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おはようございます。だいまんです。
2021年12月3日の相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、米週間新規失業保険申請件数が、予想より強い結果となり、米10年物国債利回りが、1.410%から1.466%まで上昇したことなどから、ドルが堅調な推移となった。この日もFRB要人から、テーパリング加速を推奨する発言が相次ぎ、ドル相場を支えた。また、OPECプラス閣僚級会合では、「現在の原油増産計画を2022年1月も維持することで合意した」と伝わり、一時WTI原油先物価格が急落したが、下げ止まりを見せたことで影響は限定された。
一方米株価3指数は、米国で2人目のオミクロン株感染者が確認されたが、悪影響は見えず大きく反発したが、為替市場はで、リスクオンの動きを見えていない。
ドル円は、112.71から113.24まで反発、ユーロドルは、ユーロ圏10月卸売物価指数や失業率が、良好な結果となり1.1348まで反発後、レーン・フィンランド中銀総裁が、「ユーロ圏のインフレはほとんど一時的なもの」が発言したことなどから1.1295まで下落、ポンドドルは、1.3277から1.3334で上下した。
クロス円では、ユーロ円は、128.23から127.75、ポンド円は150.81から150.05、オージー円は80.57から79.92、NZD円は77.26から76.67、カナダ円は88.68から87.85で揉み合い気味の展開に留まった。
12月3日の注目材料
- 10:45 (中) 11月財新サービス業PMI (前回53.8 予想51.0)
- 16:45 (仏) 10月鉱工業生産 [前月比] (前回-1.3% 予想0.5%)
- 17:30 (ユーロ圏) ラガルドECB総裁講演(ロイターネクスト)
- 17:50 (仏) 11月サービス業PMI・改定値 (前回58.2 予想58.2)
- 17:55 (独) 11月サービス業PMI・改定値 (前回53.4 予想53.4)
- 18:00 (ユーロ圏) 11月サービス業PMI・改定値 (前回56.6 予想56.6)
- 18:30 (英) 11月サービス業PMI・改定値 (前回58.6 予想58.6)
- 19:00 (ユーロ圏) 10月小売売上高 [前月比] (前回-0.3% 予想0.3%)
- 19:00 (ユーロ圏) 10月小売売上高 [前年同月比] (前回2.5% 予想1.4%)
- 22:30 (加) 11月新規雇用者数 (前回3.12万人 予想4.00万人)
- 22:30 (加) 11月パートタイム雇用者数・季調値 (前回-0.52万人)
- 22:30 (加) 11月フルタイム雇用者数・季調値 (前回3.64万人)
- 22:30 (加) 11月失業率 (前回6.7% 予想6.6%)
- 22:30 (加) 11月労働参加率 (前回65.3%)
- 22:30 (加) 第3四半期労働生産性指数 [前期比] (前回0.6% 予想-0.8%)
- 22:30 (米) 11月非農業部門雇用者数 [前月比] (前回53.1万人 予想53.0万人)
- 22:30 (米) 11月政府部門雇用者数 (前回-7.3万人)
- 22:30 (米) 11月民間部門雇用者数 (前回60.4万人 予想52.8万人)
- 22:30 (米) 11月製造業雇用者数 (前回6.0万人 予想4.5万人)
- 22:30 (米) 11月非農業部門雇用者数 (前回53.1万人 予想55.0万人)
- 22:30 (米) 11月失業率 (前回4.6% 予想4.5%)
- 22:30 (米) 11月U6失業率 (前回8.3%)
- 22:30 (米) 11月平均時給 [前月比] (前回0.4% 予想0.4%)
- 22:30 (米) 11月平均時給 [前年同月比] (前回4.9% 予想5.0%)
- 22:30 (米) 11月平均週労働時間 (前回34.7時間 予想34.7時間)
- 22:30 (米) 11月労働参加率 (前回61.6%)
- 23:15 (米) ブラード・セントルイス連銀総裁講演(ミズーリ銀行協会)
- 23:45 (米) 11月サービス業PMI・改定値 (前回57.0 予想57.0)
- 23:45 (米) 11月総合PMI・改定値 (前回56.5)
- 00:00 (米) 11月ISM非製造業景況総合指数 (前回66.7 予想65.0)
- 00:00 (米) 11月ISM非製造業景気指数 (前回69.8)
- 00:00 (米) 11月ISM非製造業価格指数 (前回82.9)
- 00:00 (米) 11月ISM非製造業新規受注指数 (前回69.7)
- 00:00 (米) 11月ISM非製造業雇用指数 (前回51.6)
- 00:00 (米) 10月製造業新規受注 [前月比] (前回0.2% 予想0.5%)
- 00:00 (米) 10月耐久財受注・改定値 [前月比] (前回-0.4%)
- 米債務上限延長期日
12月3日の相場見通し
昨晩は、NY株価の大きな反発にも相場の反応は限定されています。株価は、大きく下げた反動との見方もありますが、為替市場では、本日の米雇用統計の発表を控えて、様子見ムードも出ていたようです。
そうなると本日の米雇用統計は大きな注目となりそうです。事前に発表された雇用関連の指標も良好を示しており、良い結果が想定されそうです。ただ、特に非農業部門雇用者数はブレが激しいので、安易に楽観的に見るのは避けておいた方が良いでしょう。現状の非農業部門雇用者数の予想値は、+37.5万人から80.0万人、中央値は+54.8万人となっています。予想前後の数値なら好感される動きとなりますが、一方で下限を下回るとショックが走りそうです。また上限を上回るとFRBのテーパリングの加速が、更に強化される可能性から、米長期金利や株価が混乱しそうです。ともかく結果を受けた荒れた相場展開に注意して対応しましょう。
その他の経済指標としては、中国11月財新サービス業PMI、仏10月鉱工業生産、ユーロ圏各国の11月サービス業PMI・改定値、英11月サービス業PMI・改定値、ユーロ圏10月小売売上高、加11月雇用統計、米国では、11月サービス業と総合PMI・改定値、11月ISM非製造業景況総合指数、10月製造業新規受注と耐久財受注・改定値などが発表されます。
中国のPMIは、弱めが続いていますが、悪影響はあまり見えていません。ただ、サプライズ的に弱い結果が出るなら注意しておきましょう。ユーロ圏と英国のPMIは、改定値ですので、前回から変化がなければ、あまり影響はないでしょうが、ユーロ圏10月小売売上高は弱い結果に注意しまししょう。またカナダ雇用統計は結果次第ですが、米国のISM非製造業景況総合指数は、米雇用統計の発表後で反応は不透明ですが、予想比の結果次第で、一定の反応が見えるか注目しましょう。
また、米債務上限延長期日ですが、協議が難航しても、15日または年末までは、政府資金は余裕があるようです。政府閉鎖となる可能性は低く、懸念する必要はなさそうです。
12月3日のデイ・トレード戦略
本日のデイトレード戦略です。
ドル円
- 予想レンジ:112.60~114.60
- 基本戦略: 押し目買い
- 予想時間:08:24 予想時レート:113.08
下値を108.72や109.11-12で維持して、上昇が115.52まで一時拡大も、下落が112.53まで調整。雲の上限を割り込んでおり、スロー・ストキャスティクスも反転下落となっており、突っ込み売りは厳しいが、戻りではやれやれの売りが出易い。
下値は、112.53-71の戻り安値圏維持では良いが、112.50のサイコロジカルも割れると112.08-25の戻り安値とそれ以前の高値、雲の下限となる111.91、111.20-66の戻り安値とそれ以前の高値、110.87-00の戻り安値が、順次視野となるが、支えると堅調が続くが、110.82の戻り安値を割れると110.25-80の戻り安値とそれ以前の高値が重なる位置、109.19の雲の上限や109.99の雲の下限が視野となるが、買いが入り易い。ただし、109.71の戻り安値を割れるとイメージが悪化し、109.50のサイコロジカル、109.11-12の戻り安値やサイコロジカルな109円前後を維持出来ずに、108.72の戻り安値まで割れると調整色が強まり、108.56-57の戻り安値圏、108.35の戻り安値まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、108.03の戻り安値や108円を維持出来ずに、もし107.48まで割れると相場は崩れる。その場合107.16のそれ以前の高値、106.94の戻り安値、106.37-64の戻り安値、サイコロジカルな106円前後まで視野となるが、大きな流れのネックラインからは、買いが入り易い。ただ、105.83-85の戻り安値まで割れると105.20、サイコロジカルな105円が視野となるが、更に突っ込み売りは出来ない。ただ、104.92の戻り安値を割れると調整気味となり、104.55-86まで視野となる。また104.41の戻り安値を割れると相場崩れ気味となるが、ただ、下値には出遅れた雲が控えており、104.05-20の戻り安値圏で、日足の雲の上限が控える位置が視野となるが、買いが入り易い。ただし割れると雲の下限が位置する103.45-57まで視野となるが、維持では堅調が続く。このリスクは、103.33の安値を割れるケースで、その場合103円方向への調整となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ないが、102.96や102.59を割れると102.50前後のサイコロジカル、101.99の戻り安値、更にサイコロジカルは101.50がターゲットとなるが、引き続き買いが入り易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなるが、その場合100.58のフィボナッチ・リトレースメント(75.31-125.86)までターゲットとなる。ただ、100円のサイコロジカルを直ぐに割れることは想定できず、買い下がり位置との見方は変わらない。
一方上値は、113.63-96の戻り高値で、転換線と基準線と絡む位置が抑えると弱い。超えて114.12-27、114.48-83の窓の上限、115.00のサイコロジカル、115.25が抑えると上値追いできない。あくまで115.52を越えて、125.86の高値から99.02の安値までの調整のフィボナッチ・リトレースメント61.8%の115.61、更に超えると118,66-60のトランプ大統領就任後の高値まで順次視野となる。
従ってデイの戦略としては、米雇用統計で荒れた動きが想定されるが、日足の雲の下限は当面守られると見ており、押し目買い。深押しがベターだが、下げないリスクを考えると、112.80-95ゾーンから買い場探し。このストップは112.53割れとするか、思い切るなら112円前半まで買い下がって、ストップは111.91割れとするか、深めなら111.50割れとしたい。ターゲットは、113.63-96が抑えると利食いが安全となるが、超えても114円台前半ではしっかりと利食いたい。
カナダ円
- 予想レンジ:88.00~89.00
- 基本戦略: 押し目買いから吹き値売り
- 予想時間:08:42 予想時レート: 88.21
上昇が93.03でCapされて、調整が日足の雲を割り込んで87.85まで拡大。スロー・ストキャスティクスが、売られ過ぎで再下落を見せており、更に下値拡大となるか注意しておきたい。
上値は、89.28-46の戻り高値で転換線と絡む位置が抑えると弱い。超えても89.72-96の窓の上限、90.55-96の雲の上限では売りが出易い。91.28の戻り高値を越えて、91.60-72、92.21-52の戻り高値、93円のサイコロジカルが視野となるが抑えると上値追い出来ない。あくまで93.03を越えて、93.26の戻り高値が視野となるが、この位置は106.52の高値をトップとしたH&Sの右肩の位置で、売りが出易い。ただ、超えると94.37の戻り高値が視野となるが、こちらも同左肩のトップ位置で、同様に売りが出易いが、超える動きがあると96.01、98.49や101.15の戻り高値まで視野となるが、106.52の高値を前に上値追いは不透明となる。
一方下値は、87.85の戻り安値維持では良いが、87.68を割れると86.85-87.19の下ヒゲ圏、85.85-86.27の窓の下限まで視野なるが、維持では堅調が続くが、84.90-85.10の戻り安値や84.68の下ヒゲを割れると調整が深まり、84.11-45ゾーン、83.52-59の戻り安値、83.04-20の戻り安値圏、81.97-82.35ゾーン、81.88の戻り安値、81.16-58順次視野となるが、過去の高値圏からは買いが入り易い。ただし、80.99を割れると80.38-57の戻り安値、80.15の戻り安値を割れると下落拡大リスクが高まり、79.82-94の戻り安値、また79.24の戻り安値まで割れると78.72、78.08-23まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、77.93や77.63を割れると調整が76-77円ゾーンまで視野となる。このリスクは、75.58、74.77、73.77の安値を順次割れるケースとなる。
従ってデイの戦略としては、カナダ雇用統計の発表もあり荒れた展開が想定されるが、そろそろ買いも検討したいレベル。まず87.85が維持されることを確認して、押し目を任意に買っても、ストップは87.85割れ。ターゲットは、88.68や89円が抑えると弱く、利食い優先。超えても89.28-46ではしっかりと利食いたい。また89.00-28ゾーンは売っても、ストップは89.50越え。このターゲットは、88.40-70ゾーンが維持されると利食っておきたい。