 1月貿易収支・輸入 (前回5.33十億NZドル)
  • 06:45 (NZ) 1月貿易収支・輸出 (前回5.35十億NZドル)
  • 欧州連合首脳会議

2月25日の相場見通し

昨晩は、米長期金利の上昇がドル相場を支え、一方で強い株価がリスクオンの円売りの動きにつながりました。本日も米長期金利や株価の動向に注目して対応しましょう。

経済指標としては、豪第4四半期設備投資、NZ2月NBNZ企業信頼感指数、ユーロ圏2月経済・消費者信頼感と消費者インフレ期待指数、米国では、1月耐久財受注と週間新規失業保険申請件数、第4四半期GDPと個人消費、コアPCEの改定値、1月住宅販売保留指数と2月カンザスシティー連銀総合指数、NZ1月貿易収支などが注目となります。

材料が多く注意ですが、オセアニア圏では、良好な結果が相場を支えるか、米国では、雇用面では、週間新規失業保険申請件数、景気面では第4四半期GDPと個人消費、物価面ではコアPECなどが強い結果となった場合、米長期金利を下支えする可能性に注目しましょう。
また要人発言としては、先週米長期金利の上昇に懸念を示さなかった ウィリアムズNY連銀総裁が、同様な発言を続けるか注目です。一方欧州連合首脳会議では、特別の材料は出て来ないので、相場に対する影響は少なそうです。

2月25日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

ユーロポンド

  • 予想レンジ:0.8550~0.8650
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:09:16 予想時レート: 0.8600

ユーロポンド相場は、じり安が続き、昨日は一時日足の長期サポートの最終ラインを割り込む0.8540まで下落した。ただ、スロー・ストキャスティクスも安値圏に到達しており、下ヒゲとなっていることは注意。これで下げ止まりを断定することは出来ないが、少なくとも突っ込み売りは出来ない。

ただ、上値はそれ以前の安値0.8739、戻り高値の0.8750や0.8798,0.8919-35,0.8989-97,0.9037-49、0.9077-0.9106と順次戻り高値が抑えると弱い。0.9157や0.9218-30の上ヒゲを超えて0.9259まで視野となるが、上抜けは不透明。ただ、ユーロポンドは、こういった上昇では、ほとんどのケースが上ヒゲで終わることは留意しておきたい。あくまで、0.9292を超えて、0.9325、0.9388なども視野となるが、0.9498の高値を越えるかは不透明。ただ、もし超えるなら0.9616の2016年10月の不透明な上ヒゲまで視野となる。

一方下値は、昨日の安値後の0.8558の戻り安値維持では良いが、0.8540を割れると、しっかりとサポートを崩し、0.8521、0.8426、0.8339の戻り安値までターゲットとなる。一旦こういった位置は買いが入り易いと見るが、このリスクは0.8282や0.8273の安値割れとなる。

デイの戦略としては、追いかけて売りは避けたいが、0.8640-60への反発では売りを狙って、ストップは0.8678越え。ターゲットは、0.8560-80が維持されると利食いとなる。またもし、割れても0.85はサイコロジカル的に強く、この手前ではしっかりと利食いたい。また買い戦略に関しては、下げ止まりを確認できなければ厳しいが、前述の通り、0.8558の戻り安値が維持されるなら買っても、ストップは0.8540割れで、ターゲットは、0.8620が抑えられると利食いで、超えても0.8640-60ではしっかりと利食いたい。

米長期金利、株価や月末需給を睨んで【2021年2月25日】

カナダドル円

  • 予想レンジ:84.00~85.00
  • 基本戦略:押し目買いだが、売りも狙ってみたい水準
  • 予想時間:09:41 予想時レート: 84.68

カナダドル円は、下値を78.38と77.93でダブル・ボトム的に支えて、84.42まで上昇を強めている。スロー・ストキャスティクスは、買われ過ぎゾーンで、再反転の兆しを見せており、月足の雲の下限を超えており、更に上値拡大となるか注目されるが、総じて高値圏であることは、注意しておきたい。

上値は、昨日の高値84.42を超えて、月足からは84.74、85.23,86.24-98の戻り高値が視野となるが、89.20の戻り高値を前に、売りが出易い。この位置まで超えて、月足の雲の上限となる90.66まで視野となるが、抑えると上値追い出来ない。あくまで、91.58-91.64の高値などを超えて、更なる上昇期待となる。

一方下値は、83.87-90のそれ以前の高値や戻り安値の83.53が支えると強いが、83.04-20の戻り安値圏を割れると82.86の基準線、82.65、81.97-82.35ゾーン、81.88の戻り安値、81.16-58が視野となるが、日足の雲の上限が控え、維持では堅調が続くが、80.99を割れると80.38-57の戻り安値まで視野となるが、雲の下限が位置しており買いが入り易い。ただし、80.15の戻り安値を割れると相場的には崩れ気味となり、79.82-94の戻り安値、リスクは79.24の戻り安値まで割れると78.72、78.08-23まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、77.93や77.63を割れると調整が76-77円ゾーンまで視野となる。このリスクは、75.58、74.77、73.77の安値を順次割れるケースとなる。

従ってデイの戦略としては、上値追いは出来ずに、ベンチャー気味には、売り狙いで、85円方向への上昇で売って、ストップは85.23越えなどで対応。ターゲットは、84.00-20ゾーンが維持されると利食いが良い。またこの位置の買いは、維持を確認して、更に買い下がりの余裕を持って対応する形で、83.40-60まで買い下がって、ストップは83.04-16ゾーンの戻り安値割れとなる。買いのターゲットは、84円が維持されると85円を前に反発では利食う形だが、83円ミドル方向まで調整するなら、84.00-20が抑えると利食って置いた方が良さそうだ。

米長期金利、株価や月末需給を睨んで【2021年2月25日】