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「塵も積もれば山となる」という言葉があるように、地道な積み重ねこそが大きな結果をもたらします。
FXにおいても、一攫千金を狙うよりは「ちまちま稼ぐ」というアプローチが極めて有効なのです。
一見地味に思えるこの方法こそが、堅実なトレード戦略の一環であり、長期的な成功への鍵。
本記事では、なぜ小さな利益を積み上げることが大きな成果につながるのか、そしてその具体的なトレード術について詳しく探っていきます。
目次
「ちまちま稼ぐ」がFXでは最強な理由
なぜFXにおいて「ちまちま稼ぐ戦略」が最強といえるのか、その答えは「経験値」にあります。
「ちまちま稼ぐ」というキーワードから連想できるように、利益も経験も、コツコツと積み上げていくことが重要なのです。
とはいえ、上記の説明だけではこの言葉の真意まで理解しづらいかと思われます。
以下より、ちまちま稼ぐ具体的な方法や、メリットについて紹介していきますので、それらの内容を踏まえることで、この戦略の有効性がお分かりいただけるでしょう。
FXで「ちまちま稼ぐ」3つの方法とは
FXにおいて、稼ぐ方法は通貨を売買するだけではありません。
ここからは、FXで「ちまちま稼ぐ」具体的な方法について解説していきます。
スワップポイント
スワップポイントは、通貨ペアを保有する際に発生する金利の差額のことです。
超低金利の日本では利息がほとんど付かず、100万円を銀行に1年間預けていても付与される利息はたったの200円程度ですが、高金利に換えて保有することでコツコツと金利を受け取れるようになります。
例えばメキシコの政策金利は直近5年間において約10%で、日本の政策金利は-0.1%、二カ国における金利差は「10.01%」です。
仮に100万円をメキシコペソに両替したとすると、年間で10.01%の金利が付与されるため、トレードせずに放置するだけで10.1万円が稼げるようになります。
保有ポジションの数量によっては、毎日付与されるスワップポイントは微々たるものに感じられるかもしれません。
とはいえレバレッジを効かせることで、得られるスワップポイントは調整できますので、ぜひとも覚えておきたい運用手法です。
スワップポイントで生活は可能?月30万円稼ぐための必要資金は?FX自動売買
FX自動売買とは、特定のルールに従って自動でトレードを行うツールを指します。
基本的にはEAと呼ばれる自動売買のソフトを、MT4といったチャートツール上で動作させるのが一般的なやり方です。
一度の設定で半永久的に稼働してくれるため、ちまちま稼ぎたい方には適した運用と言えるでしょう。
ただし「バックテストを入念に確認する」「長期的なチャートを視野に入れて稼働させる」等の配慮ができなければ、含み損を大きく抱えるリスクがありますので、思い付きで始めるのはおすすめできません。
FX自動売買でちまちま稼ぐことは可能ですが、収入の主軸にするのではなく複数ある収益源の1つとして、運用を検討されてみてはいかがでしょうか。
裁量トレード(スキャルピング)
ちまちま稼ぐことを主軸とするなら、スキャルピングもおすすめです。
スキャルピングは、ローソク足のわずかな値動きを捉えて、短期間にトレードを頻繁に繰り返す手法です。
資金効率が良い反面、難易度が高いというデメリットがあるため、誰にでも推奨できるやり方ではありません。
ただ、スキャルピングを通じて様々なスキル・知識が習得できるため、メインの収益源にはならずとも、経験しておくことをおすすめします。
FXのスキャルピング手法とは?注意点や勝つためのコツをご紹介FXでちまちま稼ぐときの資金・レバレッジ目安とは?
上述した3つの方法で、FXではちまちま稼ぐことが可能です。
とはいえ、それらの方法をどれくらいの資金・レバレッジで運用するべきか、悩ましいという方も多いでしょう。
そこで本節では、「1,000円を毎日デイトレードで稼ぐ」ということを想定して、目安とするべき資金やレバレッジについて考察していきます。
1日1,000円稼ぐための必要資金は?
運用資金として10万円程度用意できれば、デイトレードで1日1,000円稼ぐことは難しくありません。
というのも、資金10万円であれば大抵の通貨ペアで2~3ロットを保有でき、わずか数pipsの値幅で1,000円以上は利確できるからです。
特に、ドル円のような取引量が安定している通貨ペアは、スプレッドも狭くインジケーターも機能しやすいため、その分難易度も下がると考えられるでしょう。
しかし一方で、長期保有を前提としたスイングトレードでは、より大きな資金が必要になります。
また、少額資金でちまちまコンスタントに稼ぐには、適切な損切や立ち回りも求められるため、まずはデモトレードで経験を積むことをおすすめします。
ちまちま稼ぐには、レバレッジをどのくらいに抑えるべき?
スキャルピングやデイトレードのように短期決戦であれば、10~20倍以上といったように、大きくレバレッジを利かせても問題はないでしょう。
ポジションを持ち越さず、値動きを把握できる状況であれば適宜損切りなど必要な対策を打てるため、資金が一気に解けることもないはずです。
一方で、スパンが長くなるスイングトレードやスワップポイント投資では、3~5倍程度に抑えることをおすすめします。
最近では、一気に円安に傾く事象も見られ、ドル円ではわずか1ヶ月で15%以上も下落する値動きが見られました。
このような状況下では、そもそも「ちまちま稼ぐ」ことに適していないため、早々に撤退を検討すべきでしょう。
無論、長期投資の場合は損切りしないことも1つの戦略ですが、こういった歴史的な変動でも耐えきれるよう、レバレッジは日々抑えていく必要があります。
FXで「ちまちま稼ぐ」ことによるメリット
ちまちま稼ぐことには、以下に挙げる様々なメリットがあります。
特に一番最初に紹介するメリットについては、FXで成功するためには最重要なポイントであると考えられますので、ぜひともお含みおきください。
メリット1:経験値や成功体験が得られやすい
FXにおいて、「経験」や「成功体験」の積み重ねは極めて重要です。
そもそも、ちまちまとでも利益を積み上げられるのなら、その運用手法は正しいという証明になります。
「その運用手法は期待値が高い」ということになりますので、あとは継続するだけでFXで稼げるようになるはずです。
試行錯誤しやすい、PDCAの結果がわかりやすいという点は、ちまちま稼ぐ戦略の大きなメリットと言えるでしょう。
【FX成功の3つの秘訣】お金目的では失敗する理由も合わせて解説メリット2:トレードスキルが向上しやすくなる
何事においても、上達するには試行錯誤が不可欠です。
間違った点を洗い出し、修正・改善に向けて努力する、この過程を短期間で行いやすいのも大きな利点です。
とはいえ、無思考にトレードを繰り返すのでは意味がありません。
トレードノートを付けるなど、ちまちまとでも稼げていることを定期的に確認し、現状のやり方が正しいのか否か見極める習慣を持っておくと良いでしょう。
メリット3:複利運用との相性が良い
複利運用とは、稼いだ利益をそのまま再投資に充て、さらに大きな利益を手にすることです。
ちまちまと稼いだ利益も、次の利益のタネになると考えれば、1円も無駄にすることはできません。
1回の利益は微々たるものでも、複利の力を利用すれば、口座資金は加速度的に増えていくでしょう。
ただし、扱うロットが大きくなり過ぎればその分資金を溶かすリスクも大きくなりますので、毎トレードに全力投球するのではなく、損切に躊躇しない金額の範疇でエントリーするよう心がけてください。
FXで「ちまちま稼ぐ」ことによるデメリット
「ちまちま稼ぐ」という戦略には、以下のデメリットが想定されます。
いずれもトレーニングによって改善されうるものですが、改善を意識するあまり損失を出し過ぎないよう注意してください。
デメリット1:利確の握力が身に付かない
頻繁にトレードを繰り返すのであれば、必然的にトレード1回あたりが短期決戦になります。
そのため、含み益を目一杯伸ばすためのポジション握力が育たなくなるでしょう。
含み益を我慢できずに利確することを「チキン利確」と揶揄されることがありますが、そうった感情に振り回されるトレードは得てして上手くいかないものです。
戦略を変えた途端に勝てなくなることも考えられますので、「ちまちま稼ぐ」中でもポジションの握力については意識しておいてください。
FXで勝てる人に共通する上手い利確とは?最高の利確タイミングの掴み方を解説!デメリット2:時給は低くなる
相対的に時給は下がることになります。
というのも、頻繁にトレードするのであればチャートの前に張り付く必要があり、時間的に拘束されるからです。
ちまちま稼いで積み上げた利益が、スイングトレード1回分に届かないことも珍しくありません。
時給を上げたいのであれば、扱うロットを大きくすることが手っ取り早い方法ですが、その分リスクも高まりますので、経験を積むまでは少額&低レバレッジでの運用をおすすめします。
デメリット3:FXの基本がある程度必要
ちまちま稼ぐために重要なのは、根拠や期待値を追求したトレードを心がけることです。
そのためには、FXやチャートに関する最低限の知識、セオリーの理解は必要になります。
ただ、この点に関しては難しく考える必要はありません。
なぜなら上述したように、ちまちま稼ぐ中で試行錯誤できれば、ある程度の経験や知識は習得できるからです。
運用開始早々に稼ぐことは難しいかもしれませんが、長い目で見て収支をプラスに持っていくという気概があれば、早々にモチベーションを失わなくなります。
FXで「ちまちま稼ぐ」ためのコツ・ポイント
ここからは、「ちまちま稼ぐ」ためのポイントについてお伝えしていきます。
意識だけで運用手法を変えるのは難しいため、ぜひ以下のポイントを踏まえてみてください。
手法の選び方
FXトレードに関する手法は様々ありますが、正直なところマイナーな手法でなければ、どれを選んでも大差ありません。
大事なのは、手法そのものというよりは、手法の理解や練度です。
手法を広く浅く学ぶよりも、1つの手法を一極集中して習得するよう心がけて下さい。
一方でマイナーどころな手法は、習得が大変であったり、参考にできる記述を見つけるのも一苦労です。
FXでは、大衆に合わせて立ち回る(トレンドに乗る)ことが重要になりますので、用いる手法も有名どころを選ぶようにしてください。
上達ステップ
最初のうちは、とにかく最少ロット&少額資金で取り組むことをおすすめします。
保有ポジションが0.1Lot程度でも問題ありません。お金よりも経験を稼ぐことを目的にすると良いでしょう。
具体的な上達ステップとしては、以下の通りです。
- 運用手法を1つに定める
- 最少ロットである0.1Lotでの100トレードを実践
- プラス収支が維持できていることを確認する(プラス収支でなければ(1)に戻る)
- 扱うLotを0.1増やす
- Lotを増やした状態で100トレードを実践
- (3)〜(5)を繰り返す
急激に増やすのではなく、徐々に、そして着実にというイメージです。
上記のステップで実践できれば、稼げる金額も次第に「ちまちま」というレベルではなく大きくガツンと稼げるようになるでしょう。
コツコツドカンを避ける
最も避けるべきは、コツコツドカンです。
ちまちま稼いだ利益も、1回のトレードで吹き飛ばしてしまうのでは意味がありません。
とはいえ、プロスペクト理論の性質上、コツコツドカンを避けるのは簡単なことではありません。
感情に惑わされないようメンタルトレーニングを積む、逆指値を設定して機械的に損切りを行うなど、対策の方法も様々です。
以下の記事では、コツコツドカンの対処法についてまとめておりますので、「ちまちま稼ぐ」戦略を採用される方は、ぜひご一読いただければと思います。
【FX成功の3つの秘訣】お金目的では失敗する理由も合わせて解説FXで「ちまちま稼ぐ」ときの注意点は?
FXで「ちまちま稼ぐ」ためには、注意しておかなければならないことがいくつかあります。
注意点に気づけなければ「ちまちま稼ぐ」ことはおろか、もともとの資産を守ることもできなくなる可能性があるので、十分注意しましょう。
欲を出さない
FXでちまちま稼ぐことに成功すると、「うまくやればもうちょっと稼げるんじゃないか」という気持ちが出てくるのは自然なことです。
しかし、ちまちま稼ぐことを目的にしている場合、その気持ちは大きな障壁になりかねません。
事前に決めておいた金額を稼げたら、すぐに取引を切り上げて勝ち逃げすることが重要です。
資金量に適した目標を設定する
どの程度の金額が「ちまちま」になるかは、取引に用いる資金量によって変わってきます。
資産10万円の人にとっての「ちまちま」は100円や1,000円かもしれませんが、資産1,000万円の人にとっての「ちまちま」は1万円~10万円程度になってもおかしくありません。
資産量に適した目標を設定することで、無理なレバレッジをかけない取引が可能になり、ちまちま稼ぎやすくなるでしょう。
FXにおける1LOTの定義とは?初心者が習得すべき適正LOTの求め方について自分なりにルールを決めて厳守する
自分なりにルールを決めてそれを厳守すること、これはちまちま稼ぎたい場合だけではなく、がっつり稼ぎたい場合にも意識しておくべきことです。
FXにおいては、自分なりにルールを決めてそれを守ることが極めて重要で、市場で生き残っていけるかどうかはルール遵守の意識に大きく左右されます。
決めたルールが最適ではないことも十分あり得るので、適宜PDCAを回しながらルールをブラッシュアップしていくことも心がけましょう。
【参考例あり】稼げる人にだけ共通するFXのエントリールールとは?まとめ:「ちまちま稼ぐ」ことで経験値も得られやすい!
本記事では、FXにおける「ちまちま稼ぐ」戦略についてお伝えしました。
記事中でもお伝えした通り、ちまちま稼ぐことで「経験」や「成功体験」が得られるなどのメリットがあります。
最初からお金を目的にすると、お金を失うことに関して、必要以上に臆病になってしまうでしょう。
ちまちまとでも稼げるということは、手法や方針は合っているということになりますので、まずは金銭度外視で経験を稼ぐことに意識を向けてみてはいかがでしょうか。
以上、参考にしていただけると幸いです。