FOMC発表直前のFXトレード術!初心者が知っておくべき立ち回りとは?

FOMC発表直前のFXトレード術!初心者が知っておくべき立ち回り・注意点とは?

世界中の「お金」のうち約半分は米ドルであるため、米ドルの動向を欠かさずチェックしておきたいところです。

そんな米ドルの動向を示すのが「FOMC(米国連邦公開市場委員会)」であり、FOMC発表が市場に与える影響は非常に大きく、予想外の動きが起こりやすいため、初心者は注意が必要です。

本記事では、FOMCにおける立ち回りのポイント・注意点など、初心者でも理解しやすいよう分かりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

FXにおけるFOMCとは?なぜ注目されるの?

FOMCの概要について

FOMCは、米国連邦公開市場委員会(Federal Open Market Committee)の略称であり、米国中央銀行が定期的に開催する政策会議のことを指します。

FOMCは、米国の金融政策を決定する上で重要な役割を担っており、利上げや利下げなどの政策金利の改定が行われます。

また米ドルの金利が注目されるについては、以下の記事で紹介しておりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

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注目される理由

FXトレーダーにとってFOMCは非常に注目されるイベントであり、FOMCの発表内容によっては、ドル円などの主要通貨ペアの相場に大きな変動が生じることがあります。

具体的には、金融政策の方向性や金利政策の変更、景気動向の見通しなどが発表され、市場参加者たちはこれを受けてドル円の買いや売りの動きを展開します。

そのためトレーダーは、FOMCの発表前後には注意深く相場を見極める必要があり、トレードプランを立てる際には、FOMC発表のタイミングを把握しておくことが重要です。

FOMC発表直後の米ドルの値動き

FOMCは通常、米国時間の午後2時から2時30分(日本時間の午前3時から3時30分)に開催されます。

本節では、FOMCを跨ぐとドル円がどのような値動きをするのか、実際のチャートから見てみましょう。

赤丸で囲った箇所はFOMC発表の瞬間であり、それ以前よりも大きな値動きを生じている様子が分かります。

利上げが発表されると、通常はドル高に移行する傾向にありますが、市場が既に利上げを織り込んでいたこと、また継続的な利上げが否定されたことで、ドルが売られる結果となりました。

FOMC発表時におけるトレード術・立ち回り

FOMC発表時に市場の予想と異なる結果が出た場合は、市場が急激に反応する可能性があるため、より慎重なトレードが求められます

以下は、FOMCにおけるトレード術の一例です。

ポイント1:FOMC前にポジションを持たない

FOMCの結果が発表される前に、市場が急激に変動する可能性があるため、安易なポジション持ち越しはおすすめできません

なぜなら、FOMCの発表は日本時間のAM3:00ごろと深夜帯であり、日本人トレーダーにとってはチャートを確認しづらいタイミングだからです。

朝起きたら口座内が含み損で真っ赤…という事態を避けるためにも、FOMCまでにはポジション整理を済ませておきましょう。

ポイント2:FOMC発表後のトレンドの確認

FOMC発表後、市場がトレンドを形成することがあります。

理由としては短時間で出来高が大きく増え、需要と供給のバランスが傾斜しながらも、買い注文と売り注文が次々に成立していくからです。

FOMC発表後にトレンドが確認できた場合は、継続力の強いトレンドとなる可能性が高いため、積極的に順張りを狙っていきましょう。

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ポイント3:テクニカル分析を過信しない

FOMCの発表直後では、大量の注文が入ることによって相場が荒れ、テクニカル指標が正しく機能しない状況も起こり得ます。

例えば上のチャートにおいては、FOMC発表直後からボリンジャーバンド3σを上抜け、RCI3本線の売りシグナルも無視して、価格が上昇しています。

チャートの形状的には売り局面であるにもかかわらず、FOMCの放つファンダメンタルはそれらを軽々と乗り越えてくるため、テクニカル指標の過信は禁物です。

ポイント4:リスク管理の徹底

FOMC発表後、ボラティリティが高まり市場の変動が急激になるため、リスク管理を徹底することが重要です。

特に重要なのが逆指値の設定で、あらかじめ設定しておくことで損失を許容範囲内に抑えることができます。

またFOMCの発表は、ポジティブ・ネガティヴに関係なく予想通りになるとは限らず、全ては市場参加者の予想に基づいたものです

結果が保証されるものではありませんので、常に慎重な判断と十分なリスク管理を念頭に置いておかねばなりません。

ポイント5:ボラティリティとスリッページ

FOMC発表後、ドル円などのドル絡みの通貨ペアのボラティリティが高まる傾向にあります。

ボラティリティが高まればスプレッドが広がりやすくなり、スリッページのリスクや正しく約定されないことも考えられますので、約定力の高い口座でトレードする等の対策を施しておきましょう。

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まとめ:FOMCは下準備が重要!

本記事では、FOMCの概要やトレードのポイントについて解説しました。

FOMC直後の米ドル絡みの通貨ペアは、以下の要因によって影響を受ける可能性があります。

・利上げ発表時にはドル買い、利下げ発表時にはドル売りの傾向
・発表前の相場状況によっては、織込み済み→傾向とは異なる値動きに
・発表内容に対する市場参加者の解釈が分かれることがあり、値動きが急激に変動する可能性あり

簡単に言えば、FX初心者にはとっては立ち回りが難しく、手を出すべきではない相場状況となります。

日本時間のAM3:00ごろと発表も夜中になるため、チャートを見ていないタイミングで含み損を抱えないためにも、極力ポジションを持たないよう努めたいところです。