円の買い戻しが続くか?【2021年8月3日】

円の買い戻しが続くか?【2021年8月3日】

おはようございます。だいまんです。

2021年8月3日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、英欧の長期金利や米長期金利の低下を受けて、クロス中心に円の買い戻しが優勢となった。独30年物国債利回りが、2月以来約半年ぶりにマイナスとなったこと、米7月ISM製造業景気指数が、上昇するとの見通しに反して予想を下回ったことを受けて、米10年物国債利回りも、1.151%まで低下した。一方NY株価3指数は、まちまちの推移となり、影響は限定されたが、景気減速懸念が上値を抑えた。

ドル円は109.19まで下落、ユーロドルは1.1897を高値に1.1865、ポンドドルも1.3933から1.3876まで売りに押された。

一方クロス円では、ユーロ円が130.42を高値に129.60、ポンド円も152.86から151.54まで下落、オージー円は80.77から80.34の狭いレンジで推移、NZD円は76.63から76.06、カナダ円は88.08から87.27まで値を下げた。

8月3日の注目材料

  • 08:30 (日) 7月東京都区部消費者物価指数・除生鮮食料品 [前年同月比] (前回0.0% 予想0.0%)
  • 08:50 (日) 7月マネタリーベース [前年同月比] (前回19.1%)
  • 10:30 (豪) 6月住宅建設許可件数 [前月比] (前回-7.1% 予想-4.5%)
  • 10:30 (豪) 6月民間住宅着工許可件数 (前回-10.3%)
  • 10:30 (豪) 6月居住用住宅ローン [前月比] (前回1.9%)
  • 10:30 (豪) 6月投資用住宅ローン [前月比] (前回13.3%)
  • 13:30 (豪) 豪準備銀行・政策金利公表 (現行0.10% 予想0.10%)
  • 16:00 (スイス) 7月スイスSECO消費者信頼感指数 (前回-7.1 予想-5.3)
  • 18:00 (ユーロ圏) 6月卸売物価指数 [前月比] (前回1.3% 予想1.4%)
  • 18:00 (ユーロ圏) 6月卸売物価指数 [前年同月比] (前回9.6% 予想10.3%)
  • 23:00 (米) 6月製造業新規受注 [前月比] (前回1.7% 予想1.0%)
  • 23:00 (米) 6月製造業新規受注・除輸送機器 [前月比] (前回0.7%)
  • 23:00 (米) 6月耐久財受注・改定値 [前月比] (前回3.2%)
  • 23:00 (米) 6月耐久財受注/除輸送機器・改定値 [前月比] (前回0.5%)
  • 03:00 (米) ボウマンFRB理事「FRB会議で開会の挨拶」

8月3日の相場見通し

昨晩は、英欧米の長期金利の低下を受けて、円の買い戻しが優勢となりました。ただ、総じて揉み合い相場から逸脱する展開となっていません。この長期金利の低下の要因が不透明で、本日も続くかは分かりませんが、新型コロナウイルスの変異株に対する懸念か、さもなくば、本格的な夏休み入りで、ポジション調整の動きが強まったのか、今日もこの状況が続くのか注目して対応しましょう。

金融政策として、豪準備銀行の政策金利の公表が予定されています。政策金利自体は据え置きが前提ですが、テーパリングに関して一定のアナウンスがあるか注目となりそうです。ただ、RBA自体は、未だ2024年まで利上げをしないと慎重姿勢と続けています。変異株に対する懸念もあって、もし、声明などがハト派と判断された場合、失望の動きが広がることは、注意しておきましょう。

経済指標としては、日本の7月東京都区部消費者物価指数、豪6月住宅建設許可件数・民間住宅着工許可件数と6月居住用・投資用住宅ローン、スイスの7月SECO消費者信頼感指数、ユーロ圏6月卸売物価指数、米6月製造業新規受注と耐久財受注・改定値などが発表されます。

あまり重要な指標はなく、豪州の指標もRBAの政策金利の発表を控えていて、影響は少なそうです。
そうなると今日は大きな材料もなく、株価や長期金利の動き次第の相場展開となりそうです。ただ、円の堅調な動きが続きそうなことは、留意して対応しましょう。

8月3日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

NZドル・ドル

  • 予想レンジ:0.6920~0.7020
  • 基本戦略: 逆張り
  • 予想時間:07:36 予想時レート:0.6678

上昇が月足の雲の上限を超えて0.7465まで一時拡大も、これをトップに、その後は調整が、0.6882まで拡大も、現状はこの位置を維持している。

下値は、スロー・ストキャスティクスの反転もあって、0.6947の転換線を絡む位置、0.6895-00などの維持では良いが、0.6882や0.6876を割れてしまうと、0.6782-0.6838まで視野となるが、それ以前の高値圏が、下値を支えると良いが、0.6752を割れると0.6680、0.6590を維持できずに、更に0.6547-54、0.6512や0.6490の安値まで順次割れると0.6382-86から過去の高値となる0.6177ゾーンまで視野となるが、長期サポートからは、買い位置となる。このリスクは、0.5920や0.5844割れとなる。

一方上値は、0.7022-62の戻り高値や雲の下限が抑えると弱く、0.7106を越えても、0.7120に雲の上限、0.7155-60、0.7210-43,0.7272-95の戻り高値と売りが出易い。0.7317の戻り高値を越えて、0.7360-86の窓の上限が視野となるが、抑えると上値追い出来ない。あくまで0.7465を超えて、0.7525の戻り高値まで視野となるが、上抜けは不透明だが、2017年7月の高値0.7559まで超えると0.7625-45、0.7890-0.8036までターゲットとなる。

従ってデイの戦略としては、一旦逆張り的な戦略で、下値は、60分足のサポートとなる0.6910-40ゾーンへの調整では買って、ストップは0.6882割れ。ターゲットは、0.7000や超えても、0.7020-50ゾーンでは利食い優先で、こういった位置の売りは、0.71方向まで売り上がって、ストップは0.7106となる。この売りおのターゲットは、0.6940-60ゾーンが維持されると利食っておきたい。

円の買い戻しが続くか?【2021年8月3日】

豪ドル円

  • 予想レンジ:80.00~81.00
  • 基本戦略:戻り売り
  • 予想時間:07:44 予想時レート: 80.55

上昇が85.81でCapされて、調整が月足の雲の下限を若干割り込んで79.84まで拡大も、現状はこれを維持する形。スロー・ストキャスティクスも反転上昇となっており、一旦良い位置まで下落した可能性はあるが、ただ、戻りではやれやれの売りが出易い。

下値は、79.84の安値を前に、80.09-34が維持できれば良いが、79.84を割れると79.54-80.05、79.21の戻り安値まで割れると78.35-99、77.50-89,76.46-77.12,75.73-76.09なども視野となるが、75.41の安値まで割れると74.57-75.08の戻り安値圏、73.62-74.08まで視野となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ない。このリスクは73.14を維持出来ずに、72.54の安値まで割れるケースで、その場合過去の揉み合いゾーンとなる67.30-70.18ゾーンまで視野となるが、フィボナッチ・リトレースメントや日足のサポートと合わせても良い位置となる。リスクはこれを維持できないケースだが、それでも64.41、62.76の戻り安値を割れるような調整は、現状あまり想定していない。

一方上値は、81.09-52の戻り高値が抑えると弱く、81.67の戻り高値を越えても、基準線と絡む81.95-82.54では売りが出易い。82.83-86の戻り高値を越えて、83.35の戻り高値、84円前後のレジスタンスや雲が視野となるが、抑えると上値追い出来ない。84.20や84.36上ヒゲを超えても84.42-82、84.94-85.06の戻り高値圏の上抜けは不透明。あくまで85.19や85.29-45の戻り高値圏の上抜けから、85.81の直近高値を越えて、サイコロジカルや86円や87円、月足からは、87.20の窓の下限、88.12や89.08の戻り高値が視野となるが、90.30の2017年の高値越えは不透明となる。

従ってデイの戦略としては、突っ込み売りは出来ないが、反発では売りを検討する形。上値は、81円前後から売り上がって、ストップは81.66越え。ターゲットは80円前後の維持では利食い優先となる。また81.66を越えても、82円や82.50は売り直しで、このストップは82.83越えとなるが、この売りのターゲットは81.36-66ゾーンが下支えすると利食いとなる。

また買い戦略は、80円が維持されること確認できれば検討したいが、ストップは79.85割れ。またターゲットは81が抑えると利食いとなるが、もし、割れるケースでは、78円ミドル程度までの調整の可能性があり、こういった位置まで待つのが得策となりそうだ。 

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