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おはようございます。だいまんです。
2021年9月8日の相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、米長期金利の上昇を背景に、ドルの買い戻しが優勢となった。米10年物国債利回りは、今週の米国債入札の影響もあって、1.385%まで上昇した。株価面では、ナスダックは小幅上昇も、ゴールドマンサックが、米国のGDP成長率の見通しを引き下げたことなどから、ダウは一時300ドルを超える下落となった。また、ビッドコインが、5万ドルを割り込む急落となったが、リスクオフの動きは広がっていない。
ドル円は、110.32まで上昇、ユーロドルは、予想を下回る独ユーロ圏9月ZEW景況感指数を受けて、1.1838まで売りに押され、ポンドドルは、ジョンソン首相が、医療・社会福祉分野での財源不足に対応するための増税計画を発表したことで、経済回復に悪影響を与えると懸念から1.3768まで下落した。
一方クロス円がまちまちの展開、ユーロ円が130.66まで反発、ポンド円は151.50まで下落後152.09まで反発、オージー円は81.29、NZD円は78.12、カナダ円は87.16まで売りに押された。
9月8日の注目材料
- 08:50 (日) 4-6月期実質GDP・改定値 [前期比] (前回0.3% 予想0.4%)
- 08:50 (日) 4-6月期実質GDP・改定値 [年率換算] (前回1.3% 予想1.6%)
- 08:50 (日) 7月経常収支・季調前 (前回9051億円 予想2兆3000億円)
- 08:50 (日) 7月経常収支・季調済 (前回1兆7790億円 予想1兆8508億円)
- 08:50 (日) 7月貿易収支 (前回6485億円 予想6345億円)
- 14:00 (日) 8月景気ウオッチャー調査-現状判断DI (前回48.4 予想45.2)
- 14:00 (日) 8月景気ウオッチャー調査-先行き判断DI (前回48.4 予想46.2)
- 15:45 (仏) 7月貿易収支 (前回-58.19億ユーロ 予想-61.47億ユーロ)
- 15:45 (仏) 7月経常収支 (前回-5億ユーロ)
- 23:00 (加) カナダ銀行・政策金利公表 (現行0.25% 予想0.25%)
- 23:00 (加) 8月Ivey購買部協会指数 (前回56.4)
- 23:00 (米) 7月JOLTS求人件数 (前回10.073百万人)
- 00:00 (英) ベイリー英中銀総裁講演
- 00:00 (英) ブロードベントBOE副総裁、ラムスデンBOE副総裁、テンレイロ英MPC委員講演
- 02:00 (米) 財務省10年物国債入札(380億ドル)
- 02:10 (米) ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、講演
- 03:00 (米) 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
- 04:00 (米) 7月消費者信用残高 [前月比] (前回376.9億ドル 予想265.0億ドル)
9月8日の相場見通し
レイバーデー明けの相場は、ドルの買い戻しとなりました。例年レイバーデー明けから、相場に動きが見えると申し上げましたが、この動きが本格的に強まるかは現状不透明です。今後のドルの動きに、注目して対応しましょう。
本日は金融政策として、カナダ中銀が政策金利を公表します。政策金利は据え置きが想定されており、この影響は少ないでしょう。ただ、前回資産の買い入れ目標を減額する緩和の縮小を決定していますが、今回こちらも据え置かれた場合、一時的なカナダドル売りに繋がる可能性があることは、留意しておきましょう。
経済指標としては、日本の4-6月期実質GDP・改定値、7月国際収支と8月景気ウオッチャー調査、仏7月国際収支、加8月Ivey購買部協会指数、米国では、7月JOLTS求人件数とベージュブックなどが公表されます。
通常米ベージュブックに対する相場の反応はなく、その他でもあまり大きな材料はありません。ただ、先週末の米8月雇用統計が弱かっただけに、JOLTS求人件数などが、サプライズ的に強かった場合、意外感が見えるかもしれません。また、今夜も米10年物国債の入札が実施されます。今夜も米長期金利の動向には注視て対応しましょう。
要人発言としては、英中銀の要人の講演が予定されていますが、昨晩のサンダーズ英MPC委員が、「来年利上げが必要になる可能性」を示唆しています。タカ派発言が続いた場合、ポンドの買い戻し要因となるか注意しましょう。
9月8日のデイ・トレード戦略
本日のデイトレード戦略です。
ドルカナダ
- 予想レンジ:1.2550~1.2700
- 基本戦略: 押し目買い
- 予想時間:予想時レート:1.2648
下落を1.2013や1.2007で維持して、上昇が一時1.2950まで拡大も、現状は上ヒゲとなっている。スロー・ストキャスティクスは、下落を継続しており、未だ調整が続くか注目される。
ただ、雲の上限と絡む1.2522-35が維持されると強い、1.2492の戻り安値を割れて、1.2453-75,1.2422を割れると雲の下限となる1.2400前後視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、しっかりと割れると1.2252-1.2303ゾーンから1.2204の窓まで視野となるが、こういった位置は一種のネック・ラインとなっており、維持では堅調が続くが、維持出来ない場合、1.2130-88,1.2030-80ゾーンなども視野となるが、不透明な位置で、維持できると更に突っ込み売りは出来ないが、ただし、1.2007-13のダブル・ボトムをしっかりと割り込むと月足のフィボナッチ・リトレースメント(0.9059~1.4690)の50%となる1.1875、サイコロジカル的に強い1.15まで視野となる。
一方上値は、1.2656-1.2708が抑えると弱いが、超えると1.2822-35の上ヒゲの節目が視野となるが、売りが出易い。また超えても1.29のサイコロジカルが抑えると上値追い出来ない。あくまで1.2950や1.2958の戻り高値を超えて、それ以前の安値となる1.2995、1.3040、1.3092-1.3138、1.3173-78の戻り高値を超えて、1.3300のサイコロジカルが視野となるが、売りが出易い。あくまで1.3391や1.3421の戻り高値を超えて、下落トレンドは終了する見通し。
デイの戦略としては、カナダ中銀の声明次第だが、恐らくタカ派にはなりづらく、上値は追えないが、押し目買い狙い。下値は、1.26前後から60分足のサポートなる1.2560方向への調整で買いを狙って、ストップは1.2491割れ。ターゲットは、1.27前後が抑えると利食いも、超えるなら1.2750や1.28のサイコロジカルを前に、上げ渋りでは利食いを優先したい。
ポンド円
- 予想レンジ:151.20~152.60
- 基本戦略: 売りからも押し目買い
- 予想時間:08:58 予想時レート: 152.03
上値が156.08でCapされて、148.46まで下値を拡大も、この位置を守って反発が再度153.45で抑えられて再調整も、現状は安値を守る展開。スロー・ストキャスティクスも反転しており、一定の反発が見えるか注目されるが、戻りではやれやれの売りが出易い状況は続きそうだ。
上値は、雲の上限と絡む152.20-30が押さえると弱い。超えて152.60、153.21の戻り高値が視野となるが、レジスタンスから売り出易く、153.30-46の戻り高値を超えて、154.08-154.54の戻り高値圏、155.15-16の高値を超えて、155.39-94の戻り高値まで視野となるが、抑えると上値追いは出来ない。あくまで156.08の直近高値を超えて、月足の156.60の戻り高値、更に157.05には横ばいとなる月足の雲の上限が位置しており、上値を抑える可能性が残っている。
一方下値は、150.96-151.36の戻り安値圏で、転換線や基準線と絡む位置、150.06-47の戻り安値の維持ではサポートから良いが、149.19-36の戻り安値を割れるとサイコロジカルな149円前後まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、148.46の直近安値を割れるケースからは148.12、147.29-41まで割れると146.36-56,145.22の戻り安値を割れると144.04-50、142.85、142.20まで視野となるが、維持は不透明も維持できない場合141.08-29、140.76、140.35-37などが視野となる。また139.48-52を割れると138.00-33の戻り安値圏、136.80-97の下ヒゲまで割れると相場は崩れ、134.88-135.72の戻り安値圏までターゲットとなる。ただこの下方ブレイクが、一気に実現するかは不透明も134.41まで割れると133.62-84の戻り安値圏、133.05や132.95の戻り安値割れると相場は更に崩れ気味となり、132円のサイコロジカル、131.78の安値まで割れると130円までターゲットとなる。
従ってデイの戦略としては、追いかけて買うのは厳しく、押し目があれば買い狙いも、一旦上値は152.30の戻り高値が、上値を抑えるなら売りも入ってみたい。ストップは152.30越え。ターゲットは、151.65-80の維持では利食いとなる。この位置の買いは、151.50を割れると調整が深まる可能性はあり、151.50割れをストップで対応。ターゲットは、152.30が抑えると利食いとなる。また更に割れるケースでは、150.80-151.20の維持では買って、ストップは150.47割れ。この買いのターゲットは、151.60-00が抑えると利食いが安全となる。
加えて152.30を越えるケースがあっても、152.55-153.00は売り直しで、このストップは1153.45越え。ターゲットは、152.30前後が逆サポートすると利食いを優先したい。