米長期金利も結局は保合【2021年11月18日】

米長期金利も結局は保合【2021年11月18日】

おはようございます。だいまんです。

2021年11月18日の相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、直近買われたドルに巻き戻しが優勢となった。米10月住宅着工件数が予想を下回った一方、建設許可件数が予想を上回り、影響は限定されたが、米10年物国債利回りが1.647%まで上昇後、1.589%まで低下し、NY株価3指数が軟調な展開となったことが、リスク回避的な動きを誘った。

ドル円は、113.94まで下落、ユーロドルは、1.3332まで反発、ポンドドルは、英10月消費者物価指数が予想を上回ったことで、英中銀の12月利上げが現実味を帯びたこともあって、1.3497まで値を回復した。

一方クロス円では、ユーロ円が129.05、ポンド円が153.74、オージー円は82.82、NZD円が79.72まで下落、カナダ円は、加10月消費者物価指数が、予想比変化はなく、90.35まで売りに押された。

11月18日の注目材料

  • 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対外中長期債] (前回1兆2898億円)
  • 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対内株式] (前回1470億円)
  • 11:00 (NZ) 第4四半期RBNインフレ期待 (前回–)
  • 14:35 (豪) エリス豪中銀総裁補講演
  • 16:00 (スイス) 10月貿易収支 (前回5052百万CHF)
  • 16:30 (スイス) 第3四半期鉱工業生産 [前年同期比] (前回15.7% 予想9.8%)
  • 18:30 (ユーロ圏) センテノ・ポルトガル中銀総裁・クレディ・スイスのオンラインイベント参加
  • 20:00 (トルコ) トルコ中銀・政策金利公表 (現行16.00% 予想15.00%)
  • 20:00 (トルコ) トルコ中銀・後期流動性貸出金利公表 (現行20.5%)
  • 20:00 (トルコ) トルコ中銀・翌日物貸出金利公表 (現行17.5%)
  • 22:00 (南ア) 南アフリカ準備銀行・政策金利公表 (現行3.50% 予想3.50%)
  • 22:00 (米) ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
  • 22:30 (加) 9月対内証券投資額 (前回263.0億加ドル)
  • 22:30 (加) 9月対外証券投資額 (前回151.7億加ドル)
  • 22:30 (米) 週間新規失業保険申請件数 (前回26.7万件 予想26.0万件)
  • 22:30 (米) 週間失業保険継続受給者数 (前回216.0万人)
  • 22:30 (米) 11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 (前回23.8 予想24.0)
  • 23:30 (米) ウィリアムズNY連銀総裁・イベント参加
  • 00:00 (米) 10月景気先行指標総合指数 [前月比] (前回0.2% 予想0.8%)
  • 01:00 (米) 11月カンザスシティー連銀総合指数 (前回31)
  • 01:00 (米) 11月カンザスシティー連銀製造業活動指数 (前回25)
  • 27:00 (米) 米財務省インフレ指数連動10年物国債入札
  • 04:00 (米) エバンズ・シカゴ連銀総裁講演
  • 05:30 (米) デイリー・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • IMF専務理事・討論会参加
  • 米加メキシコ首脳会談
  • 加ユーコン準州選挙

11月18日の相場見通し

昨晩は、直近のドルに巻き戻しが優勢となりました。ただ、未だ米長期金利は高止まりを続けています。ドルの下値の堅い状況は続きそうです。

金融政策としては、トルコ中銀と南アフリカ準備銀行が、政策金利を公表します。南ア中銀は据え置きが想定されていますので、サプライズ的な利上げが無い限り、影響は見えないでしょう。問題はトルコ中銀ですが、連続利下げが想定されており、既に大分売り込まれています。想定の範囲の利下げ幅なら、買い戻しも入りそうですが、利下げ幅が想定より大きくなるケースや声明で、更なる利下げの可能性が示唆されると更にトルコリラの圧迫要因となりそうです。

経済指標としては、スイス10月貿易収支と第3四半期鉱工業生産、米国の週間新規失業保険申請件数、11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、10月景気先行指標総合指数と11月カンザスシティー連銀総合指数などが発表されます。

注目は米国の指標となりますが、週間新規失業保険申請件数は、人手不足もあって、強い結果がドルを支える可能性に注目ですが、一方でセンチメント指標は、ミシガン大消費者信頼感指数が10年ぶりの弱い結果となるも、NY連銀製造業指数は、予想を大幅に上回るように、まちまちの結果となっています。本日の指標もまだら模様となるなら、影響は大きく見えないかもしれません。

また、IMF専務理事やFRB要人など本日も要人発言の機会が多いようですが、サプライズが無ければ、影響は限定されそうです。本日も米長期金利の動向が、相場の変動要因とみて対応しましょう。

11月18日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

NZDドル

  • 予想レンジ:0.6950~0.7060
  • 基本戦略: 慎重な押し目買いから吹き値売り
  • 予想時間:07:46 予想時レート: 0.7000

下値を0.6806や0.6854で支えて、上値も0.7171や0.7219でCapされて、総じて揉みも気味のアセンディング・チャンネルを形成する形。この上下のチャンネルの次のブレイクが相場の焦点となる。

上値は、0.7082の戻り高値で転換線や基準線と絡む位置が抑えると弱く、超えても0.7134にレジスタンス、0.7175-85,0.7198-07の戻り高値が抑えると上昇もおぼつかない。0.7219の戻り高値を越えて0.7234-43,0.7272-95の戻り高値圏が視野となるが、上方チャンネルが控え上値追い出来ない。0.7317の戻り高値を越えて、0.7360-86の窓の上限が視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで0.7465を超えて、0.7525の戻り高値まで視野となるが、上抜けは不透明だが、2017年7月の高値0.7559まで超えると0.7625-45、0.7890-0.8036までターゲットとなる。

一方下値は、0.6981の直近安値で、雲の位置が支えると堅調も、割れると0.6988から0.6955の窓、0.6877-0.6912の戻り安値圏で、サポートの位置まで視野となるが、買いが入り易い。ただし、0.6854や0.6806のダブル・ボトムを維持出来ずに、0.6800のサイコロジカルまでしっかりと割れると、0.6752-82まで視野となるが、それ以前の高値圏が、下値を支えると良いが、割れて0.6680、0.6590、更に0.6547-54、0.6512や0.6490の安値まで順次割れると0.6382-86から過去の高値となる0.6177ゾーンまで視野となる。維持は不透明も、0.5920や0.5844を割れると相場が大きく崩れる可能性に注意したい。

従ってデイの戦略としては、日足の雲が維持されると突っ込み売りは出来ず、早期はこの0.6981の安値を睨んで買いからの戦略。できれば0.69ミドルまで買い下がりの余裕を持って対応となるが、この場合のストップは、0.69割れ。ターゲットは、07040-70が抑えると利食いで、またこの位置のストップは0.7082越え。この売りのターゲットは、0.70前後では利食っておきたい。また0.7082を越えるケースでは、0.7100-50ゾーンを売り上がって、ストップは0.7178越え。この売りの場合ターゲットは、0.7070-80が維持されると利食いとなる。 
米長期金利も結局は保合【2021年11月18日】

スイス円

  • 予想レンジ:122.50~123.50
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:07:29 予想時レート: 122.90

下落を117.54で維持して、125.51まで上値を拡大も、更なる展開となっていない。スロー・ストキャスティクスが反転上昇に転じており、一定の上値トライとなるか注目される。

上値は、転換線と絡む123.64-95,基準線と絡む124.50-75が抑えるとレジスタンスが有効。125.22や125.51の戻り高値を越えて、月足からは125.91の戻り高値、超えるとポイント薄くなるが、126-130円までのサイコロジカルな位置、131.37の戻り高値が順次視野となるが、134.59の上ヒゲを前に、上値追いは不透明となる。

一方下値は、122.80の現状の安値維持では良いが、122.48の戻り安値を割れると121.94から120.95-10の窓で、雲上下限と絡む位置、119.75-120.14の戻り安値圏、119.20の戻り安値が視野となるが、維持では良いが、119.02の戻り安値を割れると、117.82-118.38の戻り安値圏まで視野となる。維持では更に突っ込み売りは出来ないが、117.51―54の戻り安値を割れると調整が深まり、116.82-93,116.42の戻り安値まで視野となるが維持は不透明も、115.91-116.09の戻り安値圏まで割れると相場が崩れ気味となり、115.64まで割れると、114.56-68や114.16-22までポイントが薄くなる。また113.77や113.28の戻り安値を割れると、相場は崩れ気味となり112.96-113.02、112.43-67なども視野となるが、更に112円を荒れると110円方向への調整リスクとなる。

デイの戦略としては、追いかけて売るのは厳しいが、反発では売場探し。まず、123.20-40ゾーンは、抑えることを確認にして売ってもストップは123.52越え、超えるケースからは、123.70-124.00までの反発での売り直し。このストップは124.52越えで、ターゲットは、122.80の現状の安値の維持では買い戻しで、割れても122.50前後では利食いを優先したい。

米長期金利も結局は保合【2021年11月18日】