今週も米長期金利と株価睨み【2021年10月11日】

今週も米長期金利と株価睨み【2021年10月11日】

おはようございます。だいまんです。

2021年10月11日の相場分析です。

昨日のマーケット

金曜日の海外市場は、米9月非農業部門雇用者数が、+19.4万人と予想の+50万人を大幅に下回ったことで、一時ドル売りが出るも、過去分が上方修正されたこと、失業率が4.8%と予想の5.1%より強い結果となったことで、11月のテーパリング発表は変わらないとの見方から、米10年物国債利回りが、1.617%まで上昇したことで、ドル売りは限定された。

ドル円は、111.51まで下落後、112.25まで高値を更新、ユーロドルは1.1586まで上昇後、1.1556と揉み合い、ポンドドルは、1.3656まで上昇後1.3610を下値に推移した。

一方クロス円は、NY株価3指数が、連休を控えてマイナス圏で引けたが、悪影響は見えず、ユーロ円が129.91、ポンド円が152.95、オージー円は82.08、NZD円が、77.86まで値を上げ、カナダ円は、原油価格が約7年ぶりの高値を更新、加9月雇用統計が、予想を上回ったことで、90.06まで上昇した。

10月11日の注目材料

・ソウル市場休場(ハングルの日)、台湾市場休場、カオタワ市場休場(感謝祭)、NY債券市場休場(コロンブスデー)
・未 定 (中) 9月マネーサプライM2 [前年比] (前回8.2% 予想8.2%)
・未 定 (中) 9月人民元建て新規融資 (前回1220十億人民元 予想1850十億人民元)
・未 定 (中) 9月人民元建て融資残高 [前年比] (前回12.1% 予想12.1%)
・未 定 (中) 9月外国直接投資 [前年比] (前回22.3%)
・未 定 (中) 9月社会融資総量 (前回2960十億人民元 予想3050十億人民元)
・16:00 (ユーロ圏) ビルロワドガロー仏中銀総裁講演
・17:00 (ユーロ圏) センテノ・ポルトガル中銀総裁、エルダーソンECB専務理事講演
・18:30 (南ア) 9月企業信頼感指数 (前回–)
・21:00 (ユーロ圏) レーンECB専務理事講演   
・23:00 (米) 9月雇用傾向指数 (前回110.37)
・23:00 (ユーロ圏) ホルツマン・オーストリア中銀総裁講演
・23:45 (ユーロ圏) エルデルソンECB理事講演
・国際通貨基金・世界銀行年次総会(ワシントンDC、17日まで)

10月11日の相場見通し

週末の相場は、弱い米雇用統計にも、米長期金利が上昇を強めたことで、ドル自体は揉み合いも、円売りが優勢で終了しました。

引き続き軟調な円の動きが続くか注目されますが、ただ、軟調な株価の動きが続くなら、追いかけるのは避けておいた方が良いでしょう。

本日の経済指標としては、中国の9月マネーサプライ、9月人民元建て融資や外国直接投資など、米国では、9月雇用傾向指数などが発表されます。

注目度の高い指標はありませんが、中国の指標がサプライズ的に弱い結果となるなら、再び恒大集団の問題が意識されて、他の不動産企業の倒産懸念につながるので注意しておきましょう。一方米国の9月雇用傾向指数は普段影響の少ない指標ですが、週末の非農業部門雇用者数が、予想外に弱かったこともあって、良好な結果が見えた場合、見直しの動きもありそうです。

またECB要人の発言が続きますが、先週来比較的、ハト派的な発言が続いています。現状個別の発言で、大きな影響は出ていませんが、総じて欧州経済の見通しに、慎重論が続くと、ユーロ相場の上値を押さえそうです。

その他、週末岸田総理が、金融課税の強化に関して、直ぐには実行しない旨の発言を行っています。これを受けて、週初のドル円相場は、週末比若干円高気味となっています。株価面では、好材料としても、為替市場に対する影響は強く出ないでしょう。

また、NYが一応休場ですが、本日は債券市場を除くと、株式や為替市場はオープンしています。本日もNY株価の動きには注目して対応しましょう。

10月11日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

ドル円

・予想レンジ:111.70~112.50
・基本戦略: 押し目買い
・予想時間:06:48 予想時レート:112.23

調整を108.72や109.11-12で維持して、日足の雲を超えて、112.25まで上昇した。スロー・ストキャスティクスも反転上昇となっており、日足の雲が支えると堅調で、今後は押し目買いが優勢となるか注目される。

下値は、111.20-50、110.87-00などが支えると強いが、110.82の戻り安値を割れると基準線の110.68,110.25-54の戻り安値、109.19の雲の上限や109.84の雲下限が、逆サポートすると堅調が続くが、109.71の戻り安値を割れると109.50のサイコロジカル、109.11-12の戻り安値やサイコロジカルな109円前後を維持出来ずに、108.72の戻り安値まで割れると調整色が強まり、108.56-57の戻り安値圏、108.35の戻り安値まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、108.03の戻り安値や108円を維持出来ずに、もし107.48まで割れると相場は崩れる。その場合107.16のそれ以前の高値、106.94の戻り安値、106.37-64の戻り安値、サイコロジカルな106円前後まで視野となるが、大きな流れのネックラインからは、買いが入り易い。ただ、105.83-85の戻り安値まで割れると105.20、サイコロジカルな105円が視野となるが、更に突っ込み売りは出来ない。ただ、104.92の戻り安値を割れると調整気味となり、104.55-86まで視野となる。また104.41の戻り安値を割れると相場崩れ気味となるが、ただ、下値には出遅れた雲が控えており、104.05-20の戻り安値圏で、日足の雲の上限が控える位置が視野となるが、買いが入り易い。ただし割れると雲の下限が位置する103.45-57まで視野となるが、維持では堅調が続く。このリスクは、103.33の安値を割れるケースで、その場合103円方向への調整となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ないが、102.96や102.59を割れると102.50前後のサイコロジカル、101.99の戻り安値、更にサイコロジカルは101.50がターゲットとなるが、引き続き買いが入り易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなるが、その場合100.58のフィボナッチ・リトレースメント(75.31-125.86)までターゲットとなる。ただ、100円のサイコロジカルを直ぐに割れることは想定できず、買い下がり位置との見方は変わらない。

一方上値は、一旦112.15の月足の雲の上限を超えているが、騙しのリスクが残り、上値追いは不透明。ただ、しっかりと超えると125.86の高値から99.02の安値までの調整のフィボナッチ・リトレースメント50%となる112.44まで視野となるが、抑えると上値追い出来ない。超えて114.55,114.73、115.51、118,66-60のトランプ大統領就任後の高値まで順次視野となる。

従ってデイの戦略としては、上値追いは避けて、押し目を待って買い狙いとなるが、早期には戻り売りも検討したい。ストップを112.70越えにおいて、112円ミドルまで売り上がって、ターゲットは、111.80-00ゾーンが維持されると利食い優先。またこういった下落から買い下がっても、ストップは111.50割れ。更に買い下がるなら、110.82割れをストップに、111円前半まで買い下がりとなる。ただ、こういった下落では、それまでの高値が上値を抑えると利食い優先が安全となる。 
今週も米長期金利と株価睨み【2021年10月11日】

ユーロドル

・予想レンジ:1.1510~1.1610
・基本戦略: 戻り売り
・予想時間:07:10 予想時レート:1.1574

上値を1.2351や1.2266でCapされて、下落が1.1529まで拡大も、現状は更なる展開とならず、日足のスロー・ストキャスティクスが、売られ過ぎ圏にあって反転上昇気味となっており、直ぐに下値を追いかけるのは厳しいが、ただ、月足のスロー・ストキャスティクスは、デッドクロスを継続しており、戻りではやれやれの売りが出易い。

上値は、転換線と絡む1.1601-22の戻り高値が抑えると弱い。1.1640の戻り高値を超えて、1.1668-1.1725の窓の上限、基準線と絡む位置1.1750-56の戻り高値圏、1.1787-80、1.1821-51戻り高値で90日移動平均や雲の捻じれる位置、1.1885-86の戻り高値が、抑えると弱い。1.1909の戻り高値を越えて、一定の反発期待も、1.1930-45、1.1975の戻り高値、1.1995-1.2009、1.2032-57、1.2094-1.2101の日足の窓の上限、1.2135-48の戻り高値を超えても1.2193-95,1.2218-55が抑えると上値は追えない。あくまで直近高値の1.2254-66を超えて、1.2285の戻り高値を目指す動きとなるが、上抜けは不透明で、1.2349の今年の高値をしっかりと超えて、1.2400のサイコロジカル、月足からは、1.2414-1.2476の戻り高値圏、1.25のサイコロジカルまで視野となる。ただ、1.2555の戻り高値を越えるかは、現状不透明となる。

一方下値は、1.1529の昨日の安値を割れると1.1500のサイコロジカル、1.1495から1.1422ゾーンまで視野となるが買いが入り易い。またもし割れても1.12-1.14ゾーンは、揉み合いを経たゾーンで、こちらも買いが入り易い。あくまで1.1168の戻り安値を割れるまでは、堅調相場が続くと見たい。

従ってデイの戦略としては、あくまで戻りを待って売り狙いで、1.1640をストップに、1.16前後、1.1620-30と売り場探し。ターゲットは、現状1.15ミドルが維持されると利食いで、割れてもオプションの防戦が控える1.15の手前の維持では、しっかりと利食いたい。一方買いは、1.15が堅く維持される前提では買って見るのも一考だが、割れると比較的大きなストップが出るので、この点を勘案して対応する形となる。またこの場合は、戻ったら早々と利食いが安全となる。また様子見なら1.14ミドル方向を待って買うのが安全となるが、ただ、こういった下落では、1.15や1.15ミドルが抑えられると利食い優先となる。

今週も米長期金利と株価睨み【2021年10月11日】