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最近は副業ブームということもあり、多くの人が副業としてのFXに興味を持つようになりました。
今の収入よりも、ほんの少し…例えば5万円程の副収入があれば、生活の質も劇的に向上するでしょう。
とはいえ、副業としてFXで安定的に稼ぐことは可能なのでしょうか。
本記事では、なるべく小ロットの運用(1000通貨)で、月5万円の収入は現実的であるかどうか考察していきたいと思います。
目次
結論:1000通貨の取引で月5万円は狙える!
1000通貨単位での取引であれば、大損するリスクも小さく、また証拠金も少なくて済むため、初心者にも始めやすいラインといえるでしょう。
結論から言うと、1000通貨の取引でも月に5万円は十分に狙えます。
ただし、トレードスタイルによっては不可能なこともあり、また選ぶ通貨やタイミングも重要になります。
主な戦略としては、取引の回数をこなすか、もしくは資金を潤沢に用意して時間を活用するか、どちらかに絞らなければなりません。
以下より、どうすれば月5万円という目標をクリアできるのか、その方向性を見ていきましょう。
1000通貨の取引において獲得すべきpips
目標pipsはどれくらい?
pipsとは、通貨ペアの値幅を表す最小単位のことです。
FXにおけるpipsとは?メリット・計算方法・覚え方についてまとめて解説!米ドル円を1Lot(10000通貨)取引する際、100pip獲得することで利益は1万円となります。
つまり1000通貨の取引で利益を5万円得るためには、5000pips獲得しなければなりません。
1日あたりの目標pips
月ベースで取引可能な日数は、大体22日前後と限られています。
つまり目標である5000pipsに到達するためには、毎日平均的に227pipsも獲得する必要があります。
ここまでの数字を見ると、1000通貨の取引で5万円稼ぐことは、非常に厳しく思えるでしょう。
確かに1つの通貨ペアに絞り込んで、買って売ってを繰り返すだけの取引であれば、到達はほぼ不可能です。
しかし、適正な通貨ペアやトレードスタイルを選定することで、徐々に目標到達までの道が見えてくるようになります。
選ぶべき通貨ペアとトレードスタイル
選ぶべき通貨ペアとは
そもそも、各通貨ペアは1日あたりにおいて、どれくらいの値動き(ボラティリティ)を持つのでしょうか?
一例として、ドル円の平均的な値動きを見てみましょう。
上のグラフは、1日あたりのドル円のpips推移をグラフ化したものです。(引用元:OANDA JAPAN)
平均pipsは100前後であり、仮に目標数値である5000pipsを狙おうと思っても、ドル円だけでは不可能ということになります。
また選ぶ通貨ペアによってボラティリティは異なり、1日あたりの平均は、ユーロ円であれば150pips、ポンド円であれば200pips前後です。
1000通貨という小ロットで取引するのであれば、やはり1回あたりの取引で大きくpipsを稼ぐ必要があるため、ボラティリティの大きい通貨ペアを選ぶことが重要になるでしょう。
選ぶべきトレードスタイル
裁量トレードであれば、選ぶべきトレードスタイルはスキャルピングもしくはデイトレードに限られます。
スイングトレードのような、比較的長期スパンの取引になってしまうと、どうしても1ヶ月で5000pipsは不可能だからです。
ただスキャルピングやデイトレードのような短期投資においても、当然のことながら全ての取引で稼げるわけではありません。
仮に1トレードあたり平均10pipsほど取ることができても、1日あたり23トレード程こなす必要があり、そこまで安定してpipsを取れるのであれば、もはやLotを上げた方が早いです。
複数の通貨ペアを同時に運用することで、pipsを稼ぐチャンスは増えるかもしれませんが、兼業トレーダーにとってはそこまでチャート分析に時間を割くことができないでしょう。
そこでおすすめしたいのが、時間を使ってpipsを稼ぐという方法、それを可能にするのが次節より紹介する自動売買です。
FX自動売買で月5万円が狙いやすい理由
FX自動売買にも様々なレベルがありますが、5万円程度であれば誰でも簡単に狙えてしまいます。
例えば、実際にとあるFX自動売買の2021年の累計利益をみてみると、約60万円ほど。
つまり、毎月あたり5万円ほど稼げていたということになります。
1000通貨の取引でも5万円稼げてしまう仕組み
では一体、どういった仕組みによって、1000通貨の取引でも5万円稼げてしまうのでしょうか。
より理解していただくために、1つ例をお示ししましょう。
上のチャート図はNZD/USDのチャートになりますが、約20年以上という非常に長期的なレンジ相場を形成していることが分かります。
このレンジ相場において、以下の図のように、安値圏であれば買い指値(設定A)、高値圏であれば売り指値(設定B)、一口当たり1000通貨の注文をFX自動売買で等間隔的に仕込むことで準備は完了。
後は相場が動いて、含み益が出るのを待つだけとなります。
おそらく皆さんの中には「本当にそれだけで稼げるようになるの…?」不安に思う方がいるかもしれません。
しかし結局のところ、ラクして安定的にpipsを稼ぐためには、時間という味方を付けて「待つ」という戦略が最良の方法なのです。
基本的には損切りもせずに、レンジ相場内の値動きをひたすら待つだけなので、本当に誰でもできる手法だと言えます。
準備すべき運用資金について
EAを用いた自動売買であれば、月利10%を達成するものも珍しくなく、時流とマッチすれば大きく稼いでくれるでしょう。
しかし大きく稼げるということは、それほど運用パフォーマンスも荒くなるということであり、失う時の勢いもまた大きくなります。
一方で自動売買サービスは、堅実かつ安定性が特徴で、一般的には月利は2~3%と言われます。
筆者自身も、そしてSNSや各掲示板の口コミを調査したところ、多くの方がこの数値に収まっているため、再現性という面からみても問題ありません。
つまり2~3%の月利で5万円稼ぐためには、運用資金として150~200万円ほど必要になるということです。
もちろん最初からこの金額で運用しなくとも、少額から始めて資金を積み上げることもまた一案となりますので、詳しくは以下の記事を参考にしていただければと思います。
FXは初心者は少額から始めるべき?おすすめFX口座を紹介!FXの裁量トレードで月5万円を狙うためのポイント
上述したように、自動売買を利用すればスキルに関係なく月5万円を稼ぐことは現実的です。
ただ、中にはトレードスキルを磨いて月5万円を実現したいという方もいるのではないでしょうか。
裁量トレードに稼げるようになれば収入は青天井です。
まずは月5万円を最初のハードルとして、トレードスキル向上に努めてみて下さい。
スプレッドの狭いFX会社を利用する
裁量トレードで月5万円を狙うための方法は、スキャルピングやデイトレードになるため、1日に何回も取引をすることになります。
そのため、1回1回の取引にかかるコストが大きいと、なかなか目標金額を達成できません。
国内のFX会社の大半は取引手数料をゼロとしていますが、スプレッドはFX会社によって異なり、このスプレッドが取引を行う際の実質的なコストのようなものです。
スプレッドの狭いFX会社を利用すること、これが裁量トレードで月5万円を稼ぐための絶対的な前提条件といえるでしょう。
無理のない範囲でレバレッジを活用する
レバレッジは大きく稼げる可能性がある反面、多額の損失を生み出す危険性もある諸刃の剣です。
とはいえ、FXでレバレッジを使用しないのであれば、その運用は単なる外貨積立に変わりありません。
5万円の利益を出すにあたって、取引回数、1回あたりの利益などを把握した上で、最適なレバレッジを模索していくとよいでしょう。
FX初心者はレバレッジ何倍までに抑えるべき?最適なレバレッジ目安とは経済指標の発表タイミングは要注意
裁量トレードでpipsを大きく獲得するチャンスのひとつに、経済指標の発表タイミングがあります。
つい先日も、高金利通貨としてよく知られているトルコのリラやメキシコのペソに関して、政策金利の見直しが発表されましたが、発表が行われた瞬間にリラ円やペソ円の相場は大きく動きました。
こういった瞬間的な値動きを利用すれば、効率的にpipsを獲得できるチャンスがあるでしょう。
ただし、経済指標が発表されたことで相場が動く方向を読み違えると、大きな損失を生み出す可能性もあります。
経済指標の発表タイミングを利用した取引を行うためには、ファンダメンタルズ分析を十分に理解していることが望ましいでしょう。
これさえ見とけばOK!FXで重視すべきイベント・経済指標ランキング!目標金額を段階的に上げていく
1,000通貨の取引で月5万円を稼ぐというのは、到底実現できない目標というわけではありませんが、簡単に達成できる目標というわけでもありません。
そのため、FXを始めてすぐに月5万円を稼ぐのは、あまり現実的ではないでしょう。
将来的に月5万円を達成することをゴールと考えたうえで、最初は月1万円や2万円を目標に取引をしていくのがおすすめです。
その中で取引のコツや勘所を把握していくことで、より多くの利益を生み出せるようになり、最終的に月5万円を稼げるようになるでしょう。
FXで月5万円を初めて達成した時に気づいたこと
筆者は、FXを始めて2ヶ月目の時、月間の利益5万円を達成しました。
ここでは当時を振り返りつつ、皆さんにも役立てる知識を共有していきたいと思います。
会社員の場合1000通貨運用で月5万円は難しい
上でも解説しておりますが、1000通貨のトレードで月5万円を達成するとなると、それなりに回数を積み上げなければなりません。
とはいえ、毎回チャートを分析してエントリーと決済を繰り返すというのは、会社員の場合なかなか実現が難しいはずです。
そのため、扱う通貨量を1000通貨から3000~5000通貨に増やして回数を減らす、通貨ペアを増やしてチャンスを広げるなど、施策が必要になります。
ただし、現時点では「月5万円を達成することが全てではない」ということを覚えておきましょう。
利益よりも経験を重視
思うように利益が取れなかったり、月収支がマイナスになったときは、少なからず焦りを感じるでしょう。
しかし、たとえ月5万円というノルマを達成できなかったとしても、それが失敗というわけではありません。
1000通貨という最小ロットからでも、FXの基本や、主要通貨ペアの大まかな値動きを学べているはずです。
「利益」という目に見える結果だけでなく、失敗や停滞からも得られる「経験」に目を向けて、自分なりにモチベーションを保つための仕組みを構築しておくとよいでしょう。
スワップポイントも軽視できない
ドル円の買いポジションを1000通貨保有していた場合、1日あたり20~25円のスワップポイントが得られます。(2024/03時点)
したがってドル円に限っては、1000通貨のポジションを50~60本分散して保有することで、スワップポイントだけで月5万円を達成できるでしょう。
利益の全てをスワップポイントで賄うのは極端ですが、気づいたら数千円分貯まっていたということは珍しくありません。
トレードで利益が取れなくても、スワップポイントの積み重ねで利益目標に近づいていることが実感できれば、焦ってポジションを持つことも避けられるはずです。
まとめ:1000通貨ずつの取引でも5万円は稼げる!
本記事では、どうすれば1000通貨の取引で5万円が稼げるようになるのか、以下のポイントを中心に解説しました。
- 1000通貨取引で獲得すべきpips
- 選ぶべき通貨ペアとトレードスタイル
- 自動売買をおすすめする理由
FXといえば「レバレッジを効かせて一攫千金」みたいなイメージがあるかもしれませんが、実状は異なり、コツコツと利益を積み上げていくマネーゲームです。
そして1000通貨の取引で5万円稼ぐためには、トレードスキルを身につけて回数をこなすか、時間をかけて含み益を育てるか、この二択しかありません。
副業として安定的に稼げるように、本記事でお伝えした内容がお役に立てれば幸いです。