TradingView(トレーディングビュー)とは?特徴やメリット・デメリットを解説

TradingView(トレーディングビュー)とは?特徴やメリット・デメリットを解説

FXで重宝するトレードツールといえばMT4が有名ですが、PCにインストールが必要なため、環境を揃えるのが大変…という人もいるでしょう。

そんな方におすすめしたいのが、インストール不要、ブラウザ環境で動作するチャートツール「Tradingview」です。

本記事では、Tradingviewの特徴について詳しく解説していきますので、FXの勝率を向上させる参考にしていただければと思います。

TradingView(トレーディングビュー)とは

 

 

TradingViewは、アメリカのシカゴに本社を置く「トレーディングビュー株式会社」が手掛けるチャートツールです。

FXだけでなく、株・CFD・指数・先物・国債・仮想通貨など数多くの投資対象を網羅しており、描画ツール50種類以上、インジケーター100種類以上を標準搭載しています。

チャート画面も非常にシンプルで機能性が高く、それでいてカスタマ性・デザイン性も申し分なし!

その圧倒的な完成度が評判を呼び、MT4と同列といってもいいほど、世界基準のチャートツールとして人気を博しています。

やや上級者向けな仕様が多いMT4とは異なり、Tradingviewは操作も簡単、初心者にこそおすすめしたいチャートツールといえるでしょう!

TradingView(トレーディングビュー)の主な機能

充実した各種インジケーター

Tradingviewでは、デフォルトで様々なインジケーターが搭載されており、その数なんと100種類以上!

表示方法も実に簡単で、画面上の「インジケーター」から対象を選ぶだけ!検索機能もあるのですぐに目当てのインジケーター見つけることができるでしょう。

これに加えて、有志が開発されたカスタムインジケーターの導入も可能であり、それぞれのパラメータも変更可能。

インジケーターについては、MT4の機能と何ら遜色ありません。

 

またインジケーターは、チャートに複数同時に表示することも可能なので、本格的な分析・検証が行えるようになります。

上画像のように、トレンド系・オシレーター系、それぞれのインジケーターを組み合わせることで、よりエントリー精度を高めることができるでしょう。

豊富な取扱通貨や銘柄

Tradingviewでは、FXで扱うほぼ全ての通貨ペアが揃っています。

たとえマイナー通貨であったとしても、漏れなく網羅していることでしょう。

またFXだけでなく、株・CFD・指数・先物・国債・仮想通貨に関するチャートも表示することができます。

いつの時代においても分散投資は大事なので、新たな投資対象をTradingviewから探してみるというのも一案です。

とくに原油やダウ平均など、為替との相関が強いと思われるチャートをまとめて表示できるというのは、Tradingviewならではの強みといえます。

バックテスト機能

バックテスト機能といえばMT4が有名ですが、実はTradingviewにおいても可能です。

やり方も非常に簡単で、「ストラテジー」から対象を選ぶだけ!

 

そうするとチャート画面下にある「ストラテジーテスター」より、詳細なバックテスト結果を表示することができます。

 

「ストラテジー」で選んだ戦略で運用を続けるとどうなるのか、そのパフォーマンスをすぐに調べることができるでしょう!

トレードしたタイミングも確認することができ、時間も手間もかからないバックテストなので、使いこなせれば非常に心強い味方となってくれるのではないでしょうか。

TradingView(トレーディングビュー)のメリット

Tradingviewには様々なメリットがあり、本節ではその代表的なポイントを3点紹介していきたいと思います。

いずれもMT4にはないメリットになりますので、用途に合わせて使い分けていくのがベストでしょう!

デバイス間での同期が可能

TradingviewはMT4とは異なりクラウド型のチャートツールであり、ブラウザで使用することができます。

もちろんPCにインストールも不要となるため、OS関係なく扱うことができるでしょう。

またPCやスマホ、タブレットといったデバイス間での同期も可能となっており、チャート上に表示したインジケーターが引き継がれるというのも使いやすいポイントの1つです。

PC版もアプリ版も無料で導入でき、面倒な口座開設等なく利用できるので、気になる方は早速ダウンロードしてみてはいかがでしょうか。

コミュニティ機能

Tradingviewでは、世界中のトレーダーと交流できるSNS機能が備わっています。

取引のアイデアや今後の見通しなど、誰でも手軽に閲覧することができるため、トレードの参考にしているという人も多いのではないでしょうか。

トレードに関するアイデアは、上画像のように様々な金融商品が公開されており、チャートパターンやテクニカル指標、リスクマネジメントにトレーディング心理など、奥深い部分まで学び取ることができます。

また自分のアイデアが適しているのか気になる方は、コミュニティに投稿してみても面白いでしょう。

閲覧数や評価の高い投稿や、たくさんのアイデアを投稿したユーザーは「トップ投稿者」としてもランキングで紹介されるため、アウトプットの練習にも最適です。

細かく条件を設定できるサーバーアラート

Tradingviewのアラート機能では、サーバーアラートを採用しており、ブラウザを閉じていたとしてもアラートを鳴らすことができます。

またアラートの種類は13種類、アラートトリガー5種類、通知方法5種類といった感じでカスタマイズ性も豊富。

たとえ相場を見ておらずとも、アラートを駆使することで24時間値動きを監視することができるでしょう!

TradingView(トレーディングビュー)のデメリット

MT4とTradingviewどちらが優れているのかといえば、優劣をつけるのは大変難しくなるでしょう。

ただTradingviewに関しては、以下のデメリットを許容できない方は適さない可能性があります。

対応しているFX会社が少ない

Tradingview対応のFX会社については、記事後半にて紹介しておりますが、とにかくその数が少ないです。

国内口座で言えばたったの3種類からしか選べず、国内大手のFX会社と比較すると、スワップポイントやスプレッドなど、やや不利な点もあります。

そのため、Tradingviewを通じて自動売買やスキャルピング等の短期売買を行うのでない限りは、無理して選ぶ必要もないのかもしれません。

無料版では制限も多い

無料版では制限も多く、チャート画面を複数表示できなかったり、同時に表示するインジケーターの数にも限りがあります。

特に煩わしいのが画面左下に表示される広告で、閉じたと思っても時間が立てばまた表示されるようになるため、これを無くせるだけでも有料版の価値があるのではないでしょうか。

無料版と有料版の違いについては、次節以降に解説しておりますので、そちらを参考にしていただければ幸いです。

TradingView(トレーディングビュー)の使用方法

本節ではTradingviewの使い方として、「アカウントの作成方法」と「基本的な操作方法」について解説していきます。

アカウントの作成方法

アカウントの作成方法については、以下の2ステップで完了します。

・サインアップをクリック

・基本情報の入力

以下それぞれについて解説していきます。

ステップ1:サインアップをクリック

まずはTradingviewのトップ画面にある「サインアップ」をクリックしましょう。

上画像のようなアイコンが、画面右上にあるかと思いますので、そこからアカウント作成に進むことができます。

 

サインアップをクリックしたら、次のような画面に移ります。

Google・Facebook・twitter・Yahoo!・Apple・Linked inなど、既存のアカウントに紐づけることもできますし、新規のメールアドレスからアカウントを作ることも可能です。

ステップ2:基本情報の入力

アカウント作成にあたって、以下の基本情報を入力していきましょう。

上記の入力が終われば、ログインしたのち、ユーザー名と表示アイコンを決めてアカウントの作成が終わりになります。

ユーザー名やアイコンは、Tradingviewのコミュニティでも表示されるものになりますので、自分の好みに合わせて慎重に設定してみてください。

基本的な操作方法

基本的な操作として押さえておきたいのが、以下の2ポイントです。

・インジケーターの表示

・ラインの引き方

それぞれ画像付きで、やり方を見ていきましょう。

基本操作1:インジケーターの表示

インジケーターを表示するためには、上部ツールバーにある「インジケーター」をクリックしましょう。

そうすると、インジケーターやストラテジーが選べる画面が表示されますので、そこから選ぶことができるようになります。

インジケーターの中には英語表記されているものもあるため、慣れないうちは見つけにくいかもしれません。

そのため、よく使うインジケーターについては、最初から「お気に入り登録」しておくことをおすすめします。

次回以降、瞬時に表示できるようになるので、知っておくと大変便利です!

基本操作2:ラインの引き方

トレンドの発生や強弱を掴むために、ラインの引き方はよく覚えておきましょう。

まずは画面左端にある、斜線マークをクリックします。

そうすると、様々なラインの種類が表示されるので、引きたい対象を選択してみてください。

今回は一例として、「トレンドライン」を選択してローソク足を結んでみました。

またラインを右クリックして「設定」を選ぶことで、色や太さなど、細かいパラメータまでカスタムすることができます。

その他一般的なラインのほかにも、エリオット波動フィボナッチなど、数多くのテクニカル指標がラインと同じように引けるので、ぜひ色々試していただければと思います。

TradingView(トレーディングビュー)の料金は?

Tradingviewには、「BASIC」「PRO」「PRO+」「PREMIUM」の4種類のコースがあり、「BASIC」以外のコースは有料となります。

プランごとの機能・料金の違いは、以下表のとおりです。

もしお試しで課金するのであれば、まずは「PRO」コースを1月分試してみてはいかがでしょうか。

機能/プランBASIC(無料)PRO($14.95)PRO+($29.95)PREMIUM($59.95)
広告表示
表示可能チャート数1248
保存可能チャート数1510無制限
インジケーター表示数/チャート毎351025
アラート設定数120100400
同時アクセス可能デバイス数1125

有料コースの機能はMT4でも代用可能ですが、Tradingviewは端末やOSに捉われないという強みがあります。特にインジケーターやチャートの複数表示は、テクニカルトレーダーにとっては不可欠な要素であるため、勝ち筋を見つけるために課金する価値を感じるでしょう。

ちなみに支払いは月分割よりも、年払いの方が15%程割引が適用されるため、すでに長期投資で取り組む気概のある方は、ぜひ年払いを選択してみてください。

TradingView(トレーディングビュー)の評判や口コミ

Tradingviewの評判について、いくつか口コミから抜粋して紹介していきたいと思います。

公平性の観点からポジティブ・ネガティブどちらからも取り上げておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

ポジティブな評判・口コミ

ポジティブな意見としては、以下の内容が多く見受けられました。

  • FXだけでなく、日本株・債権・先物・仮想通貨等、世界中の金融商品のチャートをまとめてチェックできる!
  • コミュニティ機能が充実しており、モチベーションを保ちやすい!
  • ほとんどの機能が無料で利用できる!
  • 主要シグナルをBOTで検知できるする機能もあるので、使いこなせばチャートを見なくてもトレードできるようになる!
  • 様々なインジケーターやストラテジーがデフォルトで搭載されており、MT4よりも短時間でバックテストを完了できる!

金融商品のバラエティ性や、チャートツールとしての機能を評価する口コミが多い印象ですね。

はっきり言ってしまえば、国内のFX会社が手掛けるアプリの簡易的なチャートツールと比べ物にならない程の性能です。

ネガティブな評判・口コミ

ネガティブな意見としては、以下の内容が多く見受けられました。

  • 有料プランでなければ、機能を存分に使えない。
  • チャートを左スライドして、過去チャートを遡るのが大変。
  • 対応しているFX会社が少ない
  • デフォルトに設定された移動平均線が分かりにくい

有料プランでなければ、表示できるチャートやインジケーターの数が制限されるたり、常に広告が表示されるようになるため、多少使いにくく感じるかもしれません。

またMacのパソコンではマウスパッドを左スワイプすることで、チャートを過去へ遡ることができますが、これはブラウザバックの操作と全く同じです。

過去チャートを見てみようと左スワイプを繰り返していると、うっかりブラウザバックしてしまいストレスを感じる…といった意見が非常に多くありました。

TradingView(トレーディングビュー)が使える証券会社

Tradingviewのチャートを見ながら、リアルタイムに発注したいという人もおられるでしょう。

ただTradingview単一では注文を出すことができず、対応したFX会社の口座とアカウントを連携させることで、初めて注文できるようになります。

そこで本節では、Tradingviewに対応したおすすめのFX会社について紹介していきたいと思います。

OANDA JAPAN

引用元:OANDA JAPAN

OANDA JAPANの主な特徴は、以下の通りです。

  • 業界最狭水準のスプレッドで提供!
  • MT4も利用可能で、独自のカスタムインジケーターも配信!
  • 他のトレーダーの注文状況が確認できるオーダーブックが利用可能!

OANDAでは、メインのチャートツールとしてMT4が推奨されていますが、Tradingviewでも問題なくトレードすることができます。

基本的な口座スペックも高く、取り扱い通貨ペアも豊富なため、初心者から上級者まで幅広い層に人気です。

特に初心者の方は、OANDAが提供するオーダーブックを活用することで、注文や損切のタイミングを参考にできるのではないでしょうか。

サクソバンク証券

サクソバンク証券の主な特徴は、以下の通りです。

  • 取り扱い通貨ペア150種類以上!
  • ウェブセミナーの開催や、お得キャンペーンあり!
  • FXだけでなく、CFD・株式・先物などラインナップが豊富!

トレードできる金融商品・銘柄数の合計は20000以上、選択肢の多さで言えばサクソバンク証券の右に出るものはありません。

FXだけでなく、様々な市場でトレードを楽しみたい方におすすめしたいFX会社です。

FOREX.com

引用元:FOREX.com

FOREX.comの主な特徴は、以下の通りです。

  • 条件クリアでVPS環境を無料で構築できる!
  • デモトレード環境あり!
  • ノックアウトオプションが利用できる!

FX自動売買を稼働させようと思えば、ウィンドウズPCを立ち上げっぱなしにする必要があります。

ただ、それを仮想空間上で代替させるクラウドサービス(VPS環境)も存在し、FOREX.comでは条件を満たすことで無料で利用することができます。

また、単純に上がるか下がるかを予想するだけのノックアウトオプションも充実しており、ある程度リスクを制限したトレードも可能です。

まとめ:Tradingviewを活用して、より有利なトレードを!

本記事では、Tradingviewの特徴について、以下のポイントを中心に解説しました。

  • Tradingviewの特徴・概要について
  • Tradingviewのメリット・デメリット
  • 使用方法・料金プラン・口コミについて
  • Tradingview対応のおすすめFX会社

FXは、考えなしにトレードしたところで、到底勝てるものではありません。

いかに有利な状況でトレードできるかが全てであり、それを掴むためにはMT4やTradingviewのようなチャートツールが必須です。

FXで大金を稼ぐ「勝ち組トレーダーと呼ばれる層」は必ずと言っていいほど、どちらかのチャートツールを使用しているため、本格的にFXに参入するのであれば早いうちから取り扱いに慣れておきましょう!

そうすれば、チャートツールとともに磨かれていく皆さんのトレードスキルが、稼ぐことに困らない一生モノの武器になってくれるのではないでしょうか。

以上、参考にしていただければ幸いです。