FXで活発な値動きが期待できる時間帯とは?取引におすすめの時間帯も完全網羅!

取引時間

FXといえば平日24時間、いつでも自分の好きな時間にトレードできる点も、魅力の1つとして挙げられます。

しかし、相場はいつでも同じような動きを見せてくれるわけではありません。

というのも実は、24時間の中でも相場が活発な「狙うべき時間帯」があることをご存知でしょうか。

本記事では、FXトレーダーとして知っておくべき「取引の時間帯」について解説していきます。

FXの取引時間とは

そもそも、FXは「24時間取引ができる」といわれますが、終始休みなしで動いている、というわけではありません。

国や地域によって存在する各市場は主に、午前9時から午後5時に開場しており、それ以外の時間帯は市場がストップすることになります。

ただ市場が閉まるとはいえ、FXは24時間取引が可能です。その理由としては、「国や地域」が関係しています。

たとえば、ある地域のA市場が夕方になって閉じるころ、別の地域では日が昇りB市場が開く、そしてB市場がまた閉じるころには、C市場が開場して……という具合に、世界のどこかしらでは市場が開いている状態となるわけです。

これが、FXの「24時間取引ができる」仕組みの正体です。

FXにおいて市場が活発時間を時間帯とは?

24時間取引ができるとはいえ、全ての時間帯がトレードに適しているというわけではありません。

初心者・上級者問わず、狙うべきは「市場が活発な時間帯」です。

なぜなら、値動きがあまりないタイミングだと利益も少なく、参加者が少ないと予期せぬ値動きが起こり得るためです。

そのため、しっかり利益が見込めて、戦略を立てればある程度予測もしやすい「市場が活発な時間」を狙うのがベターだといえます。

そして、それに該当するのが3つの時間帯。

  • 「東京時間」
  • 「ロンドン時間」
  • 「ニューヨーク時間」

この時間帯に動く為替市場を総称して「世界三大マーケット」とも呼びます。

それぞれの時間帯に特徴があるので、ひとつずつ順番に見ていきましょう。

東京時間

午前9時から午後5時、東京市場が動く時間帯を「東京時間」と呼びます。

世界三大マーケットのひとつである東京市場が開くと、日本やシンガポールを中心にアジア圏のトレーダーが参加し相場が動き出します。

特に、仲値が決まる午前10時頃や、いわゆる五十日(会社が決済日にすることが多い、5と0のつく日)は動きが活発化するポイントです。

ただし、大きくトレンドが出ることは少なく、相場を予測するのはやや難易度が高いともいわれています。

そのため、初心者は避けたほうが無難な時間帯かもしれません。

ロンドン時間

日本時間で下記にあたる時間帯は、ロンドン市場が開いている時間です。

  • 午後4時から午前0時(夏時間)
  • 午後5時から午前1時(冬時間)

金融国としての歴史が長いということに加え、ロンドン時間はアジア、ヨーロッパ、アメリカといった大きい市場が開く時間とも重なります。

市場参加者も増えることから、ロンドン市場は中でも世界最大のマーケットとして知られています。

特に、ニューヨーク時間と重なる午後9時~翌午前1時頃(日本時間)にあたる時間帯は相場変動が激しく、国を問わず多くのFXトレーダーが取引を行うゴールデンタイムといえるでしょう。

東京時間に比べるとポンド、そしてユーロ絡みの通貨ペアが活発になります。

ニューヨーク時間

日本時間で下記にあたる時間帯は、値動きの激しいニューヨーク時間です。

  • 午後10時~翌午前5時(夏時間)
  • 午後11時~翌午前6時(冬時間)

取引高においてはロンドン時間が世界1位ですが、相場の値動きという面ではニューヨーク時間が最も変動が大きく、利益も期待できるオススメの時間帯です。

「ロンドン時間」の項目でも触れたように、ロンドン市場とニューヨーク市場が同時に開いている、午後9時~翌午前1時頃(日本時間)が相場変動のピークです。

ただ、経済指標の発表が多い時間帯でもありますので、思わぬ値動きに巻き込まれる可能性も意識しておく必要があるといえます。

FX初心者が取引すべきではない時間帯・タイミングとは?

前節で紹介した各市場については、ある程度の値動きも期待でき、比較的利益の取りやすい相場と言えるでしょう。

では、その一方で、市場が活発ではない時間帯とはいつ頃になるのでしょうか?

本節では、取引すべきではない3つの時間帯・タイミングについて解説していきます。

1:ニューヨーク時間の終盤

ニューヨーク時間の終盤に差し掛かる時間帯、午前4~5時ごろからの取引はおすすめできません。

取引量が一気に少なくなり、相場のセオリーが通用しなくなる可能性が高まります。

指標に振り回される心配も少ない時間帯であるため、仮に参戦しても、大したメリットは得られないでしょう。

2:週明けのタイミング

週明けのタイミングは「窓」が生じやすく、またスプレッドも大きく広がる傾向にあります。

スプレッドは広がった状況下での取引は、トレーダー側にとって損失が大きいため、余程の理由がない限りは避けるべきでしょう。

そのほか「窓」に関する詳細は以下の記事で解説しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

窓開け・窓埋め 窓開け・窓埋め理論とは~FXトレードは月曜日の朝を狙うべき!?~

3:薄商いのタイミング

FXにおける「薄商い」とは、取引が少ない状況、また流動性が薄い状況を意味します。

例えば、年末年始やゴールデンウィークといった長期連休のタイミングや、市場全体で様子見ムードが高まっている状況は、「薄商い」といえるでしょう。

薄商いのタイミングでは、フラッククラッシュのような突発的な値動きが生じやすく、安易に手を出せば含み損が爆発的に増えることも考えられます。

大口・機関投資家も薄商いに狙いを定め、何かしらの仕掛けを打つことも珍しくありませんので、特に初心者の方は様子見しておくべきでしょう。

値動きが少ないとFXで負けやすくなる理由

市場が活発ではない時間、つまり値動きが少ない時間帯においては、積極的に取引すべきではありません。

本節では、値動きが少ない状況下では負けやすくなる理由について解説していきます。

理由1:インジケーターが機能しにくくなるため

市場が活発でなければ、インジケーターは機能しにくくなります。

なぜなら、各種インジケーターの数値や形状は、過去の取引の集大成。

つまり参考にできる取引データや市場参加者が少なければ、際立ったエントリーサインを出しにくくなってしまうからです。

とはいえ、初心者のうちから、この点の仕組みや詳細を覚える必要はありません。

ひとまずは、「値動きが少ない時間帯では負けやすくなる」、この点だけを覚えておきましょう。

理由2:相場の方向性(トレンド)が掴みにくくなるため

FXでは、トレンドに乗じることが極めて重要ですが、相場が活発でない時間帯においてはトレンドが期待できません

チャートの値動きはランダムウォークを描き、方向性が捉えることができなければ、ギャンブル性も強まります。

「休むも相場」という投資格言が示すように、やみくもにエントリーするのではなく、「勝率が高い局面を待てる」というのも実力の1つでしょう。

その他、「待つこと」の重要性については以下の記事でまとめておりますので、ご一読いただけますと幸いです。

FXトレードにおける我慢の力!待つことで得られるリターンの大きさとは?

FXの取引時間:まとめ

「市場が大きく変動する時間帯」という視点で考えると、ロンドン時間やニューヨーク時間が相場の動きが活発でわかりやすく、特に値動きが激しいのが午後9時~翌午前1時頃(日本時間)のゴールデンタイムです。

この時間帯なら、昼間は会社勤めのサラリーマンの方や、家事や育児に忙しい主婦の方でも、夕食後やお風呂上がりなどちょうど余裕のできるタイミングではないでしょうか。

相場変動が大きく、短期間で利益を見込めるこの”ゴールデンタイム”は、忙しい中の空き時間で、できるだけ多くの利益を追求する方にピッタリの時間ともいえます!

もちろん上手に取引すれば、それ以外の時間帯でも、絶対に稼げないというわけではありません。

生活スタイルやトレードの環境はそれぞれなので、今回紹介したオススメの時間を参考に、あなたにとってベストなタイミングを研究してみてください。