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FXの世界では初心者の方が陥りやすい「損する人の特徴」とまで言われている癖のようなもので、ポジションを持っていないと落ち着かないという病気のような現象です。
「私は大丈夫!」と思っているあなたも、もしかしたら「ポジポジ病」に陥ってしまっている可能性があります。
今回は、誰でも陥る可能性のある「ポジポジ病」について、なぜ陥ってしまうのか、実際に陥っているかを確認する方法や治し方、対策などについてお届けしていきます。
目次
「ポジポジ病」ってなに?
「ポジポジ病」の「ポジ」は想像がつく方もいらっしゃるかと思いますが、「ポジション」の頭文字をとっていますね!
トレードをしたいあまりにエントリーしなくてもいいところでエントリーしてしまう人のことを「ポジポジ病」といいます。
エントリーを繰り返して利益を上げることが出来ればいいですが、病気とも言われているくらいなので、メンタルの面で悪い影響を及ぼしてしまい、結果的に損失が膨らんでいってしまう場合が一般的には多いのです。
この「ポジポジ病」の原因は一体何なのでしょうか???
「ポジポジ病」の原因は人それぞれ違ってきますが、主に以下のようなことが原因と言われています。
- 「稼ぎたい」という気持ちが強い
- 慎重さが足りない
- 根拠のない自信
- トレード中毒
- ポジションを持っていないことが不安
- 前回の負けを早く取り戻したい
など・・・
FXを始めたばかりだよーという初心者のトレーダーさんに当てはまりそうな項目が多い感じがしますね。
きっと、これをご覧になっている中級、上級者のトレーダーさんからすれば、自分もこんな経験あったなと思っているのではないでしょうか。
さて、ここで問題です。
この6つの原因の中で一番多いポジポジ病の原因は何だと思いますか???
正解は、「稼ぎたい」という気持ちが強いです。
トレーダーさんなら誰しも「稼ぎたい!」という気持ちは持っていると思いますが、ポジポジ病のトレーダーさんは「稼ぎたい!」という気持ちが強すぎる傾向にあると言われています。
そんなこと言ったって、お金がほしいからFXを始めるんじゃないの?
と思うかもしれませんが、ポジポジ病になってしまう人は、「大きく稼ぎたい」、「大金を手に入れたい」という欲が出過ぎてしまい、精神をコントロールすることができず、それが悪影響を与え、無駄にポジションを持ってしまい、危険なトレードを繰り返してしまっているんですね。
FXで大損する人はどんな人?大損してしまう負けパターン3つ【ポジポジ病診断】ポジポジ病に陥りやすい人とは?
「ポジポジ病」の原因は人それぞれですが、どんな人が陥りやすいのかを説明していきます。
実際に、ポジポジ病に陥りやすい人に共通していることは「欲が強い」、「常にFXで儲けたいと考えている」方が多いと一般的には言われています。
ポジポジ病に陥っているトレーダーさんは、自覚がなくても常にFXのことを考えている人や「チャートを見ている時間をお金に変えたい!」と考えている方が多いようです。
確かに、合理的な考え方で、とても日本人らしいと言えますが、FXに関してはそう考えない方がいいんです。
ここまで読んでみて、自分はポジポジ病ではないと思っている方でも、もしかしたらポジポジ病になっている可能性は十分あります!
30秒程度で出来るポジポジ病診断を用意したので、自分がポジポジ病になっていないか、ぜひやってみてください!
この中で何個当てはまるものがありましたか?
この中で3つ以上当てはまってしまった方はポジポジ病に陥りやすい傾向にあり、ポジポジ病の可能性が高くなっているかと思います。
FX初心者がポジポジ病になりやすい理由
お金を稼ぎたいという欲望は、初心者から上級者まで、共通して持っているものですが、ポジポジ病になる人というのは、大半が初心者です。
皆さんには、この理由がお分かりでしょうか?
今までのトレードを俯瞰して振り返ってみると、その理由が見えてくるかもしれません。
もったいぶらずに答えをお伝えすると、それは「稼げた」という刺激です。
金額の大きさは問題ではなく、自分でもFXで結果を出せた、稼ぐことができたという刺激が脳裏に焼きつき、また次のトレードへと駆り立てるのです。
たとえ決済益が微々たる金額でも、今まで会社の給料以外に稼ぐ方法を知らなかった人にとっては、この上ない成功体験となるでしょう。
また中には、ビギナーズラックによって、連戦連勝する初心者トレーダーも存在し、次第に次のように考えるようになります。
(もしかして自分はFXの天才なんじゃないだろうか…)
(このままいけば辛い仕事も辞められるのではないだろうか…)
このように淡い期待を抱くようになり、すきあらばポジションを掴もうと躍起になるのです。
つまりまとめると、FX初心者にとってトレードで稼ぐ経験は甘美なもの、そしてさらなる刺激を求めるようになった結果、ポジポジ病に陥ってしまうというわけなのです。
FXはポジション決済が最重要、損益確定のタイミングを学ぶなぜポジポジ病はいけないのか?デメリットは?
「ポジポジ病でも別に大丈夫だよ!」と思っているあなた。
是非、ポジポジ病のデメリットを知ってください!
ちなみにメリットはありません。
ポジションを多く持つことで、例外的に利益を得ることが出来るかもしれませんが、安定的に稼げるわけではないのでポジポジしてたら利益をゲットできたから、これからもポジポジを手法としてFXをやろうなんて思わないでくださいね。
では、ポジポジ病のデメリットについて解説していきます。
まずは当たり前のことですが「無駄なトレードが増える」ことです。
エントリーしなくてもいいところでポジションを保有してしまいますので、無駄なトレードが必然的に増えてしまいます。
無駄なトレードが増える=ポジション数が増える=スプレッドがかかる。
ということになってしまい、トレードで勝とうが負けようが、手数料にお金を支払っていたなんてことになりかねません。
スプレッドとは?トレードにかかる手数料を初心者向けに徹底解説!ポジポジ病を治すには?
ここが一番重要なポイントになるかと思います。
ポジポジ病に陥ってしまったら早めに改善することが大切です!
気がつかないで何年も過ぎてしまうと手遅れになってしまう可能性もあります。
まず大切なことは「トレードを我慢してみる」ということです。
一見、簡単そうにみえて、当たり前にも思えることですが、ポジポジ病のトレーダーさんからしたら、体を縛られた状態で目の前に美味しそうな料理があるのに、一週間食事を我慢させられている状態といってもおかしくないかもしれませんね。
「ポジションを保有していなければ落ち着かない」、「前回の負けを早く取り戻したい」と考えている方が多いので、エントリーしないということはストレスの原因になることもあると思います。
しかし、トレードを我慢してチャートをじっくり観察することで見えてくるものがたくさんあるんです。
ですから、エントリーすることを意識するのではなく、まずは相場の動きを把握することを大切にしてみましょう。
相場は24時間動いているわけですから、今エントリーしなくてもまたチャンスはいつか来ます。
極端ですが、あなたの資金が残っている間はエントリーチャンスがあるということです!
無駄なポジションを持ってトレードする資金がなくなってしまったら、もう相場に戻ってこれなくなってしまいます。
今まで頑張ってきたものが無駄になったようなものですよね。
このようなことにならないようにまずは「トレードを我慢してみる」ことからはじめてみてください。
具体的な対策方法
「トレードを我慢してみる」といってもあまり制限してしまうと、ストレスが溜まってしまい、身体に悪影響を及ぼす可能性がないとは言い切れません。
小さいこどもによくあることですが、爪をかんでしまう、足をバタバタしてしまうなど、どうしてもやめられない癖ってありますよね。
それを無理にやめさせると、余計ストレスになり悪化していくこともありえます。
ポジポジ病もそれと同じです。
今までエントリーしたいときにしていたことを急に今日から辞めてくださいといったら、余計エントリーしたいという気持ちが強くなってしまい、最悪の場合、以前よりも悪化してしまう可能性も否定できません。
このような最悪の事態を未然に防ぐためにまずは出来るところから改善していくのが大切です。
- 今まで1ロットでエントリーしていたものを0.1ロットに落としてみる
- チャートをみる時間を6時間から3時間に減らしてみる
- トレードしない時間はチャートを閉じておく
- トレードをするための戦略をあらかじめ考えておく
- 可能であればトレード内容を記録しておく
- チャートを確認するときはデモ口座で確認する など
方法は他にも色々あるかと思いますが、ちょっとしたことをやめてみる、減らしてみることでポジポジ病の改善に繋げることが出来ると思います。
一気に複数のことをやめてみる必要はありません。
まずは可能な範囲で実践してみることが大切です。
ポジポジ病が多いトレードスタイルは?
トレードスタイルといっても色々あるかと思います。
スキャルピング、デイトレード、スイング、ポジションなど‥‥。
人それぞれ生活スタイルや自分にあったトレードスタイルがあるかと思いますが、ポジポジ病に陥りやすいトレードスタイルはどれでしょうか?
正解は、スキャルピングトレードです。
どのトレードスタイルでもポジポジ病に陥ってしまう可能性はありますが、一番陥りやすいのはスキャルピングトレードなんです。
その理由はなぜだか分かりますか?
それは、他のトレードスタイルよりもエントリー出来るタイミングが多いからです。
1分足や5分足を使用していれば、早ければ1分や5分に1回エントリーできるチャンスが来てしまいます。
そのため、1時間足や4時間足でトレードしている方に比べて、エントリー出来る回数が多くなりますので、ポジポジ病に陥りやすくなってしまいます。
ポジポジ病の自覚がある方は長い時間足を使用してトレードしてみるのもいいかもしれませんね。
それでもスキャルピングトレードを行いたい!
という方は、エントリーする時のルールを少し厳しくして、フィルターを強くするのがいいかと思います。
例えば、自分の通常決めたルールにプラスして、1時間足や4時間足などの長期足の流れを確認して、同じ方向に相場が動いているのであればエントリーチャンスの時にエントリーしてみるとかですね。
少しフィルターをかけてみるだけでも、エントリー回数は以前よりも減らすことが出来ると思います!
さらに、フィルターにかかったエントリーポイントは、優位性の高いポイントでもあるので、成績も今よりもグッと良くなるのではないかと思います!
よろしければ、実践してみてください!
FXのスキャルピング手法とは?注意点や勝つためのコツをご紹介ポジポジ病:まとめ
今回は「ポジポジ病とは何か?」から「改善できそうな方法」までご紹介させていただきました。
どうでしたか、自分に当てはまる傾向はありましたか?
もし当てはまっているのであれば、ポジポジ病にかかっている、ポジポジ病の一歩手前の可能性が高いです‥‥。
ポジポジ病を克服するにはそれなりに時間がかかってしまうと思いますので、ポジポジ病一歩手前の方は工夫して陥らないようにしていきましょう!
陥りたくて陥っている方はいないかと思います。
今からでも遅くはありません、頑張って克服をしていきましょう。
克服するのはすごく難しそうに感じてしまいますが、毎日の癖づけや積み重ねで慣れていくことで自然と矯正されていくと思います。
克服することで、今後のトレードがすごく楽になれるはずです。
小さいことでも、まずは出来そうなところから始めていくのがいいかなと思います。
ポジポジ病に陥ってしまうことは珍しいことではないので、「一人じゃない」という気持ちを忘れずに頑張って克服していきましょう。