FOMCを控えて神経質【2020年9月15日】

FOMCを控えて神経質【2020年9月15日】

おはようございます。だいまんです。

本日の相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、新型コロナウイルスのワクチン開発に関する好情報や大型買収案件の報道が相次いだことなどから、NY株3指数が堅調に反発し、リスクオン的なドル売りが優勢となった。

ドル円は105.55まで下落、ユーロドルは、1.1888まで反発、ポンドドルも1.2920まで上昇したが、ジョンソン首相が英下院で、「FTA交渉におけるEU側の要求は一部で不合理、国内市場法案の可決」を訴えたことが、上値を抑えた。 

一方クロス円では、ユーロ円が125.90を高値に125.29、ポンド円は136.60から135.78まで売りに押された。

9月15日の注目材料

  • 10:30 (豪) 豪準備銀行・金融政策会合議事録公表
  • 10:30 (豪) 第2四半期住宅価格指数 [前期比] (前回1.6% 予想-1.3%)
  • 10:30 (豪) 第2四半期住宅価格指数 [前年同期比] (前回7.4% 予想6.8%)
  • 11:00 (中) 8月小売売上高 [前年同月比] (前回-1.1% 予想0.0%)
  • 11:00 (中) 8月鉱工業生産 [前年同月比] (前回4.8% 予想5.1%)
  • 11:00 (中) 8月固定資産投資 [前年比] (前回-1.6%)
  • 15:00 (英) 8月失業保険申請件数 (前回9.44万件)
  • 15:00 (英) 8月失業率 (前回7.5%)
  • 15:00 (英) 7月ILO方式失業率 (前回3.9% 予想4.1%)
  • 15:00 (英) 7月平均賃金・除ボーナス (前回-0.2%)
  • 15:30 (スイス) 8月生産者輸入価格 [前月比] (前回0.1%)
  • 15:45 (仏) 8月消費者物価指数・改定値 [前月比] (前回-0.1%)
  • 15:45 (仏) 8月消費者物価指数・改定値 [前年同月比] (前回0.2%)
  • 18:00 (独) 9月ZEW景況感調査 (前回71.5 予想69.5)
  • 18:00 (独) 9月ZEW景況感・現況指数 (前回-81.3)
  • 18:00 (ユーロ圏) 9月ZEW景況感調査 (前回64.0)
  • 21:00 (NZ) 乳製品価格 (前回-1%)
  • 21:00 (NZ) 乳製品入札 (前回2955ドル)
  • 21:30 (加) 7月製造業出荷 [前月比] (前回20.7%)
  • 21:30 (米) 8月輸入物価指数 [前月比] (前回0.7% 予想0.5%)
  • 21:30 (米) 8月輸出物価指数 [前月比] (前回0.8% 予想0.4%)
  • 21:30 (米) 9月NY連銀製造業景気指数 (前回3.7 予想6.0)
  • 22:15 (米) 8月鉱工業生産 [前月比] (前回3.0% 予想1.0%)
  • 22:15 (米) 8月設備稼働率 (前回70.6% 予想71.5%)
  • 02:00 (米) 財務省20年物債入札
  • 米・テイックトックの米国内営業禁止措置期限
  • 第75回国連総会開会(ニューヨーク)
  • 米3年物国債償還(240億ドル)

9月15日の相場見通し

今夜も株価の動きには注目ですが、FOMCを控えて神経質な展開を想定して対応しましょう。

経済指標としては、豪準備銀行・金融政策会合議事録と第2四半期住宅価格指数、中国の8月小売売上高・鉱工業生産・固定資産投資、英国では8月雇用統計、 ドイツとユーロ圏の9月ZEW景況感調査、NZの乳製品の入札結果、カナダの7月製造業出荷、米国では、8月輸入・輸出物価指数、9月NY連銀製造業景気指数、8月鉱工業生産・設備稼働率が発表されます。

経済指標に対する関心度が低下していますが、中国の指標は良好な結果が株価を支えるか注目、英国の雇用統計は、弱い結果が見えた場合、今週の英中銀のMPCを控えて、ポンドの上値を抑えやすいでしょう。また、ユーロ圏では、9月ZEW景況感調査が弱かった場合、失望の動きも広がりそうです。

一方米国では、9月NY連銀製造業景気指数、8月鉱工業生産・設備稼働率が、好結果を示した場合、欧米景況感の格差が意識されて、ドルに巻き戻しが出る可能性に留意しておきましょう。 

その他、5-10日要因もあって、東京仲値までは円売りが出易いでしょう。一方テイックトックの米国内営業禁止措置期限は、20日まで延長され、国連総会の影響はないでしょうが、米国で20年物国債の入札が行われます。

米国では、新型コロナウイルスの経済対策で、財政赤字が拡大しています。需給の悪化で、入札が不調に終わった場合、米長期金利の上昇を伴って、ドルの巻き戻しとなり易いので、注目しておきましょう。 

9月15日のデイ・トレード戦略

今日のトレード戦略です。

ポンドドル

  • 予想レンジ:1.2800~1.2950
  • 基本戦略:突っ込みは避けて、戻り売り
  • 予想時間:08:41 予想レート:1.2849

ポンドは堅調な上昇も1.3482の高値に、EUとのFTA交渉で、ジョンソン首相が強気姿勢を示したことで、日足のロングランのサポートを割り込んだが、現状は1.2763を安値に反発的となっている。

ただ、テクニカル面では、スロー・ストキャスティクスも反転下落を継続しており、上値は1.3035の戻り高値が抑えると特に弱く、超えても1.3122の日足の基準線、1.3144の20日移動平均、下落がスタートとした1.3169から1.3200のサイコロジカル、1.3255-85のギャップが上値を抑えると下落リスクが継続する。あくまで1.3482や1.3513の上ヒゲを超えて、一定のあく抜け感となる。

一方下値は現状の安値1.2765の維持では良いが、維持出来ない場合、それ以前の高値の1.24648がターゲットとなる。この位置は、サポートと合わせても買い場となるが、リスクは1.2252や1.2073の安値割れとなる。

本日は、英雇用統計の発表が控えており、結果次第で荒れた動きとなる可能性に注意となる。デイ・レードの戦略としては、突っ込み売りは避けて、戻りを待って売る形となるが、まずは、1.2920をストップに、1.29方向への反発で売るが、ターゲットは、1.28前後が維持されると買い戻しで、またこういった位置は維持されると買っても、ストップは1.2763割れで対応。

また、1.2920を超えても、1.3035越えをストップに、1.30ミドル、1.3075-1.3000ゾーンと売り直しとなるが、ただ、こういった反発では、1.2920を逆サポートするなら利食い優先が安全となる。

FOMCを控えて神経質【2020年9月15日】

ポンド円

  • 予想レンジ:135.00~137.00
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:09:39 予想レート:135.70

ポンド円は、上昇を高値圏となる144.97や147.97を前に、142.72で押さえられて、調整も下落は135.58で、日足の雲の下限に守られている。

下値はこの雲も位置が支えると良いが、しっかりと割り込むと135円のサイコロジカル、更に133.70-134.35ゾーン、133円までターゲットとなるので注意。ただ、こういった下落では買いが入り易いが、このリスクは131.78の安値割れとなる。

一方上値は、スロー・ストキャスティクスの下落傾向が続いており、上値は相当重くなりそう。まず、日足の雲の上限となる138円前後、138.36-37の戻り高値が抑えると弱く、超えても139.95の日足の基準線、140円前後の下落スタート位置、141円から142円が抑えると下落傾向が継続する。あくまで142.72の直近高値を超えて、あく抜け感となる。

デイの戦略としては、突っ込みは避けて、136.60をストップに、136円ミドルの反発では売り狙いも、135.58の安値を維持するなら買い戻し優先が良い。また、もし割れるケースがあった場合も、135円前後では利食いで、買いはこういった位置から134.00-134.35まで買い下がって、ストップは133.70割れなどで対応する形も、こういった下落では、137円前後への反発では、しっかりと利食っておきたい。 

またもし、136.60を超える場合、倍返しも検討されるが、137.10前後を前に利食いで、こういった位置から137.40-50、137.70-80、138円までは売り上がって、ストップは137.37越えとする。またこういった売りの利食いは、136.60前後が逆サポートするなら買い戻しが良い。 

FOMCを控えて神経質【2020年9月15日】