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正しい損益計算方法について、皆さんはご存知でしょうか?
通貨ペアによって計算方法が異なったり、そもそも「pips」という概念が分からなければ、損益を正しく計算することができないかもしれません。
本記事では、具体的な数値を用いて計算例を解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
FXにおける損益の種類
損益計算について学ぶ前に、まずはFXの利益について、以下の二点を軽くおさらいしておきましょう。
- 為替差益
- スワップポイント
あらゆる投資において「安く買って、高く売る」が基本原則となりますが、FXは売買だけが全てではありません。
為替差益
為替差益は、FXのメイン収入源といえるでしょう。
株式投資とは異なり、「値上がり利益」だけでなく、「値下がり利益」を取ることもできます。
特定の通貨ペアを安く保有して、値上がりしたところで売りぬけるのが「値上がり利益」になりますが、一方高く売って後から安く買い戻すことで、「値下がり利益」を出すことが可能です。
注文の出す方向によって、相場がどちらに転じても利益を取れるチャンスがあるため、上昇を待つのみの株式投資と比べて、効率よく資金を増やすことができるでしょう。
スワップポイント
スワップポイントは、通貨ペアにおける金利差を意味します。
日本では、銀行に預けていても大して金利が付与されませんが、一方で各国の通貨においては、保有することで一定の金利が付与されます。
例えば2022年5月現在では、アメリカの金利は「1.0%」に設定されており、100万円分を米ドルに両替しておくだけで、年間1.0万円分の金利(スワップポイント)を受け取ることができるのです。
またFXでは、最大で25倍ものレバレッジの活用も可能となっており、付与されるスワップポイントを自由に調整することができます。
具体的にどれくらいのスワップポイントを受け取れることができるのか、その詳細は以下の記事にて解説しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
FX初心者必見!スワップポイントの計算方法と注意点まとめ!FXにおける損益の計算方法
為替損益は、以下の計算式より算出することができます
計算式:Lot(通貨量) × 獲得pips
上式で用いられているように、正しく計算するためには「Lot」と「pips」について理解しておかねばなりません。
FXにおけるpipsとは?メリット・計算方法・覚え方についてまとめて解説!簡単に言えば、「Lot = 注文する通貨量」「pips = 通貨ペアの値幅を表す最小単位」です。
どれくらいの通貨量を扱って、どれくらいの値動きを取れたのか…これらの大きさによって損益が決まるといってもいいでしょう。
損益の計算例
通貨ペアには大きく分けて「ドルストレート(=米ドルが絡んだ通貨ペア)」と「クロスレート(=米ドルが絡んでいない通貨ペア)」といった2種類があります。
本記事では、それぞれの通貨ペアにおいてどういった方法で損益を計算するのか、解説していきたいと思います。
クロスレート通貨の損益計算例
米ドルが絡んでいない通貨ペア(クロスレート通貨)の代表例として、本節ではEUR/JPY(ユーロ円)を取り上げてみましょう。
EUR/JPY(ユーロ円)のように「円」が絡んだ通貨ペアは「クロス円通貨」と呼ばれ、1pipsは0.01円であり1.00円の値動きは100pipsです。
EUR/JPY(ユーロ円)のトレードにおいて、「130.000円」で10000通貨保有し、その後「130.100円」で決済を行ったとすれば、獲得pipsは10pip。
つまり利益は、「10pips(10銭=0.1円) × 10000(通貨) = 1000円」というように計算することができます。
ドルストレート通貨の損益計算例
ドルストレート通貨の代表例として、EUR/USD(ユーロ米ドル)を取り上げてみましょう。
EUR/USD(ユーロ米ドル)の1pipsは、0.0001ドル(0.01セント)です。
例えば上のチャートにおいて、現在レート「1.0545ドル」から買い注文(10000通貨)を行い、「1.0560ドル」で決済した状況を考えてみましょう。
この時の差を計算すると「1.0560-1.0545 = + 0.0015米ドル」になり、15pips獲得できたことになります。
よって獲得利益は、「15pips(0.0015米ドル) × 10000(通貨) = 15ドル」と計算することができ、最後に米ドル円のレートから日本円レートに換算すれば終了です。
もっと簡単に損益を計算したい!
それぞれの通貨ペアにおいて、損益を計算する方法について解説してきましたが、文章だけで読んでしまうと少々面倒に感じてしまうかもしれません。
慣れてしまえば一瞬で損益計算ができるようになりますが、手っ取り早い方法として、損益計算ツールの活用も一案となります。
特におすすめなツールがOANDAの公開する「証拠金・損益シミュレーション」であり、必要数値を入力するだけで、誰でも簡単に算出することができます。
損益だけでなく、同時にレバレッジやロスカットの水準まで計算してくれる優れものとなりますので、ぜひトレードの一助にしてみてはいかがでしょうか。
損益計算における注意点
利益ではなく利回りを意識
月の目標金額を設定する際、金額だけで判断するのは得策ではありません。
例えば「今月は〇〇円の利益を目指す!」と目標を立てても、運用資金によってクリアまでのハードルが上下するからです。
10万円の軍資金で1万円稼ぐことは難しくても、100万円の軍資金があれば易々とクリアできてしまうでしょう。
そこで具体的な金額を定めるよりも、〇〇%といったように、運用資金に対する利回りで目標を定めることをおすすめします。
月利5%の目標を定めたのならば、10万円であれば5000円、100万円であれば5万円といったように、資金にかかわらずコンスタントに利益が取れるトレーダーを目指していきましょう!
スプレッドを考慮する
FXの損益は、Lotと獲得pipsによって求めることができますが、スプレッドについても考慮しておかねばなりません。
スプレッドとは買値と売値の差のことであり、簡単に言えばFX会社に納める手数料のようなもの。
例えばUSD/JPY(米ドル円)であれば、スプレッドは「0.2銭=0.2pips」程度であり、スプレッドの大きさ分ほど不利な状況で取引がスタートします。
仮に米ドル円が「125.000円」として、ここから買い注文を出すのであれば、約定するのはスプレッドが差し引かれた「124.998円」です。
獲得pipsから目標とする利益を検討する際は、くれぐれもスプレッドの数値まで考慮しておきましょう。
まとめ:損益計算を知ることで、よりトレードが便利に!
本記事ではFXの損益計算について、以下のポイントを中心に解説しました。
- FXにおける損益の種類について
- 損益の計算方法
- 損益の計算例
- 損益計算における注意点
損益計算ができるようになれば、より堅実に、また効率的にトレードできるようになるでしょう!
〇〇円の利益を出すためには、どれくらいのLotを掛ければ良いのか、その際レバレッジはどうなるのか等、各数値を逆算することができるからです。
やみくもにトレードをするのではなく、目標とする損益を計算して、計画的にトレードを行うよう心がけてみてください。
以上、参考にしていただければ幸いです。