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各国には時差が生じるため、FX市場が開く時間も異なります。
それぞれの市場には特徴があり、スプレッドが開きやすい時間帯、値動きが激しい時間帯、高値を付けやすい時間帯など、これらを把握しておくことは非常に重要です。
本記事では、市場に関する基礎知識や、各国の市場の特徴など紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
FX市場の基礎知識について
こんなことを言っては元も子もありませんが、市場の基礎知識を理解せずともFXで稼ぐことは可能です。
しかし根本的な構造を理解しておかねば、セオリーを無視した取引になりかねません。
一歩ずつ着実に成長するためにも、しっかりと市場の知識を押さえていきましょう!
FX市場の休みについて
FX市場は平日の24時間いつでも取引可能となっておりますが、土日祝日は開場しておりません。
取引出来るのは平日のみに限られ、基本的には月曜日AM7:00〜土曜日AM7:00までとなっております。
取引できない期間におけるスワップポイントは、特定の曜日にまとめて付与されることになり、多くのFX会社では木曜日に3日分(木・土・日)を付与しているようです。
土日でも取引できる市場
大多数の市場が平日に限られる一方で、土日でも取引できる市場があることをご存知でしょうか?
それは中東の「バーレーン市場」であり、宗教的な理由から金曜日がお休みとなり、その振替として土日も開場しているというわけです。
仮に土日に世界的なニュースが出た場合、開場しているバーレーン市場のみトレードが行われ、その結果が月曜日に一気に反映されることで「窓」が開くことになります。
窓開け・窓埋め理論とは~FXトレードは月曜日の朝を狙うべき!?~FX市場の種類について
FX市場は「インターバンク市場」と「対顧客市場」の2つに分けられます。
インターバンク市場では、主に銀行や投資機関同士のやり取りであり、一方で対顧客市場では、銀行と個人や一般企業などがやり取りを行うものです。
私たちトレーダーの出す注文は、そのまま世界の市場に流れるわけではなく、対顧客市場(トレーダー⇄FX会社)を経ることでインターバンク市場に流されます。
また各FX会社が提示する為替レートは、インターバンク市場のレートに手数料が上乗せされたものであり、そのため各FX会社ごとに提示するレートが異なるということを覚えておきましょう。
世界三大市場と時間帯別おすすめトレード手法
市場参加者の多い、東京市場・ロンドン市場・ニューヨーク市場をまとめて世界三大市場と呼びます。
本節ではそれらの市場の特徴と、また時間帯別おすすめトレード手法について解説していきます。
東京市場:AM8:00〜PM17:00
AM8:00~PM16:00は、日本の東京市場がメインとなる相場です。
デイトレードに主軸を置くトレーダーは、この東京市場から積極的にエントリーを狙っていきましょう。
意識しておきたいのは、日本時間の9時55分ごろの仲値が決定されるタイミングであり、その日の最高値が現れやすい時間帯として知られています。
また5・10日が絡む営業日はゴトー日として、米ドルの需要が高まりやすいです。
特にゴトー日かつ金曜日は、米ドル円が上昇しやすくなる調査結果も出ているほど信憑性が高いため、エントリーを狙ってみてはいかがでしょうか。
ゴトー日とは?FXや為替の取引は避けるべき?仲値などエントリーのタイミングも徹底解説!ロンドン市場:PM16:00〜AM2:00
日本時間のPM16:00〜AM2:00はロンドン時間と呼ばれ、取引量世界一を誇るロンドン市場が開きます。
アーリーロンドンと呼ばれる、日本時間15時から相場で取引を始めるトレーダーもいますが、ロンドン市場での取引の多くはヨーロッパのトレーダー。
ユーロやポンドなど、欧州系通貨ペアの値動きが活発になるのが最大の特徴で、東京時間とはまったく違う値動きになることも多いです。
また日本時間PM16:00時〜AM2:00といえば、世界的に大きな影響を与える経済指標が発表されるタイミングとも多く重なります。
平常時でさえ値動きが激しいタイミングに指標発表も加わるため、時として相場がどの転ぶかのか予想がつきません。
稼ぎやすい一方でリスクも大きくなりやすいため、初心者のうちから大きくロットを張らないよう気を付けておきたいところです。
ニューヨーク市場:PM21:00〜AM6:00
ニューヨーク市場は、日本におけるPM21:00〜AM6:00の時間帯です。
PM21:00時過ぎたころからニューヨーク市場も活発になり、また上述したロンドン市場とも重なるため、FX相場の値動きはピークを迎えることになります。
スキャルピングを主軸とするトレーダーは、この時間帯から本格的に参戦する方が多いです。
なぜなら、市場が活発になるとともに市場参加者も増え、インジケーターを意識するトレーダーが増える、つまりインジケーターの効力が高くなり、テクニカル分析に最適な相場環境が整うからです。
またAM2:00時過ぎになると欧州の市場が終了となるため、少しずつ値動きが落ち着き始めますが、一方でそこから波乱を見せる展開も少なくありません。
というのも、FOMC(米国の金利制定)に関する指標発表や、各国の要人発言は、日本のAM2:00時以降に行われることが多いためです。
そのため、朝起きて大きな為替変動に動じないよう、日頃から資金とレバレッジには余裕を持っておきたいところです。
為替市場の値動きについて
本記事で紹介する「値動きのポイント」を把握しておくことで、負ける可能性の高い不用意なエントリーを減らせるはずです。
ポジポジ病を克服するためにも、ぜひとも覚えておきましょう!
値動き=注文のマッチング
例えばあなたが、これからロング(買い方向)のエントリーを考えているとしましょう。
上昇し続けるチャートを眺めて「これはイケる!」と思い、いざ自分がエントリーした瞬間に勢いが止まってしまう…このような経験は誰しもが通る道だと思います。
まず知っておかねばならないポイントとして、値動きは買い注文と売り注文のマッチングであり、買い手や売り手が少なくなれば、そこで止まってしまうのです。
上記の例で言えば、チャートが上昇し続けたということは、買い手が多く参入してきて、多くの売り手と注文が成立したということ。
つまり、トレンドの後半でエントリーしたとしても、続けて伸びていく余力が残されていない可能性が高いのです。
値動きが少ない為替市場
値動き=注文のマッチングの重要性は、為替市場時間の選定において、特に影響を及ぼします。
というのも、せっかくインジケーターを吟味して有利な位置からエントリーできたとしても、マッチングする相手が居なければ意味がありません。
例えば、日本時間の早朝(AM6:00〜AM8:00)にあたるオセアニア市場(ウェリントン市場、シドニー市場など)は、市場参加者が少ないことで知られています。
加えて取引量が少ない時間帯であることからスプレッドも広がりやすく、トレーダーにとって平常時よりも不利な取引となるでしょう。
また週明けにおいては「窓」が開きやすくもあるため、余程の事情がない限りは、取引を見送ることをおすすめします。
まとめ:トレード手法に合わせて為替市場時間を選ぼう!
本記事では、トレード手法や為替市場時間について、以下のポイントを中心に解説しました。
- FX市場に関する基礎知識
- 世界三大市場とおすすめトレード手法
- 為替市場の値動きについて
為替市場時間とは、一言で表すと「環境」です。
スポーツ選手のパフォーマンスが夏と冬で大きく異なるように、FXトレーダーの収支も選ぶ環境によって大きく異なります。
自分に適した環境(為替市場時間)を選べるよう、本記事で紹介した各市場の特徴をしっかりと押さえ、より有利にトレードできるよう役立ててみてください。
以上、参考にしていただければ幸いです。