ドルの上昇は一服か【YEN蔵のFX相場分析】

今週 為替相場振り返り

こんにちは、YEN蔵です。

今週の為替相場振り返りです。

今週(9月27日週)の振り返り

米長期金利の上昇でドルが上昇

22日のFOMCを受けて市場はタカ派的なスタンスに傾きました。先週も書きましたが翌23日には多くの中央銀行の金融政策発表があり、ノルウェー中銀は利上げをしました。

米10年債利回りは1.3%ぐらいでしたがFOMC後に上昇を続け29日には1.56%まで上昇しました。米長期金利が上昇するとドルインデックスは92.50付近を底に上昇し今年の高値である93.80付近を上抜けして30日には94.50付近まで上昇しました。

さすがに急激な金利の上昇とドル高は29~30日に一服しました。

中国不動産大手恒大のデフォルトの問題、米国の債務上限問題などで株式市場が不安定になると債券に資金が向かったり、円高傾向になる局面もありました。

月末の動きも影響を与えた

今回月末に当たる9月30日は月末、四半期末、日本企業にとっては半期末でもありました。カレンダーの節目が重なった日でした。

このような日には大手機関投資家の資金移動などが起こる可能性が高い日です。ここまで株価が上昇していたので、年金などの運用では資金のリバランスが行われたようです。株価が上昇してポートフォリオに占める株のウェートが高まると、増えた株式を売って相対的に減少した債券に資金を振り向けるオペレーションをリバランスと呼びます。30日には米国株は3指数揃って下落しました。そして債券利回りが低下(債券が買われた)となりました。おそらくリバランスが行われたのだろうという市場の動きになりました。

債券が買われて米10年債や米2年債の利回りが低下したことで、ドルの上昇も一服しました。

米国の会計年度は10月1日から9月30日です。昨日は米会計年度の最終日に当たりました。しかし米国では新年度の予算が決まらず、そうなると政府機関の閉鎖や米国債の利払いや償還ができずに米国がデフォルトに陥る可能性もあります。そのことが米国株の下落を促した面もありましたが、昨日はなんとかつなぎ予算が議会を通過して政府機関閉鎖のリスクは遠のきました。

また昨日の深夜0時は月末のロンドンフィキシングがあり、ここではドル売りが出た模様で0時前後に111.80から111.40に短期間に下落しました。

このように昨日は様々な資金の需給が重なり市場を動かす要因になりました。

ドル円に注目

ここまでドルの上昇、特にドル円の上昇は急ピッチでした。112円でいったん止められましたが、米長期金利の上昇が続けばドルは堅調に推移すると予想します。ドル円は7月以降110.70~80円付近がレジスタンスとなっていました。短期的にはこの110.70~80がサポートできるかどうかがポイントになります。このレベルが下抜けした場合は一目均衡表の基準線、転換線が110.60,25日移動平均線が110.40,一目均衡表の雲上限が110.20、75日移動平均線が110.00付近に位置しています。

110円台前半には多くのポイントが位置しており110円が維持できるかどうかが短期的には重要なポイントになります。

110円が維持できれば110~112円のレンジ、112.円台中盤を上抜けできれば114円付近への上昇と予想します。

ドル円 チャート

チャートはドル円の 日足、25日、75日、250日移動平均線(EMA)、一目均衡表、RSI、スローストキャスティックス、DMI、MACDです。