豪ドル円 5月10日高値を突破、86円台到達は2018年2月以来

2021年10月21日 為替相場予想

おはようございます。大塚亮です。

2021年10月21日の相場分析です。

概況

豪ドル円の10月20日終値は85.933円、前日比0.335円高と続伸した。取引レンジは85.965円から85.375円。

5月10日に付けた昨年3月底以降の最高値85.795円を超えて21日午前序盤には2018年2月以来の86円に到達した。
10月20日はドル円が午前に114.69円へ上昇して年初来高値を更新し,2018年10月4日高値114.54円を超えて2017年11月6日高値114.72円以来の高値水準となり、夜の反落でも114円台を維持して持ち直した。一方で豪ドル米ドルは21日未明に0.75221ドルへ上昇、19日時点で9月3日高値を超えて8月20日以降の上昇が二段上げに発展していたところから続騰となった。

豪ドル円はドル円の上昇基調と豪ドル米ドルの連騰を背景に高値を伸ばしているが、クロス円全般が大上昇しており、円の独歩安の様相でもある。

注目ポイント、5月10日高値を超えて昨年3月以降の上昇基調を継続

豪ドル円は5月10日高値を超えたことにより昨年3月のコロナショック暴落で付けた安値59.849円以降の高値を更新したが、この上昇は昨年9月高値までを一段目、10月末から今年5月10日までを二段目とし、8月20日安値を起点として三段目の上昇に入ったことになる。

一段目の上昇は昨年9月高値78.454円まで19.605円高、二段目の上昇は10月末安値73.137円から今年5月高値85.795円まで12.658円高であり、今回もそれらと同規模の上昇とすれば上値目途は一段目並みで97.501円、二段目並みで90.554円、5月10日高値から8月20日安値77.896円までの下げ幅7.899円安の倍返しなら93.694円と計測され、いずれも90円台にある。週足チャート上の上値抵抗となりそうな高値は2017年9月高値90.293円であり、当面はまず90円台到達を目指す可能性のある展開と考えたい。

資源高による資源通貨高

豪ドル米ドルは8月20日安値に対して9月30日安値で底割れを回避して押し目形成とし、9月3日高値を超えて上昇基調を発展させてきているが、9月末からはドルストレートにおいてはポンドの反騰入りや南アランドの反騰入りとも重なっている。ユーロドルは10月12日まで下落してからの反発だが、米長期債利回りの上昇と共に主要国の長期債利回りも上昇していることから利回り上昇がドル高要因にならず、逆に独英豪等の利回り上昇やNZ中銀の利上げ等による金融引き締めの動きがドルストレートでのドル安基調を発生させている。

10月20日はNYダウが史上最高値を久しぶりに更新したが、ビットコインの最高値更新もあり、景気回復の中でリスク選好感が高まってきていることが投機通貨買い意欲を助長しているともいえる。

豪ドルや南アランドにとっては資源通貨としての上昇感も強まってきているが、10月20日にはNY原油が84ドル台に到達しており、2014年10月以来7年ぶりの高値圏に来ていることで資源通貨を押し上げている。パンデミックからの景気回復途上におけるサプライチェーンの混乱や感染拡大がまだ落ち着かないアジアでの生産・物流支障が世界規模の物価上昇を招いていることで資源通貨の代表である豪ドルは買われ、逆に資源輸入国通貨である円が売られる関係ともなっている。

短期テクニカル分析

豪ドル円の60分足チャートにおいては概ね3日から5日周期での騰落リズムがみられる。

豪ドル円は10月1日夕安値からの上昇基調を続けてきたが、10月18日午前高値で目先のピークを付けて18日夜へ下落してから一段高入りしたことにより、現状は10月18日夜安値を起点とした上昇期にあると考えられる。18日朝高値を基準として高値形成期は21日朝から25日朝にかけての間と想定されるので既に反落注意期に入っているが、小反落したところも底上げをして上昇基調を維持しているので21日夜から22日にかけても高値試しを続けやすいとみる。20日夜の反落時安値85.476円を割り込む場合は弱気転換注意とし、85.25円割れからはいったん下げに入るとみて21日夜から25日夜にかけての間への下落を想定する。

60分足の一目均衡表では10月19日午前の上昇で遅行スパンが好転し、18日夜に先行スパンへ潜り込んだところからも上抜けてきている。このため遅行スパン好転中の高値試し優先とし、遅行スパンが悪化するところからはいったん下げに入るとみるが、その際は先行スパンの上下限が下値支持帯として機能しやすいとみる。

60分足の相対力指数は10月20日夜の下落時に50ポイント台へ低下したところから切り返している。50ポイント以上での推移中は上昇継続性ありとし、50ポイント割れからは下げに入るとみて40ポイント前後への低下へ進むとみる。

10月21日の売買戦略

中勢の上昇基調はさらに継続とみて押し目買い有利、大きく突っ込むところはバーゲン買いされやすい展開が続くとみるが、連騰に対する高値警戒感もあるところと注意する。

20日夜安値85.476円以上での推移中は上昇余地ありとして86円台中盤(86.30円から86.70円)を目指すとみる。86.50円以上は反落注意とするが、20日夜安値を上回っての推移なら22日の日中も高値試しを続けやすいとみる。

20日夜安値割れからは85円台序盤(85.20円から85.00円)試しへ向かうとみるが、85円前後は押し目買いされやすい水準とみる。

10月21日の主な予定

  • 豪州
  • 28:00 ロウ豪中銀総裁、パネル討論会参加
  • 米国
  • 21:30 10月 フィラデルフィア連銀製造業景況指数 (9月 30.7、予想 25.0)
  • 21:30 新規失業保険申請件数 (前週 29.3万件、予想 30.0万件)
  • 21:30 失業保険継続受給者数 (前週 259.3万人、予想 255.0万人)
  • 23:00 9月 コンファレンスボード景気先行指数 前月比 (8月 0.9%、予想 0.4%)
  • 23:00 9月 中古住宅販売件数 年率換算件数 (8月 588万件、予想 609万件)
  • 23:00 9月 中古住宅販売件数 前月比 (8月 -2.0%、予想 3.6%)
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