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おはようございます。だいまんです。
2021年3月9日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、高止まりする米長期金利を受けて、ドルの堅調な展開が続いた。ただ、米10年物国債利回りは、1.61%が上値を抑えた。また、ナスダックは、2%を超える下落も、NYダウは、1.9兆ドルの米追加経済対策の米議会での可決を好感して、2月24日につけた史上最高値を更新したが、リスクオンのドル売りにはつながっていない。
ドル円は108.94まで上昇、ユーロドルは1.1846、ポンドドルは1.3800から1.3867で揉み合いとなった。
一方クロス円では、ユーロ円が128.78から129.30で上下、ポンド円が150.71まで上昇、オージー円が83.62から82.93で上下、NZD円は77.15を安値に77.85まで反発、カナダ円は、原油価格の上昇を受けて85.46から86.12まで上昇した。
3月9日の注目材料
- 08:30 (日) 1月全世帯家計調査・消費支出 [前年同月比] (前回-0.6% 予想-2.1%)
- 08:30 (日) 1月毎月勤労統計調査-現金給与総額 [前年同月比] (前回-3.2% 予想-1.7%)
- 08:50 (日) 10-12月期実質GDP・改定値 [前期比] (前回3.0% 予想3.0%)
- 08:50 (日) 10-12月期実質GDP・改定値 [年率換算] (前回12.7% 予想12.6%)
- 08:50 (日) 2月マネーストックM2 [前年同月比] (前回9.4% 予想9.5%)
- 09:00 (NZ) 3月NBNZ企業信頼感 (前回11.8)
- 09:01 (英) 2月英BRC小売売上高調査 [前年同月比] (前回7.1%)
- 09:30 (豪) 2月NAB企業景況感指数 (前回7)
- 09:30 (豪) 2月NAB企業信頼感指数 (前回10)
- 15:30 (仏) 第4四半期非農業部門雇用者数 改定値 (前期比) – 2020/4Q (前回1.6%)
- 16:00 (独) 1月貿易収支 (前回148億ユーロ(152億ユーロ) 予想145億ユーロ)
- 16:00 (独) 1月経常収支 (前回282億ユーロ 予想218億ユーロ)
- 18:30 (南ア) 第4四半期GDP [前年同期比] (前回-6.0% 予想-4.5%)
- 18:30 (南ア) 第4四半期GDP [前期比年率] (前回66.1% 予想5.6%)
- 19:00 (ユーロ圏) 第4四半期GDP・確定値 [前期比] (前回-0.6% 予想-0.6%)
- 19:00 (ユーロ圏) 第4四半期GDP・確定値 [前年同期比] (前回-5.0% 予想-5.0%)
- 19:00 (世) OECD経済予測調査公表
- 20:00 (世) OECD主要国2月景気先行指数公表
- 20:00 (加) 2月景気先行指数 [前月比] (前回0.08%)
- 20:00 (米) 2月NFIB中小企業楽観度指数 (前回95)
- 03:00 (米) 3年物国債入札(580億ドル)
3月9日の相場見通し
昨晩も米長期金利の高止まりを受けて、ドルが堅調な展開となりました。
本日から米国債の入札が実施されます。3年物から明日の10年、あさっての30年と入札の結果次第で、また米長期金利が乱高下しそうです。引き続き長期金利や株価の動向に注目して対応しましょう。
経済指標としては、日本では、1月全世帯家計調査・毎月勤労統計調査、10-12月期実質GDP・改定値、NZ3月NBNZ企業信頼感、英2月英BRC小売売上高調査、豪2月NAB企業景況感指数・企業信頼感指数、仏第4四半期非農業部門雇用者数・改定値、独1月国際収支、南ア第4四半期GDP、ユーロ圏第4四半期GDP・確定値、OECD経済予測調査公表、加2月景気先行指数、米2月NFIB中小企業楽観度指数などが公表されます。
材料は多いですが、日本やユーロ圏のGDPは改定値ですので、若干変化が見えても影響は少なそうです。ただ、OECDの経済予測では、コロナワクチンの開発・普及を見込んで、強い見通しが公表されるなら、米長期金利や株価の上昇につながり易いでしょう。ただ、現状長期金利と株価の上昇に対する為替の反応は、リスク志向に逆説的な動きを占めています。どう対応するか難しいところです。ただ米10年物国債利回りでみると1.60%台は流石に、上昇も止まっています。前回の7年物の入札から、米長期金利が上昇を強めていますが、来週のFOMCを控えて、FRBが牽制に動くとの思惑も残っています。米長期金利が上げ渋って、株価が上昇できれば、リスクオン・ムードとなり、ドル売り、円買いのタイミングもあるかもしれません。ともかく本日も米長期金利と株価の動向を注視ておきましょう。
3月9日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ユーロドル
- 予想レンジ:1.1800~1.1900
- 基本戦略: 突っ込みは避けて、戻り売り
- 予想時間:09:53 予想時レート: 1.1841
ユーロドルは、下値を1.1612と1.1603で、ダブル・ボトムを形成後、堅調に上値を1.2349まで拡大も、この位置では上値を押さえられて、急上昇を支えるサポートや日足の雲の上限を割り込んで調整が続いている。スロー・ストキャスティクスも未だ押し余地を残しており、調整が続くか注目したい。
下値は、まず1.1800-1.1833の戻り安値圏が視野となるが、この位置には、マイナー・サポートやファンラインが位置しており、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、1.1745-59の戻り安値や1.1711の戻り安値まで割れると1.1650のサイコロジカルまで視野となる。ただ、この維持では更に突っ込み売りは出来ないが、リスクは、1.1603の安値を割れで、その場合調整が深まり、それ以前の高値1.1495から1.1422ゾーンまで視野となるが買いが入り易い。またもし割れても1.12-1.14ゾーンは、揉み合いを経たゾーンで、こちらも買いが入り易い。あくまで1.1168の戻り安値を割れるまでは、堅調相場が続くと見たい。
一方上値は、既にそれ以前の安値となる1.1952から戻り高値の1.1977が抑えると弱く、超えても1.2039の基準線と基準線、雲の下限が1.2075,1.2133の戻り高値に雲の上限、1.2183の戻り高値、1.22にレジスタンスが控えており、上値を抑える可能性が高そう。ただ1.2243の戻り高値を超えると一定の反発期待となり、12285の戻り高値を目指す動きとなるが、上抜けは不透明で、あくまで1.2349の高値をしっかりと超えて、1.2400のサイコロジカルが視野となるが、オプションの防戦が上値を押さえて可能性が残っているが、しっかりと超えると月足からは、1.2414-1.2476の戻り高値圏、1.25のサイコロジカルまで視野となる。ただ、1.2555の戻り高値を越えるかは、現状不透明となる。
デイの戦略としては、下落が一過性気味となっており、突っ込み売りは避けておきたいが、反発があれば売り目線。まず、1.19方向への反発で売って、ストップは1.19や1.1915越え。ターゲットは1.18を前に下げ止まりでは利食いとなる。また超えても1.19ミドルから1.20では売り直し場を探して、このストップは、1.2022越えなどで対応となる。この売りの場合の1.18ミドルが逆サポートすると利食いとなる。
一方買い戦略としては、1.18前後は一旦支えられる可能性があることで、慎重に買い場を探すが、ストップを1.1745や1.1711割れに置いて買い下がる形。このターゲットは、1.19が上値を抑えるなら反発しても利食いたい。もし、若干長めに持っても、1.20を超えないなら利食いが良い。
ユーロポンド
- 予想レンジ:0.8500~0.8600
- 基本戦略:戻り売り
- 予想時間:10:12 予想時レート: 0.8571
ユーロポンド相場は、0.9157や0.9218-30でダブルトップ的に上ヒゲをつけて、一時日足の長期サポートの最終ラインを割り込む0.8540まで下落したが、一旦この位置では下げ止まりを見せるも、反発が0.8731でCapされて再調子。スロー・ストキャスティクスも既に、反転から再下落となっており、0.8540の安値からサポートを描ければよいが、維持出来ない場合、調整が深まる可能性に留意しておきたい。
下値は、0.8540を割れると0.8521、0.8426、0.8339の戻り安値までターゲットとなる。一旦こういった位置は買いが入り易いと見るが、このリスクは0.8282や0.8273の安値割れとなる。
一方上値は、既に0.8652-77の戻り高値が抑えると弱い。0.8731を超えて、0.87850、0.8792-98などが視野となるが、売りが出易い。超えて0.8919-35,0.8989-97、0.9037-49、0.9077-0.9106と順次視野となるが、こういった位置に日足の雲が控えており、上値を抑える見通し。あくまで0.9157や0.9218-30の上ヒゲを超えて0.9259まで視野となるが、上抜けは不透明。ただ、ユーロポンドは、こういった上昇では、ほとんどのケースが上ヒゲで終わることは留意しておきたい。あくまで、0.9292を超えて、0.9325、0.9388なども視野となるが、0.9498の高値を越えるかは不透明。ただ、もし超えるなら0.9616の2016年10月の不透明な上ヒゲまで視野となる。
デイの戦略としては、追いかけて売りは避けたいが、反発があれば0.8600-40ゾーンで、売り狙い。 ストップは0.8668越え。ターゲットは、0.86ミドルが維持されるとサポート形成から利食い優先。あくまで0.8640を割れて、0.8600を前にしっかりと利食いたい。一方買いはサイコロジカルな0.85前後が検討課題だが、チャートポイントが薄く不透明で、維持出来ないなら買っても止めて置くのが得策となる。また買っても、逆に0.85ミドルや0.86が抑えるケースでは、しっかりと利食っておきたい。