レジサポラインだけで勝てる!ロールリバーサルを活用したトレードとは?

レジサポラインの反転!ロールリバーサルを活用したトレードとは?

FXにおいて、もっとも重要かつ意識すべきラインとして「レジスタンスライン」「サポートライン」があります。

しかしこれらのラインは、時として役割が入れ替わることがあり、それを「ロールリバーサル」と呼びます。

本記事では、そんな「ロールリバーサル」について実例をお見せしながら、詳しく解説していきたいと思います。

ロールリバーサルとは?

ロールリバーサルを直訳すると「役割転換」という意味になります。

では一体何の役割転換なのかというと、チャート上に引いた「サポートライン」が「レジスタンスライン」に、また「レジスタンスラインがサポートライン」に転換するということです。

言葉だけでは伝わりにくいと思いますので、以下より実例を用いて紹介していきましょう。

ロールリバーサルの例

FXをある程度経験されている方にはご存じかと思いますが、相場には必ず「節目」と呼ばれる境界線が意識されています。

そして節目となるラインを基準に、伸びていた値動きが急にストップしてしまう…という展開をみたことがあるのではないでしょうか。

上画像のように、レジスタンスラインとして意識されていた節目が、あるブレイクをきっかけにサポートラインがレジスタンスラインに変わる、またレジスタンスラインがサポートラインに転換するという流れがロールリバーサルです。

他にもロールリバーサルが発生するタイミングの特徴として、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • ブレイク直後はトレンドが発生しやすい
  • ロールリバーサルは、複数回繰り返されることもある
  • 反発回数が多くなるほど、ロールリバーサルした後の信頼は高くなる

FX相場におけるセオリーの1つなので、ロールリバーサルについて理解することで、エントリー精度を高める、もしくは不用意なエントリーを減らすことに繋がります。

ロールリバーサルの捉え方

FX初心者の方であれば、ロールリバーサルをどのように捉えれば良いのか、いまいち分からないのではないでしょうか。

ここでは、ロールリバーサルの捉え方をステップ形式で紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

ステップ1:水平線トレードに慣れる

まずは、チャート上に水平線ラインを引いていきましょう。

コツとしては、ローソク足のヒゲや実体を厳密に捉えすぎないことです。

大体の位置を決めて、大衆が意識するゾーンを見極めていきましょう。

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ステップ2:ラインの判別

ロールリバーサルの瞬間を捉えるためには、レジスタンスラインやサポートラインそれぞれを、知識として知っておかねばなりません。

それぞれのラインを見つける方法としては、とにかくラインを引く回数を増やすことです。

実際にチャート上でラインを引かなくても、頭の中でぼんやりとイメージするだけで構いません。

慣れてくると、次第にレジサポラインが浮かび上がってくるでしょう。

ステップ3:ローソク足を捉える本数を増やす

チャートを確認するとき、ローソク足を参考とする本数は、人それぞれ異なるでしょう。

ただ、捉える本数があまりにも少なすぎると、中々ラインを見出すことはできません。

上のチャートは、ロールリバーサルの瞬間を捉えたものになりますが、ローソク足の本数は60〜70本ほどです。

初心者の方は、まずはこの本数を一つの目安として、日頃からローソク足を捉える本数を意識しておくと良いでしょう。

本数が増えるほど見つかりやすくなるというわけではありませんが、本数が少ない(30〜50本ほど)とロールリバーサルは見つかりません。

徐々に本数を増やして、頭の中でライン引きを繰り返し練習することで、ある瞬間からパッとロールリバーサルを見つけられるようになります。

ロールリバーサルが発生する理由

ロールリバーサルが発生する際、市場心理はどのようになっているのでしょうか。

発生する流れを理解することで、より有利にトレードできるようになりますので、ぜひ以下の内容を踏まえておきましょう。

①:注文が拮抗

例えば、なかなか上抜けないレジスタンスライン付近では、基本的に買いと売りの両方の注文が拮抗し、レンジ相場を形成します。

 

またレンジ相場内でエントリーしてくるトレーダーは、積極的に損切りを行わない傾向にあります。

この時の心理を考えてみれば分かりますが、たとえ含み損を抱えたとしても、レンジ相場が継続する限り、元の水準まで回復する見込みが高いからです。

そしてレンジ相場が長引くほど、決済・損切を控えるポジションが多くなるため、レンジ相場はブレイクに向けて力を溜めている状態といえます。

②:ブレイクをきっかけに大量決済が入る

ひとたびブレイクすると、次つぎと損切り注文を巻き込んで、そのままレジスタンスラインを突き抜ける動きを見せます。

やはり多くのトレーダーが、レンジの上端・下端に逆指値を設定していることが多く、大量の損切(=決済)が行われるため、トレンドの動力源となるようです。

またレンジ相場だけでなく三角持ち合いやウェッジ等においても、相場が大きく動く前は、値動きが小さくなったり収束するような動きを見せます。

基本的はどちらに転じるか分からないので、そういった局面では安易にエントリーしない方が賢明といえるでしょう。

③:ロールリバーサルが発生

ロールリバーサルは、レンジ相場をブレイクしたから意識され始めます。

永続するトレンドは起きえないため、いつかはどこかで反転し、またその反転にも歯止めがかけられるようになるでしょう。

その歯止めがかけられるタイミングというのが、今までレジスタンスラインとして機能してきたラインであり、新たなサポートラインとなります。

皆さんも、チャートに引いた経験があれば理解いただけるかと思いますが、ラインを引く際は基本的に長さを限定しないのではないでしょうか。

まだチャートが描かれていない箇所にもラインが延長して引かれており、そうなると今度はそのラインを意識せざるを得ません。

そして多くのトレーダーが、ロールリバーサルを相場のセオリーとして共通認識を持っているわけですから、そのラインは強力に機能していくということになります。

ロールリバーサルの活用方法

ここからは、ロールリバーサルを用いて勝率を上げる方法について解説していきます。

具体的な方法としては、以下の3つ。

  • インジケーターと組み合わせる
  • 反転を確認してエントリー
  • 分割したエントリー

ロールリバーサル手法は、勝率を高める有効な手法ですが、過信は禁物です。

以下それぞれのやり方を見ていきましょう。

インジケーターと組み合わせる

ロールリバーサルは、単体として活用しても十分機能しますが、複数のインジケーターと組み合わせることで、より効力を発揮するようになります。

ヘッジファンド等の大口は、ロールリバーサルを意図的に作り出して市場を操作することも起こりえます。

そのため、少しでもそういった操作やダマしに惑わされないよう、インジケーターを駆使してエントリー根拠を強固にしておきましょう。

また、併用すべきインジケーターについては後述しておりますので、そちらを参考にしていただければ幸いです。

反転を確認してエントリー

ロールリバーサルによって新しくできたサポートライン(レジスタンスライン)は、多くのトレーダーに意識されるラインになるので非常に強力です。

とはいえダマしや急なトレンド転換が起こらないとも限りません。

そこでおすすめしたいのが、反転を確認してからのエントリーです。

ラインによる買い支えや反転は、基本的に回数が多くなるほど、より意識されやすくなります。

例えば上の画像で言えば、①の買い支えは見送って、②・③のタイミングで反転を確認してからエントリーしたほうが、より勝率は高くなるでしょう。

④・⑤のタイミングも狙い目ではありますが、再び①~⑤によって形成されたレンジ相場をブレイクする可能性もありますので、無理に攻める必要もないかと思われます。

分割したエントリー

ロールリバーサルに限った話ではありませんが、勝負を一度のエントリーに託すのは得策ではありません。

1回のトレードで10万通貨トレードできるとしたら、2万通貨ずつ、2.5万通貨ずつと複数回小分けにしていきましょう!

ロールリバーサルが意識できれば、エントリーのチャンスは何回か掴めるはずですので、エントリーを分割してリスクヘッジ、また分割利確して、収益の安定を狙っていきたいところです。

ロールリバーサルと組み合わせたいおすすめのインジケーター

ロールリバーサルと併用できる、おすすめのインジケーターを紹介していきます。

今回は3つほど紹介しますが、もちろんこれらが全てというわけではありません。

各個人のトレードスタイルに合わせて、最適な組み合わせを探してみましょう!

MACD

 

MACDを併用することで、ダマしに惑わされずエントリーできるようになります。

ゴールデンクロス・デットクロス、それぞれをロールリバーサルを照らし合わせて、トレンドの発生を見極めていきましょう!

 

狙い目としては、やはり赤枠内のレンジ相場をブレイクした後の展開です。

サポートラインによる買い支えと、ゴールデンクロスが同時に出現したタイミングでは、積極的にロングのエントリーを狙っていきたいところです。

RCI

RCIは、インジケーターの上端・下端の偏りを見て、買われすぎ・売られすぎを評価するためのオシレーターです。

使い方としては、短期・中期・長期、3本のインジケーターが上端・下端に張り付いたタイミングでエントリーを狙います。

 

上の画像では、チャート上の赤丸で過去た部分(サポートラインで買い支えられた部分)は、RCIの短期線(赤線)が下端に到達して反転するタイミングとリンクしていることが分かります。

このように、サポートラインで買い支えられたことに加え、RCIが売られすぎのシグナルを出していれば、かなり精度の高いロングエントリーを狙えるでしょう!

パラボリックSAR

 

パラボリックは、トレンドの反転を見極めるためのインジケーターです。

ローソク足の下側にプロットされていれば上昇トレンド、ローソク足の上側にプロットされていれば下落トレンド、といった見方になります。

また、パラボリック同士の間隔が広くなるほど、トレンドの強さが明確になるという特徴もあります。

 

実際にサポートラインとパラボリックの併用した画面を見ていると、サポートラインにタッチした瞬間からパラボリックが上昇トレンドを示し、大体の場面においてロングエントリーで勝てる展開です。

このようにロールリバーサルは、トレンド転換を見極めるインジケーターと非常に相性がいいので、ぜひとも有効活用していただければと思います。

まとめ:ロールリバーサルで大きく稼ぐチャンスを狙おう!

本記事では、ロールリバーサルについて、以下のポイントを中心に解説しました。

  • ロールリバーサルの概要について
  • ロールリバーサルが発生する理由
  • ロールリバーサルの活用方法
  • 併用したいおすすめのインジケーター

ロールリバーサルは、市場におけるセオリーの1つでもあり、多くのトレーダーが意識するラインです。

そのため買い支えや反転の可能性が高く、うまく活用することで、勝率も劇的に改善されていくことでしょう!

初心者のうちは見つけるのが難しいかもしれませんが、ラインを引き続けるうちに、次第に意識すべきポイントを見つけられるようになっていきますので、MT4等のチャートツールを用いて練習してみてください。

以上、参考にしていただければ幸いです。