[AD] 運営維持のため、一部広告リンクを設置する場合がございます(詳細)
おはようございます。だいまんです。
2020年10月22日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、具体的な要因のない中、米大統領候補者の最終討論会を控えて、ポジション調整的なドル売りが優勢となった。ただ、米国の追加経済対策を睨んでNY株価3指数が、マイナス圏で引けたこと、米10年物国債利回りが0.8%台まで上昇したことが、ドルの下値を支えた。
米追加経済対策に関しては、22日も協議が続くが、メドウズ大統領首席補佐官が「48時間以内に合意目指す」、ペロシ下院議長は、「追加経済対策巡り、合意の見込みはあると考えている」と述べている。
ドル円は、中国人民元相場の上昇あって104.34まで下落、ユーロドルは1.1881なで値を下げ、ポンドドルは。バルニエEU首席交渉官が「EUと英国が互いに妥協の姿勢を示せば合意は間近」と発言、「英国とEUの通商交渉が再開される見通し。11月半ばまでの合意を目指す」との報道を受けて、1.3178まで上昇した。
一方クロス円では、ユーロ円が124.84から123.92、ポンド円は137.78、オージー円は76.63から74.22で上下、NZD円は69.37から69.78まで反発、カナダ円は、8月カナダ小売売上高が予想を下回ったこと、原油価格が、在庫の増加を受けて大幅に反落したことで79.52まで売り込まれた。
10月22日の注目材料
- 07:30 (豪) デベル豪中銀副総裁「パネル討論会参加」
- 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対外中長期債] (前回1兆9465億円)
- 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対内株式] (前回1兆4210億円)
- 09:30 (豪) 第3四半期NAB企業信頼感指数 (前回–)
- 15:00 (独) 11月GFK消費者信頼感調査 (前回-1.6 予想-3.0)
- 15:45 (仏) 10月企業景況感指数 (前回92 予想92)
- 17:30 (英) ホールデン英MPC委員講演
- 18:25 (英) ベイリー英中銀総裁講演
- 19:00 (英) 10月CBI受注動向調査 (前回-48 予想-48)
- 19:00 (英) 第4四半期CBI製造業楽観視数 (前回-1)
- 21:30 (米) 週間新規失業保険申請件数 (前回89.8万件 予想86.0万件)
- 21:30 (米) 週間失業保険継続受給者数 (前回1001.8万人)
- 23:00 (ユーロ圏) 10月消費者信頼感・速報値 (前回-13.9 予想-15.0)
- 23:00 (米) 9月景気先行指標総合指数 [前月比] (前回1.2% 予想0.7%)
- 23:00 (米) 9月中古住宅販売件数 [年率換算件数] (前回600万件 予想625万件)
- 23:00 (米) 9月中古住宅販売件数 [前月比] (前回2.4% 予想4.2%)
- 23:00 (英) ラムスデン英中銀副総裁「経済イベント参加」
- 00:00 (米) 10月カンザスシティー連銀・総合指数 (前回11)
- 00:00 (米) 10月カンザスシティー連銀・製造業活動指数 (前回18)
- 米大統領選候補者討論会(テネシー州ナッシュビル)
- 米企業決算:インテル、コカ・コーラ、AT&T、ダウ・インク、サウスウエスト航空、アメリカン航空、ベリサイン、アマゾン・ドットコム
10月22日の相場見通し
昨日は、これといった具体的な要因が見当たらない中、ドル売りが大きく拡大しました。中国人民下の上昇や米国の大統領候補者の最終討論会を控えて、ポジション調整のドル売りが出だとの指摘がありますが、米国の10年物国債利回りは4カ月ぶりに0.80%台まで上昇、米国の株価もリスクオン的な強い上昇とはなっていません。若干不可解な展開であることは、注意しておきましょう。
本日の注目としては、米国の追加経済対策に関しては、本日もムニューシン財務長官とペロシ下院議長の討議が続く模様です。 市場では、どのみち大統領選後には、協議が合意されるとの楽観的な見通しが、市場を支えていますが、NY株価はこの期待感で、上昇を続けていますので、合意できても、「噂で買って、事実売り」となるリスクが残っていることは、留意しておきましょう。
また、最後の大統領候補者の討論会ですが、開催が米国時間夜間であることで、今晩の市場に特別の影響はないと見られますが、今回は、各テーマの冒頭発言時に、相手側のマイクを2分間消音する新ルールが導入されることが決まりました。もし、それでもトランプ大統領が、バイデン氏の発言を遮るような行為に出た場合、大きな失望感となりそうです。
経済指標としては、豪第3四半期NAB企業信頼感指数、英国では10月CBI受注動向調査と第4四半期CBI製造業楽観視度指数、ユーロ圏では、独11月GFK消費者信頼感調査と10月消費者信頼感の速報値、米国では、週間新規失業保険申請件数、9月景気先行指標総合指数、9月中古住宅販売件数と10月カンザスシティー連銀・製造業活動指数などが発表されます。
引き続き経済指標に対する関心度が低下している状況が続きそうですが、米国の雇用指数など良好な結果が、更に米長期金利を押し上げるなら、株価の動向にもよりますが、昨晩大きく売られたドルに、巻き戻し動きもありそうです。
10月22日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ドル円
- 予想レンジ: 104.30~105.05
- 基本戦略: 押し目買いから吹き値売り
- 予想時間:10:14 予想時レート: 104.66
下落を104.00で維持して反発も、上値は日足の雲の上限に抑えられて、最後調整を強めている。特に20日の雲の捻じれに絡めて、この上抜けが出来なかったこと、また、スロー・ストキャスティクスも反転下落を継続しており、今後も弱い状況が続きそう。ただ、下値は101.19から104.00を引いたサポートが守られており、突っ込み売りは出来ない。あくまで昨日の安値の104.34や104円をしっかりと割れる展開から相場は崩れ、フィボナッチ・リトレースメントの76.4%となる103.67、戻り安値からは103.18、101.99がターゲットとなる。ただ、こういった位置は一旦買いとなり易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなることは変わらない。
一方上値は、既にそれ以前の安値となる104.94-105.04ゾーンが抑えると弱く、超えても105.53や105.75戻り高値、雲をしっかりと超えないとの上昇期待は薄い。106.11の戻り高値を超えて106.50のサイコロジカル、106.55の戻り高値を超えて106.95-107.05なども視野となるが、107.54や108.17の戻り高値を順次超えるまでは、完全なあく抜けは見えない。
デイ・トレードとしては、突っ込みは避けて、早期は104.34をストップに、買い場を探すも、105円前後が上値を抑えると利食い優先で、またこの位置の売りは、105円ミドルまで売り上がるつもりで、ストップは105.75越えとしたい。売りの場合のターゲットは、104円ミドルが支えると買い戻し優先で、また104.34を割れるケースも、104円が守るなら買いだが、104円を割れるなら止めるスタンス。ただ、こういった下落では、既に反発では、しっかりと利食っておきたい。
ポンドドル
- 予想レンジ: 1.3000~1.3200
- 基本戦略: 慎重に売り場探し
- 予想時間: 10:14 予想時レート:1.3139
下落を1.2676で維持して反発が、上値を押さえていた日足の雲を上抜ける展開。スロー・ストキャスティクスが下落傾向を示していたが、昨日の大きな上昇で反転していることは注意となるが、ただ、ブレグジット問題を睨んでも、まだまだ安心するのは、少し危険となりそう。
上値は、昨日の高値1.3177を超えて、1.3255-85にギャップ、1.3358-1.3403に戻り高値圏が視野となるが上抜けは不透明で、1.3482の高値からレジスタンス形成の可能性が残っている。あくまで1.3482や1.3513の上ヒゲを超えて、一定のあく抜け感となる。
一方下値は、昨日の安値1.2940や20日移動平均の1.2929が維持されると強い形。ただ、1.2863や1.2845を割れると1.2806-1.2837ゾーンが視野となるが、日足のサポートが控えている。一旦こういった位置も買いが入り易いが、ただし1.2752の戻り安値を維持出来ずに、1.2676や1.2648を割り込むと1.2435-1.2520ゾーンの戻り安値圏、1.2360や1.2252を割れると1.2200のサポートまで視野となるが、こういった位置は、引き続き買いが入り易い。リスクは1.2073の戻り安値割れとなる。
デイ・トレードの戦略としては、ここは慎重に売り場を探したい。まず昨日の高値をストップに、上げ渋りを確認して、売っても1.3177を超えるなら止める形から、ターゲットは、1.30ミドルが維持されると利食い優先。またストップをつけても、1.32、1.32ミドルから後半と売り上がって、ストップは1.3403越えで対応。この場合のターゲットは、1.3177の昨日の高値が維持されると利食い。割れても1.31の維持では利食い優先となる。また買いは、直近安値1.2940や1.2911をストップに、1.30前半から買い下がりだが、この場合の利食いは1.31が抑えると利食い優先となる。