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投資をはじめようと考えた初心者の方が思い浮かべる、メジャーな投資といえば「株」と「FX」ですが、……このふたつの違いはどんなところにあるのでしょうか?
また、そこで気になる問題はやはり、「どっちで投資をしたほうが良いの?」という点だと思います。
もちろん、簡単に優劣をつけられるものではありません。
しかし初心者として取り組みやすいのはどちらなのか、初めての投資であれば気になってしまいますよね。
そこで今回は、投資初心者の方は必見!
株式投資とFX、それぞれの特徴を徹底比較していきますよ。
この機会に投資をはじめたいと考えている方は、ぜひじっくりと確認して、自分に合った投資スタイルを見出しましょう。
目次
株・FXの比較(1)投資対象
FXは為替市場での投資になるため、各国の通貨を売買するかたちで行います。
より具体的には通貨ペア、つまり通貨同士の関係性を見て、 気になる通貨を、もうひとつの通貨と組み合わせて売ったり買ったりしていきます。
一方の株式投資では、企業が投資対象となります。
「株式会社」が発行している株式を購入することで投資を行っていきます。
それぞれの数についても確認してみましょう。
FXは最大50~60程度の投資対象があります。
国が発行する通貨の数だけトレードの選択肢は広がりますが、取り扱っている通貨の数は証券会社によって異なります。
その点、株式投資は企業の数だけ選択肢がありますから、4,000社以上の投資対象が存在します。
ニュースなどで耳にする「東証一部上場」をしている企業だけで見ても2,000社以上もありますから、FXと比較するとその数は圧倒的に多いですね。
株・FXの比較(2)変動要因
先ほど「FXは通貨、株は企業」という投資先の違いを確認しました。
投資する対象が異なれば、それが変動する要因もまったく違ってきます。
まずFXは各国の通貨で取引するものですから、やはり国の政策や経済事情に大きく影響されます。
毎月発表される経済指標はもちろん、各国のトップが発するコメントによっても市場が動くため、トレードする際には広い視野で情報収集する必要がありますね。
それに対して株式投資は、会社そのものの業績などが中心となります。
ただし、それ以外はまったく関係しないかといえば、そんなこともありません。
たとえば天候に左右される商品を扱っていれば、天災が影響することもあるでしょう。
グローバルな会社であれば、FXと同様に為替の影響を受けることもあるかもしれません。
このように比較してみると、FXはマクロ的、株式はミクロ的な理由で変動が見られるといえますね。
株・FXの比較(3)取引資金
続いては、株とFXの取引資金について見比べてみましょう。
FXの場合は、証券会社によって最低取引単位が異なるのですが、最低資金でいえばなんと、約4円から取引が可能となっています!
もちろん、あまりにも低い資金で取引するということは、リスクを回避できますが、リターンも少なくなってしまう点には気をつけなければいけません。
一般的には10万円程度、またはそれ以上の初期資金でスタートする人が多いといわれています。
それに対して株式投資ですが、こちらもまた企業によって裁定取引単位が異なるため、一概に資金量を提示するのが難しいですね。
たとえば、先ほども挙げた東証一部上場の大手企業の株を購入しようと考えた場合、最低でも数十万円程度の資金を用意する必要があります。
株・FXの比較(4)取引時間
FXも株も、いつでも好きなときに取引ができるわけではありません。
しかしFXであれば、日本に限らず世界のどこかしらのマーケットで為替取引が行われていますから、平日なら24時間いつでもトレードが可能です。
一方の株は、証券取引所の取引となるため、より限られた時間帯でしか取引ができません。
日本であれば平日の前場(9時~11時半)と、後場(12時半~15時)が取引可能時間に該当します。
仕事や家事が忙しい方であれば、時間を気にせず取り組めるFXのほうが投資を行いやすいかもしれませんね。
株・FXの比較(5)値動き幅
ここでは1日に動く値動き幅を確認してみましょう。
大きく動けば手に入る利益も大きくなりますが、その分リスクも大きくなります。
しかし、あまりにも手堅い場面だと、リスクとともにリターンも小さくなります。
これに関してはどちらが良い・悪いということはできません。
あなたの投資スタイルや考え方によって選択したいですね。
その前提において、まずは株の場合ですが、1日に約1~30%の動きが見られます。
これはどのような企業の株であるか、たとえば安定した大手企業なのか、それとも成長過程のベンチャー企業なのか、といった点によって変わっていきます。
一方のFXについても、どんな通貨同士をペアにするかによって値動き幅が変わってくるのですが、おおむね0.5~2%ほどの動きが見られますね。
単純に値動き幅だけを比較してみると株式投資のほうに軍配が上がりますが、24時間いつでもトレードできるFXなら、必然的にチャンスの回数も増えるため、少ない変動でも十分に利益を上げていけるでしょう。
株・FXの比較(6)レバレッジ
レバレッジとは、もともとの用意している投資資金よりも大きな金額を動かせるものです。
FXの場合、国内証券会社であれば最大25倍の金額を動かすことが可能です。
海外証券会社なら、100倍以上のレバレッジを使用することもできます。
初期資金があまり用意できない方でも、これなら大きく利益を伸ばすことができそうですね!
一方の株式投資の場合、もともとの値動きが大きいこともあり、信用取引では自己資金の3倍までのレバレッジをかけられます。
ただ信用取引はFXの場合と違って、6ヶ月以内に精算する義務があったり、金利の支払いが発生したりしてしまう点には注意が必要です。
株・FXの比較(7)獲得利益
最後に株とFXで得られる利益について紹介しましょう。
基本的にはどちらの投資も、売買取引をすることで利益を得られる仕組みですが、実は株もFXも、持っているだけで得られる利益が存在します……!
FXの場合は「スワップポイント」というものがあります。(スワップポイントを使って、利益を狙うトレード手法とキャリートレードと呼びます。)
これは2つの通貨間の金利差から得られる利益のことを指します。
たとえば高金利通貨を買って低金利通貨を売ると、その金利の差額を「毎日」受け取れるのです。
ただし、逆に低金利通貨を売って、高金利通貨を買うことになった場合、その金利の差額が「毎日」の損失となってしまいますので注意が必要です。
さて株式投資については、「株主優待」というものがあります。
これは企業によって得られるものが異なり、その企業が扱っている商品をお得に得られたり、サービスを正規料金より安く利用できたりするのです。
結局どちらで投資をスタートするべき?
ここまで、株とFXそれぞれの投資について比較してみました。
どちらにも一長一短あるため、やはり簡単に「こっちが良いよ!」ということはできません。
その人の投資スタイルや資金量によっても異なりますからね。
それでも、今回の記事を読んで「私はこっちのほうが合いそうだな」と感じる部分があれば、その投資に挑戦してみるのが良いと思います。
なぜなら投資は、一発勝負のギャンブルではないからです。
根気よく長期的な視点で利益を上げていく必要があるので、自分にマッチしていると感じた方法でぜひとも投資を行ってみてくださいね。