FXのスキャルピング手法とは?注意点や勝つためのコツをご紹介

スキャル 手法

FXのトレードスタイルは大きく分けると、スキャルピング、デイトレード、スイングトレードの3種類があります。

その中でも、最も取引時間が短いのが『スキャルピング』です。

短時間でトレードを完結できることから、サラリーマンや主婦など、忙しくてまとまった時間を確保しにくい方々から人気を集めているんですね。

今回の記事では、そんなスキャルピングで勝つためのコツや注意点などについて、詳しく解説していきます。

目次

FXのスキャルピングとは?

スキャル 手法

スキャルピングとは、エントリーから決済までを数分から数十分、早いときには数秒で完結させるトレード手法のことです。

元々、スキャルピングという言葉はインディアンの「頭の皮を剝ぐ」という行為が語源になっています。

死体の頭(スカル)の皮を剥ぐように、ごく薄い利益を繰り返し獲得していく、薄利多売で稼ぐことをスキャルピングと呼ぶようになったわけです。

この語源の通り、FXのスキャルピングもまた、短い時間で小さい利益を獲得するトレードを繰り返すことで、コツコツ稼いでいく手法なんですね。

しかし、ボラティリティが高い通貨でトレードしたり、ロットを上げてトレードしたり、FXならではの工夫をすれば短時間で大きなリターンを狙うこともできるため、そういった方法を用いてスキャルピングで稼いでいるトレーダーもいます。

ただ、もちろんこのやり方は大きなリスクも伴うので、下手をするとかなりの損失を出しかねません。

こういったハイリスク&ハイリターンの実情もあるので、「スキャルピング=危険」というイメージを持っているトレーダーも少なからずいますが、実はルールを守ってトレードすれば、そこまで危険性は高くないんです。

それこそ、予想とは逆方向に相場が動いたときに「きっと戻ってくるはず!」と期待して損切りできないと危険ですが、あらかじめ損切り価格をルールとして決めて、その価格に達した段階で損切りすれば危険ではありません。

つまりスキャルピングで安全にトレードするためには、しっかり損切りをすることが重要ということです。

ただ損切りは、しっかり利益を積み上げていくためには非常に重要ですが、それはスキャルピングに限らず、デイトレードやスイングトレードにも当てはまることです。

そこで次は、もう少しスキャルピングに絞ったお話をしていきますね。

具体的には、「スキャルピングで利益を上げるのにおすすめの手法」について解説していこうと思います。

おすすめのスキャルピング手法について

スキャル 手法

初めにお伝えしておくと、ここで紹介する手法を使えば必ず勝てるというわけではありません。

スキャルピングで稼ぐ方法は世の中に無数にありますし、勝ちやすい優れた手法を使っても、人によって結果に差が生まれるのも珍しくないんです。

それでは、良い結果を出しているトレーダーとそうではないトレーダーとでは何が違うのでしょうか。

両者の大きな違いは、「自分に合ったやり方」でトレードできているかです。

常に勝ち続けているトレーダーはほとんど例外なく、自分に合ったやり方でトレードしています。

そのため、あなたがまだ自分に合ったやり方を見つけていないのであれば、まずは誰かの手法をマネしながら、しっくりくるものを見つけて自分流にアレンジするのがおすすめです。

ぜひ、ここで紹介する手法を試してみて、あなたに合いそうであればアレンジして、自分流の手法の確立を目指してみてくださいね。

それでは、前置きが長くなってしまいましたが、スキャルピングのおすすめの手法を紹介していきましょう。

手法1:移動平均線を使用する手法

まずは、移動平均線を使ったスキャルピング手法を紹介します。

移動平均線とは、「一定の期間の終値の平均の値」をつなげて引かれた線のことで、簡単に言うと、自分が決めた期間の平均価格が分かる線です。

例えば、期間を20に設定すると、現在のローソク足から見た過去20本分のローソク足の終値の平均を表示してくれます。

FXの世界ではメジャーなインジケーターですが、そんな移動平均線を使ったスキャルピング手法のトレードルールには、例えば以下のものがあります。

  • 1分足を使用する
  • トレンドに沿って順張りでエントリーする
  • 10~20pipsほどの小さな値幅を取る
  • 取引時間は17:00~25:00
  • 通貨ペアはユーロドル
  • 移動平均線(期間は5EMA、8EMA、13EMA)を使用
  • 3本の移動平均線の順番が、上から5EMA→8EMA→13EMAになったら買いエントリー
  • 3本の移動平均線の順番が、上から13EMA→8EMA→5EMAになったら売りエントリー

非常にベーシックなルールですが、いくつかポイントがあります。

まず、17:00~25:00はトレンド相場になりやすいロンドン・ニューヨークタイムなので、トレンドフォローをするのに適している時間帯と言えます。加えて、この時間帯はサラリーマンや主婦の方でも比較的トレードしやすい時間帯でしょう。

そして、通貨ペアでもユーロドルはトレンドが発生しやすい上に、一度トレンドが発生するとその後も継続しやすく、トレンドフォローで利益を上げやすいという特徴があります。

最後に移動平均線の期間設定ですが、5EMA、8EMA、13EMAは世界的にも広く普及している、スキャルピングトレードの王道的な数値です。

この3本の移動平均線が特定の順番で並んだらエントリーしていきますが、これもFXの世界ではメジャーな“パーフェクトオーダー”というものですね。

まずはこの手法をデモトレードで試してみて、自分好みの狙う値幅や、損切りの位置などを見極めながら、さらにトレンドの発生を見るのに役立つ、“一目均衡表”や“ボリンジャーバンド”などを組み合わせてみてください。

手法2:ボリンジャーバンドを使用する手法

さらにもう一つ、ボリンジャーバンドを使った手法を紹介します。

ボリンジャーバンドとは、移動平均線に統計学を加えて考案され、その中でも標準偏差と正規分布の考えに基づいたインジケーターです。

ちなみに標準偏差とは、ある期間の価格が平均値からどれくらいばらついているのか、分散しているのかを求めたものです。

この標準偏差のことを、一般的に「σ(シグマ)」と呼びます。±1σや±2σという言い方をするのですが、聞いたことがある方も多いでしょう。

また、正規分布とは、統計の基本となる最も重要な確率分布のことですが、長くなるので詳しい説明は省略します。

実際のボリンジャーバンドは、移動平均線を挟んで上下に3本ずつ線を引いたもので、相場が+3σに近いほど買われすぎ、-3σに近いほど売られすぎという判断をするためのインジケーターです。

そして、そんなボリンジャーバンドを使ったスキャルピング手法のトレードルールの一例は、以下の通りです。

  • 1分足を使用する
  • 逆張りでエントリーする
  • 10~20pipsほどの小さな値幅を取る
  • 取引時間は17:00~25:00
  • 通貨ペアはユーロドル
  • ±2σのラインにローソク足のひげがタッチしたら逆張りでエントリー

まず時間足や通貨ペアなどの条件は、一つ前に紹介した移動平均線の手法と同じで問題ありません。

ただ、先ほどと違うのは、“逆張り”でエントリーするということ。
つまり、あえてトレンドの方向とは逆向きにエントリーする方法のことです。

そしてボリンジャーバンドでこの逆張りを行う理由は、ボリンジャーバンドの±2σ内に価格の推移が収まる可能性が95.5%と非常に高いからです。

仮に価格が±2σを突破したとしても、それはいわゆる売られ過ぎや買われ過ぎの状態なので、ボリンジャーバンド内に再び収束する可能性が高くなります。そのことから、こうした相場では逆張りが非常に有効ということになります。

こちらも1つ目の移動平均線の手法と同じく、かなりベーシックな手法なので、まずは使いながら自分好みのやり方を探してみてくださいね。

スキャルピングで勝つためのコツとは?

スキャル 手法

それでは続いて、スキャルピングで勝つためのコツを7個紹介していきます。

スキャルピングで利益を上げるためには、どれも知っておいていただきたい必須の知識なので、ぜひ全てご覧くださいね。

コツ1:トレンドが発生しやすい時間帯でトレードする

まずは、トレードする時間帯ですね。

先ほど、移動平均線を使う手法を紹介した際にも触れましたが、スキャルピングはトレンドが発生しやすい時間帯でトレードするのがおすすめです。

なぜなら、トレンドが発生するときれいなチャートパターンが形成され、価格が動くポイントを見つけやすくなるから。

また、トレンド相場でサポートラインやレジスタンスラインを引いて、ラインブレイクを確認すれば、よりトレードの根拠を強くすることもでき、トレード精度が飛躍的に高まります。

しかも、トレンドが発生すれば順張りと逆張り、両方の手法にチャンスが訪れるんです。

その一方、レンジ相場では、一定の値幅の間を価格が行ったり来たりします。別の言い方をすれば、“方向感のない相場”になるので、トレンド相場に比べて価格が動くポイントも見つけにくくなりますね。

これらの理由から、スキャルピングではトレンドが発生しやすい時間帯を狙ってトレードすることをおすすめします。

ちなみにトレンドが発生しやすい時間帯としては、17:00~25:00のロンドン・ニューヨークタイムと呼ばれる時間帯、その中でも特にニューヨーク市場が開く21時から、ロンドン市場が閉まる24時までの3時間が狙い目です。

コツ2:取引量が多い通貨ペアを選ぶ

時間帯選びと同じくらい大切なのが、通貨ペア選びです。

数ある通貨の中でも、取引量が多い通貨ペアを選ぶのがポイントですが、これにははっきりとした理由があります。

というのも、取引量が多い通貨はその国の経済規模が大きいので、価格が急激に上昇したり下落したりすることが少ないんです。

つまり、価格がかなり安定しているということ。

逆に、価格が不安定な通貨ペアでスキャルピングをすると、急激な価格の変動が起きた場合すぐに損切りに引っかかってしまうので、そういったケースを未然に防ぐためにも、取引量が多く価格が安定している通貨ペアを選びましょう。

ちなみに、取引量が多い通貨=経済が発展している国の通貨と思ってもらって大丈夫です。該当している通貨の一例は以下の通りです。

  • 米ドル
  • ユーロ
  • 日本円
  • オーストラリアドル
  • ニュージーランドドル
  • 中国人民元

また、スキャルピングにある程度慣れてきた方は、ポンドなどボラティリティの高い他の通貨でトレードすると、さらに効率的に利益を積み上げられるでしょう。

ただし、それはあくまでも慣れてきたらの話なので、慣れるまではまず、取引量が多い安全な通貨ペアでトレードしてくださいね。

コツ3:損小利大を意識する

スキャルピングについて調べると「コツコツドカン」という言葉が出てきやすいです。

もしかしたらあなたも聞いたことがあるかもしれませんが、コツコツドカンとはその名の通り、利益をコツコツ積み上げていても、一回の損失をドカンと大きく出してしまい、資金を失ってしまうことを意味します。いわゆる、「損大利小」ですね。

スキャルピングは、他のトレードスタイルよりも損大利小になりやすいので、その逆、「損小利大」になるように意識しましょう。

そして、損小利大を実現するためにはコツコツドカンの“ドカン”を回避すること、つまり損失を限定することが何よりも重要です。

プロでも勝率100%で勝ち続けるのは不可能なので、損失もしっかり受け入れて、マイナスを最小限に抑えるようにしましょう。

そのためにはやはり、エントリーする前に損切りラインを決めておき、そこに引っかかってしまったら素直に損切りすることですね。

スキャルピングでは、損失は最小限に、利益は最大に、という損小利大をぜひ意識してみてください。

コツ4:ボラティリティが出たらチャンスだと認識する

スキャルピングで稼ぐならトレンド相場がおすすめですが、その中でも値動きの幅、すなわち「ボラティリティ」が出ている相場は狙い目です。

ボラティリティが出て値幅が大きくなる相場は、それだけ獲得pipsも増えるので、効率よく利益を出せます。

例えば、通常は5pipsを狙うスキャルピングをやっていても、ボラティリティが高ければ同じような値動きで、8pipsや10pipsなど大きな利益を獲得できるんです。

さらに、獲得pipsが増えるといっても、ポジション保有時間まで増えるわけではありません。

仮に5分間保有するトレードでも、ボラティリティが高ければ値幅も大きいので、同じ5分間の保有でも獲得pipsがさらに増えます。

まさにボーナス相場といえるわけですが、もちろん獲得pipsが増えれば、その分負けた時の損失も大きくなります。

そのため、ボラティリティが出て値幅が大きくなる相場は、スキャルピングに慣れてから狙うようにしましょう。

コツ5:自分に合った方法で資金管理を行う

スキャルピングに限ったことではありませんが、FXで稼ぐには資金管理も非常に重要です。

ただ、資金管理と一口に言っても、大きく分けて「攻め」と「守り」の2種類があるので、それぞれの意味を知り、自分に合った方法を選ぶようにしましょう。

まずは“攻めの資金管理”ですが、これはトレードごとにロットを変更する方法です。

例えば相場分析の結果、トレード根拠が厚く、かなり期待値が高いポイントではロットを上げ、逆に期待値が低いポイントではロットを下げてトレードします。

このように、リアルタイムの状況によってロットを調整することで、勝ちやすい相場でがっつり稼ぎ、そうでない相場ではリスクヘッジを積極的に行うやり方が、攻めの資金管理ですね。

それに対して“守りの資金管理”は、損失を防ぐことにより重きを置く方法です。

例えば、どんなことがあっても資金の5%以上の含み損を抱えたら必ず損切りをしたり、どんなチャンス相場だとしても最大で2ロットまでしか上げない、などの方法があります。

ただ資金管理は、攻めと守りのどちらが正解ということはありません。大切なのは、自分に適している方法で資金管理を行うことです。

そのためまずは両方のやり方を試してみて、よりメンタルが安定する方法を採用することをおすすめします。

コツ6:冷静さを失わない工夫をする

トレードをしていると、損切りした後に、持っていたポジションの方向に相場が動いて後悔するなんてこともあるでしょう。

誰もが悔しがるシチュエーションですが、こういった失敗はトレードしていれば必ず1度は経験するものです。

しかし、こういったときにやってはいけないのが、冷静さを失うこと。

自分では冷静なつもりでも、負けた直後にすぐトレードするときは、普段よりも判断力が低下していると考えて間違いありません。

ついついカッとなってもう一度エントリーしたり、負けた分も一気に取り返そうとロットを上げてすぐにエントリーするのは、大損につながりかねない非常に危険な行為です。

そこで、これを防ぐためにおすすめしたいのが、「一度負けたら次のトレンドまでエントリーしない」という方法。

この方法のメリットは、いったん時間を置くことで冷静さを取り戻しやすいことです。

また、スキャルピングは1分足や5分足でトレードするからこそ、一つのトレンドが終わっても、比較的早く次のトレンドが発生します。

だからこそ、同じトレンドで取り返そうとせず、気持ちを切り替えて次のトレンドを狙えば、ずるずると負けがかさむことも減らせるでしょう。

コツ7:主要な経済指標や経済ニュースをチェックしておく

スキャルピングは、テクニカルツールを使ったチャート分析が重視されがちですが、FXの相場はテクニカルとファンダメンタルズ、両方の要因で動くので、主要な経済指標や経済ニュースは常にチェックしておくことをおすすめします。

ファンダメンタルズ要因で一気にチャートが動くことも珍しくないので、より確実に勝ちを重ねていきたいなら、注目したいところです。

なお、ファンダメンタルズの中で特に重要な要素が経済指標ですが、実はこれらは、発表されるタイミングがほぼ決まっています。

例えば、特に注目される経済指標の一つとして有名なアメリカの雇用統計は、決まって毎月第1金曜日の22時30分頃(日本時間)に発表されるんです。ちなみに夏時間では21時30分頃となりますが、あらかじめ予定が決まっているからこそ、こういったタイミングは必ずチェックするようにしておきましょう。

スキャルピングのメリット

スキャル 手法

それでは次に、スキャルピングのメリットを4つ紹介していきます。

メリット1:効率的に時間と資金を使える

まず効率的に時間と資金を使えるのは、スキャルピングの大きなメリットです。

例えばデイトレードだと、一度ポジションを持ったら数時間単位でチャートを見続けて、ベストなタイミングでトレードしないといけないので、かなり時間がかかってしまうことも多々あります。

その点、スキャルピングは数分から数十分で取引が完結するので、時間を絞って効率的にトレードすることが可能です。

例えば、夜寝る前の1時間だけチャートを見てトレードする、仕事の休憩時間の30分だけ集中してトレードするなど、短時間でエントリーから決済までできます。

また、仮に予想が外れて相場が逆行してしまっても、その場ですぐに損切りしてマイナスを最小限に抑えられるので、資金効率も良いと言えます。

スキマ時間にエントリーして、数時間後にチャートを確認したら大きな含み益を抱えていた・・・なんてことにもならないので、安心感にもつながりますね。

メリット2:為替変動リスクを受けにくい

FXは24時間相場が動いていることから、自然災害やテロなど、突発的に発生する大きなニュースの影響を大きく受けます。

そのため、為替変動リスクが常に隣り合わせで、それこそ日本人が寝ている深夜の時間帯に重大なニュースが流れて、相場が急激に動くこともあるんです。

ただ、スキャルピングはトレード時間が短いので、そういった為替変動リスクを受けにくいメリットがあります。もちろん、寝ている間に相場の急変動に巻き込まれて大きな損失を出してしまう、なんてこともありません。

これが逆に、日をまたいでポジションを持ち越すようなトレードスタイルだと、為替変動の影響で最悪の場合、自分の知らないタイミングでロスカットに引っかかることもあります。

ちなみにロスカットとは、一定の基準以上の損失を出したときに、証券会社のシステムによって強制的に決済されてしまうこと。

有無を言わさず資金のほとんどを失ってしまう、トレーダーにとっては最悪のパターンですが、適切な損切りが行われているスキャルピングでは、ロスカットに引っかかるようなケースはほとんどありません。

メリット3:精神衛生上良い

スキャルピングはポジションを翌日に持ち越さないので、予期せぬロスカットに引っかかりにくいという利点がありますが、実はその日のうちにトレードを完結させると、もう一つメリットがあるんです。

それは「精神衛生上良い」ということ。

相場は深夜に大きく動くこともあるので、ポジションを持ったまま寝ようとしても、相場のことが気になってなかなか眠りにつけない、なんてことも珍しくありません。

そもそも生活を豊かにするためにFXでお金を稼ぐ方がほとんどだと思いますが、そのお金稼ぎのために睡眠の質が落ちたり、ストレスを増やしてしまっては本末転倒です。

しかしスキャルピングは、そういったストレス増加のリスクも少ないので、精神衛生的にも良いと言えるトレードスタイルです。

そういった意味でも、私生活への影響を極力少なくしたい方にとっては、スキャルピングがピッタリだと言えるでしょう。

メリット4:トレード経験を早く積める

スキャルピングはエントリーから決済までの時間が短いので、一日当たりのトレード回数が多いです。

そのため、他のトレードスタイルよりも早く、FXの実戦経験を積めるのもメリットですね。

ネットや本でFXの知識を吸収するのも確かに大事ですが、デモトレードや少額でのリアルトレードで実際に手を動かすことほど、上達への近道はありません。

スキャルピングで次々にトレードすれば、エントリーの方法、決済の方法、指値注文のやり方などは、あっという間に身につくでしょうし、相場を見る目も早く養われるはず。

仮にスキャルピングを練習してみて、あまりしっくり来ずにデイトレやスイングトレードに変えることになったとしても、早くFXの経験を積みたいのであれば、最初にスキャルピングから始めるのもおすすめです。

スキャルピングのデメリット

スキャル 手法

さて、スキャルピングには大きなメリットがある一方、デメリットもあります。

あらかじめデメリットも知っておくことで、スキャルピングにありがちな失敗を回避できるので、ぜひ参考にしてください。

こちらも大きく分けて4つあるので、順番に解説していきますね。

デメリット1:ポジポジ病になりやすい

ポジポジ病とは、『ポジションを持っていないと落ち着かない』というトレーダー心理を表した言葉です。

時間を作ってチャートを確認した結果、「トレードチャンスがないから今回は見送ろう」と割り切れればいいのですが、「せっかく時間を作ってチャートを開いたんだから、エントリーして利益を上げたい」と、ついつい思ってしまうものなんですね。

特に、スキャルピングは短時間で取引を完結できるので、あまり根拠もないのにトレードしてしまいがち。つまり、ポジポジ病になりやすいわけです。

ただ、こうしたポジポジ病のトレーダーは根拠が薄い場面でもトレードすることが多いので、当然負けの回数が多くなります。

ポジポジ病を防ぐには、とにかく“根拠がないトレードはしない”ことを徹底するしかありません。

スキャルピングを選ぶ以上は、すぐに利益を上げたい気持ちもあると思いますが、コツコツ着実に利益を積み上げていくのが本来のスキャルピングの基本的な稼ぎ方なので、まずはトータルで勝つことを念頭に置き、根拠のあるトレードをしましょう。

デメリット2:1回のトレードで大きく稼ぎにくい

これはスキャルピングの特性上、仕方のないことですが、一度のトレードで大きく稼ぎにくいのもデメリットです。

もちろん、大きなチャンスでロットを上げれば、一撃で数十万円クラスの利益も狙えますが、その分負けた時の損失額も大きくなります。

スキャルピングに慣れてきて、コンスタントに勝てるようになればロットも上げられるので、このデメリットは解消できますが、このやり方はあくまでも上級者向けです。

やはり基本は、コツコツ稼ぐトレードスタイルだということを忘れないようにしましょう。

デメリット3:集中力が求められる

短時間でトレードを完結させるスキャルピングは、その短い時間で最大の結果を目指すために、かなりの集中力が求められます。

そのため、短い時間で集中して何かをやることが苦手な方だと、スキャルピングでは苦戦してしまうかもしれません。

また、一日でトレードする回数が増えれば増えるほど、集中する回数も増えるのでそれだけ疲れてしまうでしょう。

ただ、「一日〇回までだったら苦に感じることなくトレードできる」という自分の目安を見つけられれば、このデメリットは解消されます。

これはライフスタイルによっても個人差があるので、ぜひ実際にトレードしてみて自分の許容範囲を見つけてみてください。

デメリット4:約定力が求められる

約定力とは、その名の通り約定する力のこと。

その時表示されている価格で注文を約定できる可能性が高ければ、約定力が強いということになります。

ただ、この約定力はトレーダー自身のスキルではなく、各証券会社や通貨ペアによって左右されてしまう部分ですね。

まず証券会社に関しては、システムのスペックによって約定力が強かったり弱かったりしますし、通貨ペアでもマイナー通貨で流動性が低いと、表示されている価格で約定できないこともあるんです。

そして、この約定力が低いと、スリッページが発生する可能性が高くなります。スリッページとは、注文した価格と実際に約定した価格に開きが起きてしまうことです。

その場合、数pipsから20pipsあたりの値幅を狙うスキャルピングでは、スリッページが発生するとトレード結果にもかなりの影響が出ます。

そのためスキャルピングをするのであれば、初めから約定力に定評がある証券会社を選び、マイナー通貨でトレードする際にも注意するようにしましょう。

スキャルピングの注意点

スキャル 手法

それでは続いて、スキャルピングの注意点を解説していきます。

デメリットと同様に、この注意点も事前に知っておくことで失敗を防げるので、必ずチェックしてくださいね。

これも全部で4つあるので、一つずつ見ていきましょう。

注意点1:証券会社によってはスキャルピングが禁止されていること

実は、証券会社によってはスキャルピングを禁止しているところもあります。

なぜ禁止するのかというと、「サーバーに負荷がかかるから」です。

というのも、証券会社はサーバーを使って顧客のトレード情報を管理しているのですが、一度に大量のアクセスがあると、サーバーがダウンしてしまう可能性があります。

スキャルピングはトレード回数が多く、その分サーバーへアクセスする回数も多いので、サーバーダウンの危険性を高めるトレードスタイルと言えますよね。

もしサーバーがダウンすれば、その間はポジションの決済もできなくなるので、他の顧客も相当困りますし、会社も信用を失うことになります。

さらにそれこそ、サーバーダウン中に急落や急騰が起きて、大金を失う顧客がいれば大問題です。

そんなニュースが流れれば、その証券会社は信用を完全に失い、顧客が一気に離れていくのは間違いありません。

こうした理由から、スキャルピングを禁止している証券会社もあるわけです。

また、「分スキャルピング」という、エントリーから決済まで数分をかけるトレードはOKであっても、「秒スキャル」と呼ばれる1分以内のトレードを繰り返す行為で大きな利益を上げていると、口座を凍結される可能性もあります。

そのため一番確実なのは、スキャルピングを許可している証券会社を選ぶことですね。

注意点2:期待値が低いトレードを繰り返さないこと

スキャルピングはトレード回数が多いので、期待値が低い場面ばかりでトレードしていると、あっという間に資金が減ってしまうことも珍しくありません。

1回あたりの利益が少ないので、多少根拠が薄かったり、期待値が低くてもトレードしたくなりますが、そこはグッとこらえましょう。

一番良くないのは、期待値が低いトレードを繰り返している事実にトレーダー本人が気づかないことです。

確かにスキャルピングトレードを繰り返していれば経験を積めますし、トレードしている満足感も得られます。

ただ、こうした事実に気づかないままでは資金だけが減っていく可能性も高いので、まずはデモトレードや少額でのトレードでスキャルピングの勝ちパターンを知り、一回一回のトレード精度を高める必要があります。

注意点3:スプレッドが蓄積すること

スキャルピングは短期売買を繰り返すので、他のトレードスタイルよりもエントリー回数が圧倒的に多いです。

そしてエントリー回数が増えれば、スプレッド(証券会社へ支払う取引手数料)もかさむので、それだけトレードコストが重くなります。

一回一回のスプレッドは大したことがないかもしれませんが、長期的に考えると利益にも大きな影響を与えるんです。

例えば、ドル円のスプレッドが0.3銭の証券会社と、0.5銭の証券会社でトレードした場合を比較してみましょう。

取引量は1万通貨、1日5回スキャルピングし、1ヶ月の取引回数が100回だとすると、かかるスプレッドはそれぞれ以下の通りになります。

  • 0.3銭:1万通貨×0.003円(0.3銭)×100回(1ヶ月)=3,000円
  • 0.5銭:1万通貨×0.005円(0.5銭)×100回(1ヶ月)=5,000円

つまり1ヶ月で支払う手数料に、2,000円の差が生まれます。
取引量が1万通貨ではなく10万通貨であれば、負担する手数料の差は2万円になりますよね。

そしてこれを1ヶ月ではなく1年単位で考えると、支払う金額の差はさらに大きくなります。

つまり何が言いたいのかというと、できるだけスプレッドが低い証券会社を選びましょうということです。

スキャルピングをやる以上は、どうしてもスプレッドが蓄積してしまうもの。

こればかりは仕方がないので、より多くの利益を確保するためにも証券会社選びは慎重に行いましょう。

注意点4:ネット環境を安定させること

スキャルピングは安定したネット環境を確保してトレードするようにしましょう。

もし、スキャルピングトレード中にたとえ数分でも回線の不具合が発生したら、結果に大きな影響を被ることも十分に考えられます。

短期集中型のトレードスタイルだからこそ、トレードする間は回線を安定させ、相場の動きにしっかり対応していくことが求められるのです。

もし通信環境に不安があるなら、有線の回線をメインで使い、さらに保険でWi-Fiも使用できるようにすれば、不測の事態にも柔軟に対応できます。

どこまでネット環境を整えられるか、人によってまちまちだと思いますが、スキャルピングではできるだけ回線を安定させることをおすすめします。

スキャルピングに向いている人

スキャル 手法

さて、ここまでスキャルピングのメリットやデメリットについて解説してきましたが、実際スキャルピングに向いているのはどんな人なのでしょうか。

これまでに紹介してきたメリットやデメリットなども踏まえて、ここではスキャルピングに向いている人の特徴を紹介していきます。

まずは、「判断力があり、我慢強い人」ですね。

特に1分足でスキャルピングをするのであれば、相場状況はかなり早いテンポで変わっていくので、判断力は必須でしょう。

チャートを見て、売るべきなのか買うべきなのか、あるいはトレードしないのがベストな選択なのかを瞬時に見極めることができれば、スキャルピングで着実に利益を積み上げていけるはずです。

また、一撃で大きな利益を上げるトレードスタイルではなく、コツコツ稼いでいくという性質上、我慢強さもスキャルピングでは求められます。

そして、「チャートを毎日チェックできる人」もスキャルピングに向いています。

他のトレードスタイルよりも頻繁にトレードチャンスが訪れるので、毎日チャートを見られれば、それだけ利益を狙える回数も多くなりますからね。

また、毎日チャートをチェックし、トレードを数多くこなせば、それだけ経験値を積むこともできます。

それにともなって、「トレードに時間を費やせる人」もスキャルピングに向いています。

忙しいサラリーマンや主婦の方だと、どうしてもトレードに費やせる時間が限られてしまうかもしれませんが、特にスキャルピングを始めたばかりの頃は、1日に2~3時間確保するのが理想的です。

最初にスキャルピングのスピード感を掴んだり、様々なチャートパターンを覚えられれば、それだけ勝てるようになるのも早くなります。

そして、「感情に左右されず機械的にトレードできる人」も向いていますね。

冒頭の『FXのスキャルピングとは?』でも触れましたが、スキャルピングはあらかじめ決めたルール通りに損切りできるかが重要です。

というのも人は元々、利益を得るより損失を回避することを重視する傾向があります。つまり、本能的に損切りを非常に嫌うということです。

しかし、損切りが上手くできないと勝ち続けることはほとんど不可能なのがFX。

こういった事実をしっかり受け止め、良い意味で機械のように損切りのできる人であれば、スキャルピングで安定的に利益を上げる素質があると言えます。

最後に、「気持ちの切り替えが早い人」ですね。

トレード回数が多いスキャルピングは、勝つ回数も多いですが、負ける回数も多いです。

ということは、一回の損切りを引きずってしまうと、すぐ次のトレードチャンスが来たときに影響が出てしまいます。

それに加えて、悔しい気持ちを引きずれば、損切り分をすぐに取り返そうとして無謀なトレードをやってしまいかねません。

そのため、気持ちの切り替えが早くできる人は、スキャルピングに向いていると言えます。

スキャルピングに向いていない人

スキャル 手法

それでは逆に、スキャルピングに向いていないのはどんな人でしょうか。

基本的に、「向いている人」で挙げた要素と真逆の人は、スキャルピングに向いていないと言えます。

つまり「判断力に自信がなく、我慢強くない人」、「毎日チャートをチェックするのが難しい人」、「トレードに費やす時間が少ない人」、「感情に左右され機械的にトレードできない人」、「気持ちの切り替えが遅い人」ですね。

ただ、トレードに費やす時間が少ない場合に関しては、そこまで問題ではありません。

というのも、ゆっくり時間をかけてスキャルピングトレードのノウハウを身につけて、一日一回だけチャートを確認してトレードする、といったやり方もあるからです。

あくまでも、スキャルピングで効率的に稼ぐならそれなりに時間を費やしたほうがいいですが、できるだけ時間をかけないで少しずつ稼ぐスキャルピングを実践する方法もあります。

トレードにかける時間については、これが正解というものはないので、ぜひ自分の性格や特徴と照らし合わせて、スキャルピングに向いているかを判断してみてください。

スキャルピングにおすすめの証券会社

スキャル 手法

最後に、スキャルピングをするのにおすすめの証券会社を紹介していきます。

スキャルピングでは、「スプレッドが低いこと」と「スキャルピングが認められていること」の2点をクリアしている証券会社がベストです。

この2点を重視しながら、おすすめの証券会社を4つピックアップしたので、ぜひ参考にしてくださいね。

おすすめのFX会社1:FXプライムbyGMO

まずは、『FXプライムbyGMO』。

ホームページでも「スキャルなら約定力のプライム」と謳っているように、スキャルピングを公認している証券会社です。

また、スリッページはスキャルピングの天敵ですが、FXプライムは約定率99%以上なので、かなり安定してスキャルピングトレードができます。

そしてスプレッドも低く、口座開設や入出金の手数料もゼロなので、コストをかなり抑えられるんです。

「低スプレッド・スキャルピング公認・約定力」の三拍子が揃っている、まさにスキャルピングにピッタリの証券会社ですね。

おすすめのFX会社2:ヒロセ通商

『ヒロセ通商』もスキャルピングを公認している証券会社です。

カスタマーサポートの手厚さや、定期的にユニークなキャンペーンを開催していたり​​と、とにかくユーザー目線に立ったサービスと、嬉しいキャンペーンが充実しているのが特徴として挙げられます。

初めてFXの口座を開くという方は、手続きの一つひとつにもなにかと不安が尽きないかと思います。

そんな不安を解消するためにも、証券会社側の顧客サポートは絶対に充実していてほしいですよね。

その点ヒロセ通商は、FX初心者に優しい充実したサポートが、徹底的に整っています。

例えば、平日の電話、メールサポートはなんと24時間対応。取引可能な時間帯はいつでもあなたの疑問や質問に、専属のオペレーターが丁寧に答えてくれます。

また、証券口座やオリジナルツールの使用方法をまとめたマニュアルや、動画でわかるムービーマニュアル、さらにセミナー形式でトレードの進め方を学べる画像と音声のオンデマンドマニュアルなど、FX初心者には特に嬉しい、手厚いサポートが揃っています。

初めてFX口座を開く方でも、何一つ心配することなくトレードを始められるでしょう。

また、2019年のオリコン顧客満足度調査で、FX取引専門業者第1位(4年連続1位)を獲得しているのも、トレーダーとしては大きな安心材料ですよね。

そしてシステム面も申し分なく、約定成功率99.9%、約定スピード最速0.001秒という、トップレベルに充実した専用のサーバーが整備されています。

さらにスプレッドもかなり低く、ドル円なら0.2銭、ユーロ円なら0.5銭、ポンド円なら1.3銭と、かなり優秀な水準を保っています。また、取引通貨量に応じてキャッシュバックも実施しているので、トレードの利益+キャッシュバックの利益と、1度で2度美味しいお得なサービスも実施されています。

おすすめのFX会社3:みんなのFX

『みんなのFX』もスキャルピングを認めている証券会社で、スプレッドも業界最狭水準となっています。

特に、以下6種類の通貨ペアはスプレッドがかなり低いです。

  • ドル円=0.2銭
  • ユーロ円=0.4銭
  • ポンド円=0.8銭
  • オージードル円=0.6銭
  • ニュージードル円=1.0銭

そして、約定率も約99.9%と高く、注文をしたタイミングでほぼ間違いなくエントリーや決済ができます。

それもそのはず、みんなのFXでは、投資のプロである機関投資家とわたしたち個人投資家が同等の環境下でトレードできるよう、独自に開発したシステムが使われているということです。

おすすめのFX会社4:YJFX!

最後に紹介するのは、ヤフーグループが運営する『YJFX!』。

FXになじみがない初心者でも使いやすいと言われている証券会社ですが、実はスキャルピングにも適しているんです。

というのも、まずは他の3社と同様に、業界最狭水準のスプレッドなので取引コストを抑えられます。

しかも他の証券会社では、その時の相場の様子次第でスプレッドが変動するのが一般的ですが、「YJFX!」のスプレッド幅は原則固定なので、トレーダーにとっても取引コストが読みやすく、トレード戦略も立てやすいのが特徴です。

さらに、取引手数料・口座維持手数料・ロスカット手数料・出金手数料・口座開設手数料・クイック入金手数料など、各種手数料もすべて無料なので、取引コストを抑えてスキャルピングができます。

そして、スマホひとつで気軽にトレードするためのオリジナルツールが充実しているというのも「YJFX!」の大きな魅力です。

普通FXといえば、パソコンの画面に向かっているトレーダーの姿がパッと思い浮かぶかもしれませんが、「YJFX!」が提供するトレードツールアプリ「Cymo(サイモ)」を使えば、パソコン環境のない場所でも気軽にトレードができます。

スマホ1台あればそれだけでFX取引が完結するので、本業の合間をぬってトレードをするサラリーマンや、家事や育児をしながらトレードで稼ぎたい主婦の方でも、ちょっとした空き時間にチャートをチェックできて、チャンスを逃さず利益に繋げていくことが可能です。

上記のようなポイントからも、YJFX!はスキャルピング向きの証券会社と言えるでしょう。

また、アプリでは主要通貨ペアのリアルタイムチャートが見られるのはもちろん、移動平均線や一目均衡表など人気のインジケーターの設定も簡単にできます。

それに加えて、トレーダーとしてチェックしておくべき世界経済のニュースなども見られるようになっているのも嬉しいポイントですね。

リアルタイム為替レート

リアルタイムチャート