ポンド円 終値ベースで158円到達、20日も高値を更新

10月21日 為替相場予想

おはようございます。大塚亮です。

2021年10月21日の相場分析です。

概況

ポンド円の10月20日終値は158.048円、前日比0.290円高と続伸した。取引レンジは158.219から157.006円。

10月7日から15日まで7連騰となり、10月15日は前日比1.563円高の大上昇で157.414円まで高値を伸ばして5月27日高値156.061円を上抜いた。18日は上昇一服で小反落したものの19日には高値で158.056円を付けて2016年6月以来の高値となった。

10月20日は昼過ぎに158.219円へ高値を切り上げたが、ドル円が午前高値で114.69円へ上昇して年初来高値を更新してから夜へ下落、ポンドドルも午後から夜へ下落したため、ポンド円はドル円の小反落とポンドドルの反落が重なって夜安値157.006円まで下げた。しかしドル円は114円割れを回避して夜から持ち直しに入り、ポンドドルも深夜の反騰で19日夜高値を上抜いて一段高となったため、ポンド円は円安とポンド高が揃う形で158円台を回復した。
10月21日午前は158円を挟んでやや上げ渋り、20日昼高値更新には至らずにいる。

注目材料 英CPIの伸びやや鈍化

10月20日午後に英国立統計局(ONS)が発表した9月の英国消費者物価指数の上昇率は前月比0.3%で8月の0.7%から低下して市場予想の0.4%も下回った。前年同月比では3.1%となり8月の3.2%から鈍化して市場予想の3.2%を下回った。

消費者物価コア指数の上昇率は前年同月比で2.9%となり8月の3.1%から低下して市場予想の3.0%も下回った。
小売物価指数(RPI)の上昇率は前月比0.4%で8月の0.6%から鈍化したが市場予想の0.2%を上回った。また前年同月比は4.9%で8月の4.8%から伸びが加速して市場予想の4.7%も上回った。

消費者物価の伸びがやや鈍化したものの全体で3.1%、コア指数も2.9%と高い水準にあるため、英中銀による11月会合及び12月会合での利上げ予想は変わらないと市場は受け止めているようだ。

発表後はいったんポンド売りの材料となった印象もあるがポンドドルもポンド円も売り一巡後に一段高となっており、米連銀よりも先行して利上げに向かう英中銀のスタンスがポンド高基調を継続させている印象だ。

注目ポイント、昨年3月底からの三段上げ

ポンド円は2018年2月高値156.605円を今年5月高値156.061円で上抜けずにいったん下げたことで156円が大きな抵抗となっていたが、この壁を突破して一段高に入っている。

昨年3月底の123.341円を起点として9月1日高値142.712円までを一段目、9月22日安値133.030円から5月27日高値156.061円までを二段目とすれば、現状は7月20日安値148.458円と9月21日安値148.947円をダブル底として三段目の上昇に入ったところといえる。

上値目途としては、一段目と同規模の上昇なら167.829円、二段目と同規模なら171.489円、5月27日高値から7月20日安値までの下げ幅の倍返しなら163.664円等と計測される。既に158円台に到達しているので160円は近い目標だが、160円を超えてさらに勢い付く場合は160円台後半から170円を伺う可能性も現実味が出てくるかもしれない。

短期テクニカル

ポンド円の60分足レベルでは概ね3日から5日周期での底打ちとピークアウトを繰り返すリズムがある。

10月1日夕安値を起点とした上昇基調を続けているが、10月15日夜高値を上抜いて一段高に入ったために20日午前時点では18日深夜安値を起点とした新たな上昇期として高値形成期を20日夜から22日夜にかけての間と想定した。

20日夜の反落では157円割れを回避して切り返しているのでまだ上昇余地ありとみるが、157円を割り込む場合はいったん下げに入るとみて21日夜から25日深夜にかけての間への下落を想定する。

60分足の一目均衡表では10月20日夜の反落時に遅行スパンが悪化したもののその後の反騰で好転している。また先行スパンからの転落も回避して上抜き返している。このため遅行スパン好転中は高値試し優先とするが、20日夜安値を割り込むところからは両スパン揃っての悪化となるため下落期に入るとみて遅行スパン悪化中の安値試し優先とする。

60分足の相対力指数は10月20日夜に30ポイント台へ低下したところから切り返している。50ポイント以上での推移中は70ポイント超えを目指すとみるが、50ポイント割れからは下げ再開の可能性を優先して30ポイント前後を試す流れへ進みやすいとみる。

10月21日の売買戦略

158円到達でやや上値の重さも出ているが157円台を維持して買い戻されているので高値更新をさらに続けやすい状況とみて、押し目買い有利の展開中と考える。
157.50円以上での推移中は158.50円、159円、159.50円を段階的に試す流れとみる。直前高値から1円程度の下げは押し目買いされやすいとみる。
157.50円割れからは下向きとし、157円割れからは156円台前半(156.50円から156.00円)への下落を想定するが、そこは買い拾われやすい水準とみる。

10月21日の主な予定

  • 米国
  • 21:30 10月 フィラデルフィア連銀製造業景況指数 (9月 30.7、予想 25.0)
  • 21:30 新規失業保険申請件数 (前週 29.3万件、予想 30.0万件)
  • 21:30 失業保険継続受給者数 (前週 259.3万人、予想 255.0万人)
  • 23:00 9月 コンファレンスボード景気先行指数 前月比 (8月 0.9%、予想 0.4%)
  • 23:00 9月 中古住宅販売件数 年率換算件数 (8月 588万件、予想 609万件)
  • 23:00 9月 中古住宅販売件数 前月比 (8月 -2.0%、予想 3.6%)
  • 26:00 財務省インフレ指数連動5年債入札
  • ユーロ圏
  • 23:00 10月 消費者信頼感速報値 (9月 -4.0、予想 -5.0)

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