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こんにちは。鈴木郁雄です。
今週の為替相場予測です。
目次
【2021年8月02日週】概況・展望
米FOMCのハト派的な見解に終始していたが、その後のパウエルFRB議長の定例記者会見で、テーパリングの開始時期は今後のデータ次第と慎重姿勢を示している。ただ、利上げを検討する段階ではないといった側面を強調しており、対主要通貨でドル売りが活発化しつつある。その中、ファンダメンタルズ的には日米金融政策の格差を背景としたドル高・円安圧力、そして、テーパリングの開始時期が論議されている米国と比べて、金融緩和脱却の出口戦略が見えない日本との政策方針の相違がある為、ドルを拙速的に売り下がる外部環境には至っておらず、当面、ドルの更なる下落局面では買い戻しに転じることが得策であろう。
【2021年8月02日週】注目経済指標
今週は2日に予定されている米7月ISM製造業景況指数や、4日の米7月ISM非製造業景況指数にも注目が集まるが、米政策金利動向を見極めるためにも、週末の米7月雇用統計の動向に注目せざるを得ない。ただ、パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見で雇用が進展に程遠いと述べている関係上、今年いっぱいは現状の金融政策委にとどまる公算が高いだろう。その中、8月後半に開催されるジャクソンホール会議でテーパリングを織り込む可能性も捨てきれず、一気にドル高い発展するとの見解もすくなくない。
注目指標
- 02日(月)カナダ休場
- 独6月小売売上高指数(前月比)2.0%←4.2%
- 欧7月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 62.6←62.6
- 米7月ISM製造業景況指数 60.8←60.6
- 03日(火)豪準備銀行 政策金利発表 0.10%←0.10%
- 米6月製造業新規受注(前月比) 1.0%←1.7%
- 04日(水)米7月ADP雇用統計(前月比) 65.0万人←69.2万人
- 米7月ISM非製造業景況指数(総合) 60.5←60.1
- 05日(木)英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
- イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表 0.10%←0.10%
- 06日(金)米雇用統計 7月失業率 5.7%←5.9%
- 7月平均時給(前月比) 0.3%←0.3%
- 7月非農業部門雇用者数変化(前月比) 88.8万人←85.0万人
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
各通貨ペア動向
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.0730
- 現状乖離幅 0.0811→0.0744
先週の弱めの売りシグナル110.55円から下落に転じており、今週は利益確定買いを伴い、様子見ドル円109.70円が点灯している。
★様子見(ドル円109.70円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 21.50円
- 現状乖離幅 19.60→20.50円
先週の強めの買いシグナル1.1773から上昇に転じており、今週は弱めの買いシグナル1.1873が点灯している。
★売りターゲット(1.1950)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 27.25円
- 現状乖離幅 29.15→29.10円
先週の強めの買いシグナル0.7363から若干下落しており、今週は通常の買いシグナル0.7347が点灯している。
★売りターゲット(0,7450)
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 42.25円
- 現状乖離幅 41.45→42.90円
先週の買いシグナル1.3749から上昇を速めており、今週は利益確定買いを伴い、弱めの売りシグナル1.3911が点灯している。
★買いターゲット(1.3850)
本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。売買シグナルは添付のチャートを参照してください。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。