豪ドル円 豪ドル安続く、円高も重なり11月19日安値を割り込む

豪ドル円 豪ドル安続く、円高も重なり11月19日安値を割り込む

おはようございます。大塚亮です。

2021年11月26日の相場分析です。

概況

豪ドル円の11月25日終値は82.894円、前日比0.137円安と小幅続落した。
取引レンジは83.192円から82.799円。

11月25日は米国が感謝祭で休場だったために手掛かりに欠ける展開だったが、全般的なドル高継続感を背景に豪ドル米ドルは10月28日以降の安値を更新、ドル円が上げ渋りだったことで豪ドル円は小幅ながら続落した。

11月26日は早朝からドル円が失速して115円を割り込み、豪ドル米ドルも25日夜安値を割り込んで安値を更新したため、豪ドル円は円高と豪ドル安の両面から圧迫されて11月19日安値82.16円を割り込んでいる。

注目材料 豪10月小売売上高は予想以上

オーストラリア統計局が11月26日午前に発表した10月の小売売上高は前月比4.9%増となり9月の1.7%増から一段と改善して市場予想の2.5%増を大幅に上回った。

長期に渡ったロックダウンが解除されたことで消費意欲も伸びている事を反映した。しかし26日は朝から円高に加えて豪ドル米ドルも下落する展開に入っていたため、せっかくの小売売上高堅調も豪ドル買いには結びついていない。

11月26日午前の円高は南アで新たな変異株が発生したことによる懸念に加え、欧州の感染再拡大が一段と深刻化して規制強化が強まってきたことでのリスク回避感が要因とされている。オーストラリア自体はワクチン普及によるウィズコロナ政策のもとで景気回復期に入っている印象だが、世界的なサプライチェーンの停滞が長期化すればオーストラリアの資源輸出と観光にも影響が出てくることが懸念される。

テクニカルポイント 豪ドル米ドルは9月30日安値を割り込む

豪ドル米ドルは10月28日高値を起点として下落期に入っている。既に8月20日安値と9月30日安値を結んだ下値支持線を11月19日の下落時に割り込んでから連日の安値更新となってきたが、11月26日午前の下落で9月30日安値も割り込んだ。

今年2月25日高値を天井とした下落波動を三段下げ構成で考えれば、4月1日安値までを一段目の下げとし、5月10日から8月20日安値までを二段目の下げとし、10月28日まで二段戻しで上昇したところから三段下げの三段目に入ってきている印象となっている。既に1か月に及び下落規模であり、ドル全面高の流れが変わらないうちは8月20日安値0.7106ドル試し、底割れからは0.70ドル台を維持できるかどうかを試す流れへ進みやすくなると思われる。

豪ドル円としてはドル円の上昇が豪ドル安に勝る勢いを取り戻せば円安相場として上昇しうるものの、豪ドル米ドルの下落が止まないことには戻り売り基調で推移しやすいと思われる。

短期テクニカル分析

豪ドル円の60分足チャートにおいては概ね3日から5日周期での騰落リズムがみられる。
11月19日夜へ一段安したところからの持ち直しに入ったが、22日深夜高値からは83円台序盤に抵抗感があって勢い付けない状況で83円を挟んでの揉み合いの様相となっていた。

11月26日午前の急落で83円を挟んだ揉み合いから転落しているため、現状は24日朝高値を起点とした下落期入りと考える。11月19日夜から5日目となる26日夜までには底打ちとなる可能性もあるが、週をまたいで下落が続く場合は24日午後安値を基準として安値形成期が29日午後から12月1日午後にかけての間へと延びる可能性があると注意する。強気転換には26日午前の急落分を解消する反騰が必要と思われる。

60分足の一目均衡表では25日夜に遅行スパンが悪化、先行スパンからも転落している。遅行スパン悪化中は安値試し優先とし、強気転換には先行スパンを上抜き返すような反騰が必要と思われる。

60分足の相対力指数は26日午前の急落で10ポイント台へ低下した。急落に対する反動高にも警戒がいるが、50ポイントに届かないうちはさらに一段安へ進みやすいとみる。小反発の後に安値を更新する場合は指数のボトムが切り上がる強気逆行が見られればその後に反騰しやすいと注意する。

11月26日の売買戦略

83円を挟んだ膠着状態から転落して19日安値も割り込んで一段安に入っているため、当面は戻り売り有利の状況とみる。

82.25円から82.50円前後にかけてのゾーンは戻り売りにつかまりやすいとみる。82円割れからは81.75円、81.50円、81.25円を順次試す流れとみる。82.50円を超えた状況で越週する場合は反騰入りの可能性を警戒、82.50円以下での推移なら週明けも続落しやすいとみる。

11月26日の主な予定

感謝祭翌日で米市場は短縮取引(債券、株式、商品)、為替は通常取引。

  • ドイツ
    ー16:00 10月 輸入物価指数 前月比 (9月 1.3%、予想 2.1%)
    ー16:00 10月 輸入物価指数 前年同月比 (9月 17.7%、予想 19.6%)
  • ユーロ圏
    ー17:00 ラガルドECB総裁、講演
    ー17:30 シュナーベルECB理事、講演
  • 英国
    ー22:00 ピル英中銀理事、講演

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