米経済指標の発表もなく、週末要因だけか?【2021年11月19日】

米経済指標の発表もなく、週末要因だけか?【2021年11月19日】

おはようございます。だいまんです。

2021年11月19日の相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、まちまちの展開。米週間新規失業保険申請件数が、予想を上回ったが、良好な結果が続いており、11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や10月景気先行指標総合指数が強い結果となり、ドル買いが見えるも米長期金利が上げ渋ったことで、買いは限定された。米10年物国債利回りは、1.613%まで上昇後、1.573%まで低下。NY株価3指数は、ナスダック総合指数やS&Pがプラス圏を回復も、ダウ平均はマイナス圏の推移に留まった。

ドル円は、一時114.48まで上昇、ユーロドルは、1.1374まで買い戻され、ポンドドルは、1.3514を高値に1.3464まで一時下落したが、その後はこのレンジでの推移となった。

一方クロス円では、ユーロ円が129.92まで反発、ポンド円は153.86から154.28で揉み合い、オージー円は83.27から82.84、NZD円は80.54から80.11、カナダ円は90.74から90.33のレンジでの推移に留まった。

11月19日の注目材料

  • インド市場休場(シーク教ナナック生誕日)
  • 08:30 (日) 10月全国消費者物価指数 [前年同月比] (前回0.2% 予想0.1%)
  • 08:30 (日) 10月全国消費者物価指数・除生鮮食料品 [前年同月比] (前回0.1% 予想0.1%)
  • 08:30 (日) 10月全国消費者物価指数・除生鮮食料品 [前年同月比] (前回-0.5% 予想-0.7%)
  • 09:01 (英) 11月GFK消費者信頼感調査 (前回-17 予想-18)
  • 16:00 (独) 10月生産者物価指数 [前月比] (前回2.3% 予想1.9%)
  • 16:00 (独) 10月生産者物価指数 [前年比] (前回14.2%)
  • 16:00 (英) 10月小売売上高 [前月比] (前回-0.2% 予想0.5%)
  • 16:00 (英) 10月小売売上高 [前年同月比] (前回-1.3% 予想-1.9%)
  • 16:00 (英) 10月小売売上高・除自動車 [前月比] (前回-0.6% 予想0.6%)
  • 16:00 (英) 10月小売売上高・除自動車 [前年同月比] (前回-2.6% 予想-2.8%)
  • 17:30 (ユーロ圏) ラガルドECB総裁講演
  • 18:00 (ユーロ圏) 9月経常収支・季調済 (前回134億ユーロ)
  • 18:00 (ユーロ圏) 9月経常収支・季調前 (前回176億ユーロ)
  • 21:00 (英) ヒュー・ピル英中銀チーフエコノミスト講演
  • 22:30 (加) 9月小売売上高 [前月比] (前回2.1% 予想-1.9%)
  • 22:30 (加) 9月小売売上高・除自動車 [前月比] (前回2.8% 予想-0.8%)
  • 22:30 (加) 10月新築住宅価格指数 (前回0.4%)
  • 00:45 (米) ウォラーFRB理事講演「経済見通し」
  • 02:15 (米) クラリダFRB副議長講演(サンフランシスコ連銀イベント)

11月19日の相場見通し

昨晩の海外市場は、総じてまちまちの動きに留まりました。ユーロの反発も、あくまで買い戻し出ただけで、本格的な下げ止まりかは不透明です。更に上昇しても、週末を考えるとやれやれの売りが出易いでしょう。

経済指標としては、日本の10月全国消費者物価指数、英国では、11月GFK消費者信頼感調査と10月小売売上高、独10月生産者物価指数、ユーロ圏9月経常収支、加9月小売売上高と10月新築住宅価格指数などが発表されます。

注目度の高い指標はありませんが、英国やカナダの指標に強い結果見えた場合、利上げの思惑が高まりそうです。ただ、ポンドやカナダドル相場には、一定の期待感が既に織り込まれており、強い結果での動きも限定されそうです。逆にサプライズは、弱い結果となるので注意しておきましょう。

また要人発言も多いですが、サプライズが無ければ、相場の反応はなさそうです。本日は、米経済指標の発表がなく、米長期金利に動きが見えるか不透明ですが、引き続き米長期金利に、振られる相場展開が続きそうです。

11月19日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

ドルカナダ

  • 予想レンジ:1.2550~1.2650
  • 基本戦略: 売り狙いから押し目買い
  • 予想時間:07:10 予想時レート: 1.2604

反発が1.2950や1.2896でダブル・トップ的にCapされて、下落が1.2288まで拡大も、現状はこれを維持して反発的。また、スロー・ストキャスティクスが、反転上昇しており、一旦下値を支えるか注目されるが、ただ、上値は、トリプル・トップ形成の可能性が高く、戻りでは売りが出易い状況が続きそうだ。

上値は、1.2648の戻り高値に日足の雲の上限(1,2652)が控えており、抑えると上値追い出来ない。1.2739の戻り高値を越えて1.2763-96、1.2826-48の戻り高値圏が視野となるが、順次売りが出易い。あくまで1.2896や1.2950-58のダブル・トップ的な上髭を超えて、それ以前の安値となる1.2995、1.3040、1.3092-1.3138が視野となる。更に1.3173-78の戻り高値を超えて、1.3300のサイコロジカルが視野となるが、売りが出易い。あくまで1.3391や1.3421の戻り高値を超えて、下落トレンドは終了する見通し。

一方下値は、1.2541の戻り安値維持では強いが、割れると1.2470-93の戻り安値で、転換線や基準線と絡む位置、1.2328-87の戻り安値の維持では、サポート形成から良いが、1.2300や1.2288の直近安値を割れると、1.2252-72から1.2204の窓まで視野となるが、こういった位置は一種のネック・ラインとなっており、一旦買いが入り易い。ただし、維持出来ない場合、1.2130-88,1.2030-80ゾーンなども視野となるが、不透明な位置で、維持できると更に突っ込み売りは出来ないが、1.2007-13のダブル・ボトムをしっかりと割り込むと月足のフィボナッチ・リトレースメント(0.9059~1.4690)の50%となる1.1875、サイコロジカル的に強い1.15まで視野となる。

デイの戦略としては、上値追いは出来ず、1.26ミドルが抑えることを確認して、売り目線から、ストップは1.2655越えなどで対応。ターゲットは、1.2575-90の維持では利食いも、割れてくれるなら、1.2550前後の維持では利食っておきたい。また買いは1.25方向への調整で買い下がって、ストップは1.2493割れ。このターゲットは、1.2590-00や1.2620-30が抑えると利食いを優先したい。
米経済指標の発表もなく、週末要因だけか?【2021年11月19日】

ポンド円

  • 予想レンジ:153.00~154.50
  • 基本戦略: 押し目買い
  • 予想時間:07:27 予想時レート: 154.25

下値を148.46や148.96を維持して、月足の雲の上限を超えて、上昇が158.22まで大きく反発も、現状は上値を抑えられて調整的。スロー・ストキャスティクスも買われ過ぎから反転下落気味で、戻りではやれやれの売りが出易い状況は続きそうだ。

上値は、154.75の戻り高値、基準線の155.30が抑えると弱く、超えても156.26-50,157.11-157.28の戻り高値圏が押さえるとレジスタンスが有効となる。超えても157.67-00の戻り高値圏の上抜けは不透明。あくまで158.22の高値を越えるとポイントが薄くなり、月足の戻り高値からは、160.65-163.89などが視野となるが、この位置は、195.89の高値を基準とした月足のH&Sのショルダーのトップ圏であり、195.89から124.85への下落のフィボナッチ・リトレースメントの50%=160.37と重なる位置で、上値は抑えられ易い。ただ、しっかりと超えると175.01-177.35、186.34-188.80、195.27などが順次ターゲットとなるが、195.89の2015年6月の高値を前に、上抜けは不透明となる

一方下値は、152.98から153.55,152.63の戻り安値で、転換線や雲の上下限の維持では堅調が続くが、152.35の直近安値を割れると151.90-152.17の戻り安値圏、150.18-151.04の戻り安値圏が視野となるが、雲やサポートが控えており、買いが入り易い。ただし、149.23や148.96の戻り安値を維持出来ずに、148.46の直近安値を割れると相場が崩れ、148.12、147.29-41まで割れると146.36-56,145.22の戻り安値を割れると144.04-50、142.85、142.20まで視野となるが、維持は不透明も維持できない場合141.08-29、140.76、140.35-37などが視野となる。また139.48-52を割れると138.00-33の戻り安値圏、136.80-97の下ヒゲまで割れると相場は崩れ、134.88-135.72の戻り安値圏までターゲットとなる。ただこの下方ブレイクが、一気に実現するかは不透明も134.41まで割れると133.62-84の戻り安値圏、133.05や132.95の戻り安値割れると相場は更に崩れ気味となり、132円のサイコロジカル、131.78の安値まで割れると130円までターゲットとなる。

従ってデイの戦略としては、上値追いは避けて、あくまで押し目待ちの買い狙い。早期は、153.30-50が抑えるなら売っても、ストップは154.75越え。ターゲットは、152.50-70ゾーンが維持されると利食い。またこの位置の買いは、維持を確認して対応となるが、割れるなら止めておきたい。できれば153.00-30,152.60-00と買い下がって、ストップは152.36割れ。ターゲットは、153.50-70が逆に上値を抑えると利食いで、超えても154.30-50が抑えるしっかりと利食っておきたい。 

米経済指標の発表もなく、週末要因だけか?【2021年11月19日】