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FXのトレードを継続する上で決済をしっかり行うということはとても重要です。
でも、FXのトレードを行うとき、どのようにエントリーを行うかばかりを考えちゃいますよね。
もちろん、エントリーは重要です。
ですが、どんなに良いエントリー判断を行っても決済を行わなければ、利益が確定することはありません。
また、損失が確定することもありません。
※強制ロスカットは除く
あの時決済していれば利益だったのに・・・
あの時決済していれば少ない損失で済んだのに・・・
という経験はありませんか?そんな後悔はできるだけ避けたいですよね。
目次
決済には2パターンある
口座資金が変動する決済には2種類の結果があります。
- 利益確定の決済
- 損失確定の決済
勝ちトレードか負けトレードかを決める決済になります、同じ決済でも気持ちが全然違いますね(・・;)
FXでは資金管理が重要になりますので、まずは損失確定の決済をしっかり行うことが大切です。
損失の確定を恐れないで!!
損失確定を行うときに、忍び寄ってくる誘惑は「損失を確定しなければ、利益に転じる可能性がある」という思考なんですよね・・・
繰り返しますが、FXでは資金管理が大切です。
ここで重要なのは「損失を確定しなければ、利益に転じる可能性がある」という思考ではなく、「損失を確定しなければ、さらに損失が広がる可能性がある」ということです。
「損失を確定しなければ、利益に転じる可能性がある」は塩漬けの始まりになってしまいます。
※塩漬け・・・予め決めていた以上の損失になったときに、損切りをせずに含み損を抱えたままポジションを保有し続けること。
相場は24時間動いているので、チャンスはいくらでもあります!根拠を持って、そして勇気を持って損切りを行い、損失を確定して次のトレードの戦略を立てていきましょう。
利益確定のタイミングは逃さないように!
次に、利益確定の決済です。
よく、「利益を確定しなければもっと利益が出ていた」なんてことがありますが、しっかりと根拠を持って決済したのであれば問題ありません!
反転のタイミングをピンポイントで当てるは至難の技ですからね^^
それよりも、決済ルールの場面になったのに根拠がなく利益が伸びると思って利益確定をせず、結局損切りなってしまうような事態は避けましょう。
+1,000円が-1,000円で終わってしまった場合は、2,000円分の差が生まれてしまいます。
また、早く利益を確定しすぎてしまうのも控えたほうがトータルの利益が安定しやすくなります。
上述にもありますが、しっかりと根拠を持って決済するのが重要なんです。
損失になることを恐れすぎて、早く利益確定しすぎるのも、良い傾向とはいえません。
いわゆるチキン利食いですね。
損失になることを恐れるという判断は相場状況を加味した判断にはなりません。
相場や経済指標などを加味して早めに決済することは、同じ早い決済でもチキン利食いとは違いますよね。
しつこいようですが、やっぱり相場状況を判断して理由がある決済を行うことが重要ですね。1回1回のトレードに対して、冷静な判断を行いましょう。
前回のトレードで負けているから・・・
今月は利益になっていないから・・・
という理由は相場に対する判断にはなりませんので注意してきましょう。
分かっていても難しい決済
分かっていても、素直に決済するのは難しいですよね・・・
そんなことは分かっているけど、できないんだという方もいるのではないでしょうか?
塩漬け、チキン利食いという言葉があるのも、それだけ、そのようなトレードをしてしまう方が多いからだと思います。
ところでみなさん、プロスペクト理論というのはご存知ですか?
プロスペクト理論は「人間は利益を得られる場面ではリスクの回避を優先し、反対に損失になってしまう場面では損失を可能な限り回避しようとする」という行動経済学の理論です。
例えば、
A.100万円が確実に手に入る
B.コインを投げて表の場合200万、裏の場合はなにもなし
という質問を受けた場合、ほとんどの人は「A」を選ぶそうです。
ですが、200万の借金を抱えている場合に
A.100万円が確実に手に入る
B.コインを投げて表の場合は借金がチャラ、裏の場合は借金がそのまま
という質問を受けると、ほとんどの人が「B」を選ぶそうです。
どちらの条件もAは100万円の利益、Bは200万の利益か利益なしということは変わりありません。
しかしながら、このような結果が出るということは、人は「利益を前にすれば、確実に利益を得られる方を選び」、「リスクを前にすれば、すべてのリスクを回避する」という心理があるということがいえます。
FXでいえば、利益を前にするというのは含み益の状態、リスクを前にするというのは含み損の状態といえるかと思います。
この理論で考えると、含み益はすぐ決済してしまいチキン利食いとなり、含み損は抱え続けて塩漬けをしてしまう心理がはたらいてしまうということになります。
この思考だと「損大利小」のトレードになります。
FXではいかに「損小利大」のトレードをするかが重要になるので、人に根付いている心理に逆らわなければなりませんね。
相場が気になりすぎたり、チャートを見ていると気が気でない人はOCO注文を活用してトレードを行うのも1つのテクニックだと思います。
OCO注文とは新規で持ったポジションに対して、ストップ(損切り)とリミット(利益確定)を設定する注文方法となります。
どちらかの設定に価格が達したら決済されますので、エントリー後は相場を確認しなくても大丈夫です。
予め、ストップとリミットを設定しておけば、ポジション保有中にチャートを確認しなくても問題なくなります。チャートを見なければ、ストップやリミットの設定位置を感情に左右されて動かすことがなくなりますので、チキン利食いや塩漬けになることもないと思います。
感情に左右されにくいトレード方法の1つとして覚えておいていただけたら嬉しいです。
プロスペクト理論に勝つ!
いかにしてプロスペクト理論の心理に打ち勝つかは人それぞれやり方はあると思いますが、自分が活用するロジックや相場判断のルール通りにトレードをすることで、トータルで利益を残せるのかが重要だと思います。
FXをしていれば、負けが続くことも、勝ちが続くこともあります。負けが続いたときに、自分のトレードを信じられるか、これがカギになると思います。
過去検証をして、過去の相場から確かな実績を得て少し負けが続いた程度で揺らぐことのない自信を身につけましょう。また、負けが続いても問題ないようにしっかりと資金管理をしてトレードしましょう。
未来の相場が過去の実績になれば、常に平常心で慌てることなくトレードができるようになると思います。さよならプロスペクト理論・・・
最後に
決済の重要性とそこにはたらく人の心理についてお伝えいたしましたが、いかがでしたでしょうか?
今回の内容は人によって、簡単に実践できる人と、中々うまくできない人がいると思います。
でも、FXでは出口戦略だともいわれるぐらい決済はとても重要なことなので、うまくいかない人はより意識していきましょう。
トレードが上手くいかないときはエントリー判断の確認に目が行きがちになってしまいますが、実は決済判断に見直すところがあるかもしれません。
繰り返し繰り返し検証とトレードを行い、ぜひ、自分のトレードに自信を持つことから始めてみてくださいね。