既にクリスマス・ムード【2021年12月20日】

既にクリスマス・ムード

おはようございます。だいまんです。

2021年12月20日の相場分析です。

昨日のマーケット

金曜日の海外市場は、今週の重要イベントを通過、週末もあってポジション調整の動きが優勢となる中、欧州や米株価3指数が、オミクロン株の感染拡大を懸念する売りで、大きく調整したことなどからリスクオフの動きが広がった。また、バイデン政権が、「中国の42の企業を新たに制裁対象とする」と発表したことも警戒感につながり、ウォラーFRB理事が、「3月のFOMCでの利上げもあり得る」、「利上げ後すぐにバランスシートを縮小することも可能」と発言したことが、ドル買いの支援材料となった。

ドル円は、米10年物国債利回りが、1.372%まで低下したこともあって113.14まで下落後、金利の反発を受けて113.77まで反発、ユーロドルは、ユーロ圏11月消費者物価指数・改定値には変化がなかったが、独12月ifo企業景況感指数が予想を下回り、1.1235まで下値を拡大、ビルロワドガロー仏中銀総裁が「必要ならばインフレに対応することに躊躇しない」とタカ派な発言をしたが、下支えとならなかった。また、ポンドドルは、英11月小売売上高が予想を上回ったが、英国では新型コロナ新規感染者が9万台と3日連続で過去最多を記録したことが景気への悪影響と見なされ、1.3234まで売りに押された。

一方クロス円では、ユーロ円は127.76までじり安、ポンド円は一時150.43まで値を下げ、オージー円は80.95まで下落後、81.33に反発を限定し、NZD円も76.48から76.82で上下、カナダ円は、88.22から88.67まで反発後、88.16までじり安となった。

2月20日の注目材料

  • 06:45 (NZ) 11月貿易収支 (前回-12.86億NZドル)
  • 10:30 (中) 中国人民銀行・1年物貸出基礎金利公表 (前回3.85%)
  • 10:30 (中) 中国人民銀行・5年物貸出基礎金利公表 (前回4.65%)
  • 18:00 (ユーロ圏) 10月経常収支・季調済 (前回187億ユーロ)
  • 18:00 (ユーロ圏) 10月経常収支・季調前 (前回269億ユーロ)
  • 20:00 (英) 12月CBI受注動向調査 (前回26)
  • 00:00 (米) 11月景気先行指標総合指数 [前月比] (前回0.9% 予想0.9%)

2月20日の相場見通し

週末は、リスクオフの動きが広がりましたが、総じてビッグ・イベントを終了して、今週のクリスマスを控えて、ポジション調整の動きが中心となったようです。

その面では、今週は参加者も減少することで、相場に様子見ムードが広がりそうですが、ただ、逆にこういった時期は、思わぬニュースやフローで、荒れた動きとなるケースもあるので、注意して対応しましょう。

本日の注目としては、中国人民銀行が、貸出基礎金利を公表します。引き下げが発表されると好感する動きもありそうですが、既に準備預金率を引き下げており、一定の織り込みがあることから、相場に大きな反応はないかもしれません。

経済指標としては、NZ11月貿易収支、ユーロ圏10月経常収支、英12月CBI受注動向調査、米11月景気先行指標総合指数が発表されます。
大きな材料はありません。引き続き株価は米長期金利の動向で、相場が一喜一憂する形を想定して対応しましょう。

2月20日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

ドル円

  • 予想レンジ:113.30~114.10
  • 基本戦略: 逆張り
  • 予想時間:06:11 予想時レート: 113.63

上昇が115.52でCapされて、下落も112.53で維持される形。日足の雲の上限を割れる展開も、現状は下げ止まりを見せている。ただ、反転気味のスロー・ストキャスティクスが再下落気味で、現状の揉み合いが続いて、直近高値の114.26を越えることが出来ない状況が続くと、切り上げを見せる雲の上限も維持できないこととなり、将来的に雲の下限を再トライするリスクが残っていることは、注意しておきたい。

上値は、基準線の114.03が抑えると弱い。114.26の戻り高値を越えて、114.48-83のそれ以前の安値、115.00のサイコロジカル、115.25-37の窓の上限が視野となるが売りが出易い。あくまで115.52を越えて、125.86の高値から99.02の安値までの調整のフィボナッチ・リトレースメント61.8%の115.61、更に超えると118,66-60のトランプ大統領就任後の高値まで順次視野となる。

一方下値は、112.79-113.14の戻り安値維持では良いが、112.53-56の直近安値や112.50のサイコロジカルを割れると112.08-25の戻り安値とそれ以前の高値、雲の下限となる111.91、111.20-66の戻り安値とそれ以前の高値、110.87-00の戻り安値が、順次視野となるが、支えると堅調が続くが、110.82の戻り安値を割れると110.25-80の戻り安値とそれ以前の高値が重なる位置、109.19の雲の上限や109.99の雲の下限が視野となるが、買いが入り易い。ただし、109.71の戻り安値を割れるとイメージが悪化し、109.50のサイコロジカル、109.11-12の戻り安値やサイコロジカルな109円前後を維持出来ずに、108.72の戻り安値まで割れると調整色が強まり、108.56-57の戻り安値圏、108.35の戻り安値まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、108.03の戻り安値や108円を維持出来ずに、もし107.48まで割れると相場は崩れる。その場合107.16のそれ以前の高値、106.94の戻り安値、106.37-64の戻り安値、サイコロジカルな106円前後まで視野となるが、大きな流れのネックラインからは、買いが入り易い。ただ、105.83-85の戻り安値まで割れると105.20、サイコロジカルな105円が視野となるが、更に突っ込み売りは出来ない。ただ、104.92の戻り安値を割れると調整気味となり、104.55-86まで視野となる。また104.41の戻り安値を割れると相場崩れ気味となるが、ただ、下値には出遅れた雲が控えており、104.05-20の戻り安値圏で、日足の雲の上限が控える位置が視野となるが、買いが入り易い。ただし割れると雲の下限が位置する103.45-57まで視野となるが、維持では堅調が続く。

このリスクは、103.33の安値を割れるケースで、その場合103円方向への調整となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ないが、102.96や102.59を割れると102.50前後のサイコロジカル、101.99の戻り安値、更にサイコロジカルは101.50がターゲットとなるが、引き続き買いが入り易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなるが、その場合100.58のフィボナッチ・リトレースメント(75.31-125.86)までターゲットとなる。ただ、100円のサイコロジカルを直ぐに割れることは想定できず、買い下がり位置との見方は変わらない。

従ってデイの戦略としては、様子見ムードとなり易く、動いても基本は逆張り戦略。上値は、113.90-114.10ゾーンを売って、ストップは114.26越え。ターゲットは、113.40-60が維持されると利食いで、この位置の買いは113.30前後まで買い下がって、ストップは113.14割れ。また割れても113円前後では買いから入って、ストップは112.79割れ。または、112円後半を買い下がっても、ストップは112.53割れ。ただ、こういった下落では、113.15-40が抑えると利食いとなる。
ドル円 日足チャート



NZDドル

  • 予想レンジ:0.6730~0.6800
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:06:03 予想時レート: 0.6752

反発が0.7219でCapされて、下落が0.6702まで拡大。指摘したマイナーサポートや週足の雲を割り込んでおり、反転気味のスロー・ストキャスティクスも再度下落気味となっており、更に調整を深めるか注目したい。

上値は、0.6834-68の戻り高値、基準線と絡む0.6895-16の窓が抑えると弱い。超えて0.6962-0.7015の戻り高値、0.7036の雲の下限、0.0747-65の戻り高値、0.7082の戻り高値に雲の上限が絡み、総じてレジスタンスから売りが出易い。0.7134の戻り高値を越えて、0.7175-0.7198-07の戻り高値まで視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで0.7219の戻り高値を越えて一定の上昇期待となるが、0.7234-0.7272-95の戻り高値圏が抑えると上値追い出来ない。0.7317の戻り高値を越えて、0.7360-86の窓の上限が視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで0.7465を超えて、0.7525の戻り高値まで視野となるが、上抜けは不透明だが、2017年7月の高値0.7559まで超えると0.7625-0.7890-0.8036までターゲットとなる。 

一方下値は、0.6702の直近安値を割れると0.6680、0.6590、更に0.6547-54、0.6512や0.6490の戻り安値まで順次割れると0.6382-86から過去の高値となる0.6177ゾーンまで視野となる。維持は不透明も、0.5920や0.5844を割れると相場が大きく崩れる可能性に注意したい。

従ってデイの戦略としては、追いかけ売りは出来ない。早期は0.6702の戻り安値が守られるなら買っても、割れるなら止めるスタンス。ターゲットは、0.6760-80が抑えると利食いで、売りはこの位置から0.6800-20まで売り上がって、ストップを0.6834越え。この売りのターゲットは、0.6700-30ゾーンが維持されると利食っておきたい。

NZDドル 日足チャート