FXにおける8つのリスクとは?リスク管理の5つのポイントもあわせて解説!

FXで勝てない原因の大部分は、リスク管理が疎かになっているからです。

そもそもリスクとは「不確実性」のことであり、損切りやレバレッジを抑えることだけがリスク管理ではありません。

この後の相場がどのように変動しようとも生き残れる、そう事前に仕込みを入れる作業こそが真のリスク管理となります。

本記事では、FX初心者に向けて早期から徹底したいリスク管理のポイントについて解説していきますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

この記事で分かること

  • FXにおける8つのリスク
  • FXのリスク管理のポイント
  • FXのリスク管理に関するよくある質問

FXにおけるリスク管理の重要性について

FXのリスク管理の基本として、以下2つを学びましょう。

最後まで見ることで、FX中級者が抑えているリスクを管理法を知ることができます。また、中長期的に安定して利益を得ることができるようになるでしょう。

リスク管理は欲望との戦い

例えば、ある瞬間から1つのポジションを保有したとして、そのポジションがその後一度も含み益を抱えない…という可能性は極めて低いでしょう。

チャート上の値動きはランダムウォーク性を帯びており、小刻みに振動していく中で、いつかはどこかのタイミングでプラ転するはずです。

しかし、そのプラ転する瞬間を待てるという人は少なく、だからこそ多くの人がFXで稼げておりません。

プラ転を待てないのは、レバレッジを掛けすぎたり、含み損に耐えきれなくなり、ロスカットを余儀なくされるからです。

極論いってしまえば、欲をかかずリスクを最大限まで抑えることができれば、全てのトレードで勝ちを取りに行けるでしょう。

FXの攻めと守り

FXを「攻め」と「守り」に分けて考えてみましょう。

攻めとは稼ぐための動き、レバレッジであったりトレード手法等が挙げられますが、多くの人がFXで稼ぐことを目的としているため、攻めに関して積極的にアプローチを行うはずです。

一方守りとは、資金を守ったり相場で生き残るためのテクニック、時には身銭を切る必要もあるため、蔑ろにされる傾向があります。

ただFXにおいて攻めと守りのバランスは半々ではなく、1:9あるいは2:8ほど、それ程までに守りを重視していかねばなりません。

そして守りを固める方法というのが、次節より解説するリスク管理のポイントになります。

FXに存在する8つのリスク:管理法も解説

FXリスク管理

FXに存在する8つのリスクは以下の通りです。

FX取引の世界は、大きな利益を生む可能性がありますが、同時に大きなリスクも伴います。

初心者から上級者まで、FXのリスク管理は取引の成功を左右する要素の一つです。

FXのリスクを理解し、適切な対策を講じることで、成功へと繋げることができます。

市場リスク:通貨の価値が前後する

市場リスクはFX取引の中心的なリスクであり、通貨の価値が上下する可能性が常に存在します。

このリスクは、国際政治の変動、経済の不安定性、自然災害といった外部要因により引き起こされます。

効果的な市場リスクの管理は、これらの要因を常にチェックし、投資戦略を適応させることです。

レバレッジリスク:大きな損失を被る可能性

レバレッジリスクは、FX取引で使われるレバレッジ(貸付金)に起因するリスクです。

レバレッジを使用することで、少ない元手でも大きな取引が可能になりますが、その反面、大きな損失を被る可能性もあります。

レバレッジリスクの管理には、利益だけでなく、損失についてもしっかりと理解し、適切なレバレッジの使用を心掛けることが重要です。

何倍までに抑えるべき?FX初心者における最適なレバレッジ目安とは FX初心者はレバレッジ何倍までに抑えるべき?最適なレバレッジ目安とは

流動性リスク:取引量の少なさ

特定の通貨ペアの取引量が少ない場合、売買の機会が少なくなり、市場から離脱するのが難しくなる流動性リスクです。

このリスクは通常、マイナー通貨ペアにおいて顕著に現れます。

流動性リスクを管理するには、取引する通貨の流動性を常に確認し、必要に応じてポートフォリオを組み調整すること、また朝方等の市場が手薄になる時間帯を避けるといった対策が挙げられます。

信用リスク:予測困難なリスク

信用リスクとは、取引を行うブローカーや金融機関が約束を守らない、または破綻するリスクです。

このリスクは通常、予測が困難であり、取引を行う際には注意が必要です。

例えば近年では、海外FX大手の「GemForex」が経営不振により、そこを利用したいたトレーダーの資金が相次いで出金できなくなる事態がありました。

こういった信用リスクを管理するためには、信頼できるブローカーを選び、自身の資金を適切に管理することが重要です。

カウンターパーティーリスク:取引拒否

カウンターパーティーリスクは、取引相手が取引の履行を拒否、またはできない場合のリスクを指します。

これは取引のパートナーに依存するリスクであり、管理するためには取引相手の信頼性を確認することが重要です。

このリスクを下げるために、取引するカウンターパーティーの信用情報を定期的にチェックすることが有効です。

通貨換算リスク:為替レートの変動

通貨換算リスクとは、利益を得た通貨から自国通貨への換算時に為替レートが変動するリスクです。

FX取引を通じて利益を得た後でも、為替レートの変動により実際の収益が変わる可能性があります。

通貨換算リスクを管理するためには、為替レートの動向を常に把握し、通貨換算のタイミングを適切に見極めることが求められます。

オペレーショナルリスク:取引ミス

オペレーショナルリスクは、技術的な問題やシステム障害、取引のミスなどから生じるリスクを指します。

データの誤入力や取引ツールの故障など、様々な要因がこのリスクを引き起こします。

オペレーショナルリスクの管理には、システムの操作に慣れることや、ミスを防ぐためのシステムチェックを頻繁に行うことが重要となります。

法規制リスク:法律や規制

法規制リスクとは、各国の法律や規制の変更によって、予期しない損失を被る可能性があるリスクを指します。

FXの世界では、レバレッジの規制や課税方式など、法規制や税金面でのルールが時折変更されるため、それらを蔑ろにしないよう定期的にチェックしておかねばなりません。

取引を行う国の法律や規制に違反すると、罰金や取引停止などの重大な結果を招く可能性があります。

法規制リスクの管理には、取引を行う国の最新の法律や規制を常に確認し、それらを遵守することが必要です。

FXにおけるリスク管理のポイント

通貨の強さでFX相場を分析!通貨の強弱とは?トレード手法、注意点も解説

よく言われるFXのリスク管理については、以下の項目が挙げられます。

ルールを守って適切に損切りしていきましょう

レバレッジは極力抑えましょう

読めない展開でのエントリーは控えましょう

これらについては、多くのサイトや書籍で語られている通り、確かに重要です。

ただ初心者の方が本当に知りたいのは、これらを深掘りしたより具体的なノウハウやテクニックではないでしょうか。

そこで本節では、再現性高くリスク管理できるよう5つのポイントについて紹介していきます。

ポイント1:分割エントリー

1回のエントリーに勝敗を委ねてはなりません。

1ロットのエントリーであるならば、0.3ロットを3回に分けるなど、1つのエントリーの比重を減らしていくことをおすすめします。

分割エントリーのメリットは、主に以下の2つ。

まず挙げられるのは、精神的にかかるプレッシャーを軽減できること。レバレッジに余裕が持てるようになり、より冷静な状態でトレードを続けられるでしょう。

2つ目は、含み損リスクの低減です。単発のエントリーでは含み損が大きくなるものの、エントリーを分割することで、含み損を平滑化することができます。

ポイント2:逆指値の徹底

逆指値は、毎回のエントリー時に設定することを忘れないでください。

なぜならFXでは、たった数十分で数千pips変動する相場も起こり得るため、仮に睡眠中にそういった事態が起きると、口座内のポジションは大変なことになります。

逆指値注文

どれだけ損切りを徹底できる人でも、24時間をチャートを監視し続けることは不可能です。

そのため不足の事態に対応できるよう、逆指値を設定してリスク管理に努めなければなりません。

FXの失敗を防ぐ最後の砦!逆指値注文の使い方・活用法について FXの失敗を防ぐ最後の砦!逆指値注文の使い方・活用法について

ポイント3:2%ルール

トレード1回あたりの許容損失額としては、口座資金の2%前後がおすすめです。

これには明確な理由があり、トレード1回あたりで大きく損失を出してしまうと、その後の復帰が難しくなるからです。

例えば100万円の資金があるとして、2%ルールにより損切りして98万円の資金が残ったとすれば、残金の2.0〜2.5%の利益を取れれば最初の元金に戻すことができます。

一方で、100万円から一気に90万円まで減ってしまうと、取り戻すためには10%以上の利益を取らなければならず、これは容易ではありません。

長期的に相場に生き残り、利益を積み上げていくためには、トレード1回の損失額の上限を設定し、大きな損切りのプレッシャーを除くことが重要となります。

ポイント4:適正ロットの把握

1回のトレードで致命的な損失を出さないためにも、口座資金に対する適正ロットは必ず把握しておかねばなりません。

以下の計算式をもとに、トレード時には毎回適正ロットを算出しておきましょう。

適正Lot:1トレードあたりの許容損失 < 証拠金(口座資金)の1 〜 2%

仮に口座内の証拠金が100万円だとすれば、1トレードあたりの損失額は1〜2万円以内ということになります。

そこで許容損失pips(想定される最大損失)が100pipsだとすると、適正は1.0〜2.0Lotになるというわけです。

ポイント5:ポジション偏りのリスク

得意の通貨ペアを定めてトレードすることは、非常に重要です。

しかし、通貨ペアを固定してしまうと、ポジションが偏るリスクが生じます

例えば、ユーロ円ばかり集中してトレードしたとして、ユーロ圏の情勢が悪くなれば、ポジション画面は含み損で埋め尽くされるでしょう。

そのため、メインで扱う通貨ペアは分散させることが重要であり、「すくみ」が成り立つバランスの良いポートフォリオとなれば、口座の堅さも高まります。

「すくみ」については次節より詳しく解説していきますので、そちらを参考にしていただけると幸いです。

FXにおける「すくみ」とは

ポジションのリスク管理を行うためには、「すくみ」の考え方を理解しておかねばなりません。

FXにおける「すくみ」とは、異なる通貨ペアをそれぞれ保有することで、口座内のバランスを保ちつつ利益を上げる手法です。

一例として、下図のように3つの通貨ペアをそれぞれ保有することを考えてみましょう。

この状況で米ドルが10%上昇した場合、「米ドル/円は10%上昇」「ユーロ/米ドルは10%下落」「ユーロ/円は変わらず」という結果になります。

ユーロが10%上がった状況でも、円が10%上がった状況でも同じことが考えられるため、口座内の均衡は常に保たれるでしょう。

そこで含み益が出ているポジションだけを決済して、含み損に対してはレートが戻るのを待つ、というのが「すくみ」を利用した運用手法です。

「すくみ」を利用することで、口座全体の抱える含み損リスクを大きく低減できるようになりますので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

【番外編】FXをやるリスクとやらないリスクどちらが大きい?

fx

FX取引には、多大なリスクが存在しますが、それに対する報酬も大きいことを理解することが重要です。

しかし、同様にFXを行わないこともまたリスクを伴う可能性があります。

これはどういう意味でしょうか?この記事では、これらの疑問を解消し、あなたが自身の投資戦略を見直すのを助けます。

FXを行うリスク

FX取引を行う際には、通貨価格の変動、レバレッジの使用による損失、信用リスクなど、様々なリスクが存在します。

これらは一瞬で大きな損失を引き起こす可能性があります。

しかし、これらのリスクを理解し、適切なFX リスク管理を行うことで、リスクを最小限に抑え、より安全な投資経験を得ることが可能です。

FXを行わないリスク

FXを行わないことによるリスクとは何でしょうか?

それは為替変動による購買力の減少、インフレーションによる資産価値の損失、そして何よりも資産成長の機会損失です。

資産を現金で保持していると、時間とともにその価値は確実に減少することになるでしょう。

したがって、FXなどの投資を通じて資産を増やすことは、長期的な資産管理において重要な要素となります。

FXリスク管理に関するよくある質問

FXリスク管理

FXのリスク管理に関するよくある質問は以下の通りです。

最後まで見ることで、FXのリスク管理についての疑問をなくすことができるかもしれません。

FXでリスク管理をする際の資金管理法は?

FX取引では、資金管理がリスク管理の核心です。常に自身の投資可能資金を把握し、それを基に取引を組み立てることが重要です。

資金管理には、ロスカットラインの設定やリスクリワード比の計算が含まれます。

また、リーダブルな資金配分も、無理なくトレードを続けるための一つの手段と言えるでしょう。

為替リスクを管理する方法はある?

為替リスクを管理する方法としては、ヘッジを利用することがあります。

ヘッジとは、一定のリスクに対する保険のようなもので、FX取引における為替リスクを軽減するものです。

具体的には、買いと売りのポジションを同時に持つことで、相場変動の影響を受けにくくすることができます。

しかし、ヘッジにはコストがかかりますので、その点を考慮に入れた上で使用するようにしましょう。

FXで人生が終わった人はいる?

FX取引のリスクは確かに高いです。

しかし、「人生が終わった」と感じることは、それぞれの個々の判断に大きく依存します。

大きな損失を出した人でも、それを経験として次に生かすことで、再び立ち上がることが可能です。

一方で、リスク管理が不十分だと、大損をしてしまう可能性もあります。結果的には、FX取引をどのように扱うかが重要というわけなのです。

FXをやめておけばよかったと感じている人は多いって本当?

FX取引にはリスクが伴いますので、「やめておけばよかった」と感じる人もいるかもしれません。

しかし、その感情は取引結果だけでなく、取引過程にも大きく依存します。

しっかりとしたリスク管理を行い、自分自身の判断でトレードをしているなら、結果がどうであれ、その経験は次へのステップとなるはずです。

反対に、無計画な取引で大損を出した場合、後悔する人もいるでしょう。

まとめ:リスク管理を徹底しよう!

本記事では、FXにおけるリスク管理のポイントについて解説しました。

FXで長く生き残るためには、リスクに対して敏感になり、些細なことでも徹底していかねばなりません。

「攻め」よりも「守り」、「利益」よりも「生き残る」ことを最優先に考え、日々のトレードで経験を積み上げていきましょう。

以上、参考にしていただければ幸いです。