豪ドル円 9月22日以降の高値更新、9月3日高値超えに挑戦

10月8日 為替相場予想

おはようございます。大塚亮です。

2021年10月8日の相場分析です。

概況

豪ドル円の10月7日終値は81.625円、前日比0.573円高と上昇した。取引レンジは81.667円から80.942円。

10月1日午後安値79.90円を起点として80円割れからの買い戻しに入り、6日午前には81.393円を付けて9月28日夕高値81.307円をわずかに上抜いた。6日夜には80.573円までいったん下げたものの80.50円割れを回避して持ち直し、7日夜は米長期債利回り上昇でドル円がジリ高で推移したことに加え、豪ドル米ドルも豪10年債利回り上昇とNYダウ3連騰によるリスク選好感から買われて9月30日安値以降の高値を更新したため、豪ドル円はドル円のジリ高に豪ドル米ドルの上昇が重なって押し上げられた。

豪10年債利回りは8月以降の高値更新、7週連続上昇気配

米10年債利回りは1.57%台へ上昇して8月4日以降の高値を超えたが、一方で豪10年債利回りも7日には1.63%へ上昇しており、米長期債利回り上昇によるドル高圧力に勝っている。パンデミックによる不況からの景気回復途上での物価上昇が主要国中銀によるパンデミック対策としての金融緩和姿勢から引き締めへと変わり始めていることで米国のみならず主要国の長期債利回りが上昇している。豪10年債利回りは7週連続の上昇気配だ。

米連邦債務上限問題で米上院与野党が12月初めまでの引き上げで合意したことで米国債のデフォルト懸念が後退したことが株高再燃となっていることでリスク選好感も高まっている。また大上昇から反落調整に入っていたNY原油が切り返しており、原油高による資源通貨買いの様相もある。

中勢のテクニカル 3~4か月サイクルの高値試しと三角持ち合い

豪ドル円は昨年3月のコロナショック暴落以降、概ね3か月から4か月周期のサイクルで底打ちを繰り返してきた。昨年3月19日安値以降の主要な安値は3か月後の昨年6月22日安値、4か月後の昨年11月2日安値、3か月後の今年1月28日安値、3か月後の4月23日安値、さらに4か月後の8月20日安値で直近の底を付けている。このため8月20日安値を割り込まなうちは3~4か月サイクルにおける上昇期として高値を試す可能性がある。

8月20日安値から9月3日高値へ戻し、9月22日への反落では8月20日安値割れを回避して持ち直しているのが現状だが、9月3日高値を超えれば下値支持線切り上がり型の三角持ち合い上放れに入り、7月20日安値も含めれば三点底形成による上昇が本格化する可能性も開けると思われる。

しかし9月3日高値を超えないか、わずかに超えても9月22日安値を割り込む場合は下値支持線割れによる下落となり、8月20日を起点とした上昇の一巡により弱気サイクル入りとなる可能性が高まる。8月20日安値も割り込めば次の底形成期となる11月後半から12月後半にかけての間へ安値試しが続きやすくなると思われる。

いずれに進むのか、10月8日夜の米雇用統計通過後の展開が重要になってくる。

短期テクニカル分析

豪ドル円の60分足チャートにおいては概ね3日から5日周期での騰落リズムがみられる。

豪ドル円は10月1日夕安値から反騰してきたところ、10月6日午前高値で目先のピークを付けていったん下落したが10月1日午後安値から3日目となる10月6日夜安値からの反騰で6日午前高値に迫ったため、7日午前時点では6日夜安値で底を付けて新たな上昇期に入っているとした。また新たな高値形成期は11日午前から13日午前にかけての間と想定した。7日夜に6日午前高値を超えてからも続伸しているため引き続き高値追及の流れとみるが、今晩の米雇用統計反応から流れが変わる可能性もあると注意し、81円割れからは下落期入りとして11日夜から13日夜にかけての間への下落を想定する。

60分足の一目均衡表では10月6日夜からの反騰で遅行スパンが好転、先行スパンを上抜き返したが、その後も両スパン揃っての好転を維持しているので遅行スパン好転中は高値試し優先とする。ただし遅行スパンが悪化するところからはいったん下げに入るとみて、先行スパンから再び転落する場合は下げ足が速まると注意する。

60分足の相対力指数は10月7日夜の上昇で70ポイント台へ到達してからはやや横ばい推移となっている。50ポイント以上での推移中は上昇余地ありとするが、60ポイント割れを弱気転換注意とし、50ポイント割れからは下げ再開とみる。

2021年10月8日の売買戦略

今晩の米雇用統計から上昇が加速するか、流れが変わるのを確り見定めて臨機応変の対応が必要となる。

81.25円以上での推移中は押し目買い有利の展開とし、82円超えを目指す流れとみる。82円以上は反落警戒で利食い売り優先とするが、81.50円以上での推移なら週明けもさらに高値試しへ向かいやすいとみる。

雇用統計後の急落で高値から0.30円以上を下げる場合は反落開始を警戒し、急落商状の場合は直前高値から0.70円以上の下落となる可能性もあるとみる。81.25円以下での推移に入る場合は週明けも安値試しへ向かいやすいとみる。

10月8日の注目指標

・ドイツ
・15:00 8月 貿易収支 (7月 181億ユーロ、予想 150億ユーロ)
・15:00 8月 経常収支 (7月 176億ユーロ、予想 176億ユーロ)

・米国
・21:30 9月 非農業部門就業者数 前月比 (8月 23.5万人、予想 50.0万人)
・21:30 9月 失業率 (8月 5.2%、予想 5.1%)
・21:30 9月 平均時給 前月比 (8月 0.6%、予想 0.4%)
・21:30 9月 平均時給 前年同月比 (8月 4.3%、予想 4.6%)