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おはようございます。だいまんです。
2020年9月29日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、欧米株価の大幅反発を受けて、リスクオンの展開。NYダウは、ペロシ下院議長が、本日も予定されているムニューシン財務長官と協議を控えて、「追加経済対策に関して、合意できる」と述べたことで、一時548ドル高まで上昇した。
ドル円は105.27を安値に105.67まで反発、またラガルドECB総裁が、「ユーロ上昇はインフレ率を押し下げるだろう」、「ユーロの動きを極めて注意深く監視している」と述べたが、水準については言及はなく悪影響は限られた。
ユーロドルは、1.1623から1.1680まで上昇、ポンドドルは、ラムスデン英中銀副総裁が「マイナス金利をすぐに取り入れようとはしていない」と述べたことで、1.2763を安値に1.2931まで一時買い戻された。
一方クロス円では、ユーロ円は122.38から123.21、ポンド円は134.40から136.24まで反発した。
9月29日の注目材料
- 08:30 (日) 9月東京都区部消費者物価指数・除生鮮食料品 [前年同月比] (前回-0.3% 予想-0.3%)
- 08:50 (日) 日銀金融政策決定会合「主な意見」公表(9月16-17日開催分)
- 15:45 (仏) 9月消費者信頼感指数 (前回94 予想93)
- 17:30 (英) 8月消費者信用残高 (前回12億ポンド 予想15億ポンド)
- 17:30 (英) 8月マネーサプライM4 [前月比] (前回0.9%)
- 17:30 (英) 8月マネーサプライM4 [前年同月比] (前回13.5%)
- 17:30 (英) 8月住宅ローン承認件数 (前回6.63万件)
- 17:30 (英) 8月住宅ローン貸付額 (前回27億ポンド)
- 18:00 (ユーロ圏) 9月経済信頼感 (前回87.7 予想89.0)
- 18:00 (ユーロ圏) 9月消費者信頼感・確定値 (前回-13.9)
- 21:00 (独) 9月消費者物価指数・速報値 [前月比] (前回-0.1% 予想0.0%)
- 21:00 (独) 9月消費者物価指数・速報値 [前年同月比] (前回0.0% 予想0.0%)
- 21:15 (米) ウィリアムズNY連銀総裁講演
- 21:30 (加) 8月鉱工業製品価格 [前月比] (前回0.7%)
- 21:30 (加) 8月原料価格指数 [前月比] (前回3.0%)
- 21:30 (米) 8月卸売在庫・速報値 (前回-0.1%)
- 21:30 (米) 8月小売在庫・除自動車・速報値 (前回0.6%)
- 21:30 (米) 8月財貿易収支・速報値 (前回-793.2億ドル)
- 22:00 (米) 7月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 (前回225.13)
- 22:00 (米) 7月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 [前年同月比] (前回3.5% 予想3.6%)
- 22:30 (米) ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
- 23:00 (米) 9月コンファレンス・ボード消費者信頼感指数 (前回84.8 予想89.6)
- 23:00 (米) 9月ダラス連銀・サービス売上高指数 (前回1.5)
- 23:00 (米) 9月ダラス連銀・サービス部門信頼感指数 (前回4.7)
- 23:00 (英) ベイリー英中銀総裁講演
- 02:00 (米) ウィリアムズNY連銀総裁・バーチャルイベント参加
- 02:00 (米) クォ—ルズFRB副議長講演
- 第9回英欧FTA協議
- 米共和・民主両党大統領候補「第1回テレビ討論会」[オハイオ州クリーブランド](インディアナ州)
9月29日の相場見通し
昨晩は、米国の追加経済対策に対する合意期待感から、米国株価が大幅に反発したことで、リスクオンの展開となりました。
ただ、この問題は、11月の大統領選挙を控えて、最高裁判事の任命問題など共和党と民主党の軋轢は続いています。 悪いニュースや良いニュース次第で、株価が日替わりで動いていることは、注意しておきましょう。
その面では、本日開催されるトランプ大統領とバイデン氏の大統領候補の第1回テレビ討論会は大注目です。最初の1対1の対決となることで、市場の思惑を高めそうです。ただ、直近では、支持率に追い上げが見えるトランプ大統領の過去の所得税の支払いに関して、悪いニュースが飛び込んでいます。
討論会では、この問題が大きくクローズアップされる可能性が高いでしょう。 トランプ大統領は、フェイク・ニュースとして一笑していますが、この問題が今後大きくなってくるなら状況は厳しさを増しそうです。
一方老齢が懸念されるバイデン候補が、トランプ大統領の雄弁に、うまく対応できなかった場合、現在支持率が上回っているバイデン氏に、失望も出易いでしょう。まだまだ今後2回討論会が開催される予定ですので不透明ですが、討論会後の株価の反応、支持率の動向には、大きな注目が集まりそうです。
経済指標としては、日本の9月東京都区部消費者物価指数や日銀金融政策決定会合の主な意見の公表、英8月消費者信用残高と住宅ローン承認件数・貸付額、ユーロ圏では、9月経済信頼感・消費者信頼感と独9月消費者物価指数の速報値、米国では、8月卸売・小売在庫の速報値、8月財貿易収支、7月S&P/ケース・シラー住宅価格指数、9月コンファレンス・ボードの消費者信頼感指数とダラス連銀・サービス部門信頼感指数などが発表されます。
引き続き経済指標に対する市場の関心度が低下していることで、結果に対する反応はあまりなさそうです。
要人発言の機会も多いですが、昨晩のラムスデン英中銀副総裁が、マイナス金利導入関して否定的な発言をしたことで、ポンド相場の買い戻しにつながっていますが、本日ベイリー英中銀総裁も、同様の発言を繰り返すか、大きな注目となりそうです。
また、第9回の英欧FTA協議が始まっています。ジョンソン首相が、新英国内法を提案したことで、混迷が更に強まっていますが、今週の欧州連合首脳会議を控えて、不協和音が伝わってくるなら、欧州通貨の波乱が続きそうですので、注意しておきましょう。
9月29日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ユーロポンド
- 予想レンジ: 0.9000~0.9100
- 基本戦略: 戻り売り
- 予想時間: 09:27 予想レート:0.9073
ユーロポンド相場は、0.8866を下値に反発が、0.9292でCapされて、このレンジの推移となっており、次のブレイクキーとなる。
一応スロー・ストキャスティクスが、まだ下落傾向を続けていること。月末でユーロポンド相場に一定のフローの動きが入るので、今日明日の動きは注目したい。
ただ、上値は0.9292と0.9220で形成されたレジスタンスとなる0.92手前が上値を抑えると弱い状況が続きそう。あくまでこういった位置を超えて、0.94方向への上昇期待だが、0.9498の高値を前に、上抜けは不透明となる。
一方下値は0.9025の日足の雲が支えると堅調が続くが、割り込むと0.8962から0.9000ゾーン、更に0.8900-0.8926ゾーンが視野となるが、維持では良いが、0.8866を割り込むと、0.8800前後のサイコロジカル、0.8671の戻り安値を割れると相場が崩れ、0.8600までターゲットとなるので注意しておきたい。
デイ・トレードの戦略としては、早期には0.9120をストップに、この手前を売るか、思い切るなら0.9220をストップに0.9160、0.9180方向への上昇まで順次売り場を探したい。ターゲットは0.9025が維持されると買い戻しも、割れるなら0.90前後、0.88ミドルと利食いを優先したい。
ユーロ円
- 予想レンジ: 122.00~123.80
- 基本戦略: 戻りを待って売り狙い
- 予想時間:10:09 予想時レート: 123.09
反発を127.08で抑えて、日足の雲を割り込む下落となっている。
ただ、現状は不透明に122.38から更に下落は進んでいない。フィボナッチ・リトレースメントの61.8%となる122.25が支えている可能性はあるが、未だスロー・ストキャスティクスに下げ止まり感は見えず、しっかりと割り込むならサイコロジカルな122円、次の戻り安値圏の下限となる121.84、121.48の戻り安値を割れるとフィボナッチ・リトレースメントの50%と絡めて、120.81や120.27、サイコロジカルな120円までターゲットとなるが、こういった下落では買い狙いも検討されそうだ。
一方上値は、既に日足の基準線となる124.73から125.02の戻り高値にレジスタンスが控え、こういったCapでは弱く、超えても今後126円まで切り上がりを見せる雲の上限が抑える可能性がありそう。あくまで126.47や127.08の戻り高値を超えて、130円方向への上昇期待となる。
従って、デイ・トレードの戦略としては、突っ込みは避けたいが、124.31の戻り高値をストップに、123円ミドルから124円まで売り場を探して、ターゲットは、122.50-80ゾーンが維持されると利食い優先となる。また、もし、122.38の安値を割れても、122円前後ではしっかりと利食っておきたい。
またこの位置の買いは維持を確認しながら121円後半を買い下がって、ストップを121.48としたい。ターゲットは、ただ、こういった下落では、122円ミドル、122.20-30が抑えるならしっかりと利食っておきたい。